rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ第10節 プレビュー Part1

 1、前段

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします。

 前回のプレビューからTwitterに出してみたところ見ていただける方が格段に増え、Twitterの偉大さとプレッシャーを感じております笑 こんな意見もあるのかあ程度に気楽に見ていただけりとありがたいです。また、各チームのサポーターのほうが圧倒的に各チームについての知識はお持ちだと思いますので、間違い等ありましたらコメントで教えていただけるとありがたいです!

2、ラ・リーガ9節&欧州カップ戦(リーガ勢)振り返り

 CL水曜開催の影響で延期となったのグラナダvsアトレティコ、アトレティックvsマドリーを除く8試合が行われた今節のリーガ。今節もエキサイティングなゲームが繰り広げられた。今節最大の注目、バルセロナvsバレンシアはアンス、メンフィスの躍動でバルセロナが勝利、今季躍進中のオサスナ、ラージョもそれぞれビジャレアル、エルチェを下し好調を維持。一方ジェラールが帰ってきたビジャレアルはそのオサスナに終盤のミスで勝ち越され敗戦。この敗戦をもって今季のリーガ無敗チームはなくなることに。他にも暫定首位に躍り出たラレアル、連勝達成のエスパニョール、スコアレスに終わったレバンテvsヘタフェの新監督同士の対戦などトピックスが多い節となった。

 ミッドウィークのCLではグループBのアトレティコリヴァプール相手に30分以上数的不利という厳しい状況のなか奮闘しながらも2vs3で敗戦。グループDのマドリーはシャフタール相手にマニータ達成。崖っぷちのグループEバルセロナディナモ・キエフ相手にピケのゴールで1-0勝利。グループFのビジャレアルヤング・ボーイズ相手に4発快勝。グループGセビージャはリール相手に3試合連続となるドロー。

 ELではラレアルがオーストリアのストゥルム相手に1-0で勝利。ベティスレバークーゼンとの天王山をビジャマリンで1-1のドロー。

 さて振り返りはここまでとして次の章から本題のプレビューに入りたいと思います。いつも通りリーガ9節のベストイレブン、およびそのサブチームを置きますが、試合数が少なかったこと、ポジションが偏ってたこともあり、色々とツッコミどころのあるものになってしまいましたが、温かい目でよろしくお願いします。

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3、ラ・リーガ10節プレビュー

 1、オサスナvsグラナダ

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 ホーム オサスナは前節ビジャレアル相手にアウェイで勝利。アラサテの採用した5バックの形が完璧にハマり、抜擢されたウナイ・ガルシア、ファン・クルスが完璧に近いパフォーマンスを見せるなどチーム全体の総合力はかなり充実したものがあり、暫定5位と大躍進を見せている。エル・サダールに17位グラナダを迎える今節も確実に勝ち点3を取り、この良い流れを継続したい。ただ、大きな懸念点が一つ。それはキケ・ガルシアの負傷離脱。ここまで新加入ながら2得点を挙げ、フィニッシュ以外での貢献も大きかった彼の離脱はかなりの痛手であり、その穴は大きい。そんなこの試合注目したいのはチミー・アビラ。昨季負った大けがを乗り越え、とうとう復帰後初ゴールを前節挙げたチミーはこの試合キケの代わりにCFに入ることが予想される。タイプ的には異なる両者だが、チームとしてもチミーを生かす形はすでに確立済みであるはず。アラサテがグラナダ相手に彼をどう起用するか、そしてその期待にチミーは応えることができるか。彼特有の信じられないようなスーペルゴラッソにも期待したい。


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 一方アウェイのグラナダは9節アトレティコとの試合が延期になったことから代表ウィークも含め約3週間ぶりのゲームとなる。グラナダにとっての前節となるセビージャ戦では強敵相手にロチーナの得点を守り切り、見事今季初勝利。この試合に負けていたらおそらくロベルト・モレノはこの代表ウィーク期間に解任になっていたであろうことを考えると、この試合このセビージャ戦の結果が結果通りポジティブなものであることをロベルト・モレノは証明したいところだ。この試合の注目はロチーナ。今夏レバンテから復帰した彼は、合流直後から好パフォーマンスを披露。労働家タイプ、あるいはスピード系が多いグラナダのアタッカー陣の中で所謂テクニシャンタイプである彼の存在は大きくアクセントとなり得る存在だ。この試合でも彼がトロの脇を突き、そこからスアレスマチスといった推進力を備えたアタッカーに良いボールを供給できるかはグラナダにとっては大きなポイントとなるだろう。アウェイの地で躍進中のオサスナをたたき、連勝を挙げこれからの巻き返しにつなげたい。


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2、バレンシアvsマジョルカ

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 ホーム バレンシアは前節カンプノウバルセロナ相手に1vs3で敗戦。これで代表ウィーク前と合わせ5試合勝利なしと結果的にはかなり厳しい状況が続いている。ただそれでも前節離脱から戻ってきたソレールとガヤは早速躍動。ガヤに至ってはスーペルゴラッソを沈めるなど状態に問題はないと思われる。ベストメンバーがようやく揃った中でホーム メスタージャで昇格組のマジョルカを迎えるこの試合、確実に勝ち点3を取り切り、再度上昇気流の波を作っていきたいところだ。注目はマキシ・ゴメス。ここまで全9試合中8試合に出場している彼だがゴールは未だに1。確かに得点以外でのボールキープやプレッシングなどで担っている役割は大きく、ボルダラスも擁護してはいたが、その一方でやはり純粋なストライカーとして得点という明確な結果を求めたくなるのも事実である。ソレール、ゲデス、H・ドゥーロなど1.5列目以下の得点力は高いだけに一番前を務める彼にゴールがついてくるようになれば破壊力はかなりのものになる。エースの一発でマジョルカを沈め再浮上のきっかけにしたい。


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 一方アウェイのマジョルカは前節ラレアルに敗戦。45分間数的優位な状況の中で試合を進めながらも終了間際に失点を許し痛恨の敗戦となった。更にエースといっていいであろう久保建英がおそらく年内復帰は厳しいという報道も出てきており、彼を除いた選手たちで再度、残留という目標にしっかり目を向けた形でのチーム作りを進めていく必要がある。そんな中、前節はケガから復帰しスタメン起用されたアンヘルが持ち味を生かした良いプレーを披露。アブドンはプリメーラの舞台ではまだ実力を出し切れていないがニーニョ、ホッペ、アンヘルと十分に計算できるタイプの異なるストライカーを3枚抱えているのは大きな強みだ。ただこの試合の注目として挙げるのは彼らではなくイガンイン。10歳から約10年間にわたって育ててもらったクラブから初めて今季離れ厳しい環境に身を置いているイガンイン。彼にとってもバレンシアは憧れのクラブであったはずである一方見返したい存在でもあるのかもしれない。合流から良いプレーを継続しているイガンインだが結果はマドリー戦でに1点のみ。久保の離脱を踏まえても、彼の復帰まで攻撃の中心を担っていかなければいけないイガンインにとってこの古巣との試合は大きな意味を一戦となる。古巣相手に結果を残し、アウェイで勝ち点を持って帰りたい。


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3、カディスvsアラベス

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 ホーム カディスは前節エスパニョールに敵地で敗れ、これで4戦勝ちなしとなってしまった。というより、シーズン開始より未だ勝利はセルタ相手の1勝のみとなっており、厳しい状況が続いている。この大きな原因と言えるのは本来持ち味のはずのディフェンス面。9節終了時点で13失点という数字は5チームと並んではいるものの最多タイ。バルサバレンシア相手にスコアレスドローに持ち込むなど、全試合で守備が崩壊しているわけではないが、敗れた試合では必ず複数失点を喫している。この点を踏まえて重要となるのが先取点。やはりカディスのチームスタイル上どうしても先に失点してしまうと無理に高い位置でボールを握らなければいけなくなり、そこでうまくいかない内に追加点を許すというパターンが多くなってしまう。そのため、先に得点を挙げ自分たちの土俵に持ち込むような試合にすることが何より肝要だ。注目はネグレド。ここ最近スタメンを外れることも多くなってきた彼だが、やはりその高さ、キープ力、得点力は唯一無二のものであり彼の活躍なくしてカディスの勝利というのは考えづらい。エースの先取点で自分たちのペースに持ち込み今季2勝目となる勝利を挙げたい。


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 一方 アウェイ アラベスは前節ベティスをホームに迎えたものの、終了間際のボルハ・イグレシアスのゴールに沈み、これで3連敗。この試合では唯一の勝利となっているアトレティコ戦以降3試合継続してきた541の形から、ホセルとデ・ラ・フエンテを並べた442に変更。これが功を奏し、ベティス相手にもかなり優位性を持てるシーンもあった互角の試合を繰り広げることに成功した。終了間際、一瞬スキが生まれたところを突かれたのは改善点だが、今度こそチームの形は定まったといっていいのではないだろうか。そんな中迎えるカディス戦。アウェイとはいえ残留争いにおいて直接のライバルとなる相手に勝ち点3を持ち帰り自信を付けたいところだ。注目は左ラテラルのルベン・ドゥアルテ。開幕以来行ったハイプレスにおいてはかなり不安定なパフォーマンスが続き明確な穴となっていた彼だが、従来通り低い位置でのブロックづくりに転換してからは好パフォーマンスを披露している。この試合のマッチアップはおそらくカディスの切り札サルビ・サンチェスであり、彼相手にドゥアルテがどこまでできるかはアラベスの命運を分けるはずだ。


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4、エルチェvsエスパニョール

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 ホーム エルチェは前節ラージョ相手に逆転負けを食らった。南米予選の影響からモヒカやロコといったタレントがベンチスタートを強いられたことで、どうしても質的にいつもと劣るものがあったのは事実だが、ここで勝利し連勝街道に乗りたいところではあったが…。とはいえやっている内容がいいだけにもう少し勝ち点が欲しいところではあるが、昨季の成績を考えれば、2勝3分4敗の14位という成績は決して悪いものではない。ストライカー陣もそれぞれがフィットし躍動し始めていることからも、上昇気流に乗るのはそう遠くない未来なはずだ。この試合の注目はそのストライカー陣からルーカス・ボイェ。エルチェの絶対的エースは負傷離脱後初めてのスタメン復帰となった前節、独力で相手を引きはがしスーペルゴラッソを披露。さすがのパワーと決定力を見せつけた。スペイン人離れしたフィジカルを持つ彼の存在はボールキープ、崩し、フィニッシュそのいずれもでやはり欠かせないもの。ここまで6点と伸び悩んでいるエルチェのゴール数だが、彼がベネデットやルーカス・ペレスといった新戦力とよりよい関係性を築けるようになってくれば、いわゆるケチャップが溢れるような状況になっても不思議はない。ディエゴ・ロペス中心に堅い守備を築いているエスパニョール相手にゴールを沈め勝ちきることができるか。残留への直接のライバルとなる相手をホームでたたき今後の浮上につなげたい。


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 一方 アウェイのエスパニョールは前節ホームでカディス相手に2-0と完勝し、これでマドリー戦に続き連勝。直近5試合で3勝1分1敗とチームは間違えなく上昇気流に乗ってきている。選手個々のパフォーマンスに目を向けても中々ここまで活躍できていなかったエンバルバがようやく昨季セグンダで見せたようなプレーを見せ始め、エースRDTは既に4Gと爆発中。メレンドやニコ・メラメドといったカンテラーノたちも躍動しており、ポジティブな情報に溢れている現状だ。この試合、注目はモルラネス。好パフォーマンスを披露していたバレがケガで離脱し、前節スタメン出場したダビド・ロペスのパフォーマンスが良いものでなかったことから、この試合では彼のスタメン起用も十分に考えられる。合流後、スタメンとして定着していた彼だが、守備力の問題からか近頃はベンチスタートが続いている。更にはヤンヘル・エレーラが長期離脱から復帰してきており、今後ダルデルのパートナー争いはかなり激しいものになることは容易に予想可能だ。そのような状況だからこそ、エレーラが万全でなく、バレがケガしている今のうちにどれだけアピールできるかは重要。今季の躍動、そして来期以降のビジャレアル帰還のために自分の力を証明したい。


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5、アトレティックvsビジャレアル

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 ホーム アトレティックは9節はマドリーとの対戦であったことから延期。そのため約3週間ぶりの試合となる。アトレティックにとって前節となる第8節はサンマメスにアラベスを迎え1vs0で勝利。ここまで3勝4分1敗とまずまずのスタートを切っている。前節のトピックスとして一番大きいのはサンセットの復帰。バイタルでボールを引き出し決定的な仕事をしていた彼の存在は負傷離脱中もその大きさを感じる一方であり、彼の復帰はチャンスメイクの仕事を一身に背負っていたムニアインの負担軽減にも繋がるだろう。そんな中この試合の注目はそのサンセットではなく右のベレンゲル。昨季8G4Aを記録しマルセリーノサッカーにおいて攻撃の中心となっていた彼だが、ここまで1Aといまいち結果がついてこない現状。2トップのイニャキ、サンセットはいずれも15G超えを期待できるような圧倒的なストライカーではタイプ的にも異なるため、ベレンゲルにはその分を補填するだけのゴールを求めたいところだ。パフォーマンスとしては決して悪いものではないだけに早くゴールという明確な結果が挙げられれば一気に波に乗ることも想定でき、格上ビジャレアルとの対戦となる今節、そのきっかけをつかみたいところだ。


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 一方、アウェイ ビジャレアルは前節セラミカにオサスナを迎えた。大エースジェラール・モレノの復帰でピノ、ダンジュマとの夢の3トップに期待が集まったが、中々機能せず、試合終盤のマンディのミスもあり1-2でまさかの敗戦。今季無敗の記録もストップとなった。無敗という弁明事項がなくなった今、2勝5分1敗の12位という結果は到底満足できるものではなく、早急の巻き返しが求められる。一方、ミッドウィークに行われたアウェイ ヤングボーイズ戦では見事に4発快勝。この流れをリーグにも持ち運び、連勝街道に乗っていきたいところだ。この試合、注目はコクラン。昨季、期待をもってバレンシアから加入した彼だが、中々存在感を示せずベンチに降格したままでシーズンを終えた。そして迎えた今季序盤、怪我人が多い中でまさかのライン間での仲介役として覚醒。パレホやパウといった供給者とダンジュマやピノのアタッカー陣をうまく繋げている。前節も結果こそ出なかったものの後半、彼が出場してから内容はかなり改善しており、その必要度は日に日に高まっている。強敵アトレティックとのアウェイゲームとなるこの1戦。エメリがどのような配置と人選でどんな策を授けるのか。これ以上の取りこぼしは許されない。


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