rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ16節振り返り&17節プレビュー PART1

1、前段

 皆さん こんにちは!よろしくお願いします!

 今回の記事ではラ・リーガ16節の簡単な振り返りとうとう最終節を迎えたCL・EL最終節についての振り返り、そして17節の中から、金曜及び土曜開催の5試合のプレビューについて書いていきたいと思います。よろしければ最後までお付き合いください!

2、ラ・リーガ16節振り返り

 まずはリーガから。リーガ16節最大の注目を集めたのは、結果的にはアトレティコvsマジョルカとなった。とはいえアトレティである私からすると絶望の2文字以外のなにものでもなかったのだが() まあそれはさておき、我らが日本が誇るスター久保建英がついに今季初ゴールを復帰2戦目で挙げることになった。それがワンダでのアトレティコ戦、しかもアディショナルタイムでの決勝点というところはさすがとしか言いようがないが、これからも久保選手には被害者が私たちのみにならないよう、よりゴールという具体的な結果を期待したいところだ() また、上位対決のラ・レアルvsマドリーはベンゼマの負傷によって出番を得たヨビッチの活躍でマドリーが勝利、バルサベティス相手にカンプ・ノウながらチャビ政権初黒星。セビージャvsビジャレアルはセビージャが1点を守り切り勝利となった。他の結果、順位に関しては下記画像をご覧あれ。

 

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3、16節のピックアッププレーヤー

 ルカ・ヨビッチ

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 今夏、フランクフルトへの半年間の出戻りローンから帰ってきた彼はベンゼマの負傷により17分からピッチに立つと、中央に留まっての体を張ったポストワークという彼自身の武器を生かし始め、見事その形からヴィニシウスの10点目となるゴールをおぜん立て。更には、セットプレーからカゼミロのすらしたボールに飛び込み、チームの2点目、彼個人としては2020年10月2日オサスナ戦以来(調べが正しければ)となるゴールを挙げ、鬼門アノエタでの強敵ラ・レアル撃破に大きく貢献した。自らのライバルとして絶対的な存在であるベンゼマがおり、中々出番が回ってこない厳しい状況に加え、大きな覚悟を背負ってマドリーに挑戦したのにもかかわらず、わずか1年半でローンという形ではあったがフランクフルトに戻されるという屈辱を味わいながらも、腐ることなく、ベンゼマの離脱というチャンスを見事に生かした彼の活躍には敵ながらあっぱれといわざるを得ない。ベンゼマ不在の間、そして彼の復帰後、ヨビッチがどのような形で存在感を見せていくのか、注目したいところだ。

いつも通りその更に下に、個人的16節のベストイレブンとそのサブ組を画像で置いておくので、ぜひぜひそれについてのコメントもお願いします!

4、CL・ELグループリーグ最終節振り返り

 まずはCL。突破を決めたのはマドリー、アトレティコビジャレアルの計3チーム。最終節を前に突破を決めていたマドリーはインテルに勝利し、リーガ勢唯一の首位突破を達成。厳しい状況に追い込まれていたアトレティコはアウェイのポルト戦で見事勝利し、土壇場での2位突破。雪で1日延期になったアタランタ戦に臨んだビジャレアルは3点を先取。そこからの巻き返しもなんとか2点に抑え、見事2位突破を果たした。

 一方、敗退となってしまったのがセビージャとバルセロナジョルダンの退場もあって、最終節のザルツブルク戦で敗れ、ELプレーオフに回ることとなったセビージャ。絶対的強豪クラブがいないグループGを引き、比較的楽なグループに入ったともいわれていたが、序盤3戦の低調な戦いぶりが尾を引くような形で、結局3位敗退となってしまい今季から導入されたELプレーオフに臨むこととなった。また、バイエルンベンフィカに後れを取っていたバルセロナは最終節バイエルンに0-3で敗れ、04-05シーズン以来のグループリーグ敗退。復権の道は厳しいことを改めて、形として突き付けられることとなった。

 ELではすでに2位以上を決めていたベティスセルティックに惜敗し、2位。プレーオフに回ることとなった。また、前節の敗戦で3位に転落していたラ・レアルは直接対決となったPSV戦を3-0で完勝。2位に浮上し、こちらもプレーオフに。これでELプレーオフバルサ、セビージャ、ベティス、ラ・レアルの4チームが参加することとなった。

5、ラ・リーガ17節プレビュー

 1、マジョルカvsセルタ

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  ホーム マジョルカは第16節 ワンダ・メトロポリターノでアトレティコに劇的勝利。更に、その決勝弾を挙げたのはケガによる長期離脱からの復帰2戦目となったエース 久保建英と、ここまでの7試合連続未勝利という嫌な流れを最高な形で、追い風に変えた。そんな中、ホームで迎えるこの17節セルタ戦。この良い流れを維持するためにも勝ち点3が欲しいところだ。この試合に向けてはマジョルカにとってポジティブなニュースは多く、相手は大エース アスパスが不在、さらにマジョルカは直近4試合でホーム負けなし、さらにさらに、ここ10年間のvsセルタ戦 Head to Headでもまた無敗と、この試合を後押ししてくれるのは、前節からの良い流れに留まらない。そんな中、注目はあえて久保でも、イ ガンインでもなくダニ・ロドリゲス

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ここまで開幕当初は久保と、久保の離脱後はイ ガンインとコンビを組んで、ファイナルサードでの崩しをともに作っていた彼だが、久保の復帰に伴うイ ガンインと久保の共存可能性により、彼の立ち位置やタスクもまた変わってくるはず。3番手の2列目として、フリーランなどで貢献していくのか、それとも彼ら2人と近い距離感をとって足元での連携を作っていくのか。久保、イ ガンインはもちろんだが、このダニ・ロドリゲスがどのように存在感を放っていくかが、これからのマジョルカの鍵になるだろう。


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 一方、アウェイ セルタは前節バライードスでバレンシアに逆転負け。復調してきたアスパスのスーペルゴラッソで先制したものの、そのプレーでアスパスは負傷離脱。アスパスの残してくれたその置き土産も、軽率なプレーで無駄にしてしまい、ホームの地で不覚をとることとなった。連敗は避けたいこの1戦。最大の焦点となるのはアスパスを欠いた中で、いかにゴールを奪っていくか。代役のガリャルドもまた負傷離脱中であり、アスパスの穴にはブライス・メンデスが入ることが濃厚。ただブライスは合うまでチャンスメイカーであり、年々FWとしての色が強くなり結果も残しているアスパスの代役を務めるのは不可能。そんな中でコウデがどのようなプランをもって、得点力を担保していくのか。注目はセルビ。

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 今夏ベンフィカから加入した彼は、4132の3の左の位置をノリートと争っている状態だ。スタメンとなった、バレンシア戦ではハビ・ガランといい関係を見せ、局面では可能性を感じさせるプレーを見せたが、決定的な仕事ができないまま58分に交代。コパで2Gを挙げた勢いを生かすことができなかった。アスパス離脱を受け、2列目により具体的な結果が求められる中で、セルビが存在感を示すことができるか。注目したい。


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2、エスパニョールvsレバンテ

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 ホーム エスパニョールの16節はラージョに惜敗。これでアウェイ3連敗、さらには開幕以来、未だアウェイでの勝ちなし。一方でホームでは直近6戦無敗。今季ホームでの敗戦はあの伝説の10分アディショナルとなったアトレティコ戦のみと、相変わらず、極端な内弁慶っぷりを披露している。その意味ではホームで迎える今節は非常にポジティブなデータをもって戦える1戦であり、勝ち点3が確実に求められる試合だ。前節は負けたとはいえ、チームの調子としては決して悪くなく、ディエゴ・ロペスを中心とした守備陣、上手さと強さを兼ね備えた中盤の3センター、そしてようやく調子の上がりだしたサイドアタッカー陣に絶対的エースの存在と後ろから前まで穴のない陣容になっている。そんな中、注目はプアド

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 五輪の疲れもあってか、開幕直後はキレがなく、ケガによる離脱もあった彼だが、ここ数試合では彼の特徴でもあるスペイン人アタッカー離れした直線的にゴールへ向かうプレーが増えている。未だ結果は出せていないが、彼が得点を奪えるようになってくればRDTに依存気味のフィニッシュのフェーズで、より幅が生まれ得点力強化につながるはず。彼がどんなプレーを見せ、結果を残すことができるのか注目していきたい。


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 一方、アウェイのレバンテはアレッシオ・リッシ新監督の初陣となった16節 オサスナ戦をスコアレスドローで終える結果に。攻守において可変の形を使い、ぺぺルを左に落としてサリーダの中心とさせつつ、カンパーニャにはトップ下のような位置でフリーロール的に振舞わさせる形は、可能性を感じるプレーも見せており、今後に期待が持てる1戦とは言ってもいいように思える内容だった。36歳の若年、それもリーガには珍しいイタリア人監督(アンチェロッティはいるけど)ということで、リッシ監督がこれからどのようにチームを作っていくのか、圧倒的に守備がもろいレバンテにイタリア伝統のカテナチオの文化を組み込むことができるのか注目したい。そんな中、この試合のキープレーヤーとして挙げたいのが、カンパーニャ

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前述のとおり、オサスナ戦では守備時は左サイド、保持時は中に入ってきて、トップ下のような位置で比較的フリーロールっぽく動いていた彼だが、バルディ投入後はそれまでぺぺルが担当していた左落ち担当に。テクニックレベルが高く器用な彼であれば、どちらの役割でもよい働きができるだろうが、リッシ監督がこの絶対的司令塔をどのように扱っていくのか。今後のレバンテの巻き返しに期待したい。


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3、アラベスvsヘタフェ

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 ホーム アラベスの16節はアウェイでグラナダに敗北。5戦負けなしという良い流れから一転、連敗。順位も17位まで再び転落と厳しい状況になろうとしており、この状況を改善するためにも勝利が欲しい1戦だ。やはり課題となるのはホセルに続くスコアラーの存在。グラナダ戦でもトニモヤの致命的なチャンス逸があったが、このホセル頼みの状況を改善しなければ、本当の意味で良い方向へとは向かわない。良い形で前線に飛び出し、崩しに絡んでいるインテリオール2人の得点に期待したいところだ。そんな中、注目はあえてのマヌ・ガルシア

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 前述のインテリオールのポジションでスタメンを取り切れず、ベンチスタートが続いている彼だが、そのポテンシャルの高さは前節、途中出場からのプレーを見ても明らか。特に、相手が退き押し込む展開となることが予想されるこの試合では、彼のイマジネーションは一つの武器になるはず。彼をより現実的なオプションとしてプランに入れることができるのか。それはチームに幅をもたらし、今後の残留争いにおいて大きな武器となるはずだ。


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 一方、アウェイ ヘタフェの16節はアトレティック相手にスコアレスドロー。17本のシュートを打つなど、全体的に優位な展開だっただけに、勝ち点1に終わってしまったのは残念でもあったが、それ以上にアトレティック相手に勝ち点1をもぎとれたという収穫の方が上回った1戦といってもいいだろう。キケ・フローレス新体制の復調傾向にあるヘタフェはこれでリーグ3試合負けなし。順位こそ未だ19位だが、大きく離れていた残留圏内の17位とは残り2ポイント差と、着実に結果が出ているということができるだろう。そんな中、その17位アラベスとの対戦というどうしても勝ちの欲しい1戦に臨む今節、注目はアランバリ

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 キケ新体制の下、532の3の中央に入ることの多い彼は、しっかりと中央で侵入を防ぎつつ、攻勢時には相手エリアまで飛び込み、ロスト後は高いネガティブトランディションの意識で、セカンドボール回収も担当するなど、非常に広範なタスクをこなしている。今節の相手 アラベスもまた、ルーム、トニモヤ、ペレ・ポンスの3センターがそれぞれいい働きを見せるようになっており、この3人相手に、アランバリ、マクシモビッチ、アレニャの3人がどのようなプレーを見せてくるのか。中盤を飛ばしがちな両チームだが、この試合のキーになるのもまた、中盤の争いだろう。


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4、バレンシアvsエルチェ

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 ホーム バレンシアの16節はアウェイ バライードスの地でセルタに見事逆転勝利を挙げ、勝ち点3を持ち帰る結果に。負傷離脱中のガブリエウに加え、ディアカビ、フルキエの2人を出場停止で欠く、非常に難しい試合にはなったが、効果的なプレッシングもあり、安定した守備を見せた。これで5戦連続無敗となり、一時の主力の怪我続出によって途絶えてしまったシーズン当初の良い流れが再び、来ようとしている。そんな中迎える、メスタージャでのエルチェ戦、勝ち点3が確実に欲しい、この試合において注目はマキシ・ゴメス

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 今季これまで2Gと怪我による離脱があったとはいえ、物足りない成績となっている今季のマキシ。離脱中に定位置もゲデスに取られかけている状況の中迎えた、前節のセルタ戦。ゲデスの休養という意味もあってか、スタメン起用されると、見事決勝点を決め、チームの勝利に直接貢献するエースの一撃を叩き込んだ。今後、マキシがチームの中でどんな存在感を示し、ゲデスとどのように共存の道を進んでいくのか。ボルダラスの起用にも注目だ。


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 一方、アウェイ エルチェの16節はホームにカディスを迎え3-1での勝利。フランシスコ監督の初陣を勝利で飾った。エスクリバ前政権下では出番の少なかったバディアやテテ・モレンテが良いパフォーマンスを見せるなど、監督交代による効果は確実に出ており、これで7試合未勝利という悪い流れを断ち切ることに成功した。442の形ながらSHのテテ・モレンテが幅を取り、パラシオスがサポート役、落ちるルーカス・ペレスがハーフスペースをとる右サイドに対し、左サイドはSHのフィデルが内を取り、ラテラルのモヒカが大外のレーンを担当する形と、サイドによって配置を変えつつ、その中でうまく選手の特性を生かした起用ができているように見えた初陣となった。この試合の注目はテテ・モレンテ

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 昨季、好パフォーマンスを見せ、チームの残留に大きく貢献した彼だったが、今季352へのフォーメーション変更を機に定位置を失い、厳しい状況が続いていた。しかし、新体制初戦、あれは与えられたチャンスを見事活かし、MOMに輝く活躍。改めて自分の価値をフランシスコ新監督にアピールした。そして迎える今節、勢いそのままに結果を残したいところだが、今日のマッチアップはリーグ最高クラスの左ラテラルであるガヤ。テテ・モレンテがこの強敵相手にどのようなパフォーマンスを見せられるのか。注目したい。


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5、アトレティックvsセビージャ

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  ホーム アトレティックは前節 ヘタフェ相手にスコアレスドロー。力関係を考えると勝ち点3が欲しい1戦だったが、試合内容では押し込まれる展開が続き、シモンのおかげでなんとか勝ち点を拾った形に。これでチームは7戦未勝利と完全に暗いトンネルの中に入ってしまっており、その中でセビージャ、ベティス、マドリーと難敵との3連戦に向かわなければいけないのは非常に厳しい日程といわざるを得ない。失点はセビージャと並びリーグ最少にもかかわらず、こんな状況になってしまっているのは、得点力不足の一言に尽きる。ここまでアタッカーの得点はイニャキ3点、ラウガル3点、ムニアイン2点のみであり、絶対的ストライカーの存在もなければ、チーム全体で点が取れるわけでもないと、これまた厳しい状況。アドゥリス晩年から言い続けてきた、イニャキの成長に期待というのも、もはや望みが薄いことを証明してしまっており、ブレイク中のニコ、サンセットも得点源になれる存在ではなく、純粋ストライカーのビジャリブレは怪我により長期離脱中。そんな中、注目したいというか期待せざるを得ないのはやはりベレンゲル

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昨季2桁Gを挙げチームのトップスコアラーになったものの、今季は開幕から不調が続き、とうとうスタメンの座を奪われることになってしまった彼。しかし、代わりに入っているニコやサラガも決定的な仕事はできておらず、であれば彼の復活に期待を寄せる方が、まだこの危機的状況を回避できる可能性は高いのではと考えているのは私だけだろうか。彼がこの試合、何かしらのきっかけによって復調の兆しを見せることができれば、アトレティックの風向きは一気に変わるはずだ。


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 一方、アウェイのセビージャはビジャレアルを迎えた16節は16分のオカンポスのゴールを何とか守り切り勝利。そして迎えたCL最終節、ザルツブルクの地に乗り込んだが、50分に先制を許し、ジョルダンの退場もあって、3位で敗退。ELプレーオフに回ることとなった。更に離脱中だったラメラ、スソはシーズンアウトレベルの長期離脱になってしまい、フル稼働中のオカンポスやモンティエル、そしてボノ、クンデ、ジエゴ・カルロス、フェルナンドもまたいつ怪我するかわからないような状況と、悪い流れが続いている。とはいえ今後の相手を考えても、ここでの勝ち点は是が非でも欲しいもので、ロペテギがどのような人選かつプランをもって望んでくるのかは見物だ。この試合の注目はラファ・ミル

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 新加入ながらここまで5Gと期待を裏切ったとは言い切れない結果は残しているものの、それ以上に逸してしまった決定機の方が圧倒的に多く、エン=ネシリの穴を埋める存在としては、大きな物足りなさが残る。オカンポスもこの試合の帯同メンバーから外れ、アタッカー陣に離脱者が多く出ている中、屈強なアトレティックDF陣から、ゴールをもぎ取ることができるのか。スペインの未来を背負うストライカーの活躍に期待したい。


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