rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ15節プレビューpart2

1、前段

 皆さんこんにちは。よろしくお願いいたします!

 この記事ではラ・リーガ15節の中から、日曜および月曜開催の5試合についてのプレビューを書いていきます。14節の振り返り、また金曜、土曜開催の5試合についてはPart1の方で触れておりますので、ぜひそちらもアーカイブ視聴等々とご一緒に見ていただけたら幸いです。

 

rintorres9.hatenablog.com

2、ラ・リーガ15節プレビュー

6、ベティスvsレバンテ

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 ホーム ベティスは前節エルチェに完勝。3連敗、しかも全てが複数失点&無得点という悪い流れを、代表ウィーク明け最初の試合で一度切ることができたのは大きい。更にミッドウィークのELではフェレンツヴァローシュに○○○○。そんな中迎える最下位レバンテとの1戦。確実にホームの地で勝ち点3を挙げ、5位の座のキープ、はたまたCL圏内へというところにつなげていきたい。そんな試合、注目はファンミ。若くから才能を期待されていながら、いまいち伸び悩んでしまった感のある彼だが、今季はここまで1試合の平均出場時間53分と限られた時間の中で、既に5Gと大きな存在感を示している。ロドリやフェキルが右で作ったボールに左からファンミがダイアゴナルランで裏を取り決めるというのは今のベティスの得点パターンの1つとなっており、守備に不安のあるレバンテ相手であれば、このようなシーンは間違いなく作れるはず。今後年末にかけて再び厳しくなる日程の前に、しっかりと勝ち点3を積みあげ、この流れを維持したい。


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 前節、アトレティック相手に攻勢に振舞うものの1点が遠く、ホームでスコアレスドロー。今季未勝利は未だに続いており、ヘタフェがカディスに勝利したことでとうとう最下位の座に転落してしまった。ただ内容を見ると、カンパーニャ、バルディという2人の司令塔の復帰と同時に、今までと比べて、遥かに良いフットボールを展開できるようになっており、勝利もそう遠い目標であるとは感じさせない試合はできている。そんな中注目は、ルベン・ヴェーゾ。今季もここまでリーグワーストの25失点と相変わらず守備に問題を抱えるチームにおいて、ハビエル・ペレイラ就任以来DFリーダーとしてのポジションを任せられるようになってきた彼。その甲斐もあってか前節はイニャキのラインブレイクに対し、何とか対応しきることに成功し、クリーンシートに貢献した。この試合でも、ウィリアン・ジョゼに加え、フェキル、ロドリといったタレントがマッチアップ相手となることは容易に予想され、そんな中でヴェーゾがどのようなパフォーマンスができるかはチームの命運を大きく左右する。強力ベティス攻撃陣を完封し、今季初の勝利を挙げることができるか、注目の1戦だ。


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7、エスパニョールvsレアル・ソシエダ

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 ホーム エスパニョールは前節カンプ・ノウで行われたバルセロナダービーに0-1で惜敗。RDTのシュートが二度ポストに阻まれたシーンや、ディマタの決定的なチャンスの場面など、同点あるいは逆転まで持っていけるだけの展開になっただけに、勝ち点0に終わってしまったのは悔しさは残るだろうが、カンプ・ノウでこれだけやれたという事実はエスパニョールの自信を更に膨らませるはずだ。ただ今節の相手もまたもや強敵ラ・レアル。厳しい試合になることが予想されるが、そんな中でエスパニョールにとってポジティブな情報が今季のホーム戦での戦績の良さ。ここまで4勝2分1敗と好成績を上げており、その1敗もアトレティコ相手にアディショナルタイムに逆転を食らった試合と、ここまでホームではマドリー戦の勝利を筆頭に良い内容を良い結果につなげる理想的な流れが実現できている。そんな中迎える、この試合キーマンはヤンヘル・エレーラ。今季グラナダから加入して以来負傷離脱が長かった、彼だが復帰以降は徐々に信頼を勝ち取り、ここ最近ではスタメンの機会も増えてきている。フィジカルを生かしたボールキープと奪取力、そして展開力を備えた彼は万能型かつ非常にレベルの高いミッドフィルダー。中盤を支配されることが予想されるこの試合、彼がメリーノやシルバ相手にどのようなパフォーマンスを見せれるかは、この試合のエスパニョールにとっては非常に重要なものとなるはずだ。


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 一方アウェイのラ・レアルは前節バレンシア相手にスコアレスドロー。荒れ試合となってしまったこの試合では守備の要エルストンドが退場。その後の振舞いも含め2試合の出場停止が濃厚視されている。更にはミッドウィーク 天王山となったモナコ戦で敗北を喫し、1試合を残して2位PSVと勝ち点差2の3位とかなり難しい状況に追い込まれてしまった。このように良くない流れが続いている中アウェイに乗り込むこの1戦。何としても勝ち点3が欲しい試合となる。注目はル・ノルマン。エルストンドの退場により、パチェコ(スベルディアが負傷離脱から戻ってくればスベルディアだろうが)の抜擢が濃厚な相方CB。今季ここまでル・ノルマンは10月の月間MVPに輝くなど、好パフォーマンスを見せているが、ラ・レアルのDFリーダーはエルストンドであり、ここまでの出来はエルストンドあってのものといいう捉え方もできる。彼が本当の意味で成長を果たし、オトラもしくはリーガトップクラスのといえるようになったのか進化の問われる1戦だ。


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8、カディスvsアトレティコ

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 ホーム カディスは前節ヘタフェに4-0で完敗。ほとんど良いシーンを作れず、クロス攻撃からこぼれ球を拾っての2次、3次攻撃に対応しきれず、大敗を喫してしまった。442のバスを置くようなブロック守備が特徴のカディスだが、今季の失点数は23とリーグワースト1位の出来。フォーメーションや人選もなかなか定まらず、難しい状況が続いている。そんな中迎えるアトレティコ戦。アトレティコがいくら不調とはいえ、厳しい戦いになることは間違いないだろう。この試合の注目選手はハロヤン。アルメ二ア代表の彼は昨年、紛争を原因に軍隊に動員されるなどかなりの苦労人であったが、今夏カディスに加入して以来、崩壊する守備陣において孤軍奮闘し、いつの間にかDFリーダーに。スピードや高さ等明確な武器があるわけではないが、高い集中力とポジショニングの良さで最後の壁となれるプレーヤーだ。この試合ではスアレスグリーズマン、コレアらといったリーグ屈指のアタッカー陣との対峙が予想され、難しい対応を迫られるシーンは大きくなるだろうが、そんな中で彼がどのようなプレーを見せられるかは注目だ。残留圏を維持するためにも、なんとか勝ち点をもぎ取りたい1戦だ。


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 一方のアトレティコは前節オサスナ相手に終盤、フェリペがセットプレーから沈め何とか勝利。3試合ぶりの勝利で勢いに乗るかと思われたが、ミッドウィークのミラン戦をホームで落とし、CLグループリーグ突破に黄信号が点る形になってしまった。問題は構造の作りこみの足りなさ。選手によってコロコロとフォーメーションを変えていることからもわかるように今のアトレティコには特に攻撃面での明確な構造がなく、選手の能力に頼ったパターン攻撃のみが武器となっている状況。これはやはりチョロの限界というべきなのだろうか。4シーズンほど前から限界説が囁かれながら、信頼とそして昨季挙げた優勝という成績で相変わらず絶対的な地位を築いているシメオネだが、ペップやトゥヘル、クロップといった欧州トップの監督と比べるとどうしても後れを取ってしまうのは否定しきれない現実だ。ここを隠しながら、選手の能力と限られた形で行けるところまで行くのか、それとも抜本的な改革を行うのか。ある意味今一番大っきな決断を迫られているのがアトレティコなのかもしれない。そんなことを念頭に置きながら、痛恨の敗戦の後、シメオネがどう立て直してくるのか注目したい。


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9、レアル・マドリーvsセビージャ

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 ホーム マドリーは前節グラナダに大勝。グラナダの出来が良くなかったとはいえさすがの強さを見せつけた。更にミッドウィークではホームで不覚を取ったシェリフ相手にしっかりリベンジを果たし、リーガ勢で唯一5節段階でのグループリーグ突破を確定させるなどアンチェロッティの下、さすがの強さを見せている。リーガでも現在1試合消化の少ない中で首位。得点数の32はリーグ最多で2番目に多いチームと比べても、10以上の差と圧倒的な力を見せつけている。そんな中迎えるセビージャ戦。本来間違いなく難しい試合になるはずの相手だが、セビージャは半数以上の主力が出場困難であり、この後アトレティック、ラ・レアル、インテルアトレティコという難敵との連戦が控えることを考えても、この試合、内容の伴った勝利はmustといえるだろう。注目はカゼミロ。前述のとおり、今節は主力の大多数が不在のセビージャだが、幸か不幸か中盤だけはしっかりとメンバーが揃えられそうで、中盤での攻防はこの試合の大きな注目点になる。今季はパスミス等のロストが目立ち、いまいち調子に乗り切れていない印象のカゼミロだが、要所要所での攻め上がりやフィルターとしてのパフォーマンスはさすがのものがある。厄介な相手とのマッチアップになるであろうこの試合、カゼミロが試合全体を通してどのようなパフォーマンスを見せることができるのか、注目したい。


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 一方 アウェイのセビージャは前節アラベス相手に痛恨のドロー。とはいえ展開的には90分にようやくラキティッチのゴールで追いついた形で、何とか拾った勝ち点1という表現の方が適切かもしれない。その一方、ミッドウィークのヴォルフスブルク戦では見事な内容で勝利。スソ、ラメラの離脱によるオカンポスの右起用が怪我の功名のような形でハマり、クンデは圧巻の空中戦を含めた対応力を見せた。しかし、満を持して迎えたマドリーとの試合。クンデ、ジエゴ・カルロス、オカンポスが負傷し、起用不可orベストコンディションではない状態に。元々の、ナバス、エン=ネシリ、スソ、ラメラらと合わせ、主力の大多数が不在という厳しい状況でこの試合に挑むことになってしまった。そんな中迎えるこの試合、注目はムニル。開幕から中々出場機会がなかった彼だが、中盤に差し掛かるあたりで出番が増えだし、好パフォーマンスを見せている。右か左か、どちらで起用されるかは不透明だが、オカンポスやスソ、ラメラの不在からスタメン起用が確定視されている彼がどのようなプレーを見せられるかが、この試合セビージャに希望を持たせることができるかに大きく関わるだろう。


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10、オサスナvsエルチェ

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 ホーム オサスナは前節アトレティコ相手に奮闘したが、セットプレーからの1点に沈みこれで3連敗。順位も9位まで落ち込むことになってしまった。マドリー、セビージャ、ラ・レアル、アトレティコと続いた4連戦は1分3敗と悔しい結果にはなったが、オサスナの本来の目標はあくまで残留であり、このエルチェ戦で悪い流れを断ち切り、こもう一度立て直すきっかけの試合としたいところだ。注目はモンカジョラ。ルーカス・トロが出場停止となるこの試合、特に中盤での強度という部分でモンカジョラにかかる期待は大きい。ピボーテかインテリオールかどちらでの起用になるかは分からないが、エルチェの中盤陣も粒ぞろいなだけに、その中でモンカジョラがどれだけの存在感を発揮できるかは、彼個人の実力を図る意味でも注目だ。幸い直近5戦vsエルチェでは負けがなく相性としてはいいデータが出ている1戦。良い内容で勝利を挙げ、仕切り直しとなる1戦にしたい。


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 一方 アウェイのエルチェは前節ベティスにいいところ無く3点を取られ、後半の攻勢も点にはつながらず敗戦。6試合勝ちなし、順位もとうとう18位と降格圏に入ってきてしまったタイミングでクラブはエスクリバ監督の解任を決断。フットボールの質としては良いものを見せており、結果さえついてくればという試合が続いていただけに解任は残念だが、クラブとして我慢の限界になるのは致し方ないだろう。後任はまだ決まっておらず、この試合でも形が大きく変わることはないと思われる。選手の質はある程度ではあるが高いものがあり、特徴を持った選手の中にシーズン2桁を期待できる絶対的ストライカーもいる、と浮上に必要な条件はそろっているように見える。この試合の注目はGKのポジション。エスクリバの下ではバディアが信頼を失い、昨季はガッサニーガ、今季はカシージャが使われていたが、この監督交代によってバディアにも可能性が出てきた。昨季前半の彼のパフォーマンスは目を見張るものがあり、守護神の座を勝ち取るだけの能力は十分に兼ね備えているだけに、この試合どちらがスタメン起用されるかは注目だ。監督交代ブーストを発揮し、6試合ぶりの勝利を挙げられるか。エスクリバの解任をネガティブな印象にさせないためにも、この試合なんとしても勝ち点3が欲しい試合だ。


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