rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ 15節振り返り&16節プレビュー Part1

1、前段

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします!

 この記事ではラ・リーガ15節の簡単な振り返りをしたうえで、16節の中から金曜及び土曜開催の5試合について書いていきたいと思います。コメント等ぜひぜひよろしくお願いいたします。

2、ラ・リーガ15節振り返り

 代表明け2試合目。ミッドウィークではチームによって命運が分かれた中で、迎えたこの15節。1番の注目カードだったマドリーvsセビージャはヴィニシウスのスーペルゴラッソでマドリーが逆転勝ち。ビジャレアルvsバルサはエメリvsチャビの駆け引き合いのなか決定力が差を分け1-3でバルサの勝利。アトレティコカディスに4発快勝。シルバ、メリーノを欠いたラ・レアルはマテウ・ラオスの恒例判定もありエスパニョールに敗戦。エスクリバを解任したエルチェはオサスナとドロー。未だ未勝利のレバンテはベティスに逆転負けを許し、試合終了後、今季2度目の監督交代。久保建英が2か月半ぶりの復帰を果たしたマジョルカはヘタフェにスコアレスドロー。その他の結果及び、順位は下記画像のとおり。f:id:rintorres9:20211130214023j:imagef:id:rintorres9:20211130214030j:image

 

15節のピックアッププレイヤーはベティスのファンミ。

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 前回のプレビュー記事で注目選手に挙げたファンミがレバンテ戦でハットトリックを達成。ベティスハットトリックは記憶に残っている人も多いであろう19-20シーズン アトレティック戦でホアキンが達成した時以来の快挙。ファンミはこのハットトリックで得点ランキング3位タイに躍り出たほか、スペイン人プレーヤーのゴール数トップに。今季絶対的なレギュラーとは言えない中、短い時間で結果を残す彼はチャンスメイカータイプの多いベティスの中で希少な存在。若くから才能を認められ、将来を嘱望されてきた逸材が遅咲きのスターとして主役の座を取りに来ている。

ファンミを筆頭に前線のタレントの活躍が目立った15節。ベストイレブン及びそのサブ組を置いて、振り返りを終え、16節プレビューに移りたいと思う。

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3、ラ・リーガ16節プレビュー

 1、グラナダvsアラベス

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 ホーム グラナダの15節はアトレティック相手にサン・マメスで勝ち点1を持ち帰る結果に。442ブロックを作り、そこからのカウンターという形はアトレティックの屈強な守備陣相手にも脅威を与えており、勿体ない形での失点による勝ち点1という形にはなったが、ポジティブなイメージで終われる試合となるはずだった。しかし、その内容に水を差したのが、ただでさえ多かった怪我人のさらなる増加。この試合でヘルマン、ロチーナ、マチスの離脱が確定。CBはBチーム所属のトレンテに頼らざるを得ない状況となり、加入以来、チャンスメイカーとして圧倒的存在感を放っていたロチーナの離脱はチームの構造自体の練り直しを迫られるほど大きな痛手だ。そんな厳しい展開が予想されるこの試合、注目はホルヘ・モリー

f:id:rintorres9:20211130221346j:image来年で40を迎える彼だが、未だにポストプレーの質はオトラトップクラス。アトレティック戦でも、イニゴやイェライといった代表クラスのマークを孤立無援の中でもものともせずスアレスマチスらの上がる時間を作り、速攻の成立に大きく貢献した。ロチーナの不在により、更に自分たちの時間を作るのが難しくなるであろう中、彼がどれだけ相手を背負い、時間を作ることができるか。残留争いにおいて直接のライバルになるであろう相手との試合。ホームで勝ち点3を挙げ、今後につなげる1戦としたい。


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 一方、アウェイ アラベスは前節セルタに逆転負けを許し、5試合ぶりの敗戦に。相変わらずエース ホセルはゴールを挙げ、さすがの存在感を示したが、それ以外に得点を期待できるプレーヤーがいないのは大きな課題だ。ここまで通算得点11でリーグワースト2位に沈む得点面でホセル以外のプレーヤーの奮起が求められる。そんな中で注目したいのが左エストレーモのリオハ

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アラベスのカウンターの中心であり、リーガクラスタであれば知らぬ人はいない、オトラトップクラスのドリブラーである彼だが、ここまでプリメーラで戦った3シーズンでベストの成績は4G2Aと物足りない数字だ。今季も未だ1G1Aの彼が、より直接的にゴールにつながる仕事ができるかが、アラベスが今後より高い位置に行くため、そしてベティス移籍も噂されている彼自身のステップアップのためにも求められてくるだろう。ある意味ブーストのようになっていた期間が終わり、再び自分たちの実力が試されることになるだろうこの残留争い直接対決。敗戦後の試合でもここ数試合で見せたようなパフォーマンスを見せ勝ち点3を持ち帰ることができるのか。ここ数試合の好調が一時的なものだったのか、真の実力なのかが試される1戦になる。


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 2、セビージャvsビジャレアル

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 ホーム セビージャの15節はマドリーのホーム サンティアゴ・ベルナベウに乗り込んだが終了間際、一瞬のスキを突かれ逆転負け。上位直接対決に敗れ、リーガでは6試合ぶり今季2回目の敗戦となった。ただ、欠場が濃厚視されていながら、普通に出てきたクンデ、ジエゴ・カルロス、オカンポスの存在もあり、内容としてはマドリー相手に1歩も退かない戦いを見せたのはポジティブな点。今季は内容に納得できない試合も多かった中で、マドリー相手にこれだけのパフォーマンスを見せることができたのは収穫だろう。そんな中迎える16節の相手はビジャレアル。今季こそ低迷しているが、実力的にはここから巻き返しを図りCL権争いにおいて直接のライバルになっても不思議では全くない相手。ピスファンでしっかりと叩き、勝ち点3を取りたいとっころだ。注目は右ラテラルのモンティエル

f:id:rintorres9:20211130233358j:plainナバスの怪我で、スタメン起用が続いている彼だが、マドリー戦ではヴィニシウスを失点シーン以外は完全に抑え込み、実力の高さを見せた。ナバスのような明確な特徴はないが、バランスの良いラテラルとして存在感を示しているモンティエルがこの試合で相手するのはおそらくダンジュマ。ヴィニシウスに負けずも劣らないリーガ屈指のドリブラーである彼に対して、モンティエルがどんなプレーを見せてくれるのか、完全フル稼働状態なだけに勤続疲労は心配だが、彼がダンジュマを抑えきることができれば、セビージャの勝利は大きく近づくだろう。


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 一方 アウェイ ビジャレアルの15節はホームでバルサに1-3で敗戦。エメリとチャビの駆け引きが見られた試合は、チャビの仕掛けてきたプランに上手く解を出したエメリがこの監督間の駆け引きでは勝利しながらも、得点を決められずにいるうちに盛り返され、結果的には2点差を付けられてのホームでの敗北という結果になってしまった。ジェラールの不在、パコ、ディアという純粋なストライカーがエメリの信頼を得られないという状況の中で、さらに前の位置に入り、素晴らしく効果的なプレーをしているトリゲロスも、やはり本職ではないだけにゴールは決めきれず、決定力に難のあるダンジュマもチャンスは作りながらもゴールは遠い。チャンスシーンは多いだけに何かのきっかけに、得点の波に乗れさえすれば、12位と低迷中の順位は一気に上がるはずだが、問題はどのようにその得点の波に乗るか。そんな中で個人的に注目したいのは、この試合出番があるかは微妙かもしれないが、やはりディア

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スダット・ランスから今夏新たなストライカーとして獲得された彼だが、ここまでわずか1Gと期待に応える活躍はできていない。しかし、得点以外の場面では高いインテリジェンスを見せ、良い動き出しや、キープ、足元でのかかわりなどで攻撃を循環させており、得点以外はビジャレアルにとって理想的なストライカー像を見せている。だからこそ求めたいのはゴールという結果。彼がストライカーとして君臨し、ダンジュマ、ピノらと良い関係さえ築ければ、ジェラールなしでも十分やっていけるはず。リーグ1といっても過言ではないセビージャDF相手にこのセネガル人FWがどんなプレーを見せるのか。注目したい。


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3、バルセロナvsベティス

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ホーム バルセロナの15節はセラミカでビジャレアルに3-1で勝利。この試合も内容的にはかなり苦しい展開にはなっていたが、これまでチャビ就任以来3戦無敗、リーガでは連勝と、今一番重要な勝ち点3を拾っていくことはできている。ビジャレアル戦では守備時に、右ラテラル=エリガルが相手のSH=モイに対してマンマーク気味につき、ラテラル=ペドラサの上がりに対してはエストレーモ=アブデが責任をもって対応する形を構成したが、それをエメリに逆手に取られ、空くパウからの供給、そして守アブデvs攻ペドラサでの質的優位を生かし、結果的にバルサの右サイドから押し込まれる展開になってしまった。これに対してはビジャレアルの決定力不足、そしてアラウホ個人の守備能力でなんとか抑えきったが、左サイドの攻撃の形としては似たような形をとるベティス相手にチャビがビジャレアル戦の反省を生かし、どのように守備を構築していくかには注目したい。注目はアラウホ

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圧倒的な個人能力で、ダンジュマを完封した彼が今節マッチアップするのはおそらく15節のピックアッププレーヤーにも選出した今絶好調のファンミ。ダンジュマとは異なり、フリーランからの得点を狙う彼に対して、アラウホがどれだけ圧倒的な存在感を見せることができるのか。世界最高峰のCBに名乗りをあげようとしている彼のパフォーマンスに期待しながら、見ていきたい。


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 一方、アウェイ ベティスの15節は何度か触れているようにファンミのハットトリックでレバンテに逆転勝ち。これで代表ウィークの中断以降、ELも合わせて3連勝となっており、中断前の悪い流れは完全に吹き飛ばした良い状況で、カンプノウに乗り込むことができることとなった。ただチームにとって非常に痛手となるのはこの試合、エース フェキルがサスペンションで出場できないこと。良くも悪くもチームに非常に大きい影響を与えていた彼の不在は構造自体の変化を生じさせるもので、その変化が、このボールを握られる時間も増えるであろうこのバルサ戦で吉と出るか、凶と出るかがこの試合のベティスの命運を左右するはずだ。注目はカナレス

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 チームにおいて組み立て、崩し、フィニッシュと様々な場面で顔を出し、攻撃を牽引している彼だが、普段はあくまでフェキルに次ぐ2番手の立ち位置。ただ、フェキル不在のこの試合では王様としてトップ下の位置に入ることが予想され、ここで彼がどのようなプレーを見せられるかが一つ鍵になってくる。当ブログでも何度も触れているフェキル、カナレス共存問題。この問題解決のためペジェグリーニに新たなプランを抱かせるようなパフォーマンスを見せたいところだ。


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4、アトレティコvsマジョルカ

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 ホーム アトレティコの15節はカディス相手に後半4発を叩き込み快勝。ミラン戦での敗戦によって流れていた嫌な雰囲気がこの試合で少し改善されたのはレマルのゴール後に見せたシメオネの表情からも察することができる。そして迎えるこのマジョルカ戦。格下相手にしっかりと勝ち点3を挙げ、ミッドウィークのポルト、そしてマドリー、セビージャと続くこの3連戦へ勢いをつけたいところだ。この試合の注目はクーニャ

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今夏加入したブラジル代表ストライカーはスアレスの存在、そしてグリーズマンの獲得などによって、ここまで出場時間としてはわずかな時間に留まりながらも、その時間でインパクト、そして前節は結果も残した。今節はコレア、グリーズマンと並んでのスタメン起用が予想されており、カディス戦でもよいコンビネーションを見せたこの3人の辛味には注目。スアレスが年齢もあり、なかなかパフォーマンスが安定しなくなってきた中、クーニャが新たなストライカーとしてその地位を確立させることができるのか。クーニャにとってもチームにとっても、プレーの質はもちろんながら、何より結果が求められる1戦だ。


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 アウェイ マジョルカの15節はヘタフェ相手にスコアレスドロー。これで7試合連続勝ちなし。引き分けが多いだけに深刻さは中々ピックアップされていないが、深い沼に両足がつく寸前といっていいくらい良くない流れから抜け出せずにいる。順位も開幕直後からはかなり落下し、今や14位。まだ15節時点とは言え、当初の予定通り残留争いに巻き込まれそうな位置取りとなっている。そんな苦しい状況において救世主としてのプレーを期待したいのが、ようやくピッチに帰ってきた久保建英

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約2か月ぶりの復帰となったヘタフェ戦での約25分間を見る限り、ケガを引きずっている印象はなく、時間的な制限はあるのかもしれないが、十分この試合から戦力としてカウントすることはできそうだ。前マジョルカ所属時はこのワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ戦で2人を抜き、話題を生んだが、今季の彼に求めたいのはそのインパクトよりも具体的な結果。来年でマドリーとの契約が残り2年となり、去就云々という話が出てくるであろう中(残り契約1年をきると、いざ放出となった際に、他クラブから足元を見られた交渉をされるので、残り2年のタイミングで契約延長交渉が行われる場合が多いため) 彼がマジョルカの圧倒的な中心として数字で自らの存在価値とポテンシャルをペレスにそしてアンチェロッティにアピールすることができるか。ウーデゴールでもハキミでも勝ち取れなかったローンバックからのマドリー残留という高い高い目標へ、改めて久保建英の挑戦が始まる。


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5、レアル・ソシエダvsレアル・マドリー

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 ホーム ラ・レアルは前節エスパニョールのホームRCDEに乗り込むものの、1-0で敗戦。かなり微妙なゴール取消を筆頭にマテウ・ラオスに翻弄された感は否めないが、それを抜きにしても、ELで負傷し離脱となったメリーノ、シルバの穴は埋めきれなかった印象だ。これでELに続いての敗戦となり、今季初の公式戦連敗。ミッドウィークのコパでこの連敗は切ったが、まだ悪い流れは続いているといっていいだろう。今後、マドリー、PSVベティスビジャレアルと強豪との試合が続くだけに、この試合マドリー相手とはいえこの悪い流れを変えるような試合にしたいところだ。注目はヤヌザイ

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 主力が次々に離脱していく厳しい台所事情の中で、存在感を増してきているのがヤヌザイ。若くから将来を期待された逸材が、ここ数試合では全盛期のプレーを取り戻し、圧倒的なテクニックによって試合の支配者となっている。エスパニョール戦でも彼一人の力で守備陣を崩すシーンは何度も見られ、マドリー相手に彼がどのようなプレーを見せられるかは注目だ。


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 一方 アウェイ マドリーの15節はセビージャに勝利。内容的にはどちらかというと押し込まれる時間が長かったものの、相手のミス、そして一瞬のスキを突いて、2点を取り勝利。ミッドウィークに行われた延期分のアトレティック戦でもしっかりと1点をもぎ取り勝ちきり、気づけば勝ち点は36まで到達。2位アトレティコとの差は、1試合アトレティコが少ないとはいえ、既に7と徐々に優勝に向けた体制を整えつつある。開幕当初課題となっていた守備陣もミリトンの覚醒、そして圧倒的なパフォーマンスを見せるクルトワの奮戦もあり、複数失点は10/3のエスパニョール戦以来なしと、盤石ともいえるほどに改善した。そんなマドリーだが、今後は16節にラ・レアル、17節にマドリードダービーと難敵との連戦を迎える。ただ逆に言えば、この連戦で連勝することができさえすれば、一気に首位独走街道へという道も見えてくるということ。まずはしっかりとラ・レアルに勝利し、マドリードダービーに向けて勢いをつけたいところだ。注目はヴィニシウス。

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 セビージャ戦ではモンティエルとクンデの前にほぼほぼ完封されていながら、最後の最後に唯一といっても良いチャンスを生かし切り、スーペルゴラッソを挙げた。90分間試合から消えていながらも、一瞬のチャンスを生かし、チームを勝利に導く姿は、すっかりマドリーのエースそのもの。彼がこのシーズンどこまで成長を果たし、結果を残すのか。マドリーが再び、世界一の座に返り咲くためにも彼の活躍に期待したい。


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