rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ15節プレビューpart1

1、前段

 皆さんこんにちは!よろしくお願いします!

 今回も14節およびCLの振り返りを軽くした後に、15節の金曜、土曜開催の5試合のプレビューに向かう形にさせていただきます。いつもながら、個人の主観が強く入っている点、間違った点等あるかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。

2、ラ・リーガ14節振り返り&CL、ELグループリーグ第5節振り返り

 まずリーガ14節。最大の注目試合となったバルセロナダービーはバルサがPKからの1点で辛勝。チャビ初陣は収穫も課題も多く見られる1戦となった。マドリーはグラナダを圧倒し、1-4で勝利。アトレティコオサスナ相手に終盤フェリペのゴールを守り切りウノゼロで勝利。セビージャはアラベスにドロー。他にも、レバンテvsアトレティック、セルタvsビジャレアル、ラ・レアルvsバレンシアはすべて引き分け。ヘタフェはカディスに4発快勝。ベティスはエルチェに快勝。ラージョはマジョルカに快勝という結果となった。いつも通り今節ベストイレブン及びそのサブメンバーに関してはこの章の最後に画像のほうで貼ることにする。

 ミッドウィークのCLではビジャレアルがセラミカでユナイテッドに0-2で敗北。運命の1戦に臨んだバルサベンフィカに勝ちきれず、非常に厳しい状況に。窮地のセビージャはヴォルフスブルクに2-0と完勝。これまた勝ちの欲しいアトレティコはワンダでミランに痛恨の敗戦。最終節のポルト戦が運命の1戦となることになった。そんな中唯一、マドリーはホームで不覚を取ったシェリフに勝利し、リーガ勢で唯一の突破確定を果たした。ELの方ではベティスがフェレンツヴァローシュに2-0で勝利。突破に大きく近づいた一方で、ラ・レアルは天王山となったモナコ戦で敗戦し、最終節に突破の望みを懸けることに。

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3、ラリーガ15節プレビュー

1、アトレティックvsグラナダ

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 ホーム アトレティックは前節レバンテ相手にスコアレスドロー。得意のハイプレスが空転され、相手に中盤を支配される厳しい展開となったが、自慢のDF陣の活躍もあり何とか敵地で勝ち点1を持ち帰ることに成功した。とはいえ直近4戦勝ちなしという現状はヨーロッパ圏内を狙うのであればやはり物足りない成績。そしてその原因となっているのが圧倒的な得点力不足。失点の8という成績はリーグ1位である一方で得点11というのはリーグワースト3位タイ(1位の10得点がヘタフェ、アラベスで2チームあるため)。現在8位にいるチームの数字としては到底満足できるものではない。イニャキは相変わらず決定力はイマイチ。サンセット、ムニアインはチャンスメーカーとしての性質が強く、昨季チームトップの8点を決めたベレンゲルはまさかの大スランプ、ここで期待したい、というかそろそろ台頭してもらわないと困るはずのビジャリブレも怪我を再発と、とにかく得点を担保してくれるアタッカーが不在なのだ。ということもあり、この試合の注目はセラーノとニコ・ウィリアムスの2人。彼らに関しては2人とも純粋なストライカーではなく、それどころかリーガ初ゴールすらまだだが、この状況であれば、ポテンシャルは十分の2人のカンテラーノの奮闘に期待せざるを得ない。守備陣に不安を抱えるグラナダ相手に初ゴールを決め、これからチームの得点力不足改善に貢献してくれるようなアタッカーになることを期待したい。


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 一方 アウェイのグラナダは前節マドリーに1-4で完敗。獲得した1点もスアレスのミドルがナチョにディフレクトしたことで入ったものであり、90分を通してほとんどいいところのないまま終わってしまった印象だ。442のブロックもどこをプレスのスタート位置にするのかが傍目からは見えて来ず、ロベルト・モレノの落とし込みの部分に懸念を感じざるを得ない。現在17位のグラナダ、今節エルチェがエスクリバを解任したことで、グラナダより順位の低い3チーム(エルチェ、ヘタフェ、レバンテ)は全て監督交代を行なったことになり、この状況が続くようだとロベルト・モレノの首に関しても長くはないはずだ。そんな中、何とか光明を見出したいこの1戦。注目はモントーロ。絶対的チームの中心となっていたミジャが負傷離脱したことで前節のマドリー戦では中盤が散々の出来。終いにはモンチュが危険なタックルで退場を食らうという何とも厳しい、ものになってしまった。アトレティックを相手に迎えるこの試合、彼らの強度の高いプレッシングに対抗するためには中盤で互角以上の攻防を繰り広げる必要があり、ミジャ、モンチュが不在のこの試合そのタスクを果たせるのは、モントーロだけだ。彼を中心に何とかアトレティックのハイプレスを搔い潜り、スアレス、ロチーナ、モリーナといった前線のタレントに良い形でボールを供給することができれば、サン・マメスの地でも希望の持てる試合は展開できるはずだ。


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2、アラベスvsセルタ

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 ホーム アラベスは前節セビージャ相手にアウェイで2-2の引き分け。アディショナルタイムの同点弾を食らうという悔しい結果になったが、セビージャ相手に互角以上の戦いぶりを見せ、ピスファンで勝ち点1を拾ったのは大きい収穫といっていいだろう。これで5試合負けなしとなり、順位も14位まで上昇。チーム全体として非常に良い流れができている。そんな中迎える15位セルタとの対決。ホームで勝ち点3を挙げ、残留争いからできる限り離れておきたい。この試合の注目はホセル。開幕前のセビージャへの移籍報道などもあり、中々開幕以来パッとしないプレーが多く見られた彼だったか、チームの復調とともに調子を上げ、気づけば得点ランク5位となる6得点をすでに挙げている。在籍3シーズン目となる今シーズンも彼の活躍はアラベスにとって生命線といえるもの。ここ2シーズン連続で記録している11Gの壁を越え、チームを一つでも上の順位にする活躍に期待したい。


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 一方 アウェイ セルタは前節ビジャレアル相手に1vs1のドローとなった。ラージョ、バルサビジャレアルと難しい相手との3連戦を3分という成績で乗り越えたセルタ。この3分という結果を良いものにするか、残念なものにしてしまうかはこの試合の結果によって決まるといっても過言ではないだろう。ここまで3試合連続勝利中と近年は相性のいい相手となっているアラベスを叩き、出遅れ分を取り戻すスタートの試合としたいところだ。この試合、注目はガリャルド。段々とチームにフィットしながら出場時間を伸ばしているブラジル人の彼は、前節も後半頭から起用されると、アスパスやブライスと良い関係を築きチームを活性化することに成功。自分の良さも見せながら、ポストワークやフリーランでタレント豊富な1、5列目を生かすことで、少しずつ存在感を強めている。ミナとアスパスの2トップという形は固定化されているため、この試合での先発起用はおそらくないだろうが、途中出場から流れを変える活躍に期待したいところだ。


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3、バレンシアvsラージョ

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 ホーム バレンシアは前節ラ・レアル相手にスコアレスドロー。最終的にはかなり荒れてしまった後味の悪い試合とはなったが、ギジャモン不在の中、アノエタの地で1ポイントを持ち帰れたことは非常に大きな収穫といえるだろう。そして迎える今節はこれまた強敵のラージョ。上位5連戦の最終戦となる。ただポジティブな要素としては2つ。1つ目がホームの成績の良さ。ここまで開幕以来メスタージャでは3勝3分1敗と好成績をあげている。そして2つ目がトレホの不在。ラージョのトップ下を務め、ライン間での引き出しからのチャンスメイク、ピボーテを消しながらのプレッシングなどに長所を持つ彼の存在はバレンシアにとって相性の悪い選手ともいえたが、この試合はサスペンションの影響で欠場することとなった。このようにバレンシアにとっての好材料も多く、調子も上向きつつある今、勝ち点3をメスタージャで獲得したいところだ。そんな中で迎えるこの試合、注目はマキシ。ケガで離脱していた彼が前節、マジョルカ戦以来、4節ぶりに復帰。南米予選の影響もあってか23分のにはとどまったものの久しぶりの出場を果たした。これにより注目されるのがマキシをどう使うか。マキシ離脱以来フォーメーションを442から4123に切り替え、ゲデスを前に置くことで調子を取り戻しつつあったバレンシア。ボルダラスがマキシの復帰を受けて、これを動かすのか、それともマキシをベンチに置くのか。そんな点に注目してスタメン発表を待ちたい。


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 一方 アウェイ ラージョは前節マジョルカに3-1で快勝し、6位の座をキープ。決して一時の勢いによる結果ではないことを証明するような、質の高いフットボールを個々のストロングポイントを生かしながら、展開しており昨季は順位で下回った相手を完膚なきまでに叩き潰した。ただ、地味にアウェイ戦はいずれも接戦での惜敗ではあるが3連敗という結果となっている。更にはバレンシア側の時にも触れたが、この試合はアシストランクリーグ1位タイのトレホがサスペンションで欠場。代わりに入ると思われるウナイ・ロペスも間違えなく良い選手だが、やはりチームの心臓ともいえる彼の不在は痛い。このようにネガティブな要素も多い、この試合だが、メスタージャの地で勝ち点3を持ち帰ることができれば、それは非常に大きな更なる自信となり、欧州カップ圏というのも夢ではなくより現実味を持った目標となってくるはず。そんなこの試合、注目はバリウ。ラ・マシア育ちのこの右ラテラルは前のイシと良い関係を築き、攻撃面では大きな貢献を見せている一方、守備面ではPK献上の回数がリーグトップと、対人の対応に不安を抱えている。そしてこの試合マッチアップする可能性が高いのは、ゲデス。彼相手に守備面でバリウがどこまで、対応できるのか、更には逆に高い位置を取り、ゲデスを低い位置に押し込むことができるのか。このマッチアップが試合全体に大きな影響をもたらすことは間違いない。


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4、マジョルカvsヘタフェ

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 ホーム マジョルカは前節ラージョに1-3で完敗。最後アンヘルとアブドンのショートカウンターで1点を返しはしたものの、全体的にはほぼいいところを作れずに終わってしまった。先程、セルタのところでもふれたが、連続引き分けが切れるタイミングで勝つか、負けるかはチームにとって、それまでの引き分けがポジティブなものになるか、ネガティブなものになるかが変わる非常に重要なもの。4分の次というこの大事な1戦を完敗という結果で終えてしまったマジョルカはこれで6試合勝ちなしとなり、非常に良くない流れとなっている。そんな中迎えるこの試合、相手は自分たちより下の順位ながら、調子を上げつつあるヘタフェ。悪い流れを切るため、そしてできるだけ残留争いに巻き込まれない位置をキープするため、この試合はアウェイながら勝ち点3を求めたい試合となる。注目はイ ガンイン。この試合にも復帰の可能性があると報じられている久保の復帰によって今までチームの王様としての立ち位置を得ていたイ ガンインの立場は多少なりとも大きく変わるはず。そしてこの久保離脱期間、イガンインの挙げた成績は1G1Aのみと非常に物足りない数字になっていることを考えても、彼の立場は危ういものがある。王様でいられる最後の試合となる可能性の高いこの試合。チームを7試合ぶりの勝利に導く勝利を挙げ、自分の存在意義を示せるか。注目したい。


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 アウェイ ヘタフェは前節、カディス相手に4-0で快勝。サイドを広く使い、そこからオリベラ、ダミアン・スアレスのクロスにFWが飛び込んでいくという形がこの試合ではハマり、クロスからのチャンスシーンが多くみられた。これで直近5戦は2勝1分2敗のイーブンの形となり、順位も最下位を脱出することに成功。勝ち点差3の16位カディスとの直接対決となるこの試合、勝利することで好調の維持、そして降格圏脱出を狙いたい1戦となる。注目はアランバリ。532への変更以来、ピボーテの位置に入ることが多くなっている彼だが、状況に応じて前線まで飛び出たり、高い位置でセカンドボールを回収するなど、自らの長所を生かしたプレーでクロス主体の攻撃を単発のものに終わらせない働きをしている。ババやガラレタといったハードワークできる中盤と対峙する個の試合、彼のセカンドボール回収という特徴が大きなカギになるはず。勝ちの欲しいこの試合、中盤を制し、優位に試合を進めたい。


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5、ビジャレアルvsバルセロナ

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 ホーム ビジャレアルは前節セルタに勝ちきれず、1-1のドロー。順位は12位と相変わらず波に乗り切れない状況が続いている。そしてミッドウィークのCLグループリーグ第5節ホームでのユナイテッド戦では終盤に2点を献上し0-2で敗戦。アタランタがヤングボーイズに引き分けたため、突破圏内は維持できたものの、最終節はアウェイでの直接対決と厳しい状況に追い込まれることとなった。このようにリーガ、CL共に難しい立場になっているチームだが、これからの日程はこの状況に追い打ちをかけるようなもの。バルサ、コパを挟んでセビージャ、アタランタ、ラージョ、ラ・レアルの5連戦という極めて厳しい試合が続くこととなる。エース ジェラールが12月中に帰ってくるとは言え、クリスマス休暇まで厳しい状況は回避できないだろう。そんな5連戦の初戦となるvsバルサ。注目はトリゲロス。ジェラールのいない今、コクランが台頭してきたとはいえやはりライン間で決定的な仕事ができるのは彼を抜いて他にない。ブスケツを筆頭にタレントが揃い、高い完成度を誇るバルサの中盤相手に、ビジャレアルの中盤がどこまで対抗できるか。それにはトリゲロスのライン間での動きは間違いなくキーポイントになるはずだ。ホームの声援を生かし、チャビに初黒星を付けることでこれからの連戦に向けて勢いを付けたい試合だ。


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 一方 アウェイ バルセロナは前節のバルセロナダービーでは序盤こそ良い形は見せたが、得点は疑惑ともいえる判定からのメンフィスのPK1本に留まり、終盤にはRDTやディマタに決定的なチャンスを3回以上は与えるなど、快勝とは程遠い内容となった。ミッドウィークのベンフィカ戦でも得点を取り切れずスコアレスドロー。2位の座はキープしたが、次節はバイエルン戦。そして勝ち点差2で3位につけるベンフィカの相手がディナモ・キエフであることを考えても、難しい状況になったと言わざるを得ない。チャビ就任によってブーストが起きるかともいわれていたが、ここまではその段階にまでは達していない。時間がかかることは当然だが、チームの目標と現状を照らし合わせると、そろそろ良い波に乗りたいところだ。そんな中迎えるこの試合、注目はアブデ。前節イリアスに代わり、右エストレーモとして45分プレーした彼はエスパニョールの左ラテラル ペドロサと熱い勝負を繰り広げた。縦の推進力に優れた純粋なウインガ―である彼の存在はWGに幅を取らせるバルサにとって重要であり、デンべレのいない今、彼にかかる期待は大きい。この試合でマッチアップするだろうエストゥピニャンもペドロサ同様、身体能力に特徴があるタイプで、このマッチアップは見ごたえのあるものになるはずだ。アウェイの地で強敵ビジャレアルを倒し、勢いに乗りたいバルセロナ。得点力という課題を解消し、勝ち点3を持ち帰ることができるのか、注目したい。


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