rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ 14節プレビュー Part2

1、前段

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします!

 今回の記事ではラ・リーガ14節の中から現地日曜、月曜開催の5試合について取り上げたいと思います。Part1の方で、金曜、土曜開催の5試合については触れていますので、ぜひそちらをご覧になってから、こちらのPart2を見ていただけると嬉しいです。

では早速プレビューに行ってみましょう!

2、ラ・リーガ14節プレビュー

6、ヘタフェvsカディス

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 ホーム ヘタフェは前節ビジャレアルに敗戦。エスパニョール戦に続く連勝とはならず、依然最下位となっている。ただキケ就任以来1勝2分2敗と結果としては悪いものではなく、今後の浮上に希望は残る結果は出ている。あとはこれを解任ブーストではなく、しっかりと底力として継続していくことができるか。それを見るうえでもこの1戦は重要な1戦になる。懸念としては代表ウィークで主力が狩り出されたこと。マクシモビッチとミトロビッチはセルビア、ジェネはトーゴ、そしてアランバリとダミアン・スアレスウルグアイにそれぞれ召集された。特に南米勢の2人は出場機会が多くなったとはいえ移動含めたコンディションに不安の残る状態で、この残留争いの直接対決となるこの試合、ベストコンディションで臨めるかは不安が残る。その中で注目はポベダ。キケ就任以来、ウナルの相棒として重用されており、精力的な動きで攻撃の循環に貢献している。トニモヤ同様アトレティコカンテラ出身ということで筆者としても思い出深い選手であり、今後も活躍に期待したい。


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 一方、アウェイのカディスは前節 アトレティックに勝利。ここ3戦負けなしと徐々に調子を上げていった状態でこの中断期間に突入することになった。そしてこの代表ウィークではハロヤンがアルメニア、アルサメンディアがパラグアイ、アカポが赤道ギニア、ヨンソンがデンマーク、アラルコンがチリ、バスティダがU21スペイン、オスマジッチがモンテネグロ、ロサーノがホンジュラスにそれぞれ召集と、多国籍軍な分代表ウィークでの離脱者は多いのは懸念点だ。そんな中、この試合の注目はソブリーノ。ここ最近はネグレドをベンチにおいて、彼とロサーノの2トップを組むことの多いカディス。その中で、ソブリーノはロサーノとは縦関係を作りながら、守備面ではピボーテを消し、攻撃面では中継役となりカウンターの基準点となっている。マルチ性も彼の持ち味であり、試合展開に応じて左やピボーテに入ることも。このように地味な部分での貢献は多い一方、得点力不足のチームにおいてストライカーがこれまで0得点1アシストというのはあまりに寂しい結果。今後チームの上昇のためにも、ソブリーノがより得点に絡む貢献をし、ロサーノのみになっている得点源を分けてあげることが必要だ。


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7、グラナダvsレアル・マドリー

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 ホーム グラナダは前節エスパニョールに完敗。初勝利以来続けてきた4戦負けなしの記録は途絶えることになった。その上で迎えた代表ウィークではアブラムがペルー、マチスベネズエラに召集。グラナダとしてはエース ルイス・スアレスが南米予選に行かなくて済んだことは大きな収穫であり、いわゆるFIFAウイルスの影響は最小限に収められそうだ。ただ、問題なのはそれとはまったく別に怪我人が特に主力中の主力に多くなっていること。中断前に怪我を負った、ドゥアルテ、ミジャの復帰はまだのようで、更にモントーロ、ロチーナの2人が中断中にケガを負い、この試合に間に合うかは微妙という情報が出ている。それぞれモンチュ、プエルタスという代わりの人材はいるものの、ここ最近でこの2人が担っていた役割は大きく、両者ともに不在となれば大きな影響が出ることは避けられない。セーブ率1位を誇っているマクシミアーノを中心とした守備でなんとかマドリー攻撃陣を防ぎ、一瞬のチャンスに望みを託したいところだ。


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 一方、アウェイ マドリーの前節はラージョに競り勝ち2-1という結果に。基本的には圧倒しながらも、クローズのフェーズに入った残り15分には課題が残った。この代表ウィークも相変わらずほとんどの選手が代表の中心として召集されており、ここ1,2年話題になっていたマドリーの選手がラ・ロハにいない問題もカルバハルの招集で今回は回避されることとなった。この代表ウィークの影響としてはミリトン、ヴィニシウスといった攻守の要が南米予選帰りということでコンディションに懸念が残る点。【ベイルの件はもういいでしょう()】ナチョやアセンシオ、ロドリゴといった代表ウィークにしっかりと休養をとれた選手たちの活躍に期待したいところだ。そんな中この試合の注目はクロース。前節インテリオールで先発すると、左落ちからのさすがの展開力はそのままに、普段は中々見ないペナルティエリアまでの飛び出しや被カウンター時の回収などでも良いプレーが見られコンディションの高さを感じるパフォーマンスを見せた。代表引退も発表し、代表明けもベストコンディションで挑めることとなったのもマドリーとしては非常に大きいポイント。フェデを欠き、モドリッチが相変わらず代表含めフル稼働している中、クロースにかかるものは大きい。


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8、エルチェvsベティス

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 ホーム エルチェは前節マジョルカに2vs2のドロー。ボジェの2ゴールで勝ち越すも、90分に同点弾をぶち込まれ、またもや勝ち点3をとり逃す形に。これで5試合勝ちなしとなり、気づけば順位も降格圏の18位。毎回エルチェに関しては言っていることだが、内容と結果が最も見合っていないチームといって問題はないだろう。その中で課題を挙げるとすればやはり得点力不足だろうか。ここまで総得点11というのはリーグワースト3位タイの結果。ケガで離脱期間もあったボジェが4点を取っていることからもわかるように、彼への得点面での依存度は過度に高く、それを減らしてあげることが、これからのポイントになるだろう。期待したいのは2列目の選手たちのゴール。未だパストーレフィデル、ホサン、テテ・モレンテといった選手たちにスコアがついてきていないのはやはり物足りなさが残る部分。彼らがより結果という意味で相手に脅威を与えられるようになれば、ストライカーへのマークも減り良い好循環が生まれるはずだ。ロコがチリ、モヒカがコロンビアとそれぞれ南米予選に召集されたことで、この試合の欠場が予想されるのはチームにとって決して小さくない影響があるが、この中断明けのしかもホームでの勝ち点確保は浮上に向けて欠かせない一戦。選手たちの奮起に期待したい。


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 一方 アウェイのベティスは直近3戦のアトレティコレバークーゼン、そしてデルビ・セビジャーノという強敵との3連戦を、通算失点12、得点0の3連敗という最悪の結果で終えることになってしまった。ここ数シーズン変わらないことだが、やはり選手のタレント力に頼る割合の多い分、不安定さがでてしまうのは大きな不安要素。特に守備に関しては人選、やり方含め再考の余地があるのではないだろうか。代表ウィークではグアルダードがメキシコ、ロドリ、ミランダがスペインU21、ブラボがチリ、カルバーリョポルトガル、ギド、ペッゼラがアルゼンチンにそれぞれ召集。立て直しのタイミングとしたいこのタイミングで主力陣、特にピボーテ陣が不在というのは痛いところだが、その中でペジェグリーニがどのような立て直しを図るのかには注目したい。この試合の注目選手はカナレス。デルビ・セビジャーノでも一人奮闘していた彼だが、相変わらず起用ポジションは定まっておらず、試合によって変わってしまっている状況。その中でもさすがのプレーを見せているのは見事だが、フェキルとの共存を筆頭に数年前から残っている問題が多数あるのも事実。今後彼がどのようなポジションでどのようなタスクを継続的に負うようになるのか。今季もELの枠を目指すためにはそこの仕組みづくりは不可欠だ。


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9、レアル・ソシエダvsバレンシア

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   ホーム ラ・レアルは前節オサスナに勝利。サリーダのところをインテンシティ高く明確な意図を持ったハイプレスで狙われ、ひやひやする展開とはなったが、幸運な形でのメリーノの恩返し弾におまけをつけて勝ち越すのは強さの表れといっても良いだろう。この試合ではとうとうオヤルサバルが復帰。彼以外も含め、ようやくではあるが段々怪我人も減ってきだし、本気で優勝争いに参戦できるだけの実力は、戦力、サッカーの質、勝負どころの強さ、理不尽力、どれをとっても整ってきたといえる。そのためにもホームでポイントを落とすわけにはいかず、この試合でも確実に勝ち点3が欲しいところ。懸念点を挙げるとするなら、やはり代表に召集された選手たちのコンディションであろうか。この代表ウィークではライアンがオーストラリア、メリーノがスペイン、セルロートがノルウェー、イサクがスウェーデン、トゥリエンテス、ロべテなどがスペインU21 に召集。南米組がいないのは幸いだが、それでも彼らのコンディションには不安が残る。故にオヤルサバルやポルトゥ、ヤヌザイといった代表に召集されなかったタレントの奮起は必要不可欠。バレンシアのハイプレスをいつも通りのボール運びで外し、前線のタレントがしっかりと決定的な仕事をすることができれば、強敵バレンシア相手とはいえアノエタで勝ち点3をとることは十分に可能だろう。


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 一方、アウェイ バレンシアは前節アトレティコ相手にウーゴ・ドゥーロの劇的ドブレーテで追いつきなんとか勝ち点1をメスタージャでゲット。直近5試合1勝2分2敗とまだ褒められた成績ではないが、ベティスビジャレアルアトレティコ、ラ・レアルといった相手を含んでいたことを考慮すれば、十分評価に値する成績とみても良いのではなかろうか。ただこの試合はガブリエウをケガ、ギジャモンをサスペンションで欠くことが確定。さらにアルデレーテも南米予選帰りということから守備陣にかなりの不安を残した中での1戦となる。そんな中で注目はラチッチ。昨季、ローンバック後ドブレピボーテの一角として存在感を示した彼だが、今季はギジャモンのコンバートもあり、難しい立場に。それに応じてなのかパフォーマンスも物足りない印象だ。W杯出場を決めたセルビア代表でも先発の座はつかめておらず、クラブ、代表両方でのスタメン奪取という目標へはもう一つせんしゅとしてのれべるをあげたいところ。ギジャモンを欠き、ラ・レアル相手ということもあって中盤の争いでは厳しい対応を強いられると予想されるこの試合、先発出場濃厚の彼が底の位置で攻守両面においてどのようなパフォーマンスを見せるかは試合全体に大きく関わる。ギジャモン不在及びバック陣の不安を消し去るようなスケールの大きいプレーに期待したい。


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10、ラージョvsマジョルカ

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  昇格組同士となるこの1戦。ホーム ラージョは前節マドリー相手に1-2で惜敗。開始から攻勢をかけられながらも一歩も引かず、終盤マドリーが2点のアドバンテージの影響から気を抜いたところを上手くつき、同点直前まで追い込んだ。内容面、結果面両者ともにラージョの立場から見れば決してネガティブになる必要のある試合ではなく、むしろ手ごたえを感じる1戦になったのではないだろうか。代表ウィークでの招集も北マケドニアのディミトリエフスキのみとコンディション調整も問題なく万全な状態でこの試合に臨めるはずだ。唯一のネガティブな点としてはファルカオの離脱。1(点)/66(分)というわけのわからない数字をたたき出していたエースの離脱は確かに痛手だが、代わりのエンテカやセルジ・グアルディオラも確かな実力者でそこまで問題にはならないはずだ。注目選手はアルバロ。左で内外使い分けながら縦に仕掛けられる彼はラージョの大きな武器だ。この試合でマッチアップが予想されるマフェオもまた守備対応に関しては定評のある選手で、アルバロvsマフェオのマッチアップは見ごたえのあるものになるだろう。もはやフロックとは呼べない存在感をリーグに示しているラージョ。まずは前半戦を最高の形で折り返すために、この試合で勝利を挙げ、もう一度波に乗りたい。


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 一方 アウェイ マジョルカの前節は前節エルチェ相手に土壇場で追いつき2-2のドロー。これで4戦連続ドローとなっている。この結果には負けていないというポジティブな解釈の反面、勝ちきれないという問題も露骨に表れているといえる。特に課題なのが守備面。直近5試合でクリーンシートが1試合もなく、総失点も19とリーグ内で下から数えて3位タイとなっている。各サイトの評価点を見てもわかる通りDF陣のパフォーマンスが特別悪いわけではないだけに、問題点がどこにあるのか、構造レベルからの見直しが必要なのかもしれない。この代表ウィークではババがガーナ、ラゴがコートジボワールにそれぞれ召集。影響としては最低限に抑えられたといって良いのではないだろうか。この試合の注目はガラレタ。ピボーテの位置でババと組む彼だが、ここまで運動量多く地味な仕事をよくこなしている。この試合ではコンビがババになるかセビージャかバタグリアかは分からないが、そのコンビとともにピボーテの脇を上手くとってくるトレホの対応が非常に重要なタスクになるはず。ラージョの攻撃の要である彼を上手く消せれば敵地での勝ち点3も見えてくる。現状、順位では後れを取っているが昨季の成績でいえばマジョルカの方が上であり、その貫禄を見せるような試合にできるか注目したい。


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