rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ27節プレビュー

1、はじめに

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします!

 今節は2週間ぶりのラ・リーガ。長い代表ウィークを経て、残り12試合。ここからノンストップで最後まで戦っていくことになります。優勝戦線こそ、ほぼ確定していますが、CL圏争い、ヨーロッパカップ戦圏内争い、残留争い等、その他はいずれも大混戦。酷い船出を飾ったラ・ロハの鬱憤を晴らしてくれるであろう、白熱した大一番に期待が集まります。また、今節からヨーロッパは再びサマータイム。個人的には、かなりサマータイムは好きではないのですが、出来る範囲で皆さんリーガを楽しんでいきましょう。

2、ラ・リーガ26節レビュー

 26節最大のPartidazoは今季4度目となるEl Clásico。満員のカンプ・ノウで行われたこの1戦。試合前の勝ち点差は9。マドリーにとってはこの勝ち点差を覆す、ラストチャンスであったが、結果はバルセロナの逆転勝利。ペドリを負傷で欠く中で、その代わりを務めたセルジ・ロベルト、ケシエの2人がゴールをあげ、18-19以来、4シーズンぶりの優勝へ大きく前進した。一方のマドリーは、事実上リーガは終焉。これからは国王杯とCLの2冠へシフトチェンジしていくことになる。

 そんなマドリーをよそ目に、10試合無敗の絶好調で遂に2位と勝ち点5差まで躍り出たアトレティコ。欧州大会がない中で、後半戦シメオネが作ってきた形が花開き、勢いは十二分。26節はバレンシアをメトロポリターノに迎えると3発撃破。スコア以上の内容の差を見せ、圧倒した。4位ラ・レアルは久しぶりの勝利。負傷から復帰したシルバが活躍し、復調のきっかけを代表ウィーク前に掴んだ。他のスコア、及び順位は下記の通り。

 

26節のPick up Playerは、バルセロナフレンキー・デ ヨング

 先述のクラシコでMOM級の働きを見せたフレンキー。得意の左降りからの運び出しで、ガビーバルデとトライアングルを作り、マドリーの強固な右サイド バルベルデーカルバハルのセットを常に脅かした。ブスケツと異なるビルドアップの起点として、存在感を見せるフレンキー。これによりガビやペドリらはライン間のよりゴールに近い危険なエリアに位置取ることが出来るように。加入から約3年半経ち、ようやくベストな起用法を確立させたのは間違いなくチャビの功績だ。代表ウィークに負傷を負ったとのこと。替えの利かない選手であり、国王杯のクラシコ2ndLegも今週ミッドウィークに控えていることから、早い復帰が望まれる。

 

3、ラ・リーガ27節プレビュー

1、マジョルカ vs オサスナ

 ホーム マジョルカの前節はベティス相手に敗戦。両チームともにXGが1に届かない堅い試合となったこの1戦だが、不運ともいえる形で失点し、そのまま敗戦という結果になった。一時期の好調から一転、直近4戦未勝利。そのうち3つが敗戦。順位自体は中位とはいえ、この悪い流れが続くようでは勝ち点差6の降格圏にいつ引きずり込まれても可笑しくはない。代表ウィーク明け、金曜開催となるこの試合。勝利で勢いを取り戻したい。注目選手はイ・ガンイン

 ここにきて序盤以降、継続していた54ブロックの左SHという位置から、532のSTの位置へ、ポジションを戻している韓国代表MF。単純にブロックの人数が減ることから守備面での負担は大きくなる一方、より高い位置でカウンター時に彼の閃きとキープ力を使うことが出来る利点がある。つまり、この再変更の命運は彼がどれだけ直接ゴールに繋がる仕事ができるかに懸かっている。序盤のような圧倒的な活躍にこの最終盤、期待したい。


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 オサスナの前節は、ビジャレアル相手にエル・サダールで完敗。しっかりと相手を研究し臨んだように見えたが、攻撃ではアブデ依存の問題が色濃く出てしまい、守備ではライン間に侵入する相手を捕まえきれず。これで3戦未勝利。今節後のミッドウィークにはコパを控えており、そことの兼ね合いをどうするかはポイントとなるが、現状を考えると、いくらターンオーバーを使うとはいえ、この試合を疎かにはできない。勝利が欲しい一戦だ。注目選手はアリダネ・エルナンデス

 チームの絶対的CBダビド・ガルシアは代表ウィークでラ・ロハに参加。スコットランド戦にフル出場し、またミッドウィークには何よりも重要なコパ・デル・レイの2ndLegが控えていることもあって休養を取る可能性は高い。そんな中で奮起が期待されるのはアリダネだ。マジョルカにはターゲットマンとしてムリチがおり、ここをいかに抑えられるかが肝要。アリダネ自身は180cmと身長ではかなり後れを取っており、この差の影響を出させないような戦い方を強いられるだろう。


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2、ジローナ vs エスパニョール

 ジローナの前節はラージョ相手に敵地でドロー。絶対的中心アレイクス・ガルシアを負傷で失って以降、初の1戦となったが、両サイドを中心に崩しを構築。代わりを務めたイバン・マルティンもらしさを見せた。しかし、勝ち切ることはできず、これで3戦未勝利。連敗は止めたものの、11位ながら熾烈な残留争いの中で、降格圏との勝ち点差は5。この悪い流れを切らなければ、本格的に巻き込まれる未来が待っている。ホームに直接のライバルを向かる1戦。勝利が欲しい。注目選手はビクトル・ツィガンコフ

 今冬に加入し、この1ヶ月間で一気に存在感を増してきたツィガンコフ。前節はドブレーテをあげ、直近5戦で3G3Aと絶好調。右から利き足を活かしたカットインの形というオン・ザ・ボールの部分はもちろん、逆サイドの崩しを中で合わせるオフ・ザ・ボールでの仕事もでき、より脅威をもたらせるドリブラーとなっている。大きな期待に結果、そしてチームの勝利を持って応えたいところだ。


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 エスパニョールは前節セルタに完敗。これで3連敗となり、順位も残留ギリギリの17位。この代表ウィークの機会に監督交代というのも1つの選択肢ではあったが、ディエゴ・マルティネスとともに心中する覚悟を決めた。混戦を極める残留争いにおいて、最終盤重要になるのはいかに良い流れをつかみ、それを保つのか。連敗を許さず、勝ち点を1でも毎試合稼いでいくことが求められる。そのためにもまずは、この代表ウィーク明け、悪い流れを変えたいところだ。注目選手はホセ・グラヘラ

 今冬、スポルティング・ヒホンから加入したMF。今回は見送られたが、非常に層の厚いアンダー世代のMFの中でも代表招集経験があり、将来に期待がかかる。ピボーテの位置でテンポよくボールを捌き、チームのリズムを作ることのできる選手で、CBの質不足により、今季序盤からビルドアップに苦労しているエスパニョールにとっては貴重な戦力だ。ボール保持を得意とするジローナ相手にどれだけ自分たちの時間を作ることが出来るか。グラヘラの活躍に期待したい。


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3、アトレティック vs ヘタフェ

 アトレティックは前節、敵地にてバジャドリーに完勝。直近5戦未勝利とチームとして低迷期に入っていた中で、何とか巻き返しへの一歩をスタートさせることが出来た。この期間、他チームも同様に躓いていたこともあってまだ6位は十分に射程圏内。今後のリーガ、そしてミッドウィークに控えるコパ・デル・レイ準決勝での逆転突破へ弾みをつけるためにも、この試合 サン・マメスでしっかりと勝ち点3を挙げ連勝としたい。注目選手はダニ・ガルシア

 今季は序列を落としていたバスク人らしいファイターである彼だが、ここにきてその状況は一変。ベスガのパートナーとしてピボーテの位置で存在感を示している。彼の中盤での防波堤としての役割は、チーム全体に良い影響を与えており、ベスガ、サンセら前のプレーヤーがより、自身のプレーに集中し、攻撃で違いを作れるようになっているのは疑いようがない。この試合ではvsヘタフェということで、中盤では激しいコンタクトの応酬が見れるはず。注目したい。


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 ヘタフェの前節は本拠地にて残留争いのライバル セビージャに勝利。ここにきてのホーム3連勝で一気に13位まで順位を上げた。負傷者は未だ多いとはいえ、豊富な戦力をようやく有用的に使えるようになっており、得意のカウンターから仕留める形が定着。前節は相手の中途半端なビルドアップを搔っ攫い、ウナル、ムニルと欲しい選手に得点が入った。今節はこの良い流れを継続させたい1戦となる。注目選手はルイス・ミジャ

 今夏、昨季降格したグラナダより大きな期待を背負って加入した彼だが、ここまで負傷離脱が多く、期待されたほどの存在感は見せられていない。今節の相手 アトレティックは今季絶好調のサンセ、ベスガを中心に昨季までのハイプレスに加え、質の高いボール保持を見せており、ここをどこまで自由にやらせず、自分たちの時間を作るかが重要となる。ミジャにはブロックの一角としての働きはもちろん、ビルドアップの中心として自分たちの時間を作るための貢献に期待したい。


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4、カディス vs セビージャ

 カディスの前節はアルメリアにドロー。残留争いにおける直接のライバルに敵地で勝ち点1という結果は決して悪いものではないが、試合終了直前までリードを保っていただけに非常に痛い勝ち点2損失となってしまった。現状、チームは3連続ドロー。この流れを勝利で終えるのか、敗北で終えるのかは、残留を目指すうえで勢いという点で今後を大きく左右することになる。相手はセビージャ。本拠地の利を活かせば、十分勝利も射程圏内だ。注目選手はテオ・ボンゴンダ

 切れ込み役オカンポの負傷離脱により、カウンターの打開において期待は自ずと高まっているボンゴンダ。しかし、前節は決定機を2本逃してしまうなど、満足とは行かないパフォーマンスに終わってしまった。今節も押し込まれるシーンが多くなるであろう中で、カウンター時にロジェール、グアルディオラの強力2トップにどのように、彼が関わり脅威となれるか。残留を手繰り寄せる結果に期待したい。


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 セビージャの前節は敵地でヘタフェに完敗。これを機にサンパオリを解任し、その後釜にはエイバルやアラベスで監督を務めたメンディリバルが就任。442でのコンパクトでハイラインハイプレスを志向する彼を中心に今後の最終盤、残留に挑むこととなる。幸い、チームには突破力とスタミナに優れた選手が多くおり、ジョルダンやブライアン・ヒルは過去に中心選手として共に彼と仕事をしている。降格圏までわずか2pt差。失敗は許されない中、短期間でどこまで彼のフットボールを浸透させることが出来るか。注目選手はロイック・バデ

 昨季までの最高のCBコンビを失い、今夏獲得したニアンズ、マルコンの2人が期待を裏切り続けている中でDFリーダーとしての活躍に期待せざるを得ない若きCB。メンディリバルがハイラインを志向する以上、どうしてもCBの裏ケアというのは大きなポイントとなる。明らかに最終ラインから崩れている今季のセビージャにおいて、このポイントをクリアし、新監督のフットボールを完成させられるか。


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5、エルチェ vs バルセロナ

 エルチェの前節はラ・レアルに敵地で敗戦。ここ2試合負けなしと良い流れで迎えたこの1戦。結果的には敗れることにはなったものの、可能性は感じる試合でチームは良い方向へ向かっていることを確信づける内容だった。しかし、この代表ウィークにてフロントはパブロ・マチン監督を解任。後任にはリーガ初挑戦となるベカセッセ氏。アルゼンチンでは名の通った監督だということで、今季の残留を目標とはしつつ、現実的には来季セグンダでの再構築の準備という点を考えての招聘であるようにも思える。残り12試合。奇跡の残留を目指しつつ、来季に向けて良い収穫を得るためにも、全力で戦っていきたい。注目はフィデルチャベス

 ボジェがいない中でバルサを迎える1戦。それでも勝利を狙わなければいけないのが現状。そんな中、カウンターのキーマンになるのはフィデルだ。前節はトップ下のような位置で上手くライン間に入り込み、良いチャンスメイクを見せていた。今季はあまり調子の上がらない彼だが、今節もボール奪取時に上手く彼がブスケツの脇を取り、バルサの即時奪回を回避することが出来れば、堅固なバルサ守備陣をこじ開けることも夢ではない。


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 エル・クラシコで値千金の勝利を挙げ、2位マドリーとの勝ち点差を12としたバルサ。これでリーガのタイトルはほぼ手中に収めたという言っても過言ではなく、残りの11試合はコパと如何に両立しながら、2冠を狙っていくかというフェーズに入っていくことになるだろう。ミッドウィークに控えるクラシコ2ndレグに備え、最下位エルチェとの今節はターンオーバーを使いながらいかに省エネで勝ち点3を取れるか。そういった一戦となる。注目選手はアンス・ファティ

 控え組中心となるであろう今節。恐らくアンスにも出番の時間が多く与えられることが予想される。度重なる負傷によって元来のキレがなくなり、徐々に序列も低下。新生ラ・ロハにも招集はなく、思い描かれていた輝かしい未来とは程遠い状況になってしまっている。何とか復調のきっかけをつかみたい中で迎える今節。貴重な出場機会を大切にするため、結果という目に見える形が欲しいところだ。


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6、セルタ・ビーゴ vs アルメリア

 セルタは現在絶好調。直近5試合で3勝2分と無敗。更に勝利した3試合ではいずれも3得点と攻撃陣が見事な連携を見せている。カルバリャル体制移行後の好調は今も続いており、後半戦のみの順位ではバルサアトレティコに次いで3位。順位もトップハーフの9位へ上昇しており、20-21シーズンの8位という結果を上回るのも十分射程圏内だ。ピッチ外でもアスパスはラ・ロハに呼ばれ、ベイガは良くも悪くも移籍の件で話題の中心に。今最も注目すべき3強以外のクラブと言えるだろう。注目選手はカルレス・ペレス

 カルバリャルの下で、右SHの位置に固定化された彼は、大外からカットインでの仕掛けで崩しの中心に。ラ・マシア出身ということもあり、サッカーIQも高く、話すタイミングや動く位置を間違えない選手だ。ベイガ、アスパスが彼に関わりオーバーロード気味に攻める右サイドは非常に強力。ローン移籍ということもあり、来季の去就が問題となっている彼。条件的にセルタには中々難しいものだが、残り試合より分かりやすい結果を上げ、何とかセルタ残留を掴み取りたい。


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 アルメリアの前節はカディス相手にラストワンプレーで追いつきドロー。何とか3連敗は防いだものの直近7試合で5敗と不調。混戦の残留争いにおいて19位まで転落し、一時は見えていた残留へ黄信号が灯っている。更にはエース エル・ビラルが負傷によって今季終了。得点源のみならず、収めどころとしても機能していた彼の離脱は非常に痛い。好調セルタとの1戦となるこの試合、厳しい試合になることは間違いない。注目選手はルイス・スアレス

 残りの12試合。残留できるかどうかはこの男がどれだけ結果を残していけるかにかかっていると言っても過言では無いだろう。冬にマルセイユから加入した彼は、ここまで11試合出場で2Gとまずまずの結果。エル・ビラルとは異なりターゲットというよりは、スピードを活かした裏抜けで得点を狙うタイプなだけに、彼をどのように活かすか。そしてどのように彼がボールを引き出せるかは重要となる。チームを救う一発に期待だ。


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7、レアル・マドリー vs レアル・バジャドリー

 マドリーはエル・クラシコで敗れたことで首位バルサとの勝ち点差は12に。これでリーガは実質終戦となり、コパ、そして何よりCLへ注力することになるだろう。その中でリーガの位置づけをどのようにしていくかは考えどころ。3位アトレティコは絶好調で勝ち点5差に迫ってきており、2位の座は守っておきたいため、そこまで気を抜ききることはできない。とはいえ基本線は他の2冠に向けたコンディション調整と控え組お試しとなるだろう。そんな中で注目はマルコ・アセンシオ

 クラシコで途中出場から素晴らしいパフォーマンスを見せたアセンシオ。今季限りで契約は終了する中で、残り期間は契約延長へ最後のアピール期間となる。ベンゼマのコンディションが相変わらず上がらない中で、アルバロの台頭はあるとはいえ、アタッカー陣には物足りなさが残る。この躍動をアセンシオが継続できるか。今後のタイトル獲得へ、彼の力は必ず必要になるはずだ。


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 バジャドリーは前節、ホームにてアトレティックに完敗。悪い時の特徴でもある選手間の距離があまりにも遠く、個人任せの部分が大きくなりすぎるという問題が顕著に表れていた。直近2試合未勝利によって、熾烈な残留争いの中で、大きく後退。降格圏が間近に迫ってきている。更に今節はベルナベウでのマドリー戦。連敗は避けたいところだが、厳しい戦いは避けられない。何とか粘りを見せ、過密日程の相手に一矢報いたい。注目選手はカイル・ラリン

 冬に加入したカナダ代表の大型FW。ここまで8試合5Gと素晴らしいパフォーマンスを見せている。屈強なフィジカルと高さはアバウトなボールの収めどころしても機能しており、今後の残留圏を戦う上で絶対的中心としての活躍に期待したい。今節は押し込まれる展開が予想され、どれだけ休息できる時間を作れるかも肝要。彼のキープ力がミリトン、リュディガーら世界トップのDF陣に通用するか。彼にとっても試金石となる1戦だ。


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8、ビジャレアル vs レアル・ソシエダ

 ビジャレアルの前節はオサスナに完勝。ECLでアンデルレヒトに敗れたことでセティエン体制は何度目かの崖っぷちに追い込まれていたが、この勝利によって再び、盛り返し、この代表ウィークを超えることが出来た。現状7位のアトレティックとの勝ち点差は5あり、ヨーロッパカップ戦は最低でもキープして終えたいところ。この期間でどれだけチームをまとめ上げ、強敵ラ・レアル戦に向かえるのか。ホームということもあって勝ち点が欲しい1戦だ。注目選手はホセ・ルイス・モラーレス

 前節、エース ジェラールが負傷を負い途中出場するとドブレーテでチームを勝利に導いた。ここまでわずか8試合のスタメンながら6ゴールと、35歳になった今でもその得点力は健在。ジェラールの負傷が増えている中で、スタメン途中問わず、結果を出すことのできるモラーレスの得点力は間違いなく重要なものになる。この試合でも上手くラ・レアルのDFラインの裏を取りゴールに繋げられるか。


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 ラ・レアルの前節はエルチェに完勝。チーム史上最高となった連勝記録が途絶えたところからの公式戦10戦でわずか1勝と、毎年の風物詩化している後半戦の失速は今季も避けることが出来ず、非常に苦しい状況にあったが、この勝利、そして代表でこの流れを変えたいところだ。一時期は層々たる充実ぶりであった負傷者リストも数少なくなり、EL敗退によりこれからはリーガに一本化。CL出場権確保に向けて充実の戦力を上手く使っていきたい。注目選手はダビド・シルバ

 ラ・レアルの心臓が遂に完全復活。彼の離脱期間は攻撃面で停滞する場面が目立ち、武器がないような状況が続いた。そんな中でエルチェ戦では上手く彼がライン間で引き出し、選手同士を繋げる見事な働きを見せ、久々にラ・レアルが勢いのある攻撃を見せるように。彼の存在は好調を維持する久保はもちろん、不調のオヤルサバルやセルロートの能力を引き出すことにもつながるはず。もう一度前者の好調を取り戻すため、37歳の魔術師に懸かる期待は大きい。


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9、アトレティコ・マドリー vs レアル・ベティス

 アトレティコは絶好調。前節は本拠地でバレンシアに完勝し、リーガでは10試合無敗。チーム全員が同じ方向を向き、それぞれの役割を持った上で、良い状態を保てている。CL権争いでも優位な立場におり、この試合を勝ちで終えることが出来れば、その座はゆるぎないものにできる。代表へも想定よりはメンバーを出さずに済み、多くのメンバーがしっかりと疲労が取れた状態で臨む今節。気持ちの良い快勝で終えたいところだ。注目選手はアルバロ・モラタ

 ここまでリーガ10得点を記録しているモラタ。しかし、ここ最近の試合ではメンフィスの後塵を拝す状態が続いており、途中出場が増えていた。この代表ウィークにはミランへの移籍報道も出るなど、アトレティコでの地位は決して安泰ではなくなっている。そんな中で、メンフィスが代表戦にて負傷。離脱期間はまだ不明だが、モラタにとってはこの期間はチャンスとなる。好調のチームにおいて試合を決定づける働きに期待したい。


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 ベティスは前節マジョルカに勝利。両チーム決め手を欠く試合となったが、イグレシアスのゴールをしっかりと守り切り、CL圏争いへ貴重な勝ち点3を積み重ねた。ELの敗退によってここからは週1となる中で、最終盤どのように戦っていくか。代表ウィーク明け一発目は、アトレティコとの直接対決となる。直近リーガ5戦無敗とは言え、フェキルの離脱もあって好調とは言い難く、一方で相手は絶好調。厳しい戦いが予想されるが、何とか勝ち点1でも持ち帰りたい。注目選手はギド・ロドリゲス

 前半戦、素晴らしいパフォーマンスを見せたギドだが、後半戦は低調。らしくないプレーが続いており、ただでさえ不安の残るピボーテのセクションがより危うい状態になっている。今節は相手のエース グリーズマンとのマッチアップが多くなると思われ、彼をどこまで封じられるかが鍵。フェキルがいない以上、守備の時間は自ずと増えることになる中で、どれだけ無失点で耐えられるか。


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10、バレンシア vs ラージョ・バジェカーノ

 バレンシアの前節はアトレティコ相手に敵地で完敗。バラハ体制になって以降、調子を戻しつつあり、ラ・レアル、バルサオサスナの3連戦を2勝1敗という良い形で終えていたが、ここにきての完敗でその流れを切られてしまった。熾烈な残留争いの真っただ中で再度、ここから負のスパイラルに入るのは致命傷になりかねないところ。メスタージャで迎えるこの1戦は非常に大きな意味を持つ試合となる。注目選手はニコ・ゴンザレス

 バルサからローンで加入したニコ。一時期はピボーテの位置でギジャモンの牙城を脅かす存在感を見せていたが、その中で負傷離脱。この期間にガットゥーゾは退任となり、チームの調子、そして順位も急降下。復帰早々、1つのミスが命取りになるような重要な状況での戦いを強いられることになった。前節はインテリオールとして出場したもののインパクトは示せず。ムサ、アルメイダ、モリバ、ギジャモンと個性あるタレントとともに中盤を制することが出来るか。活躍に期待したい。


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 ラージョの前節はジローナ相手に2vs2のドロー。2度優位を持ちながらも、本拠地バジェカスで勝ち点2を逃すことになった。話題となってしまったPK失敗も含め、6戦未勝利の悪い流れが続いている。代表ウィークの期間を活かして、何とか持ち直したい今節。近い順位のチームが揃ってあまり、勝ち点を積めていないこともあって、調子を取り戻せばヨーロッパ圏内も見えてくる。この一戦はラージョにとっても非常に重要なゲームだ。注目選手はオスカル・トレホ

 先述のPKでは悪い意味で目立ってしまったトレホ。ただ前節のパフォーマンス自体は素晴らしいもので、ここ最近のおそらく疲労から来ていたはずの不調を乗り越えたように見えた。2点目のゴラッソはその好調さを示すものだろう。ラージョにとっての最重要人物である彼の復調はチームにとって何よりも大きいものであり、この勢いを上手く勝ち点に還元していきたいところ。イシ、アルバロとの強力2列目の爆発に期待だ。


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ラ・リーガ24節プレビュー

1、はじめに

 皆さんこんにちは!よろしくお願いします!

 たった1勝で順位が大きく変動する現在のラ・リーガ。23節終了時点にして未だに、連勝すれば、残留争いから一気にトップハーフ争いへと代わる可能性がある非常に熾烈なシーズンとなっています。どの試合も目が離せない1戦目白押し。ミッドウィークでコパの1stレグを戦った4チーム、その影響がどれだけリーグに影響してくるのかにも注目していきたいところです。ではいつも通り、簡単な23節レビューの後に、24節全試合プレビューをやっていきたいと思います。好きなチーム、見たい試合だけでも目次から覗いていってください!

 

2、ラ・リーガ23節レビュー

 23節のラ・リーガも6枚のレッドカードが出る、いつも通りの展開に。ラ・リーガの審判の質は… 言及しないことにしよう笑 23節最大のPartidazoはベルナベウで行われたデルビ・マドレリーニョ。結果は1vs1のドロー。ホーム マドリーはリヴァプール戦とエル・クラシコの間であったこともあり、あまりインテンシティが上がり切らず。その中でアトレティコはここ数試合作っている後ろから保持していく形を実行。コレアの退場後はマドリーが一方的に押し込むことにはなったが、アトレティコ側からすれば1人少ないながらも勝ち点1を敵地で奪い、積み上げの成果がマドリー相手に出たということで比較的ポジティブな1戦となった。一方で首位 バルサアルメリアのまさかの敗戦。ターンオーバーをしたこともあり、カウンターから失点すると、その後はアルメリアDF陣を崩せなかった。CL権争い3位のラ・レアルは降格圏 バレンシアに敗戦。恒例の後半戦失速が気になるところ。5位ベティスもエルチェに勝利はしたがかなり苦労。CL権争いはまだ一悶着ありそうだ。結果、順位は以下の通り。

 今節のPick Up Playerはセルタからガブリ・ベイガ

 今季既に8G3Aと圧巻の出来を見せているベイガ。夏にデニス・スアレスブライス・メンデスという2人の最高のチャンスメイカーを失ったチームで、その穴を全く感じさせないプレーを見せている。元よりカンテラ時代から評判になった選手だったが、プリメーラ1年目とは到底思えない期待以上のプレーを見せている。カルバリャル体制になってからはベルトランとドブレピボーテの位置に入ることが多いが、保持時には右のハーフスペースでボールを引き出し、アスパス、カルラス・ペレスらと上手く関わりながら、非常に危険な存在となっている。この好パフォーマンスの結果ラ・ロハへの待望説もビジャレアルのバエナやアトレティコバリオス同様出てきており、ペドリ、ガビに続く中盤のプレーヤーとして、今後のスペインを支えていく選手となるだろう。

その他、今節のベスト11は以下の通り。(右側はそのサブ組)

 

3、ラ・リーガ24節プレビュー

1、レアル・ソシエダ vs カディス

 ホーム ラ・レアルの前節はバレンシア相手にメスタージャで敗戦。これで直近5戦で1勝2分2敗と良くない結果が続いており、4位アトレティコとの勝ち点差は1、5位ベティスとは3と、CL圏内確保に向け黄信号が灯り始めている。来週からは、ELのトーナメントも始まり、相手はローマ。ターンオーバーができる相手ではないことから再び週2ペースでの過密日程を主力は強いられることになる。負傷者が徐々に戻りだしているのは不幸中の幸いだが、後半戦は難しい試合が続くことになるだろう。ここ数年、前半戦は躍進を見せるものの、後半にかけて失速するのはラ・レアルのお決まりパターンとなっており、今年は違うということを証明するためにも金曜開催のこの試合、勝利が欲しいところだ。注目選手はアレクサンダー・セルロート

 昨季に続き、ライプツィヒからローンという形でチームに加わっているセルロート。前半戦は素晴らしいパフォーマンスを見せ、久保ともホットラインを築いていたが、ここ最近は精彩を欠いたプレーが続いている。サディク、アリチョーの負傷離脱により、疲労が溜まっていることは間違いなく、負傷も気になるところだが、このチームのエース ストライカーはこのノルウェー人ストライカー。彼が得点に絡んでいかなければ始まらない。このところ好調のカディスをこじ開け、チームを勝利に導く得点に期待だ。


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 一方でアウェイ カディスの前節はラージョ相手にホームで値千金の勝利。これで本拠地では9戦無敗となり、残留の条件ともいえるホームでの強さは結果が証明している。順位も再び残留圏を抜け出し、冬の補強勢も好パフォーマンス。3シーズン連続での残留に向け、後半戦戦い抜く準備は十分だ。しかし、この試合に限っては相手はラ・レアル。昇格以来、悉く相性が悪く、これまでの全6試合全てで敗戦している。敵地ということを踏まえても、勝ち点3までは求めず、1取れれば万々歳。粘り強い守備と、戦力の充実により日に日に完成度の高まっているボール保持。この両刀を活かし、何とか勝ち点を持ち帰りたい。注目選手はセルジ・グアルディオラ

 今冬バジャドリーから加入した実力派FW。良い体格を持ちながら、最大の特徴は器用な足元を活かした懐の深いボールキープ。相方であるロジェールもまたポストプレーが得意な選手であり、現在のカディスが誇る2トップは残留争いをしているチームの中では屈指の攻撃陣と言える。グアルディオラは現在2戦連発中。この試合でも彼の得点に期待したいところだ。


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2、ヘタフェ vs ジローナ

 ホーム ヘタフェは前節ビジャレアル相手に敵地で敗戦。この日はビジャレアル対策か、マクシモビッチをトップ下のような位置に置き、パレホを見させ、両サイドにポルトゥとマジョラルを並べる4231の形でスタート。この並びでのプレッシングはうまくハマり、前半早々にウナルの得点でリードを奪った。しかし、ビジャレアルが上手く持ち上がりからライン間に位置するテラッツ、ピノらに差し込めるようになってきたことで一気に劣勢に。また対人に任せる部分が多かった最終ラインの対応において、ガストン・アルバレスがサム・チュクウェゼに完敗。右から上手く崩され逆転負けを喫してしまった。これで混戦の残留争いにおいて再び、降格圏に転落。勝ち点1が大きく順位を左右する熾烈な争いの中で連敗は避けたいところ。ホーム アルフォンソ・ペレスで勝利が欲しい1戦だ。注目選手はボルハ・マジョラル

 今夏ローンという形から、完全移籍に切り替わりヘタフェに加入したマジョラル。10m€とヘタフェ的にはかなりの出費で獲得したものの、ここまで5得点と期待していたほどの結果は出ていない。1年の中で様々な布陣に変わる今季のヘタフェにおいて、マジョラルは攻撃面の便利屋となっている側面は否定しきれず、ストライカーの位置以外にも、サイドやトップ下など、ゴールから遠い位置で起用されていることも多くなっている。その中では良くやっているということも出来はするが、苦しい現状を考えるとやはりより結果に拘ってもらいたいところ。この試合もゴールに期待したい。


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 一方で、アウェイ ジローナは2試合続けてのアウェイ戦。前節はサン・マメスで3発快勝。アトレティックを相手に、セットプレーからやミスを見逃さず得点を重ね、前半で3vs1に。その後も落ち着いたゲーム運びで見事、勝利を果たした。これでチームは連勝。ボルハ・ガルシアをトップ下に右にツィガンコフ、左にロロを置き、アレイクス・ガルシアをこれまでのようなビルドアップの手助け役ではなく、前線に飛び出させ崩しに絡ませる形は、攻撃面での迫力を格段に高めており、このチームを0に抑えることはどのチームであれ、容易なことではないだろう。昇格後最初のシーズンでのトップハーフフィニッシュへ、この勢いを保ちたいところだ。注目選手はオリオル・ロメウ

 今季サウサンプトンから加入したロメウ。加入直後からプレミア仕込みのハードプレスと、ラ・マシア仕込みのビルドアップでの貢献により、非常に好パフォーマンスを見せており、ジローナ躍進の大きな要因となっている。先述の通り、チームはマイナーチェンジを行っており、アレイクス・ガルシアがより前に陣取るように。この変化は自ずと、攻守両面においてロメウのタスク量を増やすものであり、逆に言えば彼を信頼しているからこその選択ともいえる。押し込めるであろうこの試合。カウンターへのリスクマネジメントとしてロメウがどれだけ回収できるか。期待したい。


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3、アルメリア vs ビジャレアル

 ホーム アルメリアは前節、本拠地にてバルサ相手に大金星。ジローナ戦での完敗を受けて442の形へと変更を加えたアルメリア。その上で右SHのレオ・バチストンはジョルディ・アルバに付き、状況に応じて5バック化する形を作った。しっかりと人を捕まえ、大外からのクロスにはエリー、バビッチの2人が集中力高く対処。そしてボールを奪うと、ルイス・スアレス、エル・ビラル・トゥレのアスリート能力に優れた2人でカウンター。この攻撃で1点を奪うと、最後までこれを守り切り、バルサ相手の勝利で3連敗を止めることとなった。人こそサディクーラマザニからエル・ビラルースアレスの2人に変わったものの、しっかりと人数をかけての守備からの少人数でのロングカウンターはシーズン当初の形。アルメリアの良さが戻ってきたと言えるだろう。注目選手はエル・ビラル・トゥレ

 ラ・レアルに去ったサディクに代わってスタメンを張るエル・ビラル・トゥレ。マリ代表の21歳とまだ年齢的には若いものの、加入以来、偉大な前任者の穴をよく埋めている。アフリカ系の選手らしくフィジカル、そしてスピードを兼ね備えた彼は、今冬加入のルイス・スアレスとの相性も良く、前節はバルサ相手に決勝点。この試合もビジャレアルには基本ボールを握られつつ、という展開が予想されるこの試合。個の破壊力抜群の2トップが再びカウンターから結果を出し、後ろを助けることが出来るか。期待したい。


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 一方のアウェイ ビジャレアルの前節は本拠地ラ・セラミカにてヘタフェに逆転勝利。この試合に敗れればセティエンは解任、という報道も出ていた中、幸か不幸かこれで4連敗をなんとか止め、勝利でこの苦悩の2月を乗り越えることが出来た。ラージョ、アトレティックが23節コケたことによって、順位は7位、ヨーロッパカップ戦圏内の6位ラージョとの勝ち点差は0と、幸いなことに熾烈なリーガの順位争いに救われる形で、まだまだトップ6以内でのフィニッシュの可能性は十二分にある。今週からミッドウィークにECLも入ってくる中、どのように2つのコンペティションを位置づけ、闘っていくのか。セティエンの手腕が再び求められることになるだろう。今節の注目選手はラモン・テラッツ

 今冬、ジローナからビジャレアルBへと移籍してきた22歳 中盤のプレーヤーである。初のトップチームでのスタメン出場となったこの試合、テラッツは右インテリオールの位置に入ると絶妙なポジショニングで上手くライン間にて、ボールを引き出し、チャンスメイク。ボールに多く触り、ピボーテのパレホとともに攻撃のリズムを作った。ロチェルソが負傷、トリゲロスが出場停止、バエナが負傷明けという状況で巡ってきたチャンスを上手く活かしたと言えるだろう。今後トップチームでの出場に期待が集まるテラッツ。この試合では見られなかったが本来、彼の武器の1つでもある長距離の正確なパスも攻撃に変化をつける一手として期待したいところ。出番があるかわからないが、そのプレーを楽しみにしたい。


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4、マジョルカ vs エルチェ

 ホーム マジョルカは前節エスパニョール相手に敵地で敗戦。またも敵地で勝ち点を拾うことが出来ず、絶好調のホームが5連勝中なのに対して、アウェイでは5連敗。わかりやすく差が出ている。とはいえ今節に限っては、またソン・モッシュに帰っての1戦。最下位エルチェ相手に確実に勝利を掴みたいところだ。ビジャレアル戦以来、継続しているピボーテを1枚にして、カデワレを使う布陣を続けて採用してくるのか、はたまた純粋な541に戻すか。この点にも注目だ。この試合のPick Up Playerは、イ・ガンイン

 前半戦での絶好調ぶりから一転、後半戦は中々インパクトを残せていないイ・ガンイン。チームでは数少ないW杯経験者という点、そして532の形であった前半当初と比べると、541へのマイナーチェンジによってゴールから若干位置が遠くなった点などが原因として考えられるところ。とはいえ、そろそろ結果が欲しいの事実で、ムリチ、ダニを筆頭に好調な選手が揃っている今、良い波に彼も乗りたい。終盤残り1/3を絶好調の形で走り抜けるためにも、チームとともに勢いをつける試合にしたいところだ。


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 一方のアウェイ エルチェは前節 ベティス相手に2vs3で敗戦。本拠地マルティネス・バレーロで勝利を狙った1戦。エルチェは開始早々10分で2得点を記録。カルモナが不在の右WBにテテ・モレンテを起用し、5レーンを上手く使った攻撃でベティスの4バックの穴を見つけ、上手く得点へ結びつけた。前半をこのままで終え、今節こそ2勝目かと思われた57分、CBマガジャンがDOGSOの判定で一発退場。かなり厳しいこの判定により流れは一変。ベティスの逆襲を許し、遂にアディショナルタイムのPKをウィリアン・ジョゼに沈められ逆転負け。今季のエルチェはかなり判定に泣かされる試合が多く、この日はそれが顕著に出てしまうことなった。これでビジャレアル戦の勝利後、3連敗。残り15試合で未だ勝ち点は9とここからの逆転残留は現実的でないところまで来てしまった。奇跡を狙いつつも、現実的には1年でのプリメーラ復帰へ、来季に向けての準備をできる範囲でやる形に切り替えても良いのではないだろうか。注目選手はオマル・マスカレル

 今季のエルチェにおいて数少ない気を吐いている選手の一人がマスカレル。中盤の底の位置で裁き役、そして狩り役として素晴らしいパフォーマンスを見せている。カスティージャ出身の彼はスペイン人のピボーテらしく立ち位置の良さや技術の高さはもちろん、ドイツでの経験によって早い展開でも中盤でファイトできるプレーヤー。この試合でもマジョルカ相手に中盤を制圧することが出来るか。残り試合マスカレルのプレーに注目しておきたい。


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5、アトレティコ・マドリー vs セビージャ

 ホーム アトレティコの前節はデルビ・マドレリーニョ。敵地ベルナベウで行われたこの1戦。デポールを負傷で欠く中、グリーズマンをトップに置いた451の形でスタート。そこからジョレンテを残した442、カラスコを残した442を状況に応じて、使いながら守備ブロックはしっかりと作りつつ、カウンター一辺倒ではない最前線のグリーズマンを上手く利用したボール保持で良いパフォーマンスを見せた。その後、レイニウドの負傷、勝利のために投入したコレアの一発退場など、アクシデントは多く起こりながらも、今節のチョロは判断の速さ、正確さ共に良く、状況に合わせた的確な変化を行っていた。マドリーが過密日程の中であったとはいえ、状態の非常に悪かったチームが、ここまでデルビで出来るようになったのは収穫。今節は勝利で勢いをつけたいところだ。しかし今節はレイニウド、デポールが負傷、コレア、モリーナが出場停止。ジョレンテも出場は不透明。厳しいやりくりを迫られる。チーム全員の奮闘に期待だ。注目選手はパブロ・バリオス

 今節は欠場者が多く、厳しいやりくりを強いられる中で期待が集まるのがパブロ・バリオス。今冬カンテラより現れブレイクを果たすと、すぐさまトップチームへ昇格。中盤の確かな戦力として充実したセクションの中でポジション争いを繰り広げている。デポールが不在、またジョレンテのサイド起用が予想されているこの試合、バリオスはスタメン出場が濃厚。ここのところ2戦連続スタメン出場ながら、どちらも前半45分で交代と消化不良が続いている。この試合でセビージャ相手に痛烈なインパクトを残し、アトレティコを助けたいところだ。


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 一方、アウェイ セビージャの前節はオサスナとの熱戦に敗戦。サンチェス・ピスファンでグデリ、エンネシリのゴラッソから、2度追い付きながらも、ミスから失点を許したことで、突き放されリーガでは3試合ぶりの勝ち点0となってしまった。相手はミッドウィークのコパ・デル・レイへターンオーバーを敷いていただけに勝利が欲しい試合だったが、悔しさの残る一戦に。そして今節はメトロポリターノでのアトレティコ戦。ミッドウィークにフェネルバフチェとのELが迫る中で、連敗だけは何とか避けたいところだ。しかし、以前負傷者は多く、特にCBは深刻。バデ、レキク、マルコンは離脱中。唯一の本職であるニアンズは前節、不安の残るプレーを見せており、マルチのフェルナンドも出場停止。後ろを3で行くか、4で行くかにもよるが、厳しいやりくりを強いられるだろう。注目はネマニャ・グデリ

 今季のセビージャにおいて、唯一シーズンを通して素晴らしいパフォーマンスを見せているセルビア代表MF。ピボーテの位置、CBの位置問わず安定したプレーを見せているのはもちろん、アウト方向に曲がるロングシュートで、理不尽な形での得点も奪っており、チームを救っている。先述のようにCBが不足している今、恐らくCBでの出場となることが濃厚。難敵アトレティコ相手に守備面でどれだけ抑えきれるか。そして相手がブロックを作ったときに再び、それを外からこじ開ける一発を撃つことが出来るか。期待したい。


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6、レアル・バジャドリー vs エスパニョール

 ホーム バジャドリーの前節はセルタに敵地で完敗。マチスを負傷で欠いたこの試合、パチェタはイバン・サンチェスを左に起用。彼にはハーフスペースでボールを受けさせ、大外はオラサに取らせる形をとった。しかし、攻撃以前に守備面での酷さが目立ってしまう試合に。前線は中途半端なプレッシングを前からかけにいく一方で、DFラインのプッシュアップはなく、中盤に広大なスペースが生まれることに。スタメンのドブレピボーテは無理を強いられたことで、早々にカードをもらってしまいライン間を最高に好むセルタの選手たちにみすみすスぺースをあげてしまう格好となった。これでベティス、セルタに連敗。バイタルエリアで違いを作れるチームとの相性は極端に悪い。今節の相手はダルデル、デニス・スアレスという最高のクラックを2枚抱えるエスパニョール。修正しなければ3連敗が見えてくる。注目はロケ・メサ

 現在バジャドリーのドブレピボーテは1stチョイスがキケ・ペレスとモンチュのセット。しかし、先述のように遥かに大きすぎる負担の前にこの2枚で持ちこたえることは厳しく、ここでベテランの力を借りたいところではないだろうか。かねてはラス・パルマスなどで中心としてボール保持に強みを持っていた選手だったが、年齢の経過とともに中盤の狩り役としての能力が目立ち始めている。スタミナは衰えることなく、1人で広い範囲をカバーできる。バジャドリーの現状を見れば、ハマる能力を持ったプレーヤ―であり、起用を考えたいところ。エスパニョール相手に中盤を制し、勝ち点3を守れるか。注目だ。


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 一方 、アウェイ エスパニョールの前節はマジョルカ相手に2vs1で勝利。本拠地の優位を活かし、好調マジョルカに勝利。これで前節のエルチェ戦に続いての勝利となり、今季初の連勝を達成。W杯での中断期間でディエゴ・マルティネスのフットボールをしっかりとチームに植え付けられたこと、そして冬の積極的な補強が功を奏し、これまで不安の残ったセクションが充実したこと。これらが直近の好調ぶりの要因と言えるだろう。このバジャドリー戦は敵地での1戦。前半戦はホームにて1vs0で勝利しており、ダブル達成と行きたいところだ。注目選手はホセル・マト

 前節、途中出場により負傷からの復帰を果たしたエスパニョールの大エース。既にここまでで11Gを上げており、前半戦の苦しいチームを結果で支え続けた。ただ、彼が負傷離脱して以降、代わりにデランテーロのポジションに入ったブライスワイトが躍動しており、チームも好調。ホセルはかなり特徴がはっきりした選手ということもあって、彼の復帰がどちらに転ぶかは微妙なところだ。彼を上手く馴染ませ、有効活用できれば、ここから逆転でのトップハーフフィニッシュも夢ではない。


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7、バルセロナ vs バレンシア

ホーム バルサの前節はアルメリア相手にまさかの敗戦。ユナイテッドに敗れ、ELから姿を消したバルサアルメリア戦はその疲労、そしてペドリ不在の影響がはっきりと出てしまう試合となった。そして、公式戦連敗で迎えたミッドウィーク。コパ・デル・レイ準決勝 ベルナベウでのエル・クラシコ。この試合チャビは思い切った決断を下す。レヴァンドフスキデンベレ、ペドリという代えの効かない3人の欠場、アウェイ、そして直近の低調具合を受け、ボール保持を放棄。しっかりと3ラインを作り、最大の脅威 ヴィニシウスはアラウホが完封。裏のスペースをできるだけ少なくし、マドリーに枠内シュートを1本も打たせなかった。バルサアイデンティティであり、チャビ自身がその象徴ともいえたバルサらしさを捨ててまで、勝利に拘った結果が敵地での先勝であった。これが、今後のシーズンどちらに転がるかはわからない。3人の欠場は今節も続く。格下バレンシアにホームでどのような戦いぶりを見せるのか。優勝に向け、勝負の1戦だ。注目はフェラン・トーレス


 先述の通り、レヴァンドフスキの欠場が確定的な今節。代わりのデランテーロの位置を務める候補はアンス・ファティかフェラン・トーレスのどちらだ。ミッドウィーク スタメンとして起用されたフェラン。チームの戦い方が戦い方であったこともあって、中々これといったシーンは作れなかった。とはいえ、直近の彼は調子を上げており、アルメリア戦でも1人気を吐いていた。古巣相手となるこの試合、攻撃の中心としてチームを勝利に導けるのか。活躍に期待したい。


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 一方、アウェイ バレンシアの前節はラ・レアル相手に勝利。メスタージャでの3位相手の勝利によって6連敗を止めることに成功。ルベン・バラハ新監督の下、2戦目となるこの試合で値千金の勝ち点3をあげた。久々にギジャモンがピボーテに入り、アルメイダはインテリオールを務める中、チームはこれまでのポゼッションの形と従来、クラブが得意としてきたカウンターを上手く使い分けることに成功。この勝利を機に勢いに!と言いたいところだが、今後はバルサオサスナアトレティコ、ラージョとかなり厳しい連戦が続く。残留のためには、この勝利に満足することなく、バラハ新監督の下で、もう一段ギアをあげていきたい。注目はユヌス・ムサ

 今季、序盤大きなインパクトを残したムサ。ソレールがPSGに去った中で、絶対的な中心としての活躍に期待されたものの、特にW杯後は疲労の影響か、期待値よりは物足りないパフォーマンスに終始している。役割もガットゥーゾ所属時のより中央に近く、ハーフスペースを走り抜け、チャンネルへ侵入していくものから。エストレーモの外をオーバーラップするなど、サイドで優位性を作るものに変更。ゴールから多少遠い位置になってしまったことで脅威度は落ちている。とはいえ、今節の相手 バルセロナの即時奪回プレス相手に中央を利用することは難しく、この試合に限れば外を回るムサは相手を揺さぶることが出来るかもしれない。連勝へ。値千金のジャイアントキリングを起こしたい。


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8、ラージョ・バジェカーノ vs アトレティック・クルブ

 ホーム ラージョの前節はカディス相手に0vs1で敗戦。ラージョの悪い時の典型である大外循環で中に入らない状態が続いてしまった。これで3戦未勝利となり、夢のヨーロッパカップ戦出場へ、何とかこの流れを切りたい1戦となる。相手は直接のライバル アトレティック。文字通り6ポインターとなる大一番だ。イラオラ監督にとっては古巣対決のこの試合。これまで対戦成績は1勝2敗。今季はサン・マメスで敗れており、イーブンに戻すには良い機会。バジェカスの利を活かし、勝利をあげたい。注目選手はオスカル・トレホ

 34歳ながらこのチームにおいて、未だ欠かすことのできない、最も欠かすことのできない重要人物である。その存在感の大きさは、彼が途中出場となった前節に現れており、左のハーフスペースで上手くボールを引き出し、コンドゥクシオンで前進させていく彼の能力は唯一無二。特にピボーテのコメサーニャとの関係性はよく、片方がスペースを空け、もう一方がそのスペースでボールを引き出し、前進させるという流れが理想的に行われている。アトレティックのプレッシングに追われることが予想されるこの試合、どれだけ蹴らずに足元でつなぎながら運んでいけるかが肝要。トレホの活躍に期待したい。


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 一方、アウェイ アトレティックの前節はジローナ相手に敗戦。ミッドウィークにコパを控えながらフルメンバーで迎えた1戦だったが、ジローナの幅を使う攻撃を捕まえきれず、3失点での敗戦となってしまった。ミッドウィークのコパ準決勝でもエル・サダールで敗戦。オサスナの堅固なディフェンスの前に中々チャンスらしいチャンスが作れず、一瞬のカウンターで仕留められ1stレグで後れを取ることとなった。これで公式戦3連敗。順位も9位に後退と、リーグ戦でのヨーロッパカップ戦圏内確保、そしてコパ・デル・レイ優勝という目標へ黄信号が灯っている。なんとか、この流れを変えたい今節の相手は6位ラージョとの直接対決。過密日程とはいえ、ここで敗れるようなことがあるとヨーロッパカップ戦出場は極めて難しいものとなってしまう。重要な6ポインター。勝利を掴みたい。注目選手はイニゴ・マルティネス

 昨夏、バルサ移籍の件で契約延長が成立せず、その上、序盤から負傷が続いており、今季未だ9試合のみの出場にとどまっていたイニゴ。ただイェライが前節、軽傷を負ったことで重要なコパ・デル・レイ準決勝1stレグのタイミングで久々のスタメン出場。試合勘等の面で不安もあったものの、流石はスペイン代表CB。一切の衰えを感じないプレーでチームを安定化。結果として敗れはしたものの、アトレティックのDFラインの中では最も、良くやっていたプレーヤーと言えるのではないだろうか。今節もイェライが出場停止で欠場。イニゴの出番は続くと思われる。ハイプレスで来るラージョ相手の左足でのプレス回避を筆頭にチームの勝利へ、イニゴの活躍に期待したい。


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9、レアル・ベティス vs レアル・マドリー

 ホーム ベティスの前節はエルチェに3vs2で勝利。敵地で開始10分以内に2得点を献上する苦しい展開に。その後判定に助けられ、3点を奪い逆転を果たしたものの、最下位エルチェ相手に11vs11では圧倒されてしまった。ギド、カナレスというキーパーソン2人が不在だった今節。中々ボールを前進させることが出来ず、無理に蹴る展開が続き、自陣から出ることすら危うかった。そしてミッドウィーク。フェキルの左ひざ前十字靭帯損傷による今季絶望が発表。獲得の際にも、過去に逆膝の靱帯損傷を負っており、こうなる可能性は承知なうえではあったが、やはりフェキル離脱の影響は大きい。この試合はカナレスもおそらく欠場。ウィリアン・カルバーリョも最近の試合では低調なプレーに終始しており、大きな不安が残る。注目選手はルイス・エンリケ

 エース2人の欠場が予想されるこの試合、ベティスはいかにボールの収めどころを作るかが1つのカギとなる。ボルハ・イグレシアスのポストプレーはもちろん期待したいが、相手はミリトン、リュディガー。苦戦を強いられることは目に見ている。ということで右サイドに張る、ルイス・エンリケの足元。ここがベティスにとっての重要なターゲットとなるだろう。ここでこのブラジル人ドリブラーがどれだけボールを収め、チャンスを作れるか。彼のカットインからダイアゴナルで入ってきたファンミといったホットラインができるようになれば、今後のベティスにとっては大きい。マドリー、ユナイテッド、ビジャレアル、ユナイテッドと続く、この過酷な4連戦。何とか粘り強く、良い形で乗り切りたい。


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一方のアウェイ マドリーの前節は、本拠地でのデルビ・マドレリーニョ。ミッドウィークにリヴァプール戦があったこともあり、フルパワーとは行かなかった1戦。怪我人の多い、DFラインはそのままだったが、それより前ではアセンシオ、チュアメニ、クロースがリヴァプール戦から代わり、スタメンを務めた。しかし、中々442を前提としつつ、そこから人を捕まえてくるアトレティコディフェンスを攻略しきれず。相手が10人になってからセットプレーにて先行を許したが、新星 アルバロ・ロドリゲスがゴールをあげ、なんとか引き分けに持ち込んだ。この退かれた相手を攻略できないのはミッドウィークでのクラシコでも出ており、ヴィニシウスによる個人での打開ができない相手だと、その問題は顕著に現れる。コパ・デル・レイのベルナベウでの先敗。勝点7差のリーガ。CL一本に集中するべきか悩ましいタイミング。過密日程の中、主力の疲労も気になるところ。このベニート・ビジャマリンでの1戦をどう運ぶか。アンチェロッティは考えどころだ。注目選手はアルバロ・ロドリゲス


 突如現れた新星アルバロ。非常に優秀なカスティージャの新たなる期待の星だ。デルビでも見せたようにウルグアージョの彼は恵まれた体格を活かした、フィジカル的な優位性はもちろんのこと、それでいて器用な足元の技術を持っており、ベンゼマ、ヴィニシウスの引き立て役という役割もこなせるプレーヤーであるように見える。これまでカスティージャからはヘセ、RDT、マジョラル。あらゆる9番が将来を期待されながら、チームに定着し切ることはできなかった。果たして、彼はマドリーの厳しい生存競争の中で、自らの地位を確立していけるか。まずはこの活躍を続け、今季終盤戦のヒーローとなりたいところだ。


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10、オサスナ vs セルタ・ビーゴ

 ホーム オサスナの前節はセビージャ相手に3vs2で勝利。ミッドウィークのコパ・デル・レイに向けて大胆なターンオーバーを用い、敵地に乗り込んだオサスナ。そんな状況下で、復調気味であったセビージャに勝利したのは非常に大きく、チームとして力がついてきた証明ともいえるだろう。続く、ミッドウィーク vsアトレティック戦でも満員御礼となったエル・サダールでアトレティック相手に先勝。堅い守備ブロックから、ボールを簡単に捨てることはせず、上手くオロス、そしてアブデの若者たちを使い、得点を奪うことに成功した。現在、非常に良い状態にあるオサスナ。リーグでの順位もヨーロッパカップ戦圏内6位ラージョと勝ち点1差の8位。十分に狙える位置につけている。ミッドウィークで疲れを抱えた選手を上手く休ませながら強敵相手に勝ち点3を奪えるか。注目の1戦となる。注目選手はパブロ・イバニェス

 長い苦労の時期を乗り越え、今季トップチームの一員となった遅咲きの25歳。今季はここまで10試合に出場。質の高い今季の中盤において、一定の地位を築き、好パフォーマンスを見せている。前節セビージャ戦でも、ピボーテの位置に入りつつ、そこから積極的に動き、守備時にはボール回収、攻撃時にはボールを引き出すプレーを披露。チームの勝利に貢献した。非常にIQが高く、目立ちはしないものの判断を間違えない彼の存在は安定感をもたらしてくれるものであり、夏に退団したオイエルの正当後継者と言えるのではないだろうか。中盤での質の高い攻防が繰り広げられるであろう今節、イバニェスのプレーに注目したい。


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 一方、アウェイ セルタの前節はバジャドリー相手にバライードスにて3発快勝。終盤にはアイドゥーやベイガを休ませる余裕も生まれるなど、最高の試合となった。その原因はバジャドリーの所で軽く書いたため、そちらを読んでいただければ。これでアトレティコ、ラ・レアルとの強敵連戦での未勝利から3試合ぶりの勝利。ただ、この2試合も内容ではかなり相手を上回っており、十分勝利を掴む可能性もあった。W杯中断を経てカルバリャル体制の浸透度は完璧な状態。選手個々に対して、今何をどこに立ち、何をすべきなのかが良く整理されており、その上でセルタの誇るタレントたちのイマジネーションが活きる見事な状態となっている。このセルタを上回るのはどのチームにとっても一筋縄でいくものではなく、後半戦ここからのダークホースとなってくるだろう。トップハーフフィニッシュを狙う両チームの6ポインター。注目はウーゴ・マージョ

 ミンゲサの負傷で出番が回ってきたマージョ。セルタのカピタンにしてここ数年のラ・リーガを代表する右ラテラルの1人であった彼だが、カルバリャル体制への移行以降出番は減少。左上がりの陣形を取る中で低い位置に残るタスクを負う、現在の右ラテラルのタスクはマージョよりもミンゲサの方が適性があるため仕方ないところだが、このままで終われないのも事実。実際、久々のスタメンとなったバジャドリー戦では質の高い好パフォーマンスを披露。実力の高さを見せた。この試合でも活躍に期待したい。


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ラ・リーガ23節プレビュー                                  

1、はじめに

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします。

 ミッドウィークはいかがお過ごしでしたか? リーガ勢は明暗分かれる結果とはなりましたね。ただマイチームはそもそも欧州カップ戦が既にない状態だったので、あるだけでも羨ましいですが笑 そしてもう一つ嬉しいニュースとして、コパ・デル・レイ準決勝、決勝の配信がWOWOWさんで決定しました! 全世界注目のエル・クラシコ、そしてバスクのプライドをかけたオサスナvsアトレティック。いずれも必見です!

 さて、では今節もいつも通り、22節のレビュー、23節のプレビューをやっていきます。目次から見たい試合だけでも見て行ってください!

 

2、ラ・リーガ22節レビュー

 22節は3位ラ・レアルを除いた上位勢が順当に勝利を積み重ねる結果に。首位バルサカディス相手に2vs0で勝利。それを追う2位マドリーは苦しみながらもオサスナにこれまた2vs0で勝利。3位ラ・レアルはセルタに試合終了間際の失点でドロー。4位アトレティコはアトレティックとの熱戦をグリーズマンのゴールで勝利。5位ベティスバジャドリーを前半のリードを活かし勝ち切りました。

 一方で残留争いの直接対決も目白押しだった22節。エルチェvsエスパニョールの逆天王山となっていた試合はエスパニョールが敵地で勝利。これでエルチェはかなり厳しい状況に追い込まれることとなりました。また、ヘタフェvsバレンシアの1戦は終盤にヘタフェがセットプレーから得点を奪い勝利。これでバレンシアは19位転落。降格が現実味を帯びてくることに。22節の結果、順位表は画像の通り。


今節のPick up Playerはセルヒオ・カナレス

 ベティスの10番はバジャドリー戦で素晴らしいパフォーマンスを見せ、チームの勝利に貢献。右サイドに入ったカナレスはいつも通り、ボールを引き出してビルドアップを助けつつ、前線での崩しにも貢献。特に先制点のシーンでは最強ホットラインともいえるカナレスーファンミが開通。得意のダイアゴナルランで抜け出したファンミにカナレスからノールックスルーパスが飛び、得点を挙げた。その後PKで1点を沈めると負傷の影響で45分で交代。23節の出場は難しいようだが、今後CL出場を争っていく上で、カナレスーフェキルーファンミの2列目は改めて大きな武器になっていくだろう。22節のベストイレブンは以下の通り。

 

3、ラ・リーガ23節プレビュー

1、エルチェ vs レアル・ベティス

 ホーム エルチェの前節はエスパニョール相手に本拠地で敗戦。裏天王山となったこの試合、ホームということもあって残留のためには必ず勝ち点3が必要な1戦だったが、アディショナルタイムにゴールを許してしまった。これで残留圏内との差はまたもや開き、残留に向けかなり赤信号に近い黄信号が灯っている。なんとかして、この状況を変えたいところだが、内容的にはまずまずの試合ができていることも多く、だからこそ解決策が中々見つからない。苦しい状況ではあるが、ホームアドバンテージを活かし、何とかこの雰囲気を変える勝利が欲しいところだ。注目選手はルーカス・ボジェ

 エルチェのエースであり、ここまでの2シーズン連続で7得点を挙げてきたボジェ。屈強なフィジカルを活かしたボールキープとそこからの推進力、そしてゴール前での強さが特徴の選手だが、今季は未だわずか1Gに留まっており、武器としてあげた部分も、ボールキープ以外は影を潜めている。もちろんチームが上手く行っていないことも、その要因の大きな一つではあるが、如何せん彼個人に物足りなさがあるのも事実。この苦しい状況下でエースが復調を見せ、チームを勝利に導けるのか。期待したい。


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 一方、アウェイ ベティスの前節はバジャドリー相手にビジャマリンで2vs1での勝利。連敗の後の連勝となり、CL圏内の4位フィニッシュに向けて、順調に勝ち点を重ねている。とはいえ不安要素がないわけではなく、実際この試合でも特に後半は、ウィリアン・カルバーリョの所を取りどころとして狙われてのショートカウンターという形が多発。DFラインの耐久力に特別優れているわけではないことも相まって、危ない時間帯は長く続いた。そんな守備面での不安の反面、攻撃面ではポジティブ尽くし。黄金の2列目トリオでは各々が補完性高く立ち振る舞い、また出場停止のボルハ・イグレシアスに代わって9番の位置に入ったアジョセ・ペレスは、セカンドトップ的な彼のプレースタイルを上手く活かし、2列目とポジションを流動的にしながら、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボール両面でチームを支えた。久しぶりの金曜開催となるこの試合、最下位 エルチェはしっかりと叩いておきたい中、注目はウィリアン・カルバーリョ

 先述の通り、前節のバジャドリー戦では明らかにプレッシングのねらい目とされており、そこでロストをしてしまい、ショートカウンターを喰らうシーンが多く見られた。本来の彼であれば、持ち前のフィジカルとスキルを活かした剥がしで、その状況を一変させるところだが、この試合ではコンディションの問題なのか、彼らしさは影をひそていた。今節のエルチェ戦は出場停止でギド・ロドリゲス、そしてカナレスが不在。カルバーリョに懸かる負担は大きくなる。その中で、このポルトガル人MFがどれだけ中盤を制圧することが出来るのか。注目していきたい。


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2、エスパニョール vs マジョルカ

 ホーム エスパニョールの前節は敵地にてエルチェに勝利。CBを3枚欠く、苦しい状況の中であったが、後半アディショナルタイムにダルデルが値千金の決勝点を挙げ、残留争いの直接ライバルを下した。3試合ぶりの勝利によってチームは降格圏との差を広げることに成功。絶対的エースのホセルを負傷で欠いている中でもブライスワイト、プアドの両アタッカーを中心にポジティブな戦いが出来ており、選手層の厚さが良い方向に転じ始めた。この試合では負傷離脱中のホセル、そしてモンテスの2人が復帰する可能性もあり、ここでマジョルカを叩き、残留の目標を更に近いものにしたいところだ。注目選手はフェルナンド・パチェコ

 今夏、アトレティコからルコント、ブレントフォードからアルバロと2人の実力者を獲得し、安泰と思われたエスパニョールのGK陣。しかしいざ蓋を開けてみると、2人ともに単純且つ重大なミスが多く、不安の残るセクションに。そして行われた冬のテコ入れ。ルコントを母国フランスに帰し、代わりにアルメリアで2ndGKの座に甘んじていたパチェコを獲得。前節エルチェ戦にてデビューを果たすと、すぐさま好セーブを連発。アラベスで長らく活躍した流石の安定感でチームのウノゼロでの勝利に貢献した。引き続き、大事な1戦となる今節。パチェコの好セーブに期待だ。


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 一方のアウェイ マジョルカの前節はビジャレアル相手に4vs2で勝利。この試合、これまでやってきた541の形から、5311の形に微修正してきたアギーレ。その狙いは、ビジャレアルの3バック化する端のCB、パウ、フォイスの2人からの供給をインテリオールに睨ませることで無効化することだった。その上で5バックで5レーンに広がって攻める攻撃陣をマンマーク気味に捕らえ、パレホはカデワレが監視。このような構造を作ったことによって、ビジャレアルは供給に苦しむようになり、無理をさせることでミスを引き起こし、得点を奪うことに成功した。まさにアギーレの作戦勝ちともいえるこの試合。ホームでの強さも含め、今季のマジョルカを象徴するような一戦だったのではないだろうか。これでホームでは5連勝中。絶対的な強さを誇っている。しかし、その一方で敵地では現在4連敗中。ソン・モッシュでの強さは何のその、下位相手の取りこぼしも非常に多い。何とかこの試合、この流れを切り、トップハーフフィニッシュという目標へ、さらに勢いを加速させたい。注目選手はダニ・ロドリゲス

 前節、ビジャレアル相手にヘディングからドブレーテを記録し、チームの勝利に貢献したダニ。今季序盤はアントニオ・サンチェスにポジションを譲ることも多かったものの、再びスタメンの座を取り戻し、マジョルカの絶対的中心として君臨している。34歳と年齢を考えても、キャリアの終盤にあることは間違いなく、クラブ規模を考えても、今季が最も上を目指せるシーズンになるかもしれない。夢のヨーロッパカップ戦圏内も今や、現実的に狙える位置におり、もう一段階チームとしてギアを入れたいところ。その先頭にダニ・ロドリゲスというクラックの活躍があれば、これ以上綺麗な形はないだろう。


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3、カディス vs ラージョ・バジェカーノ

 ホーム カディスの前節はバルセロナ相手に敵地で2vs0の敗戦。451の布陣で低重心を保ち、無失点に耐えつつのカウンターという狙いで挑んだ一戦だったが、前半終了間際の立て続けの2失点で万事休すことに。前節の勝利によって残留圏内へ順位を上げていたものの、ヘタフェの勝利もあって、再び降格圏へ転落。例年通り、苦しい残留争いを戦っている。今節の相手はラージョ、次節はラ・レアルと厳しい相手との連戦が続き、ここで残留圏内から差を付けられないように粘り強く戦いたいところ。ただ、現在カディスはホームで8戦無敗と本拠地での強さを見せており、ラージョ相手とはいえど、勝ち点奪取の可能性は十分。結果を出したいところだ。注目選手はイサ・カルセレン

 ラージョの言わずと知れた武器である左サイド。ここと今節マッチアップすることになるのが恐らくカルセレンだ。今夏、退団したアカポの代わりとして加入したサルドゥアが負傷による長期離脱を強いられていることでフル稼働しているこの右ラテラルは、そんな中でも今季安定したパフォーマンスを披露。目立つタイプのプレーヤーではないが、攻守両面での貢献度が高く、昨季中盤の位置も経験したことで、サポートに入ったときの質も上がっている。相手のペースに付き合わず、落ち着いた展開にしたいこの試合。サイドでどれだけ粘れるかが勝利のカギとなるだろう。


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 一方のアウェイ ラージョの前節はセビージャ相手にバジェカスで1vs1のドロー。3バックでスタートしたセビージャに対して、中々プレッシングの形がハマり切らず、ペースがつかめない展開に。その影響もあってか、最大の武器であるアルバロ、フランのサイド攻撃も精度を大きく欠く場面が多く、ホームながら苦しまされた。しかし、何とかセットプレーによるイシ⇒ルジューヌという今季の1つ形となっているパターンで同点。上手く行かない中でも勝ち点を拾う最低限の目標は果たした。そもそも、現在の順位がクラブ本来の目標から比較すると、あまりにも良い位置にいるだけにどこをターゲットに後半戦を戦っていくのかは悩みどころ。欧州カップ戦圏内を狙うのであれば、もう一度、良い波を作りそれに乗っかりたいところだが、イラオラがどのように判断してやりくりしていくか。今節の注目は、セルヒオ・カメージョ

 今季アトレティコよりローンで加入しているカメ―ジョ。プリメーラ初挑戦のシーズンとなっているが、着実に存在感を示しており、堂々たるプレーを見せている。その結果、冬に加入したRDTや昨季インパクトを残したファルカオを差し置いて、デランテーロとしてスタメンの座に君臨。スコア自体は5ゴールとまずまずではあるものの、降りてきてボールを引き出すプレーなど、ゴール以外の貢献度が高く、イシ、トレホ、アルバロといった2列目の良さを上手く引き出し、チームの好調を支えている。来季のアトレティコ復帰へ、ここからよりアピールを強めていきたいところ。わかりやすい結果に期待だ。


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4、レアル・マドリー vs アトレティコ

 ホーム マドリーの前節はオサスナ相手に苦戦。白熱したエル・サダールの中で、相手のハードプレスにも苦しんだが、85分過ぎの連続ゴールで終わってみれば2発快勝。いつも通りのマドリーたる所以を見せつけた。そしてミッドウィークのvsリヴァプールアンフィールドで行われたこの1戦は、序盤よりリヴァプールらしい強度の高いプレッシングに飲まれ、早々に2失点。守護神クルトワの珍しいミスもあり、苦しい展開になるかと思われた。しかし、CLのマドリーはやはり絶対的王者。ヴィニシウスが何の脈絡もないところから1点を返すと、アリソンのミスを誘い、前半の内に追いついた。そこからはアンチェロッティの修正がお見事。フェデとモドリッチの立ち位置を逆にし、ガクポへのマークの整理を明確にしたことで、チームは躍動。後半開始早々にミリトンがセットプレーから3点目をあげたこともあり、後半の45分間はマドリーの独壇場とも言うべき試合だった。過密日程の中で結果を出し続けているマドリー。重要な試合は続き、今節はデルビ。勝ち点8差で追うバルサを追いかけ続けるためにも、勝利が絶対条件だ。ただミッドウィークにはコパでのクラシコもあり、どのようにやりくりしていくか問われる1戦。チーム全員での力でこの2、3月を乗り越えたい。注目はマルコ・アセンシオ

 主力陣が総じて過密日程の中で疲労を積み重ねているマドリー。実際、アンフィールドではアラバがハムストリングを痛め、離脱となってしまった。熱くなることが予想されるデルビ。何かと因縁のある(ここでは人種差別の件は含まないものとする。人種差別に関する垂れ幕をマドリーの練習場に掲げた愚者たちは追放処分となった)ヴィニシウスとアトレティコ。ベルナベウなことが救いではあるが、この日もブラジル人アタッカーは厳しいマークに晒されるだろう。ベンゼマも年齢的に週2日を高いレベルで行うことは厳しく、ロドリゴリヴァプール戦で足を痛めていた。ということで期待したいのがアセンシオ。リヴァプール戦では短い時間ということもあって見せ場はなし。今季終了後には契約終了ということもあり、マドリーに残るためにはこの終盤戦、更なる活躍が求められる。今季は好調を維持しており、左足以外にも質の高いフリーランなどでチームには貢献しているだけに、もう一つ強いインパクトが欲しいところだ。このデルビで勝負を分ける1発を沈められるか。注目したい。


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 一方のアウェイ アトレティコの前節はアトレティック相手にメトロポリターノで勝利。試合前のセレモニーから良い雰囲気で行われた一戦。強度の高い中盤での掛け合いをきっかけに、両チーム集中力の高い痺れる展開となったが、後半、エース グリーズマンがゴールを沈め勝利。試合のクローズも今日は上手く行き、非常に良い形で試合を終えることが出来た。これで3位 ラ・レアルとの勝ち点差は2まで縮めることに成功。セルタ戦に続く勝利によって良い勢いで大一番 ベルナベウでのデルビに臨むこととなる。W杯中断明け以降、1つ1つトライ&エラーを重ねながら、徐々にチームとしての確たる構造が出来てきたアトレティコ。今節のデルビはあくまで挑戦者であり、この積み重ねがどこまでマドリーに通用するのか、どの点に更なる問題があるのか。そういった点を見極めるいい機会にもなる。来季に向けて、少しずつながら確かに前に歩みを進めている中で、この試合は結果を求めることはもちろんだが、内容でも試金石となる1戦だ。注目選手はナウエル・モリー

 アルゼンチン代表の右ラテラルとして、W杯制覇を達成したモリーナ。その自信もあってか、後半戦に入ってからは素晴らしいパフォーマンスを披露している。攻撃面では課題であった、ジョレンテとの関係性が改善。相棒の爆発的なスプリント力を引き出す良いチャンスメイクを行っており、一方の守備面でも安定した対応を見せている。ヴィニシウスとのマッチアップが予想される今節は彼にとって試金石となる試合。コパでは彼相手に十分互角の戦いを繰り広げており、あの時のパフォーマンスをこの試合でも発揮することが出来るか。ファンフランートリッピアーと受け継がれてきたアトレティコの右ラテラルを受け継ぐものとして、期待したい。


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5、バレンシア vs レアル・ソシエダ

 ホーム バレンシアの前節はヘタフェ相手に敵地で敗戦。残留争いにおける直接のライバルとの対戦となったこの試合、バレンシアは序盤より積極的な攻撃でチャンスを迎えるものの決めきれず。後半に入っても一進一退の攻防は続いたが、82分にセットプレーから失点。重要な6ポインターを落とし、これでチームは公式戦6連敗。19位に順位も沈み、新監督に就任したルベン・バラハはクラブのレジェンドではあるものの、この苦しい状況下を戦い抜くには、あまりにも未知数。残留に向け、本格的にまずい状況になっている。とはいえ幸い、残留圏内との勝ち点差はわずか2。1勝できれば、状況は好転するはず。今節の相手はラ・レアルと難しい試合になることは間違いないが、メスタージャの力を借りて、何とか残留を果たしたいところだ。注目選手はジョージ・ママルダシュビリ

 昨季のデビュー以来、順調にキャリアを重ねているママルダシュビリ。昨季より目を見張るものがあったセービングはもちろん、ガットゥーゾ前監督の下で、足元もかなり上達し、苦しいチームの中で1人気を吐いている。今節もピンチを迎えるシーンは多いはずで、彼がどこまで無失点で耐えきれるかが、試合を左右することになるだろう。好調ラ・レアルの攻撃陣を封殺し、チームに勢いをもたらすことが出来るか。ジョージア代表GKの活躍に期待したい。


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 一方、アウェイ ラ・レアルの前節はセルタ相手に1vs1でのドロー。前節と全く同じメンバーでスタートしたこの試合、ショートカウンターの形で久保のパスから、オヤルサバルが見事なゴラッソをあげ先制。それ以降はセルタのプレッシングにある程度、苦しまされることも多く、両チームともペースをつかみきれない展開に。所々で決定機はありながらも決めきれずいると、アディショナルタイムにセットプレーの流れから失点。最悪な形で勝ち点2を取りこぼすこととなってしまった。CL圏内争いは依然熾烈。ここからELも入ってくる中で、層の厚さをイマノルが使いきれていないところは気になる。トゥリエンテスやゲバラなどはスビメンディの君臨と、イジャラの復調により全くといって良いほど出番を得られていない。ただ、彼らも十分チームに貢献できる実力者。固定化されつつある、スタメンそして交代メンバーに新鮮な風を吹かせたいところだ。注目選手はミケル・メリーノ

 メリーノもまた所謂定番側の選手とは言え、やはり彼の帰還は大きい。復帰後の2試合はコンディションの都合か、連続で途中からの出場となっており、まだ完全という状態ではないのかもしれない。ただイジャラやブライスが素晴らしいプレーを見せていると言っても、やはりメリーノの存在感は特別。圧倒的な技術やIQ面はもちろん、それに加えてフィジカルを活かし、中盤に強度をもたらす出来る選手は他におらず、違いを作ってくれるはずだ。今節の相手のバレンシアはラ・レアル同様ボールを大切にしたいチーム。主導権を握るためメリーノの活躍に期待したい。


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6、アトレティック・クルブ vs ジローナ

 ホーム アトレティックの前節はアトレティコ相手に敵地で0vs1の敗戦。創設125周年の記念試合となったこの1戦。アウェイの地でホームユニを着るという珍しい状況下での1戦となった。ラインナップでは直近の試合からサンセを1列前に持っていき、ムニアインを左に出す布陣に変更。彼らでアトレティコのライン間を狙い、左の大外は復帰したユーリに任せる形をとった。この形は一定の成果を見せており、特にサンセはエルモソ、デポール、レイニウドの中間くらいの位置でボールを引き出し、チャンスメイク。何度もオブラクの守るゴールへ迫った。結果的に一瞬の隙を突かれ失点し、敗れることとなってしまったものの、そこまでネガティブになる必要のない試合であったとはいえるだろう。今節の後、ミッドウィークにコパ・デル・レイの準決勝 オサスナ戦1stレグがあることもあって、この試合にどれだけの重要性を持って臨んでくるのかは1つ注目ポイント。マルセリーノ体制下では、このような時は必ずメンバーを落としていた印象だが、バルベルデはどうするか。注目はイェライ・アルバレス

 今季圧倒的なパフォーマンスを見せているイェライ。イニゴ・マルティネスがまともに使えない状況下でDFリーダーとして堅守を支えており、ラ・ロハ選出にも期待しかない状態だ。この試合は相方のビビアンが出場停止。イニゴは相変わらず負傷中ということで、恐らくパレデスとのコンビになることが予想される。パレデスも今季は一定のプレータイムを得ているとはいえ、やはりビビアンに比べると、経験・能力共に劣ることは否めず、イェライに対する負担は大きくなることだろう。またイエローの累積が4枚溜まっており、リーチがかかっている点も気になるところ。次節はラージョとの欧州カップ圏内を懸けた直接対決であり、イェライを欠くことになるのは厳しい。何とかカードをもらわないながらも、前節6点を挙げ波に乗るジローナの攻撃陣を抑え、勝利に貢献したいところだ。


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 一方のジローナは前節、本拠地モンティリビにて6vs2の快勝。ミゲル・グティエレスが累積警告で出場停止となったこの試合、ジローナはいつもの両ラテラルを上げる形ではなく、基本的にアルナウが上がる右肩上がりの形をセット。注目の2列目にはボルハ・ガルシアをそのままに、両サイドにツィガンコフとロロの2人を起用。この配置、そして人選が面白いようにハマり、所謂5レーン全てで攻勢を取れるように。前線4枚にアレイクス・ガルシアやアルナウ、ハビ・エルナンデスも飛び出して、関わっていきながら、相手ゴールを強烈に脅かした。更に途中出場のストゥアニ、イバン・マルティン、トニ・ビジャもゴールに関わる結果を残し、チーム全体として良いムードでシーズンを進めることが出来ている。この勝利で勝ち点は27にまで伸び、残留安全圏の勝ち点40まではあと13。この勢いがあれば、余裕を持ってこの目標までたどり着けるだろう。この試合の注目選手はミゲル・グティエレス

 先述の通り、前節を欠場したミゲル。その間にチームは大勝し、代わりに入ったハビ・エルナンデスは得点を筆頭に素晴らしいパフォーマンスを見せた。ミゲルの立ち位置は絶対的なものがあるとはいえ、間違いなく刺激にはなっているだろう。更に同じラ・ファブリカ出身の左ラテラル フラン・ガルシアのマドリー復帰がほぼ確定的となっており、この事からも影響は受けていそうなミゲル。今節に欠ける気持ちは強いはずだ。マッチアップはニコ・ウィリアムス。彼がここでどれだけ、ニコを抑え、攻撃で存在感を示せるかは、この試合の勝敗を左右する。好パフォーマンスに期待したい。


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7、セルタ・ビーゴ vs レアル・バジャドリー

 ホーム セルタの前節はラ・レアル相手に敵地で1vs1のドロー。タピアの退場で数的不利になりながらも、アディショナルタイムにOGという幸運な形で追いつき、強敵相手に貴重な勝ち点1を獲得。皮肉にも前節ギリギリのところで失った勝ち点1を取り返す結果となった。ラ・レアル相手に内容、結果ともに決して負けていなかったことは、カルバリャル体制がW杯による中断期間以来、築いてきたものの正しさを証明してくれることであり、この形を続けていくことが、残留という最低条件、そしてトップハーフフィニッシュに繋がっていくはずだ。2試合強敵との相手が続いた中で迎える、ホームでのバジャドリー戦。勝ち点3を挙げたいところ。注目選手はガブリ・ベイガ

 今季開幕前、デニス、ブライスという2人のファンタジスタを事実上放出したセルタ。そんな中で台頭してきたカンテラーノこそ、ガブリ・ベイガである。このカンテラーノはシーズン序盤より好パフォーマンスを見せ、スタメンに定着。今ではセルタの2列目において最重要選手となり、ラ・ロハ召集へ期待の声も多い。スペイン人らしい、ボールタッチの細かさ、サッカーIQの高さはもちろんの事、若手らしく積極性も備えており、右のハーフスペースに飛び出していく場面も多く見受けられる。カルバリャル体制以来、カルラス・ペレスーミンゲサのコンビが良い関係を築いている右サイドに、アスパスが絡み、ベイガが飛び出していく形は新生セルタの黄金パターン。今節もこの形を見ることが出来るか。注目したい。


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 一方のアウェイ バジャドリーは前節、ベティス相手に1vs2での勝利。この試合でも後半戦以来、固まった形となっているプラーノをトップ下、プラタとマチスを両翼に置く、4231の形を採用したパチェタ。キケ・ペレス、プラーノ、モンチュの中盤が比較的自由に入れ替わりながら、ボールを引き出しサイドに展開。そこで1on1の形を作りつつ、中央でラリンがそのクロスボールを点で合わせるというお得意の展開が、この試合でも見られており、ベティス相手にも成果は出した。しかし、守備面ではベティスの攻撃陣を捕まえきれず。フェキル+ドブレピボーテにはそれぞれ中盤の3枚がマンマーク気味に対応したが、右から降りてくるカナレス、そして左からダイアゴナルでDFの裏に入ってくるファンミを捕まえきることが出来ず。そこから失点につながってしまうこととなった。残留のため、3戦未勝利は避けたいこの1戦。敵地で勝ち点1は持ち帰りたいところだ。注目選手はオスカル・プラーノ

 バジャドリーの10番として君臨するプラーノ。今季序盤はプラタやイバン・サンチェス、アヌアルなどの後塵を拝することも多かったが、徐々に出場機会を増やしていき、後半戦に入ってからはトップ下の位置に君臨。強力なサイドを活かす存在として、中央で存在感を示している。恐らくボールを握られる時間が多くなるであろう、この試合でプラーノがどこまで存在感を示せるのか。ベルトランやガブリの脇でボールを引き出し、良い展開を作ることが出来るのか。注目したい。


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8、アルメリア vs バルセロナ

 ホーム アルメリアは前節 アウェイでジローナ相手に2vs6で敗戦。いつも通りの4123で臨んだものの、5レーンを上手く活かしながらサイドを広く使う相手に苦戦。4バックが外にスライドした大外の部分を上手く使われ、捕まえきれない選手が出てきてしまうこととなった。後半開始時点で、ようやくルビによる修正がなされ5バックになったことである程度安定したものの、その時には既に4点差。勝負は決まってしまっていた。これで直近3連敗。更に今後もバルサビジャレアル、セビージャと難敵との試合が続き、この悪い流れを断ち切るのは難しく、このままでは残留に向け黄信号が点ることとなる。何とかホームの地で勝ち点をもぎ取りたいところだ。注目選手はサンティアゴ・アキエメ

 前半戦のチームMVP候補の内の1人であるアキエメ。ラ・マシア出身の左ラテラルは優れたスプリント能力を活かし、左の大外を単独で制圧。初挑戦となるプリメーラの舞台でも見事なパフォーマンスを披露している。この試合、アルメリアとしてはバルサに押し込まれる展開になることは確実。その中で、アキエメがどれだけ左サイドの守備面で耐えきれるのか、そして、カウンター時に第二の矢として、出ていくことができるのか。値千金の勝ち点奪取に向け、古巣相手の活躍に期待だ。


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 一方でアウェイ バルセロナの前節はカディス相手に2vs0で勝利。ペドリを欠いた中で、この試合ではフェラン・トーレス、セルジ・ロベルトという今まで存在感を残せていなかった2人が躍動し7連勝とした。しかし、ミッドウィークのユナイテッド戦では敵地 オールド・トラッフォードにて逆転負け。EL本戦への出場は叶わず、早くもヨーロッパカップ戦から姿を消す結果となってしまった。これで、リーグ戦の制覇はもちろん、コパ・デル・レイのタイトルも是が非でも取り、何とか国内2冠は達成しなければならない状況に。そのためにもEL敗退後且つ、ミッドウィークに国王杯クラシコを控える状況で迎えるこのアルメリア戦は1つ重要なものとなるだろう。出場停止であったガビはともかく、デンべレ、ペドリは一定期間の離脱が決定しており、現在のチームにとって最も代えの利かない2選手ともいえる彼らの不在をどのように埋めていくか。今後も勝負の時は続く。注目はフランク・ケシエ

 今夏ミランよりフリーで加入したケシエ。ただ、中々チームに馴染めず、出番を得ても低調なパフォーマンスに終始するなど、物足りなさが目立つ前半戦となっていた。しかしW杯中断明け以降、チームが中盤のプレーヤーを4枚使う布陣に変わってから躍動。ブスケツ、ペドリの負傷で出番を得ると、特徴であるフィジカルを活かしたプレーで、上がる左ラテラルのカバーや、ビルドアップにおいてプレッシングで追い込まれた際の、収まりどころとして存在感を発揮。ユナイテッド戦でも好パフォーマンスを見せた。ペドリ不在の中で、ケシエがどれだけチームに貢献できるかは、今後のバルサにとって1つ肝になる部分。活躍に期待したい。


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9、セビージャ vs オサスナ

 ホーム セビージャの前節はラージョ相手に1vs1のドロー。要塞バジェカスにての好調ラージョという難しい1戦だったが、前半から攻勢をかけ先制。その後、若干怪しい判定で、主審に泣かされることが多く、そこからの悪い流れからセットプレーで失点。同点決着となったが、間違いなくチームは好転していると言える内容であった。ミッドウィークのELでは1stレグで3点差勝利したこともあって、敵地での2ndレグではトーンダウン。2失点を許し、敗れたものの危なげなくベスト16に駒を進めた。中断以来の好調は、しっかりとチームの構造として落とし込まれるようになっており、ここから1つでも順位を上げたいところ。ECL圏内の6位 ラージョとの勝ち点差は9。不可能な数字ではないだけに、ELとどちらに注力するかも考慮したうえで、後半戦戦っていきたい。注目はパぺ・ゲイエ

 今冬マルセイユからローンという形でチームに加入したゲイエ。合流以来素早く、チームに馴染み中盤の肝として既に君臨。187㎝と恵まれた体格と足の長さを活かした、中盤でのボール奪取はかなり目を見張るものがあり、その上でダイナミックな持ち運びからの前線への関わりも多く見られ、セビージャの中盤において、唯一無二の存在となっている。ラキティッチ、フェルナンドを筆頭に高齢化が進む中盤の中で、24歳である彼を中心として据えることが出来るのは大きい。この試合では中盤で高い強度を誇っているオサスナとの1戦となる。どちらが中盤を制し、主導権を握ることが出来るのか。ゲイエの活躍に期待したい。


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 一方、アウェイのオサスナは、前節マドリーに0vs2で敗戦。要塞エル・サダールに王者を迎えたこの試合、アラサテは4123のいつも通りの形でスタート。マドリー相手に主導権を握り、モイ・ゴメスを中心とするボール保持から崩しの姿勢を見せた。ブディミル、アブデ、ルベン・ガルシアの3トップは、それぞれこの能力で劣る中でも、自身の得意なプレーで貢献しており、ブラサナク、トロは中盤で走力を最大限生かし、攻守両面に躍動した。自分たちの時間で1点でも取れていればと言いたくなる試合であったが、それでもマドリー相手にあれだけの内容の試合が出来たのは収穫。とはいえ、結果的にはリーグ戦で5試合未勝利となっており、流石にそろそろ勝利をあげなければ、チームの雰囲気面に懸念が出てくる。ピスファンでのセビージャ戦と難しい試合にはなるが、勝ち点3を持ち帰りたいところだ。注目選手はアンテ・ブディミル

 ここまでわずか2得点のブディミル。とはいえ、昨季も8Gの内、大半をシーズン後半戦で決めており、後半戦の男としてこれからの活躍に期待したいところ。マドリー戦でもリュディガー、ミリトンという世界最高峰の対人能力を持つCBコンビに対して、果敢に立ち向かい、良いポストプレーで時間を作る動きも見られた。この試合では前節出場停止で欠場したチミーも帰ってくることになっており、より競争は激化。ゴールという結果を積み重ねることが求められる。この試合、好調セビージャ相手に得点を挙げ、チームを勝利に導きたい。


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10、ビジャレアル vs ヘタフェ 

 ホーム ビジャレアルの前節はマジョルカ相手に2vs4で敗戦。ジェラールを再び欠いたこの試合、更に負傷明けのアレックス・バエナに代わってスタメンに起用されたトリゲロスがわずか20分で一発退場。70分以上を10人で戦わなければならない厳しい状況になってしまい敗戦。マジョルカのプレッシングを回避しようと無理をした結果、DFラインでのミスが増え、失点につながってしまった。これでチームは4連敗。CL圏内を争っていたはずの順位も今や8位まで落ち、勝ち点差は10まで広がってしまった。今後ECLも入ってくる中で、選手層の薄さ、そしてセティエンサッカーの幅のなさ。このような問題を抱えた状況では、好転は望みにくい。監督交代も視野には入っているようだが、今すぐといった話ではなく、何かきっかけが欲しいところだ。注目選手はアレックス・バエナ

 ジェラールの復帰が不透明の中で、唯一の希望となっているのがバエナ。前節も彼の投入後は流れが多少変わり、積極的な縦パスによって可能性を感じさせるチャンスメイクを行っていた。若手らしく、積極性に優れた彼はチームの停滞ムードを活性化させられる選手でもあり、試合を決める活躍に期待したいところ。強度の高いヘタフェ中盤陣に対して、バエナが輝くことが出来れば、勝利は見えてくるはずだ。


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 一方のアウェイ ヘタフェは前節 バレンシア相手に値千金の勝ち点3ゲット。7戦未勝利という厳しい状況から一転、この勝利で直近2連続の引き分けと合わせ、3戦無敗という流れに一変することとなった。この試合ではイグレシアス、ダミアン・スアレスという2人の復帰がありながら、いつもの352の形は使わず、右からジェネ、ドゥアルテ、アルデレーテ、ガストン・アルバレスの最終ラインを使った442に。本職CBを4枚並べるこの戦い方が上手く行っていたかは疑問符が付くところだが、勝利という結果をあげた以上、この戦い方は成功と言わざるを得ないだろう。今節の相手はビジャレアル。直近の調子を見ると、敵地とはいえ十分勝機有。前半戦の対戦でも、初の勝ち点を挙げることとなった試合がビジャレアル戦であり、良い印象は持っているはずだ。注目選手は、マウロ・アランバリ

 長期離脱を経て復帰したヘタフェの絶対的中心。先日、契約延長も果たし、残留に向け活躍が期待される。今季、ミジャやビジャールなど夏冬問わず、レベルの高い中盤の選手を連れてきたヘタフェだが、その中でもアランバリの存在感はやはり別格。プレッシング時には、中盤の底の位置で広いスペースを単独でカバーすることが出来、ビルドアップ時には、精度の高いキックでサイドチェンジ。前節はセットプレーから決勝点の起点ともなっており、まさに心臓と言える存在だ。この試合、ビジャレアル相手にはボールを握られる展開となることは容易に予想でき、ライン間を狙うのが得意なビジャレアル相手にピボーテ脇のスペースをいかに管理しきれるかが焦点となる。このウルグアージョが相手のバイタル侵入を制圧出来るか、期待したい。


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ラ・リーガ22節レビュー

1、はじめに

  皆さんこんにちは!よろしくお願いします!

 お久しぶりです!W杯前以来の更新となります。もしお待ちしていただいていた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。大学のテスト等で忙しく、時間が取れませんでした。これからも、自分の生活と相談しながら無理のない範囲でやっていきますので、よろしければ気が向いた際に見ていただけたら幸いです。

 

2、ラ・リーガ21節振り返り

 さて、後半戦が始まり2試合目となる今節。バルサ以外の上位陣が総じてコケた前節とは異なり、今節はバルサとの上位対決に敗れたビジャレアル、リズムが上がり切らず10人のヘタフェ引き分けで終わったラージョ以外は全て勝利という結果に。首位バルサは持ち前の堅守で、公式戦11連勝、2位マドリーはCWCの影響から現地水曜開催になる中、最下位エルチェを粉砕、3位ラ・レアルは主力陣の好調が目立ち、エスパニョールに勝利、4位アトレティコはオブラクのパラドン連発と謎の数的不利の強さでセルタに辛勝。その他の結果は以下の通り。

 今節のPick Up Playerはレアル・ソシエダからアシエル・イジャラメンディ

 エスパニョール戦では、リーガ公式によるMOMは2得点に絡む圧巻の活躍を見せた、我らが久保建英だったが、それに匹敵するほど素晴らしいパフォーマンスを披露したのがラ・レアルのカピタン イジャラメンディ。彼はラ・レアルが久しぶりに採用した4123の左インテリオールの位置に入ると、持ち前のキック精度を活かしたビルドアップでの貢献はもちろん、2列目の位置から積極的に相手DFの裏に飛び出す動きを入れるなど、さまざまな局面に顔を出し、攻撃の活性化に貢献。この動きが、DFの注目を内側に寄せ、外の久保、オヤルサバルが活きる展開に繋がった。マドリーで上手く行かず、チームに復帰してからのここ数年は負傷が多く、既に終わってしまった選手なのではとも思われたが、今季は負傷離脱なくフル稼働。負傷者があまりにも多いチームの中で、非常に頼もしい姿を見せている。今後も4123の形が採用されそうなこと、メリーノ、ゲバラらの復帰などにより、競争はまた激化するが、ELも今後入ってくる中で、彼の存在は極めて重要なものとなるだろう。

 

3、ラ・リーガ22節プレビュー

1、ジローナ vs アルメリア

 ホーム ジローナの前節はカディスに0vs2で敗戦。残留争いのライバル相手に対して何もできずに敗れることとなってしまった。降格圏内である18位は勝ち点的には目と鼻の先。混戦状態の残留争いにおいて、少しでも優位な立ち位置を確保するためにも、直接のライバルを本拠地モンティリビに迎えるこの1戦。勝ち点3の積み上げが必須だ。相手であるアルメリアには前半戦で敗れており、その屈辱を晴らしたい。注目選手はボルハ・ガルシア

 負傷による長期離脱から復帰して以降、チームの中心としてセカンドトップ的な役割を担っているボルハ。そのシュート力とボールキープ力は目を見張るものがあり、ジローナの攻撃における新たなピースとして、重要な役割を果たしてくれるだろう。彼の復帰に伴い2列目の争いは激化。限られた3枚の枠をボルハ、イバン・マルティン、トニ・ビジャ、ヤンヘル・エレーラ、ツィガンコフ、ロロ、ジョエル・ロカといった面々で争っている。それぞれ特徴を持った好プレイヤーなだけに、最適な形を見つけ出したいところだ。ストライカーの得点が伸び悩む中で、自慢の2列目がどこまでスコアを記録できるかが、明暗を分ける。この試合でも活躍に期待したい。


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 一方のアウェイ アルメリアの前節はベティスを本拠地に迎えての1戦。序盤から内容的には圧倒されながらも、すんでの所でなんとか失点をできる限り抑え、少ないチャンスをものにすることで拮抗した試合にはなった。しかし、結果は敗戦。これで、前々節のラージョ戦に続き、連敗。残留争いに向けて、降格圏が現実的になってきた今、昇格組同士となるこの対戦、敵地とはいえ勝ち点3が是が非でも欲しいところだ。注目選手はルイス・スアレス

 今冬マルセイユから加入し、半年ぶりにリーガに戻ってきたコロンビア代表ストライカ―。アルメリア合流後、エストレーモで使われていた数試合では低調なパフォーマンスに終わったものの、デランテーロとして中央でのプレーが増えるにしたがって、彼の良さは出てくるように。スピードを活かした裏抜けは、チームの武器となっており、確かな存在感を放っている。今節の相手であるジローナはCB、特にブエノの相棒に難を抱えており、ここは狙いたいところ。昨季、グラナダでは達成できなかった残留という目標を、今年は達成できるか。新エースの活躍に期待したい。


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2、レアル・ソシエダ vs セルタ

 ホーム ラ・レアルの前節はエスパニョール相手に3vs2で勝利。敵地で公式戦3試合ぶりの勝利をあげた。この試合ではいつもの4312の形ではなく、オヤルサバルと久保を外に開かせた4123の形でスタート。インテリオールに入ったブライス、イジャラの2人は積極的に相手DFラインの裏まで飛び出していき、エストレーモの久保、オヤルサバルは中に入ってくることで、流動的に相手のバイタルに侵入。そこに大外でラテラルの2人が絡むという良い循環で久々に本来のラ・レアルらしいフットボールを見せることが出来た。メリーノ、ソラ、ゲバラ、カルロス・フェルナンデスらも負傷から復帰してきており、今後のシーズン終盤戦、ELとの2足の草鞋を履きながらCL圏を確保するため、徐々にその体制は整ってきたということが出来るだろう。今節の注目選手はミケル・オヤルサバル

 大怪我からW杯中断期間で戻ってきたラ・レアルの象徴。W杯に彼がいなかったことはラ・ロハ、そしてルーチョにとって非常に不幸なことであった。それほどのい影響力を持つ彼だが、復帰以降の数試合では試合勘不足を露呈させるプレーが続いており、今季の残り期間は調整となるのではとも考えられるほど不安な出来だったが、今節は彼らしい素晴らしいパフォーマンスを披露。もちろんまだ彼の100%には程遠いものの、左のエストレーモという彼本来の位置でライン間と大外の立ち位置をタイミングよく使い分けながら、チームメイトと連動して侵入していく彼の良さが存分に見て取れた試合となった。エースの復調は今後、ラ・レアルにとって大きく、絶好調の久保、復帰が待たれるシルバ、復調の兆しが見えるセルロート、そしてブライス、メリーノ。他にもバレネチェアやナバーロ、長期離脱中のアリチョーやサディク等々、タレントは揃っており、後は怪我との闘いになってくる。シャビ・プリエトを筆頭にカルロス・ベラグリーズマン、アギレチェらを擁した2012-13シーズン以来のCL圏確保へ、視界は良好だ。


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 一方のアウェイ セルタの前節はアトレティコ相手に0vs1で敗戦。バライードスの地で終始、相手を押し込み決定的なチャンスも多く作ったが、最後までオブラクの牙城は崩せず。連勝は2で止まることとなった。とはいえ、内容的には相手を完全に上回っており、W杯中断後から形作られている左肩上がりの442の形は十二分に機能している。この調子を継続できれば、残留という目標は十分に達成可能と言えるだろう。そのためにも連敗は避けたいこの1戦。敵地でのvsラ・レアルという極めて難しい状況にはなるものの、なんとか最低でも勝ち点1は持ち帰りたい。注目選手はオスカル・ミンゲサ

 前コウデ政権下では出番が限られていたものの、監督交代によって定位置を確保したラ・マシア出身DF。左肩上がりのチームにおいて、右SBのポジションを担っている。本来、DFラインと同じラインで、サポート役という役割が求められるポジションだが、ミンゲサは偽SBのような形で、ベルトランの脇、あるいは更にゴールに近い位置でボールを引き出し、チャンスメイクという形も多く見られる。右の大外に張るカルラス・ペレスとの関係性もラ・マシア時代の同僚ということもありピカイチで、この2人で構成する右サイドの崩しはセルタの新たな武器になっている。上手く整えられたチームの中で、唯一アナーキーな存在としてカオスを創り出すことのできるミンゲサ。精密に形作られたラ・レアルのフットボールを破壊するためには、彼の力が必要となるかもしれない。


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3、ベティス vs バジャドリー

 ホーム ベティスの前節はアルメリア相手に、敵地で勝利。フェキル、カルバーリョ、ルイス・フェリペという重要な選手たちを出場停止で欠く、厳しい状態の中ではあったものの、チームは序盤から相手を圧倒。ロドリ、カナレス、ファンミで構成された2列目は、互いにボールを引き出しながら、タイミングの良い飛び出しで相手DFを攪乱。幾度となく相手ゴールに迫った。しかし、中々決めきれずにいると事故、そしてセットプレーから失点。自分たちで難しい試合にしてしまった。とはいえ、ここで連敗を勝利という形でストップ出来たことは大きく、また2度追い付かれながらも、勝ち切ったチーム力は賞賛に値する。このままバジャドリー、エルチェと続く格下相手の3連戦を全勝で終え、3、4位のラ・レアル、アトレティコにプレッシャーをかけていきたいところだ。注目選手はファンミ・ヒメネス

 W杯による中断期間に前半戦に負った負傷からチームに戻ってきたファンミ。それ以来、数試合コンディション不良を感じさせる試合もあったが、近ごろは完全復活。得意のダイアゴナルランでの裏取りを中心に、存在感を示している。フェキル、ルイス・エンリケ、カナレスとボールを持ちたがる選手が多い中、ボールを持たずともチームに貢献できる彼のチームに置いての役割は大きい。更に、それは冬にアレックス・モレノが退団したことでもより顕著に。左の大外からラインブレイクを行っていた彼の退団は極めて痛く、ファンミのオフ・ザ・ボールに依存する部分は大きい。この試合でもゴールに期待したいところだ。


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 一方のバジャドリーの前節はオサスナ相手にスコアレスドロー。W杯中断明け以来の公式戦5連敗というクライシスから一転、ここにきて3戦負けなしとチームは良い方向に進んでいる。冬に加入したマチス、ラリン、ホンガラなどの選手たちが早くも自身の武器を最大限に生かしており、チームに不足していた前線での武器となっている。この対戦カードは前半戦では0vs0決着。ベティスのペッセラが前半で退場しながらも、数的優位の強みを生かせず、勝ち切ることが出来ない悔いの残る1戦となってしまった。あの頃と比べ、遥かにチームとして良い形ができている今、敵地でベティスを喰うことが出来るか。注目選手はダルウィン・マチス

 今冬 チームに加入したベネズエラ代表WG。グラナダ時代に大きなインパクトを残した彼は、慣れたリーガの地で合流早々に躍動。左の外側に張りながら、迫力のある仕掛けで、決定的な仕事をしている。右のプラタ、左のマチスで構成される両翼の破壊力はかなりのものであり、この試合でもベティスのディフェンス陣を困らせることになるだろう。デランテーロの位置に入るであろう、セルヒオ・レオン、そしてスーパーサブのラリンも合わせ、彼らがどこまで相手を脅かすことが出来るのか。活躍に期待したい。


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4、マジョルカ vs ビジャレアル

 一方 マジョルカの前節は敵地でセビージャに0vs2の敗戦。マドリー戦での勝利の勢いそのままに、この試合でも結果を出したいマジョルカだったが、序盤からペースをつかむことが出来ず。両サイドを制圧されてしまったことで、肝心のCBが外につり出され、結果として中が空いてしまうという悪循環にハマってしまった。質の良いディフェンスを前提とするボール保持もこの時点で出来なくなってしまい、前半で2点差。悔しさの残る試合となってしまった。現在10位、残留圏とは勝ち点差10と、比較的余裕はあるとはいえ、油断せず勝ち点を積みあげていきたいところ。この試合でも続いて難敵、ビジャレアルのとの対戦。リーガ4戦連勝中のホーム ソン・モッシュで勝ち点3をもぎ取りたい。注目選手はイ・ガンイン

 前半戦のマジョルカを支え、リーガの中でも屈指のチャンスメイカーとなっていたイガンイン。ただ、W杯中断明け以降のインパクトは少々物足りなさがある。チームの戦い方の変化によって、前半戦序盤の532のセカンドトップから541の左SHの位置にポジションを移し、ゴールから遠のいたことも起因しているだろうが、そろそろゲームを決定づける活躍を見たいしたいところだ。前半戦、セラミカで勝利したビジャレアルからのシーズンダブル達成へ、韓国代表MFに注目したい。


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  一方、アウェイ ビジャレアルの前節はセラミカでバルサに敗戦。ジェラールを負傷の影響で欠いたイエロー・サブマリンはvsバルサということもあってか、プレーエリアを中央とする中盤の選手を4枚並べる442でスタート。ただ、この策がうまくハマったとは言い難く、ワイドに張るプレーヤーがいなくなった事で、バルサのハイプレスにつかまってしまうことが多くなる結果に。元々、守備には大きな難のあるセティエン体制ということもあって、前半はかなり圧倒されてしまった。後半、多少盛り返しはしたものの、アラウホの壁を最後まで超えられず。これでチームは3連敗。クライシスと言える状況が続いている。このままでは、セティエンの首も時間の問題。何としてでもこの1戦は勝ち点3が必要だ。注目選手はジェレミ・ピノ

 今冬ダンジュマを放出。ジャクソン、ジェラールは負傷中と駒の足りていないFW陣。ジェラールに関しては、今節、復帰の可能性もあるが、ここ数年の離脱具合を見るに無理はさせられない状況。そのため、ピノ、チュクウェゼ、モラーレスといった選手たちに対する期待は大きい。その中でもピノはセティエン体制になって以降、左WGの位置にポジションを移し、出始めの頃の天才ぶりをいかんなく発揮。エメリ体制以降、唯一といっても良い収穫となっている。苦しい現状の中でピノがどこまで、チームを救う活躍ができるのか。もう一皮むける覚醒に期待したい。


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5、オサスナ vs レアル・マドリー

 ホーム オサスナの前節はバジャドリー相手に敵地でスコアレスドロー。試合開始直前になって、絶対的中心であるダビド・ガルシアが腹痛のため欠場。チームの要を欠いたチームはバジャドリーの両翼を中心とした守備にかなり揺さぶられたものの、なんとか耐えきり、勝ち点1を持ち帰ることに成功した。ヨーロッパカップ圏確保という点では、勝ち点2の痛いロスということもできるかもしれないが、あくまでオサスナの目標は残留、そしてトップハーフフィニッシュ。苦しみながらも勝ち点1を拾ったことを評価すべきだろう。今節はホーム エル・サダールでのマドリー戦。相手は中2日と疲労の色は隠せず、勝機は十分にある。本拠地の要塞ぶりを見せつけたいところだ。注目はディエゴ・モレーノ

 前半戦、オサスナのストロングとなっていたルベン・ペーニャとナチョ・ビダルの右ラテラルコンビ。タイプの違いを活かした使い分け、あるいは同時併用で好調のチームを支えた。しかし、彼らは現在長期離脱中。本職はカンテラーノのディエゴ・モレーノ1人となっている。起用されて以来、安定したプレーを見せているカンテラーノだが、この日のマッチアップはヴィニシウス。難しい対応を迫られることは想像に難くない。vsマドリーシフトという意味で5バックを採用してくる可能性もあるが、どちらにせよこのブラジル人WGをどのように抑えるか。これが勝負の分かれ目となるだろう。


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 一方のアウェイ マドリーの21節はクラブ・ワールドカップの影響で現地水曜開催。エルチェをベルナベウに迎えた試合は4発快勝。ヴィニシウスを出場停止で欠いたものの、最下位相手に格の違いを見せつけた。とはいえ、やはり過密日程の影響は大きく、今節は中2日で難所 エル・サダールに乗り込むこととなる。この後も、ミッドウィークにCL vsリヴァプールの後、デルビ、コパ準決勝クラシコベティスエスパニョール、CL2ndレグvsリヴァプール、そしてリーガ クラシコととんでもない日程となっており、3冠を狙う以上、ローテーションしつつ結果を出していくことが求められる。1stチョイスではない選手たちの中、ロドリゴ、アセンシオ、リュディガー、セバージョス、ナチョ、カマヴィンガといった面々は十分計算できるが、その他 マリアーノ、アザール、バジェホ、オドリオソラは現実的に戦力外状態。この厳しい状況を掻い潜るには17、18程度では足らず、カンテラーノを含め、新たな選手の台頭に期待せざるを得ない。この試合の注目選手はダニ・セバージョス

 ミッドウィークのリヴァプール戦、ここに向けてのコンディショニングを考えなければならないこの試合、中盤のセットをどのようにするかが注目どころ。妥当な線では、リヴァプール戦でクロース、モドリッチ、チュアメニのセットを使うため、この試合ではセバージョス、カマヴィンガ、バルベルデなどで行くところだが、エルチェ戦のセットがこの3人。モドリッチ、チュアメニは20分、クロースは欠場とこちらのセットの方がフレッシュと言える。エルチェ戦でこのフレッシュな状態の3人を使い、テンポの速い試合になるであろう、リヴァプール戦で若く走力にも優れた3人のセットを使う可能性もなくはない。とはいえなんだかんだ、アンチェロッティはトニルカを大一番で外すことはないはず。しかし、その疑念を抱かせるほどに、今のセバージョスは素晴らしい。元々、得意とするコンドゥクシオンやロングレンジのパスはもちろん、守備でも走り、闘い、ユニフォームを誰よりも汚す選手となった。ペドリやガビ、バエナにベイガ、バリオス、スビメンディ、バイチェティッチ等、相も変わらず続々と中盤で活きの良い若手が出てくるラ・ロハだが、今の勢いであれば、この4年間、セバージョスがその中心に君臨する可能性も十分。今、再度注目して間違いのない選手である。


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6、エルチェ vs エスパニョール

 ホーム エルチェの前節は、マドリー相手に0vs4の大敗。ビジャレアル戦で挙げた初勝利の勢いそのままに勝ち点獲得とはならなかった。もう一度仕切り直しとなるこの試合、不安要素は疲労面。マドリーに付き合わされる形で、現地水曜開催となってしまったことから、しっかりと1週間、トレーニングメニューをこなしてきたエスパニョールとの差は大きい。現在エルチェの勝ち点は9。残り試合は17。残留のボーダーラインはおそらく37~40の間になると思われ、単純計算でも17試合中9~10試合の勝利が求められる。この条件をクリアするため、そして残留争いにおけるライバル エスパニョールの勝ち点積み上げを直接妨害するため、この試合は極めて重要な6ポインターと言えるだろう。注目選手はランディ・エンテカ

 今冬ラージョから移籍してきたフランス人MF。190㎝という長身ながら比較的器用な足元の技術を持っており、迫力のある持ち上がりが得意なプレーヤーだ。地上、空中両面で攻撃面で頼れる存在だ。マドリー戦ではふくらはぎの違和感から、途中交代となったが、恐らくハリを感じたのみで、今節も途中からであれば起用できるはず。マドリー相手にインパクトを残すことは流石にできなかったものの、今節の相手 エスパニョールはレギュラーCBのカブレラが出場停止、モンテスも復帰は怪しく、カレロも負傷離脱。CBを本職とする選手はセルジ・ゴメスのみという状態だ。エンテカを始め、ボジェ、ポンセといった攻撃陣のチャンスは大きい。チームを勝利へ導く1点が欲しいところだ。


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 一方のアウェイ エスパニョールは前節 本拠地でラ・レアルに敗戦。序盤からラ・レアルの布陣に合わせ、前からハメに行ったエスパニョール。ただ、流動的に動く、インテリオール+エストレーモの動きを止めることはできずに65分までに3失点。これで、勝負ありかとも思われた。しかし、その後ラ・レアル側がトーンダウンしたこともあって、2点取り返し。意地を見せたものの一歩及ばず、これで3戦未勝利となってしまった。ホセルが離脱の中で、ダルデルやプアド、新加入のデニス・スアレスらが絡むことで良い形は作れてはいるものの、あと一歩及ばない試合が続いている。残留圏まで勝ち点1。最下位エルチェとの試合となる今節は敵地など関係なく勝ち点3のみが絶対条件となる。注目選手はデニス・スアレス

 昨季、セルタの絶対的中心として、チームを支えたデニス・スアレスブライス・メンデス。しかし、今季はブライスがラ・レアルにて、最高のパフォーマンスを披露している一方、デニスはセルタ フロントと揉め、夏での移籍に失敗し、前半戦を棒に振ってしまう結果となった。来季のビジャレアル加入が内定している中で、それまでの繋ぎとしてローンで加入したエスパニョール。まず第一の目標としては試合勘を戻すことが挙げられる。その上で、ダルデルやエスポジトなど、才能あふれるタレントの多い中盤で、良い化学反応を起こし、チームを目標の残留に導くことが出来るか。デニスの巻き返しに期待したい。


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7、ラージョ vs セビージャ 

 ホーム ラージョの前節はヘタフェ相手に痛恨のドロー。試合序盤より相手を圧倒し、先制ゴールをセットプレーから手に入れ、順調な試合展開と前半は思われていた。しかし、後半ヘタフェがムニルを投入し、右のポルトゥ、左のムニルと香車的な役割をできる選手を両サイドに置いたことで、状況は一転。サイドに注意を割かなければならなくなった分、結果的に中のウナル、マジョラルが仕事をしやすくなり、押し込める展開に。この流れは相手のアレニャが2枚目のイエローカードで退場になって以降も変わらず。とはいえ、ロングカウンターからラージョも幾度となくチャンスを作っており、勝利する確率はなおも高かったが、途中出場のRDTがPK逸失などもあり、押しきれず。わずか勝ち点1を持ち帰ることとなった。既に本来のノルマである残留に対しては安全圏におり、後は来季に向けてどこまで順位を上げられるかが勝負になる。注目は、イシ・パラソン

 今季、絶好調のイシ。デ・ラ・フエンテ新監督体制となったラ・ロハに推す声も多く、それも納得の活躍ぶりだ。右SHの位置からハーフスペースと呼ばれるポジションに入ってくる彼は、そこからのチャンスメイクという形はもちろん、非常に強力なミドルシュート、そして正確なクロスと数多くの質の高い武器を備えており、相手にとって厄介極まりない選手と言えるだろう。更に今季のラージョにとって大きな武器となっているセットプレーのキッカーとしての貢献度も高い。カテナ、ルジューヌというターゲットを質の高いキックで生かしており、ヘタフェ戦でもゴールに繋がった。この点にも注目したいところだ。


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 一方、アウェイ セビージャの前節はマジョルカに2vs0で勝利。両大外にナバス、ブライアン・ヒルを配置し、そこにシャドーのスソ、オリベルが絡んでくる形を作ると、これが得意のサイド攻撃を蘇らせることに。スソとナバスの関係性は、一番良い時期であった19-20シーズンの後半戦を彷彿とさせる出来であり、冬の移籍を経て、遂に良いセビージャが帰ってきた。この勢いはミッドウィークに行われたELプレーオフでも続いており、PSV相手にピスファンで3発快勝。この日もサイドからネシリが合わせる形で、得点を奪っており、ELに強いセビージャたるところを存分に見せつけた。とはいえ、今季の目標はあくまで、まずは残留。わずか勝ち点4差の降格圏との差をいち早く広げるためにも、この試合要塞 バジェカスにて勝ち点を持ち帰りたいところだ。注目選手はユスフ・エン=ネシリ

 先述の通り、サイドからの質の良い攻撃が復活したセビージャ。こうなると輝いて来るのがデランテーロに入っているエン=ネシリだ。W杯でも見せたように、絶対的な身体能力を活かし、グラウンダー、ハイ問わずクロスボールに点で合わせることの得意な彼は、直近公式戦5試合で5得点。殆どゴールのなかった前半戦から一転、好調を維持している。この日のマッチアップのルジューヌ、カテナは高さも備えた質の高いコンビだが、ここからこのモロッコ代表ストライカーがゴールを奪えるか。期待したい。


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8、アトレティコ vs アトレティック・クルブ

 ホーム アトレティコの前節はセルタ相手にバライードスで1vs0での勝利。終始セルタペースで進んだ試合であったが、相手の攻撃をオブラク中心になんとか防ぎ切ると、運も味方し掴んだ一瞬のチャンスを冬加入メンフィスが沈め、2試合ぶりの勝ち点3をあげた。メンバーも怪我人が皆戻ってきており、幸か不幸かヨーロッパカップ戦がないことから、週1でのサイクルで試合に臨めており、各選手のコンディションの良さは見受けられる。ただ、やはりチームとしては物足りなさが大きく、今後のCL圏争いに向けて不安が残る。強敵アトレティックをホームに迎えるこの1戦。とになぬ勝点3という結果を求めたい。注目選手はマリオ・エルモソ


 W杯による中断以降、非常に好パフォーマンスを見せているエルモソ。得意の左足からの高精度なビルドアップはもちろん、課題であった守備面でも安定した対応が光っており、サヴィッチ、ヒメネスのレギュラー陣が負傷、出場停止等でなかなか信頼できない中で非常に頼もしい存在となっている。この試合の相手 アトレティックはニコ、サンセを筆頭に優秀なアタッカー陣を揃えており、押し込まれる展開が多くなることも予想される。その中で、エルモソがどれだけ安定感を維持できるか。完全なる覚醒に期待だ。


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 一方、アウェイ アトレティックは前節、敵地メスタージャでバレンシアに勝利。両チームとも好パフォーマンスを見せた見ごたえのある試合になったが、接戦を何とか制し、見事勝ち点3を挙げた。これで前節のカディス戦に続き、連勝という形に。好調な状態で、勝ち点6差で追う4位アトレティコとの6ポインターに挑む。今季就任後、様々な試行錯誤を続けてきたバルベルデだが、ここにきて改めてムニアインとサンセを同時に起用する布陣に。その上で右のニコ、左のベレンゲルを活かしながら、打開していく良い攻撃の形ができている。シーズン後半戦、ヨーロッパカップ圏内確保に向け、ここでアトレティコを下し勢いに乗りたいところだ。注目選手はイケル・ムニアイン

 言わずと知れたアトレティックの象徴であるムニアイン。ただ、今季はバルベルデの就任もあり、以前のような絶対的な地位からは陥落。トップ下の位置をサンセに譲り、ベンチスタートとなることも多くなった。しかし、W杯中断期間以降は、再びスタメンの座にカムバック。彼の特徴でもあるポジショニングの良さ、そしてそこからのチャンスメイクによって攻撃を演出し、外循環になりがちだった崩しに彩を加えることでチームの好調に貢献している。この試合でもアトレティコ守備陣のライン間に侵入し、決定的な仕事をすることが出来るのか。期待したい。


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9、バルセロナ vs カディス 

 ホーム バルセロナの前節はビジャレアルに敵地で勝利。自慢の堅守でエース ジェラールを欠いた相手を抑えきり、首位の座をがっちりキープしている。しかし、ミッドウィークのELプレーオフvsユナイテッドでは2vs2のドロー。序盤よりユナイテッドの強度の高いプレッシングに苦しむことに。また守備では絶好調の相手エース ラッシュフォードを抑えきれずに久々の複数失点となった。カンプ・ノウで勝ち切れなかったという事実はもちろん痛いが、それ以上に影響が大きいのがペドリの負傷離脱。3~4週間程度の離脱になるという報道がなされており、ユナイテッド戦の2ndレグはもちろんの事、コパの準決勝2試合、そして天王山になるリーガの1戦、と約1ヶ月で3回やってくるエル・クラシコの出場にも黄信号が灯っている。このチームにおいてペドリの存在はあまりにも大きく、また外の飛び道具であるデンべレも欠いている現状はかなり厳しい。マドリー同様、アンスやフェランなどの調子が上がってきていない選手の活躍、あるいはパブロ・トーレやカンテラーノらの台頭に期待したいところだ。この試合の注目はアンドレス・クリステンセン

 今夏チェルシーよりフリーで加入して以来、素晴らしいパフォーマンスを見せているクリステンセン。高さ、一定程度のスピード対応、そしてビルドアップにラインコントロールと期待以上のパフォーマンスを披露しており、今季絶好調であったエリック・ガルシアの出番が全くなくなってしまう程の出来の良さだ。なぜかユナイテッド戦ではローテーションという謎の理由から起用されなかった彼だったが、今後の2ndレグ、そしてクラシコを含めた優勝への後半戦では間違いなく重要になる選手の1人であろう。この試合では、基本的に終始、ボールを持つ展開になることが予想され、その中でボール保持、そしてカウンター対応での貢献が求められる。ミッドウィークに向け省エネで勝ち点3を奪うためにもまず0で抑えることは前提だ。


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 一方のアウェイ カディスの前節は2vs0でジローナに完勝。質の高い圧縮を伴ったハイプレスでジローナのボール保持を封殺。ショートカウンターから2点を前半の内に物にし、降格圏から抜け出すことに成功。冬の補強であるエスカランテやロジェール、セルジ・グアルディオラといった選手たちが既にチームに上手くハマったうえで躍動しており、これまで選手の質不足が否めなかったチームの選手層は一気に厚くなった。現在のチームの調子の良さはボトムハーフ随一と言えるもので、この好調をどこまで維持できるのかが、残留に向けて重要となる。今節は強敵バルサとの1戦。とはいえ昇格以来、カンプ・ノウでは敗北経験がなく昨季は大金星を挙げている相性の良い地。ELプレーオフの影響もあるであろう、バルサに再び土を付けられるか。注目はブライアン・オカンポ

 ウルグアイ人WGである彼は、今夏チームに加入。前半戦の出場機会は半々といったところだったが、後半戦に入り、左SHのスタメンとして定着すると、それ以来、カウンターの中心として、チームの好調を支えている。ウルグアージョらしい、足裏を使いながら、相手の逆を取っていくドリブルは、相手を外すことはもちろん、時間を作るという点でも効果的。この試合では対面となるクンデあるいはセルジ・ロベルト相手に彼がどこまで切り裂いていけるかが勝負のカギとなるだろう。


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10、ヘタフェ vs バレンシア

 ホーム ヘタフェの前節はラージョ相手に勝ち点1を確保。ヨーロッパカップ戦圏内の好調 ラージョ相手に1点ビハインド、数的不利の状況からもぎ取った勝ち点1の持つ意味は大きい。未だ、残留圏脱出とはいかないものの、負傷者も多い中で最低限の結果とは言えるだろう。そんなヘタフェにとって非常に重要な6ポインターとなる今節。勝ち点1差で上を行く18位 バレンシアとの1戦。この勝負を制することが出来れば、勝ち点は22。他チームの結果次第ではあるが、一気に降格圏脱出も十分あり得る。アレニャが出場停止、ルイス・ミジャも負傷で出場が怪しいなど、中盤に不安は残るものの、夏の積極補強もあり、戦力は充実している。セオアネ、ビジャール、アルゴビアなど代役になると思われる選手が、好パフォーマンスを見せてくれるだろう。注目選手はポルト

 今夏、チームに加入すると合流当初は2トップやインテリオールとしての出場機会が多かったポルトゥだが、早い段階でWBとしての起用が多くなるように。現在ではダミアン・スアレス、イグレシアスの負傷、そしてアンジレリ、アマヴィの2人がキケ監督の信頼を得ていないこともあって、WBの一番手に。前節では4バックの右ラテラルも務めた。慣れない場所ということもあり、守備面には不安が見受けられるものの、攻撃では得意のスプリントで右サイドを切り裂きチャンスメイク。終盤の猛攻の中心となった。この試合ではリーノ、ガヤという強力左サイドとのマッチアップが予想され、不可は大きいが、彼がどれだけ粘り、攻撃面の良さを出せるか。ここが勝負の分かれ目となるだろう。


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 一方のアウェイ バレンシアは前節メスタージャでアトレティックに敗戦。これでチームは公式戦5連敗。一気に降格圏にまで転落することになった。オーナー ピーター・リムの愚行によって手放してしまったガットゥーゾの退任後、チームは勝つことが全くできておらず、ここにきて85-86シーズン以来の降格が現実的なものとなっている。とはいえ、開幕当初から質の高いフットボールを作り上げていたガットゥーゾ前監督のおかげもあり、内容で見れば、十分にトップハーフも狙えるだけのものを見せているのも事実。きっかけさえつかむことが出来れば、一気に浮上という未来も描くことはできる。そのためにも、降格圏に沈むチーム同士の対戦となる今節。勝ち点3以外は許されない。注目選手はウーゴ・ドゥーロ

 古巣との1戦となるウーゴ・ドゥーロ。前節カバーニが負傷し、約1ヶ月の離脱となる中で、代役を務めるものと思われる。バレンシアにとってこの1ヶ月間はチームの行く末を左右するあまりに重要な期間。彼に懸かるものは大きい。より広い範囲に顔を出す傾向のあるカバーニと異なり、ウーゴ・ドゥーロは典型的なボックスストライカー。中央でポストとなりつつ、サイドからのクロスボールに対して、中で合わせる。この形でどれだけ得点を奪うことが出来るのか。まずはこの1戦、試合を決める得点に期待だ。


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W杯 ラ・リーガファンから見た注目選手

1、はじめに

 皆さんこんにちは!

 前回のスペイン代表紹介記事が、想定の何倍もの方に見ていただき、本当にありがたい反面、ちゃんと推敲しておけば良かったー!という後悔も若干持っているrinでございます笑 閲覧いただいた方、RT等で拡散していただいた方、本当にありがとうございました! 見ていないよ!という方は、↓からぜひ。

 

rintorres9.hatenablog.com

 

今回の記事ではW杯の波にまたもや乗っかり、ラ・リーガファンから見た今大会の注目選手について、独自の見解を含みつつ紹介していきたいと思います。グループごとに2人ずつ、同国から2人の選出は避け、できる限り、他の媒体で触れられないであろう選手に、スポットライトを当てるのが、今回の目標です。(一部ど真ん中の人選となってしまいましたが笑)  ラ・ロハと違い、どの代表も線では追えていないので、認識不足も多々あると思いますが、楽しんでいただければ幸いです。ではよろしくお願いいたします!

2、注目選手

グループA

オランダ代表:フレンキー・デ・ヨング (バルセロナ)

 2大会ぶりの本戦出場となったオランイェ。そんなチームの最重要人物がこの天才MFだ。今夏は移籍関係で随分と世界を騒がせた彼だが、結果的にはチームに残留。ペドリ、ガビの後塵を拝す形が続きながらも、ここにきて序列を上げてきており、出場機会も増えている。彼の持つ最大の武器は1人でビルドアップを完結させることができる点。絶対的なボールキープ力で、低い位置でボールを引き出し、崩しのフェーズまで、チームを前進させることができる。これは全世界を見回しても、かなり、唯一無二の能力と言えるだろう。システマティックにビルドアップを作るバルサではこの長所は中々出てこないが、フレンキーを中心に作るこの代表においては、彼の能力の高さが最も活きる展開になるはず。前回W杯は予選落ち。EUROではラウンド16で敗れるなど、ここ最近の国際舞台では不甲斐ない結果に終わってしまっているオランダ。充実した守備陣と比較して、どうしても見劣り感が否めない攻撃陣をフレンキーがどのように操っていくのか。注目したい。

 

セネガル代表:ニコラス・ジャクソン (ビジャレアル)

  

 絶対的エース サディオ・マネが負傷の影響を鑑み、手術を行うということでメンバーから外れることになったセネガル。この離脱はあまりにも痛く、躍進にはニュースターの出現が欠かせない。その候補となるのが、名門ビジャレアルが誇る怪物 ジャクソンだ。昨季セグンダBにおいて他を寄せ付けない化け物ぶりでビジャレアルBをセグンダに昇格させ、満を辞して今季からトップチームのメンバーとして活躍の舞台をプリメーラに移すことに。経験不足から苦しむ試合もあったが、徐々に適応し、リーグ戦13試合に出場。2G2Aとエース ジェラール・モレノを欠くチームで存在感を見せている。アフリカ系のFWらしい身体能力に加え、スペイン仕込みのフットボールIQも備えており、ライン感を上手く取り相手に脅威を与えることができるプレーヤー。代表キャップが0の中でのサプライズ招集となったが、きっかけさえ掴めれば、一気にチームの、そして大会のニュースターとなる可能性も十分。昨季ビジャレアルに所属したディアとも合わせ、セネガル攻撃陣の奮起に期待したい。

その他 リーガ所属選手

オランダ

FW メンフィス・デパイ(バルセロナ)

エクアドル

FW ゴンサロ・プラタ(バジャドリー)

セネガル

DF ユスフ・サバリー(ベティス)

MF パテ・シス(セネガル)

 

グループB

イングランド代表:キーラン・トリッピアー (ニューカッスル)

 残念ながら、リーガからグループBに所属するイングランドアメリカ、イラン、ウェールズに招集されたのは、ユヌス・ムサとルカ・デ・ラ・トーレのアメリカ2人組のみだったということで、ここでは昨冬まで、アトレティコで活躍していたトリッピアーを注目選手に選出した。言わずと知れた彼最大の武器はキック精度の高さ。セットプレーなどの止まったボールや、SBに最も求められるクロスなどの長距離の精度はもちろん優秀だが、それ以上に所謂チャンネルランと言われる動きをしてきた選手にカーブをかけて合わせるボールや、降りてきた選手に低い位置から楔として打ち込むパスなど、短・中距離のキック精度の高さという点で、単にキック精度という分野においても他の選手との差別化を上手くできているように思える。また、守備においての安定感も十分評価に値するもの。アトレティコ入団時こそ、守備に難を抱える選手という触れ込みで入ってきたが、シメオネの指導もあり、この部分は大きく改善。今なお世界トップレベルの身体能力やクイックネスを備えた相手には、後れを取ってしまう場面も垣間見られるが、大抵の相手にはここが守備の穴となることはない。リース・ジェームスの負傷によって恐らく右WBの一番手として起用されるであろう今大会。スリー・ライオンズの躍進を支えることが出来るのか。必見だ。

 

アメリカ代表:ユヌス・ムサ (バレンシア)

 先日、日本代表とも対戦したアメリカ。多くの若きタレントを抱えながらも、チームとしての構造部分に欠陥を抱えており、特に選手間の距離の遠さからビルドアップの面で懸念が出ていた。ただ、そんな問題点も1人である程度、解決してしまうのではないかという期待感を持つのが、この試合、負傷で欠場していたムサだ。アメリカの他に、ガーナ、イタリア、イングランドの選手としてプレーする資格を持っていたムサ。実際、年代別代表ではイングランドの選手として、活躍していた。そんな彼だったが、サウスゲイトからの引き留めを断る形で、生誕の地であったアメリカ代表を選択した。今季からバレンシアの中心選手として躍動している彼の特徴は、豊富な運動量に基づかれた中盤でのダイナミズム。プロデビュー時はWGとして出たこともあって、非常にスピードに長けているムサ。インテリオールで起用されるようになった今でも、この武器は上手く活かされており、バレンシアの中盤において保持の局面では、一度低い位置で組み立てに関与してから、所謂チャンネルランで崩しに携わり、一方非保持の面では、相手DFラインに対するプレッシングに出てから、ブロック構築に戻るなど、非常に幅広いエリアをカバーする能力を持っている。それに加え、スペイン仕込みのポジショニングセンスと、飛び道具として強烈なミドルシュートもあり、アメリカの出来次第では、一躍今大会の注目株となる可能性も高い。タイプ的にもルーツ的にも、恐らく近い将来、プレミアに移籍することは濃厚。プレミアファンは今のうちにチェックしておいて損のない選手だ。

その他 リーガ出場選手

アメリ

MF ルカ・デ・ラ・トーレ(セルタ)

 

グループC

アルゼンチン代表:ロドリゴ・デ・ポール (アトレティコ・マドリー)

 グループCの1人目は36年ぶりの優勝を狙うアルゼンチンからデポールを選出。恐らくメッシが最後の大会になるであろう今大会。史上最高の選手を問答無用でベストな存在へと押し上げるため、チームとして今大会に掛ける思いは並々ならぬものがある。メッシを敬愛してやまないメッシ信者こと、デポールはその中でも尋常ではない気合いが入っているはずであり、空回りこそ心配ではあるが、今大会注目して損のないプレーヤーだ。アトレティコでは何故か序列が低く、出場機会が限られている彼だが、出た試合の存在感は見事。長い距離をグラウンダーの速いボールで通すパスや、オープンになった中盤を単独で運び、ビルドアップを完結させるプレーなど、展開を問わず活躍してくれるだろう。良い関係を築いていたもう1人のチャンスメーカー ロチェルソの負傷欠場は極めて痛いが、その穴をも埋めるくらいの圧倒的な活躍に期待したい。

 

ポーランド代表:ロベルト・レヴァンドフスキ (バルセロナ)

 グループCから2人目はレヴァンドフスキ。まさにど真ん中の選出となってしまったが、やはりこの選手を注目としてあげないわけにはいかないだろう。今夏バルサに移籍してきた彼は、既にリーガ13G4Aを記録。ほぼ1試合1点ペースで得点を重ねている。加入時はチームスタイルの違いなどから、多少の時間もかかるかと思われたが、やはり本物は時間がかからないという言葉の通り、すぐさま適応し圧巻なパフォーマンスを見せつけている。一時代を築いた最高の9番であることを証明し続ける彼だが、ナショナルチームでの国際舞台での結果はEURO16でのベスト8が関の山。それ以外は、GLもしくは予選敗退と苦渋を飲まされることが続いている。34歳という年齢を考えても、恐らくこれが最後のW杯になるであろうレヴァンドフスキ。自身の得点でチームを決勝トーナメントに導くことができるか。GL3戦目から当たることになるメッシとの新旧バルサ エース対決にも注目だ。

その他 リーガ所属選手

アルゼンチン

GK ヘロニモ・ルジ (ビジャレアル)

DF ファン・フォイス (ビジャレアル)

DF ナウエル・モリーナ (アトレティコ)

DF ゴンサロ・モンティエル (セビージャ)

DF ヘルマン・ペッセラ (ベティス)

DF マルコス・アクーニャ (セビージャ)

MF ギド・ロドリゲス (ベティス)

MF アレハンドロ・ゴメス (セビージャ)

FW アンヘル・コレア (アトレティコ)

メキシコ

MF アンドレス・グアルダード(ベティス)

 

グループD

フランス代表:ジュール・クンデ (バルセロナ)

 タレント集団 レ・ブルーからはクンデを紹介。ベンゼマグリーズマン、チュアメニなどの候補もあったフランスだが、名前の知名度と実際のプレーに対する認識に1番差異のあるプレーヤーがクンデだと感じたため、ここで紹介したい。今夏、散々移籍市場を騒がせた上でバルサへと加入したクンデ。まさに現代フットボールを象徴するようなCBであり、対人よし、スピードよし、ビルドアップよし。それどころか自分で持ち上がり、崩しのフェーズでも貢献することができる。よく言われる高さの面における懸念も、非常に空間把握能力が高く、身体能力からくるジャンプ力も◎。ウパメカノやコナテなど競合クラブでバリバリ活躍する選手たちを差し置き、このW杯は3バックの右として起用されることになるだろう。今大会ディフェンスの選手としては1番の注目株と言っても過言ではない彼。その能力の高さを全世界に見せつける大会にしたい。

 

デンマーク代表:マルティンブライスワイト (エスパニョール)

 グループDの対抗馬。ユーロ2021でもベスト4まで進出したデンマークからはブライスワイトを選出。2019年にローンの形でレガネスに加入して以来、バルサエスパニョールと渡り歩きながらプリメーラの舞台に立ち続けている。バルサ在籍時の昨季序盤こそ、メッシやグリーズマンを移籍期間で失ったチームにおいて、攻撃のキーマンとなっていいたが、負傷を共にフェードアウト。補強により、前線の選手層を増したことで、居場所がなくなり、今夏にエスパニョールに移籍となった。移籍後は、WGとして出場。中に絞ることで、明確なターゲットマンタイプのFW ホセルの下を衛生的に動き、フィニッシュ面で貢献している。その結果、ここまで3G1A。余計な退場などで評価こそ落としているが、悪くない結果を残している。ユーロでもスピードによって右サイドを切り裂くプレーで、エリクセンを欠いたチームにおいて速攻の柱となっていたブライスワイト。ビッグトーナメント2大会連続躍進のため、彼の活躍に期待したい。

その他 リーガ所属選手

フランス

MF オーレリアン・チュアメニ (レアル・マドリー)

MF エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリー)

FW カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)

FW アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ)

FW ウスマン・デンべレ(バルセロナ)

オーストラリア

FW アウェル・マビル(カディス)

デンマーク
DF アンドレス・クリステンセン(バルセロナ)

MF トーマス・ディレイニー (セビージャ)

FW キャスパー・ドルベリ(セビージャ)

 

グループE

ドイツ代表:アントニオ・リュディガー (レアル・マドリー)

 スペイン、そして我らが日本も所属するこのグループE。このグループの1人目はマドリーに今夏加入したリュディガー。チェルシーで大きな成長を果たし、世界最高峰のCBへと成長を遂げた彼。マドリー加入後はミリトン、アラバという高すぎる壁の前に中々、定位置を確保することはできないが、両SBの位置も含め、守備陣の控え1番手として存在感は見せている。今大会ではハンジ監督よりドイツのDFリーダーとして既に公に任命されており、フンメルスが落選となったDFラインにおいて、彼の担う役割は大きい。実際、先日のオマーン戦でも、彼の不在の影響は大きく出ておりvsカウンターという点で不安が垣間見られた。ドイツらしい堅守を支え、グループリーグ敗退に終わった前回大会の屈辱を晴らすことができるか。リュディガーのパフォーマンスの良し悪しがマンシャフトが躍進できるか否かに大きく影響ややもたらすことになるだろう。

 

日本代表:久保建英 (レアル・ソシエダ)

 我らが日本代表からは、現状、唯一ののプリメーラ所属選手となる久保を紹介。周知の通り、今夏移籍したラ・レアルにおいて、非常に優れたパフォーマンスを見せており、アメリカ、エクアドルとの対戦を行った代表期間で一躍、左の1番手として躍り出た久保。彼のボール保持時についてはもはや触れるまでもないということで、今回は彼のプレッシング面での貢献度の高さに触れていきたい。今季のラ・レアルは守備時に2トップが大きく開き、外へのパスコースを切る。そしてトップ下が最前線まで出ていき、相手CBへ縦の制限を行い、絞られたパスコースをインテリオールが潰すという形でのプレッシングを行なっている。この構造の中で左CFに入っている久保はこの役割を見事に果たしていると言えるだろう。プレス時の彼は原則となっている相手SBへパスコース制限はもちろん、それにプラスして奪いにいく守備ができている。適切なタイミングかつコースで、スプリントを入れることで相手CB、GKに圧をかけ、ミスを誘う。エスパニョール戦でのプレーはその象徴とも言えるプレーだ。思えば前回大会もエイバルでメンディリバルから外切りの守備を叩き込まれた乾がプレッシング面で大きな貢献を見せ、チームをベスト16に押し上げた。今大会では久保がその役割を担い、ハイプレスによって相手を撹乱することができるか。スペイン、ドイツ相手ということで簡単には行かないだけに、どのタイミングでプレスを掛けるのか、失敗した時のリスク管理をどうするのか。監督の手腕に期待したい部分だが…

その他 リーガ所属選手

スペイン

GK ウナイ・シモン(アトレティック・クルブ)
DF ダニ・カルバハル(レアル・マドリー)
DF エリック・ガルシア(バルセロナ)
DF ウーゴ・ギジャモン (バレンシア)
DF パウ・トーレス (ビジャレアル)
DF ジョルディ・アルバ (バルセロナ)
DF アレックス・バルデ (バルセロナ)
MF セルヒオ・ブスケツ (バルセロナ)
MF ガビ (バルセロナ)
MF ペドリ (バルセロナ)
MF コケ (アトレティコ)
MF マルコス・ジョレンテ (アトレティコ)
FW フェラン・トーレス (バルセロナ)
FW ニコ・ウィリアムス (アトレティック・クルブ)
FW ジェレミ・ピノ (ビジャレアル)
FW マルコ・アセンシオ (レアル・マドリー)
FW アルバロ・モラタ (アトレティコ)

ドイツ

GK マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン (バルセロナ)

 

グループF

ベルギー代表:アクセル・ヴィツェル (アトレティコ・マドリー)

 タレント軍団 ベルギーを中盤の底から支えるいぶし銀 ヴィツェル。黄金世代と言われた面々に、徐々に衰えが見え始め、前回大会ほどのインパクトは選手を見た限りないベルギー。キャリアの終盤にあるベテラン勢と、これからを担う若手勢をどのように繋いでいくかが重要になってくる。ヴィツェル自身も現在33歳と、恐らく国際舞台は今大会が最後になると目される。ただ、年齢に対してそのパフォーマンスレベルは全く落ちておらず、今夏に移籍したアトレティコでも存在感を発揮。序盤戦では3バックの中央の位置でも使われた彼は、安定した供給と気の利くカバーリングで試合を制圧。チームが主導権を自らに持ってくる上で、非常に大きな戦力となっていた。今大会のベルギーはバックラインに若干の不安を抱えており、それ故により安定感という意味でこのベテランに懸かる期待は大きい。モドリッチらを擁するクロアチアとの中盤対決はとりわけ必見だ。

 

ロッコ代表:ヤシン・ボノ (セビージャ)

 モロッコ、そしてセビージャを最後尾から支える絶対的守護神。昨季のサモラ賞受賞者でもあり、知名度こそ低いものの、実力的にはクルトワ、テア、オブラクという3強が誇る名GKたちに負けず劣らずのものを持っている。今季も開幕こそ出遅れ、不調も続いたものの、段々とコンディションを上げ、安定感あるプレーを披露。苦しんでいるセビージャの中で奮闘している。今大会のアフリカ勢はセネガルのメンディ、カメルーンのオナナなど優秀なGKを抱えるチームは多いが、その中でもシュートセーブに限れば、間違いなくボノがダントツなものを持っていると言って過言はない。グループリーグでは彼の出生国であるカナダとの対戦も控えており、彼自身もかなり気合が入っているはず。ベルギー、クロアチアという格上を倒し、旋風を起こすことが出来るか。この人の出来次第で、このグループの結果は大きく左右されるだろう。

その他 リーガ所属選手

ベルギー

GK ティボー・クルトワ(レアル・マドリー)

MF ヤニック・カラスコ(アトレティコ)

FW エデン・アザール(レアル・マドリー)

ロッコ

DF ジャワド・エル・ヤミク(バジャドリー)

FW ユスフ・エン=ネシリ(セビージャ)

FW アブデ・エザルズリ(オサスナ)

クロアチア

GK イヴォ・グルビッチ (アトレティコ)

MF ルカ・モドリッチ (レアル・マドリー)

FW アンテ・ブディミル (オサスナ)

 

グループG

ブラジル代表:エデル・ミリトン (レアル・マドリー)

今大会最大の優勝候補とも言われるブラジル。GKにはアリソン、エデルソンを抱え、中盤にらカゼミロ、ファビーニョ、アタッカー陣にネイマール、ヴィニシウスなどなどタレント軍団と呼ぶに相応しいラインナップだが、その中でも1番層の厚いポジションがCBではないだろうか。現状スタメンはチアゴ・シウバマルキーニョスのコンビであり、マドリーで圧巻のプレーを披露しているミリトンですら控えという扱いに甘んじている。若干、戦力が不足気味な右ラテラルに回すという話も出ているが、ここをどのようにチッチ監督が考えるか。今季のミリトンは絶対的なDFの要として君臨。リュディガーが加入し、競争力の増したCBにおいても、その勢いに押されるどころか、それを刺激にさらに成長しているように見える。最大の武器はやはり対人の部分。速さ、高さ、強さ全てを兼ね備えており、1vs1で劣勢になることはないと言っても過言では無い。唯一、自身がリーダーとなってDFラインを統率するタイプではないだけに、アラバ不在時などに判断の面で懸念が出ることはあるが、それにしても今回のセレソンのCB陣を見れば不安なし。20年ぶりの優勝に向け、守備陣は盤石だ。

 

セルビア代表:ネマニャ・グデリ (セビージャ)

 今季 苦戦しているセビージャにおいて孤軍奮闘しているのがグデリ。CBとピボーテを高いレベルでこなすマルチプレーヤーだ。昨季からクンデ、ジエゴ・カルロスに次ぐ第3CBとして出場機会も多く、高いパフォーマンスを発揮していた彼だが、今季もまたチームの不調に引きずられることなく好調をキープ。守備面での貢献はもちろんの事、最近の試合では強烈なミドルシュートや3列目からエリア内に飛び出す動きなどで、得点面への関わりも見えている。この代表チームにおいては、確固たるスタメンの座を築けているわけではないが、大きな戦力の1人としては計算されており、この大舞台でも期待したいところ。ヴラホビッチ、ミトロビッチ、タディッチ、コスティッチ、ミリンコビッチ=サビッチなど豊富な前線のタレントを後ろからどのように支えていくのか。98年フランス大会以来のグループリーグ突破に向け、まずは守備から固めていきたい。

その他 リーガ所属選手

ブラジル

DF アレックス・テレス (セビージャ)

FW ロドリゴ (レアル・マドリー)

FW ヴィニシウス・ジュニオール (レアル・マドリー)

FW ラフィーニャ(バルセロナ)

スイス

DF エライ・チュメルト(バレンシア)

セルビア

GK マルコ・ドミトロビッチ(セビージャ)

GK ブレドラグ・ライコビッチ(マジョルカ)

DF スルジャン・バビッチ(アルメリア)

DF ステファン・ミトロビッチ(ヘタフェ)

MF ネマニャ・マクシモビッチ(ヘタフェ)

 

グループH

ポルトガル代表:ウィリアン・カルバーリョ (ベティス)

 タレント軍団 ポルトガル代表からは、ジョアン・フェリックスに関しては各種メディアがまとめてくれていると思うので、あえてウィリアン・カルバーリョを選出。今季のベティスにおいて非常に大きな存在感を放っているカルバーリョ。彼の持つ一番の武器は、そのフィジカル、そして技術力の高さを活かした中盤での単独突破。アジリティがあるタイプでは決してないものの、そのキープ力の高さは、数々の守備ブロックを破壊してきた。ただ、身長の高さ、そしてフィジカルがある面からなぜか勘違いされやすく、アンカーの位置で守備専任といったタスクを与えられることが多い。そのことから自ずと評価軸としてもその観点が用いられるため、批判の対象となりやすくEUROでは不当な形で批判の嵐に晒されてしまった。ブルーノ・フェルナンデス、ベルナルド・シウバといった世界最高峰のテクニシャンが揃う中盤において、彼本来の魅力である推進力が加われば鬼に金棒のはずなのだが、フェルナンド・サントスはEURO後もカルバーリョに守備的な振舞いを命じている。ロナウド最後のW杯となるであろう今大会。カルバーリョにどのような役割を担わせるかによって、ポルトガルがどのラウンドまで勝ち進めるのかは変わってくるだろう。

 

ウルグアイ代表:ホセ・マリア・ヒメネス (アトレティコ・マドリー)

 黄金世代と若手勢が良い形で共存できているウルグアイ。そんな中でやはり鍵を握るのが最終ライン。この4年間で成長した、現在バルサで躍動するアラウホはメンバーにこそ選ばれたものの、負傷の影響で合流は遅れるとみられ、また間に合ったとしてもベストコンディションには程遠いことが確実。アラウホ自体は代表では右ラテラルで使われることが多かったため、元々このセットで行くことは濃厚だったが、更にゴディン&ヒメネスというウルグアイが誇るCBコンビに懸かる負担、そして期待は大きくなる。前回大会ではゴディンが素晴らしいパフォーマンスを見せ、ヒメネスもその横で安定したパフォーマンスを見せ、チームのベスト8進出に大きく貢献した。しかし、そこからの4年間、ゴディンは2019年夏にアトレティコを去り、このコンビはクラブシーンでは解消。現在36歳とキャリア晩年に差し掛かっており、ここ数シーズンは一線級の舞台からは退いている。また、その偉大なる先輩の2番を受け継ぎ、アトレティコディフェンスの新たなる闘将として君臨することが期待されたヒメネスもあまりに負傷が多く、伸び悩み。期待されたほどの成長は見せれていない。このように不安の少なくないこのユニット。本大会ではグループリーグからタレント軍団ポルトガルはもちろん、ソン・フンミンを抱える韓国、帰化したイニャキを抱えるガーナとの対戦もあり、2人に懸かる負担は大きい。このコンビが再び国際舞台において絶対的な存在感を発揮できるのか。注目だ。

その他 リーガ所属選手

ポルトガル

FW ジョアン・フェリックス(アトレティコ)

ウルグアイ

DF ロナルド・アラウホ(バルセロナ)

MF フェデ・バルベルデ(レアル・マドリー)

FW エディンソン・カバーニ(バレンシア)

ガーナ

DF ジョゼフ・アイドゥー(セルタ)

FW イニャキ・ウィリアムス(アトレティック)

【最速】W杯 スペイン代表26名紹介 

1、始めに

 皆さんこんにちは!今回の記事では、本日 11/11日本時間20:30に発表された、スペイン代表メンバー全26名の紹介をしていきたいと思います。ラ・リーガウォッチャー、そしてラ・ロハ(スペイン代表の通称) ウォッチャーとして自分なりの選手の特徴や、代表での立ち位置を書いていきます。普段からリーガを追っている方はもちろん、Myチームしか見ないから他のチームの選手はよくわからないよ!という方や、今回日本代表と対戦することで、どのような選手がいるのか気になった!という方まで幅広い層に向け書きましたので、最後まで読んでいただき、また観戦のお供としていただけたら幸いです。なお、急いで書いているため、誤字などの読みづらい点があるかもしれない事、またあくまで私はリーガウォッチャーであり、他リーグの選手たちへの印象がどうしても薄くなってしまっている事 この2点にはご配慮お願いいたします。

2、特徴

 2018年ロシア大会、イニエスタやシルバなど2008年からの黄金期を支えたメンバーの集大成として迎えた大会をベスト16敗退というあまりに悔しい結果で終えたラ・ロハ。W杯本選直前に当時、監督を務めたロペテギがマドリーとの契約を発表したことで解任されイエロが就任するという協会内部でのゴタゴタを含め、ピッチ内外で不甲斐ない大会に終わってしまった。そこからの4年間、諸事情で辞任した約8カ月を除き、チームの監督を務めたのがルイス・エンリケ(通称ルーチョ)。

 現役時代も3度のW杯出場経験を持つ彼の監督として最大の実績は14-15シーズン バルサを率いての3冠。MSNを武器にこれまでのティキ・タカからカウンターの要素を強く入れた、より現実的な路線への転換を上手く果たした。この伝統やしがらみに囚われず、強気にチームを作り上げていくのが、監督して彼の一番の特色だ。これは、ラ・ロハでのメンバー選出でも色濃く表れており、主力であるセルヒオ・ラモスを21年EUROの直前で呼ばない選択を下したこと、ネーションズリーグ準決勝でいきなり、当時トップチームでの出場経験も限られていたガビを起用したこと。この2つが、その最たる例である。これらの変革によって大きな課題と目されていた黄金世代からの世代交代に見事に成功。CBと点取り屋にワールドクラスの選手がいない中でも、EUROベスト4、ネーションズリーグ準優勝と最激戦区のヨーロッパにおいて数々の結果を残してきた。大量の批判に晒されながらも、その度に結果で黙らせてきたルーチョ。このワールドカップにおいても、この絶対的リーダーの存在が、スペイン最大の武器だ。

3、展望

 今大会のラ・ロハは現実的に見て頂点を目指すことのできる戦力ではない。目標はベスト4。これを達成できれば十分すぎる大会と言えるだろう。理想とすれば初戦のコスタリカ、2戦目のドイツに連勝し、3戦目の日本戦でターンオーバー。ラウンド16でグループF2位(おそらくクロアチアかモロッコ)を下し、ラウンド8でのブラジル戦に挑むというのが基本的な展開となるか。2位での通過となると、ラウンド16の相手はベルギーになることが想定されるため、ここは避けたいところ。まずは初戦のコスタリカ戦での勝ち点3が何よりも重要となる。

4、基本布陣

 布陣及び、序列はおそらく上記の通り。確定枠はGKのシモン、CBのラポルト、DH ブスケツ、インテリオールのペドリ、CFのモラタ。これに加え、LB、RW、LWもおそらくこの序列通りになると思われ、あとはラポルトのコンビがパウ・トーレス or エリック・ガルシア。RBがアスピリクエタ or カルバハル、インテリオールのもう一枚がガビ or コケといったところ。これは相手や個々のコンディションによって変えてくるものとみられる。配置としては左右非対称の形。SBを低い位置に置き、WGは大外、そこにインテリオールが飛び出しでポケットを取りに行く右サイドに対して、左サイドはSB、インテリオール、WGの3枚がローリングしながら相手のマークをずらしていく。CFのモラタは偽9番的に中盤に降りて数的優位を作り、運び出しはCB+ブスケツ。守備は即時奪回の目的の下、ハイラインハイプレスが基本だ。必然とその裏は明確な弱点になるが、ここはメリットとの差し引きで許容。1vs1に強いシモンにこのリスクは負ってもらうことになっている。

5、選手紹介

GK (PORTERO)

ウナイ・シモン (アトレティック・クルブ)

  

 ラ・ロハの新守護神 ウナイ・シモン。GKの名産地バスクが輩出した25歳の若者。これまでラ・ロハはカニサレスカシージャス、デヘアと世界最高峰の選手が守護神の座を務めていただけに、若干のネームバリュー的な物足りなさがあることは否定しきれないが、それでもこの大会を機に一気にスターダムに乗る可能性を十二分に秘めた選手だ。特筆すべきはそのメンタルの強靭さ。記憶に残っている人も多いだろうが、EUROでのクロアチア戦。バックパスをトラップミスしてしまい、そのままゴールを許すこととなってしまった彼。しかし、それを一切引きずることなく、その後は決定機を何本もセーブ。パラドンの連続でチームの逆転勝利に貢献した。大舞台での経験こそ、まだ浅いものの間違いなくいつも通りのパフォーマンスを見せてくれるはずであり、期待値は大きい。ナバス、ノイアーと世界有数のGKと同居することになったグループリーグからキーパー対決にも目が離せない。

ロベルト・サンチェス (ブライトン)

 ブライトンの正守護神 ロベルト・サンチェス。代表では2ndGKとして、2021年3月の初招集以来、選出されてきたがウナイ・シモンの牙城は崩せず、未だにA代表でのキャップは1のみだ。レバンテのカンテラから16歳にしてブライトンのアカデミーへと移籍を果たしたサンチェス。近年はリーガの舞台を経験せず、そのまま他国へと移籍していくプレイヤーも増えたが、かなり珍しいケースであることに間違いない。現チェルシー監督 グレハム・ポッターによってスタメンに抜擢された彼は、以降の約1年半で急成長。Transfer marktの指標では現在プレミアリーグの選手の中でアリソン、エデルソンに次ぎ、3番目に市場価値の高いGKとなっている。最大の武器は足元の巧みさ。精度が高く、飛距離が出るキックは見ごたえ十分だ。更にそれでいてシュートセーブも優秀。更に197㎝の高身長と全てがハイレベルなGKだ。ルーチョの信頼的にシモンからポジションを奪うことは難しいだろうが、万が一なことがあっても十分ゴールマウスを託すことのできるだろう。

ダビド・ラヤ (ブレントフォード)

 3番手のGKとしてデ・ヘア、ケパらを押しのけて選出されたのがブレントフォードの守護神 ダビド・ラヤだ。カタルーニャ州出身の彼だが、彼もまたロベルト・サンチェス同様、早々にスペインを離れ、イングランドトップリーグへ上り詰めた選手である。ブラックバーンのアカデミーでイングランドでのキャリアを始めた彼はローンで5部リーグへ。そこで活躍を見せ、翌年ローンバックでブラックバーンに戻ったものの、そこから1年半は控えGKとしての立ち位置。その後スタメンGKが移籍したことでようやく定位置を掴むと、当時3部だったチームの2部昇格へ大きく貢献した。その後、19年夏にブレントフォードに移籍すると、遂に20-21シーズン プレーオフを勝ち抜き、25歳にして初のトップリーグでデビューを果たすことになった。そしてそのわずか1年半後には強豪 スペイン代表の一員としてW杯の大舞台に挑むこととなる。育成に長けた国ということもあって、若いころから将来を期待されていた選手が多い中、この代表において彼は唯一ともいえる叩き上げ。出番は中々回ってこないだろうが、それでも彼にとっては夢の舞台。ベンチからチームを盛り上げる姿に期待したい。

RSB (LATERAL DERECHO)

セサル・アスピリクエタ (チェルシー)

 名門オサスナカンテラ 通称タホナルの誇る最高傑作。若くして海外に飛び出た彼はマルセイユを経て、12年夏にチェルシーに移籍。そこからの10年間イングランドの地で、チェルシーの闘将として戦い続けてきた。そんな彼も33歳。このW杯がキャリア最後の大舞台となることだろう。ルーチョ政権序盤こそカルバハル、ナバスの牙城を崩せず、中々招集されていなかった彼だが、その両者ともが負傷で欠場となったEUROにおいて素晴らしいパフォーマンスを披露。リーダーとしての役割はもちろん、ラテラルを低い位置に置く、現在のルーチョのフットボールに守備的なラテラルである彼のプレースタイルがうまく合致し、一躍右ラテラルの1番手に躍り出た。近年はワールドクラスのWGにちぎられるシーンが垣間見られるなど、衰えは隠せないが、それでも先日のアーセナルで見せたように、ここぞの試合での出来は流石のもの。今大会でもチームの支柱として期待したい。

ダニ・カルバハル (レアル・マドリー)

 怪我さえ考慮に入れなければ、間違いなく世界一の右ラテラルであるカルバハル。ただやはり負傷による離脱が多い影響もあってこのラ・ロハでも序列争いではアスピリクエタの後塵を拝しているのが現状だ。直近のマドリーの試合でも低調なパフォーマンスを見せており、若干の懸念点はあるが、それでもここまで数多くの大舞台で最高のパフォーマンスと結果を勝ち取ってきた歴戦の猛者なだけに、必ずこの大会にベストコンディションを持ってきてくれるはずだ。アルバの際にもvs相手の右WGという点に触れたが、左WGも強烈な選手が揃う。ドイツのサネ、日本の久保、三笘。こういった選手たちをどこまで封殺できるか。カルバハルの負担も大きくなるだろう。とはいえ、昨季の決勝では当時絶好調であったリヴァプールのルイス・ディアスを完璧にシャットアウトしており、実力的には十分に抑えられるものを持っている。怪我がちであること、そして30という年齢を考えてもこれが国際舞台では最後のビッグトーナメントとなる可能性は大きい。代表でも偉大な結果を残すため、今大会では気合の入ったカルバハルが見れるはずだ。

CB (CENTRAL) 

エイメリク・ラポルト (マンチェスター・シティ)

 このチームの守備の柱であるラポルトフランス領バスク出身の彼は、元々はフランス代表のプレイヤーであり、年代別代表での招集経験もあったものの、CBのタレントを豊富に持つレ・ブルーではお呼びはかからず。昨年に開催されたEUROの直前にスペインへと国籍を変更し、早速EUROではラ・ロハの弱点であった最終ラインで中心として君臨し、チームの躍進を支えた。最大の武器である左足でもフィードはもちろん、強度の高いプレミアの中でも更に、ハイラインを志向しているシティにおいて長年活躍していることもあって、守備者としての能力も現ラ・ロハの中では群を抜いたものを持っている。セルヒオ・ラモス不在の余波を起こさせないためにも彼がどれだけディフェンスリーダーとして立ち振る舞いができるかはピッチ内外において注目ポイントだ。

パウ・トーレス (ビジャレアル)

 五輪でも左CBを務め、日本代表とも対戦した左利きCB。強豪クラブが多く関心を寄せる逸材だ。言わずと知れた最大の武器はその左足からの供給力。長距離のフィード、縦へ強く出すパス、自ら持ち上がる場面など、その時々の相手DFに合わせ、適切かつ精度の高い供給ができる選手だ。その一方で弱点としては、空中戦の対応。身長は191㎝と決して低くないものの、空間把握の面で多少難があるように見受けられ、特に横からのボールに対しての対応を間違える場面が垣間見られる。ラ・ロハでは同じ左利きCBであるラポルトがいるため、絶対的なスタメンとは言えない立ち位置。エリック・ガルシアとそのパートナー役を争っている状況であり、パウがスタメンで出る際は、ラポルトが右CBに入る。昨季CLで大きく名を売った彼が、更なる知名度をこの舞台で得ることが出来るか。

エリック・ガルシア (バルセロナ)

 先日引退を表明したピケの正統後継者であるエリック。昨季まではその守備力の低さ、またシティ退団時のゴタゴタからかなり批判の対象となっていたが、今季は一躍成長。チャビから高い信頼を得ている。スピードや高さという部分では物足りなさが隠せないものの、それ以外の読みやビルドアップ時の貢献でその短所を上回るパフォーマンスを現在は出せている。ただ、やはりワールドクラスのスピードを持った相手への対応は厳しい点があり、日本的にはここは狙いたいところ。実際ネーションズリーグでもここの裏を取られ、ピンチに繋がっているシーンは垣間見られたため、どれだけ彼とスピード勝負といった形を作れるかが鍵になる。この代表での立ち位置はラポルトの相棒をパウと争っているところ。ラポルトが左利きなだけに右利きである彼が本来相応しいのだが、ルーチョ自身もここには若干の不安を感じている部分ではあるのだろう。彼がこの大会でどれだけのパフォーマンスを見せられるか。速さ、高さが日に日に求められるようになっている現代CBにおいて、その点にビハインドを抱えながらも戦っているエリック。新たなCB像を再び、彼のパフォーマンスから創り出したいところだ。

ウーゴ・ギジャモン (バレンシア)

 CB4番手に滑り込んだのはイニゴ・マルティネスでもディエゴ・ジョレンテでもなくギジャモンであった。所属チームのバレンシアでは、昨季ボルダラスによってコンバートされて以来、ピボーテの位置を務めることの多い彼だが、ラ・ロハではCBとして計算されている。エリック同様、身長やスピードといった点では劣るものの、やはり供給力に長けているタイプのCBであり、この選出からもルーチョがCBに求めているのは、守備能力以上に持ち運びから質の高い供給ができる点であることを理解することが出来る。この4年間年代別代表でもプレーし続けた彼は、ラ・ロハの志向するフットボールをよく理解している選手であり、ルーチョの信頼が厚いのも納得。年齢も若く、次回以降の大会に向けても、今回この大舞台を経験できる意味は大きい。限られた出場機会にはなるだろうが、活躍に期待したい。

LB (LATERAL IZQUIERDO)

ジョルディ・アルバ (バルセロナ)

 キャリア3回目のW杯を迎えるスペイン史上最高の左ラテラル。今季はクラブでの立ち位置も低下しつつあり、衰えも見られてきたが、それでも得意の裏への抜け出しからのクロスという形は強烈な武器。ルーチョからも絶大な信頼を得ており、プレーは無論、リーダーの1人としての活躍にも期待したい。グループリーグからニャブリ、伊東純也といったワールドクラスのドリブラーとのマッチアップが想定される。元々チームの構造的にラテラルには低い位置を取らせるラ・ロハのスタイルの中で、彼らをどれだけ低い位置に押し込み、アルバの攻撃面での良さが目立つ試合にできるか。チーム全体の状態を確認する指標としてアルバの存在感は注目ポイントだ。

ホセ・ガヤ (バレンシア)

 ククレジャ、バルデ、マルコス・アロンソなど競争の激しかった左ラテラルのポジションにおいて、4年間通してその座を譲らなかったガヤ。バレンシア一筋の偉大なるワンクラブマンだ。2代巨頭として君臨してきたソレールがPSGに移籍した中、フロントにゴタゴタを抱えるチームを今も先頭に立って支えている。今季の彼は、目立ちはしていないものの、非常に質の高いパフォーマンスを見せており、ボール保持を大切にするチームの中で、自らの前にいるWGサムエル・リーノと良い関係を築き、内外使い分けた攻撃参加を見せている。アルバが年齢のこともあって、過密日程の中でフル稼働は難しい可能性が高く、彼の出番もこの大会の中で訪れることだろう。プレーはもちろん、若いチームにおいてリーダーの1人としてチームをまとめる役割にも期待したい。

DH (PIVOTE)

セルヒオ・ブスケツ (バルセロナ)

 スペインが誇る世界最高のピボーテ。2010年のW杯制覇組最後の生き残りである彼ももう34歳。この大会が恐らく最後のビッグトーナメントとなる。流石の彼も衰えは徐々に見えており、バルサでも絶対的な地位は多少揺らぎつつあるものの、それでもこのラ・ロハにおける存在感は別格。世界最高峰のピボーテであるロドリでさえも、未だ牙城は崩せず、ブスケツの不在時にはチーム自体が停滞してしまう。このチームにおいて最も替えの利かない選手と言える。とはいえ過密日程の中で、年齢を考慮に入れると全ての試合でベストコンディションでのフル出場とはいかず、できることならグループ3戦目の日本戦では休ませたいところ。彼にマークを付かれた時に、どのようにそこを有効活用して前進していくのか。その対処法も含め、彼がどのようなパフォーマンスを見せられるかがラ・ロハが今大会どこまで行けるかを左右するだろう。

ロドリ (マンチェスター・シティ)

 現在、世界最強のチームにおいて絶対的な存在感を図るピボーテ ロドリ。それでも代表では未だにブスケツの牙城を崩すことはできておらず、それどころか代役としても物足りなさを感じてしまうパフォーマンスに終始している。所属しているリーグの特徴もあり、よりアスリート能力に優れている一方で、状況判断やパスセンスといった分野ではロドリも世界最高峰のものを持ちながらも、その点において史上最高といっても良いほどのクオリティを持つブスケツに分がある。そして、このブスケツの存在が攻守全ての始まりとなるラ・ロハにおいてはやはり、ロドリは後塵を拝すことになるだろう。ただ、最近の試合ではCBやブスケツとの同時起用という形での起用機会も多く、このW杯でもそういった使われ方は増えるだろう。スペイン流の技術の頭脳に優れた小兵タイプが多い、ラ・ロハの中盤でプレミア仕込みの強度を出せるロドリの存在は貴重。必ずや、拮抗したトーナメントにおいて彼の力が必要になる時は来るはずだ。

CH (INTERIOR)

ペドリ (バルセロナ)

 世界中に名の轟く世界最高峰のインテリオール。昨年にベストヤングプレーヤー賞を受賞した彼だが、もはや若者という印象は消えており、世界でも指折りのプレーヤーとして君臨している。EUROで鮮烈な印象を見せつけてから1年と半年。更なる成長を遂げたペドリがその才能を改めて世界に見せつけることになるだろう。彼の最大の武器はやはりフットボールIQの高さ。ポジショニング、状況判断の全てが適切であり、相手に確実にダメージを与えることができる。その上でその頭脳にしっかりとついていくだけの技術を持っており、またフィジカル面においても決して優れているわけではないが、簡単に当たり負けして潰されることはない。やはり注目したいのは2戦目のドイツ戦。ラ・ロハはドイツには良い印象を持っているものの、ペドリを筆頭とするバルサ勢はバイエルンに対して苦手意識が植え付けられているはず。代表という場でバイエルン中心のドイツにリベンジできるか。グループリーグから目が離せない。

ガビ (バルセロナ)

 今年のゴールデンボーイであるガビ。その受賞に関しては賛否両論あったものの、間違いないのは彼がそれに匹敵するほどの才能と能力を持ったプレイヤーであるということだ。彼の名が一躍世界に轟いたのはバルサでのパフォーマンスではなく、ラ・ロハ。当時、チームでもようやく少しずつ出始めていた程度だったガビをルーチョはまさかネーションズリーグの準決勝、決勝のメンバーにセレクト。更にペドリが負傷で不在だったとはいえいきなりスタメンに抜擢したのである。当時は批判もかなり多かったが、それをパフォーマンスで黙らせる素晴らしいプレーを見せると、それ以降も定番のメンバーとして選出。チームでの主力の座を掴み、成長を重ねている。人生2周目の様に、常に落ち着き払っているペドリに対し、ガビの良さはその18歳という若さが前面に溢れ出た負けん気の強さと運動量。この武器がチームを活性化させ、ただのボール保持になりがちなラ・ロハのフットボールを効果的なポゼッションへと成し得ている。ファイターであるため、敵も多い彼だが、このチームで一番相手にとって嫌な選手ともいえるガビ。更に上のレベルへ。これからの時代を先頭になって築いていく選手であるというような確信を全世界に抱かせるような大会にしたいところだ。

コケ (アトレティコ・マドリー)

 負傷からギリギリで復帰したアトレティコのカピタン コケ。一気に若返ったチームの中では珍しく、14年、18年大会に次ぎ3回目のW杯挑戦となる。直近2年間でペドリ、ガビという2人の逸材が台頭してきたことで、その地位は揺らいできたものの、それでもこういったビッグトーナメントにおいて彼の持つバランス感覚は貴重な戦力となるはずだ。実際、ブスケツ、ペドリが大きなインパクトを残した昨年のEUROでも、彼らとトライアングルを組んだコケが上手く、サポートに入り地味な仕事をこなしていたことは見逃せない。前回大会ではベスト16のロシア戦。PK戦となったこの試合で3番目のキッカーとして出てきた彼はPKを失敗。これがラ・ロハの早期敗退に繋がるという悔しい思いを経験した。それだけにこのW杯に懸ける思いは人一倍強い。あの日以来、カピタンをガビ、ゴディンから受け継ぎ、アトレティコを引っ張る存在へと成長を果たしたコケ。そんな彼の集大成となるであろうこのW杯。活躍が楽しみだ。

マルコス・ジョレンテ (アトレティコ・マドリー)

 シメオネのコンバートが生み出したラ・ロハの誇る最高の起爆剤。カスティージャ出身の彼は、カゼミロの代役としてピボーテの位置で起用されていたものの、徐々に出場機会を失い、ライバルのアトレティコに移籍。加入当初はサッカーIQの低さから来る判断の遅さで批判の対象となっていたが、リヴァプール戦で2Gを挙げて以降、前線へコンバート。これが見事にハマることに。圧倒的なスピードとフィジカルを活かした2列目からの飛び出しで、相手のポケットと呼ばれる部分を切り裂き、20-21シーズンのアトレティコのリーガ制覇に大きく貢献した。良くも悪くも、頭の良い選手ではなく、できることは限られた選手のため、ハマったときの爆発力は絶大だが、上手く活かすのが難しいのも事実。実際アトレティコでも理想的な関係を築いていたトリッピアーの退団以降は苦しんでおり、そのスピードと対人の強さを活かした右ラテラルでの起用も多くなっている。ただラ・ロハには彼を上手く活かせる能力を持った選手が揃っており、停滞時のスーパーサブとして期待は大きい。彼の存在が重要になる試合は必ず来るはずだ。

カルロス・ソレール (パリ・サンジェルマン)

 インテリオールの5番手として選出されたソレール。今季移籍したPSGではシャドーの位置で起用されており、良さが全く活かされていないが、ラ・ロハでは右インテリオールで好パフォーマンスをここまで披露してきた。ラテラルを低い位置に置き、WGを外に張らせるラ・ロハにおいて、インテリオールの飛び出しは崩しの上で生命線。彼らが所謂ポケットという場面に、侵入することが出来るかがこのチームのカギとなっている。そのインテリオールに求められる特徴に合致したプレーヤーがソレールだ。実際に昨年の五輪決勝では後半途中から投入されると、この動きで抜け出し、見事なクロスでオヤルサバルのゴールを演出。このように抜け出しはもちろん、その後のキック精度という点でも期待感は大きい。またPK職人としても知られており、このトーナメントにおいて重要な役割を果たす可能性は十分だ。クラブでの鬱憤を晴らすようなプレーに期待したい。

WG (EXTREMO)

フェラン・トーレス (バルセロナ)

 ルーチョ体制最大のエース。バレンシア時代に右サイドを切り裂くプレーで一躍脚光を浴びた彼はその時点から代表に招集。その後、シティ、バルサと移籍する中で徐々にプレイスタイルを変えていったものの、ルーチョからの信頼は変わらず極めて厚い。バルサ移籍後は決定力という部分に大きな課題を抱え、そこから自信を失っていきプレーの質も落ちていったが、ここにきて徐々にコンディションを上げており、チャンスシーンに多く絡んでいる。特に左ラテラルのアルバとの関係性は良く、クロスに対し逆サイドから入ってくる形は多い。先日のネーションズリーグではコンディションの悪さからボールを受けてもバックパスばかりという低調なプレーに終わり、ニコに話題を攫われたものの、ラ・ロハが上に行くためにはこのエースの活躍は不可欠。大舞台での躍動に期待したい。

マルコ・アセンシオ (レアル・マドリー)

 最強の左足を持つ男がメンバーに滑り込み。日本から見ても五輪での印象が強烈に残っているであろう彼。言わずと知れたそのパンチ力ある左足が最大の武器。更に直近ではマドリーでの調子も上がってきており、開幕時点ではかなり低かった序列も、今では確かな戦力としてカウントされるところまで上がってきた。良い時の彼は運動量多く、スプリントで裏に抜け出す動きができ、相手にとってより脅威になることのできる。五輪の際は、彼自身のコンディションとしてはかなり悪い物だっただけに、あの時以上に警戒が必要。ラ・ロハでの立ち位置は基本、右サイドの控え。直近のネーションズリーグでは0トップの位置でも起用されており、CFタイプがモラタ1人となっただけに、今大会でもこのポジションで起用される可能性も高い。拮抗した試合で決定的な活躍を見せてくれることに期待だ。

ニコ・ウィリアムス (アトレティック・クルブ)

 アトレティック・クルブが産んだ、新たな逸材 ニコ・ウィリアムス。ガーナ代表にも選出されたイニャキ・ウィリアムスの弟としても知られる彼が、滑り込みでメンバーに選出。メンバー発表前、最後の代表期間となったタイミングで、初招集された彼はその期待に応える活躍を披露。得意のドリブル突破で、これまで停滞していた右サイドを活性化させ、自分たちのペースを持ってくる活躍を見せた。本格デビューとなった昨季はまだ粗削りな部分が目立っていたが、今季は大きく成長。突破の面だけでなく、その後のプレーの質や状況判断といった面で改善が見られ、リーグでも有数のアタッカーに名乗りを上げている。ドリブラーとして何よりの武器は両足をかなり高いレベルで使える点。これで縦突破以外にカットインという選択肢もより現実味を持ったものとなるため、相手を惑わすことが出来ている。今回のメンバーの中では現状、最も勢いに乗っているアタッカー。彼がこの舞台でサプライズを起こすことがあれば、その時はラ・ロハの躍進が見れているだろう。

ジェレミ・ピノ (ビジャレアル)

 スペインの誇る02トリオ アンス、ペドリに並ぶ超逸材が、このビジャレアルの誇るWGだ。20-21シーズン 当時、久保建英も所属したビジャレアルで彗星のごとく現れ、日本でも一躍名を売った彼はこの2年間で順調に成長。守備を重要視するエメリの下ではマドリーでフェデ・バルベルデが行っているような、DFラインに吸収され大外を管理するといった仕事も経験し、よりチームに貢献できる選手へと成長を遂げた。フェラン、ニコ、アセンシオなどなど様々なウインガーを抱える中でピノの最大の武器は細かいスペースを切り裂くことのできる点。エメリ時代は右サイドでアイソレーションのような形を作り、仕掛けることが多かったため、中々目立たなかったが、本来彼はより中央寄りの相手が密集するスペースに入り込み、そこからドリブルやパスを効果的に使いながら打開することの出来る選手だ。今大会もまたラ・ロハは退いた相手をどのように崩すかという場面は多くなると考えられ、そんな中で狭いスぺースで仕事の出来るピノに懸かる期待は大きい。他の若手同様、世界中に名を売る機会へ、この大舞台で衝撃を世界に与えたい。

パブロ・サラビア (パリ・サンジェルマン)

 ルーチョから絶大な信頼を得、一躍左WGの一番手の座に躍り出たサラビア。今季は、PSGにローンバックという形で帰還。メッシ、ネイマール、ムバッペの3人がライバルということで中々、スタメン出場とはならないが4番手FWとしてそのマルチなプレーの幅を活かし、チームに貢献している。ラ・ロハにおいても彼の左サイドからのオフ・ザ・ボールは1つの武器となっており、縦突破型のWGを大外に張らせる右と異なり、左の比較的自由に動き、左のラテラルやインテリオールと上手くローリングしながら侵入していく役割を上手く果たしている。その一方でやはり突出した武器はなく、対面するDFが対人守備に優れている場合、中々、単独で違いを作れないのは気になるところ。ネーションズリーグのフランス戦でもそれは露呈しており、ここをルーチョがどのように考えるか。楽しみにしたい。

ダニ・オルモ (RBライプツィヒ)

 ポジショナルプレーとストーミングを高いレベルで共存させる現代フットボールの申し子 ダニ・オルモ。約7年間バルサカンテラ ラ・マシアで育ち、久保ともチームメイトとしてプレーしたが、16歳にまさかのディナモ・ザグレブへ移籍。当時、かなりの驚きを持って受け止められたこの移籍だったが、彼はそこで大きく成長。そしてCLの舞台で絶大なインパクトを残し、次のステップに、これまた育成の名門にしてストーミングサッカーの最先端 ライプツィヒを選択。今大会のラ・ロハでは唯一のブンデスリーガからの招集となった。彼がラ・ロハで大きなインパクトを残したのが昨年のEURO準決勝 イタリア戦。この試合、始めて9番の位置 すなわち偽9番のタスクを与えられた彼は、持ち前のフットボールIQの高さを存分に活かし、イタリアを完全に翻弄。速攻と遅攻を上手く使い分ける彼がこれまで学んだことの全てを活かすようなパフォーマンスで全世界を震撼させた。それ以来、負傷も多く代表への招集は数少なかったが、それでもやはりW杯にはメンバー入り。完璧であったイタリア戦 PK戦において失敗してしまったことで、悔しさを残してしまったEURO。その借りを返すため、今大会では彼がラ・ロハの主役に躍り出る可能性も十分だ。

アンス・ファティ (バルセロナ)

 

 ギリギリでの滑り込みを果たしたスペイン最高の至宝。ペドリ、ガビを筆頭に数々の逸材を揃えるスペインだが、その中でもアンスへの期待値は最高の逸材という代名詞に相応しいものだ。周知の通り、2度の大怪我を経験したことで、今でもコンディションは万全とは言えず、試合によってパフォーマンスレベルに大きな差がある事は否めないが、それでも最大値は今回のラ・ロハのアタッカー陣の中でもダントツでトップ。細かいタッチからのドリブル突破、そして幅広く、質が高いシュートバリエーション。試合を1人で大きく左右させることのできる選ばれし者だ。先述の負傷の影響でこの代表での経験が薄いことは懸念点だが、それでも期待値は高い。EUROを負傷で欠場しただけに代表としては初の大舞台。その才能を世界中に見せつける大会にしたいところだ。

CF (DELANTERO) 

アルバロ・モラタ (アトレティコ・マドリー)

 このチームの絶対的エース モラタ。チェルシーでの失敗や、二転三転する発言などから批判やネタの対象となってしまうことも多い彼だが、ルーチョは絶対的な信頼を彼においている。実際、その期待に応えるだけのプレーを彼は見せており、自ら得点を奪う9番としての役割はもちろん、それ以上に9番の位置から降りてきて、周囲の選手たちを活かす9.5番的な役割を完成度高くできる点が、彼が一番評価されている部分だろう。現在、所属チームのアトレティコでは、相手を背負ってキープしてほしい状況ですぐ倒れファウルをもらいにいってしまう点が、問題視されているが、ボールを保持することが前提となるラ・ロハにおいて、引いてボールを引き出す彼のタスクではそのような状況にはなりずらく、良さを最大限に生かすことが出来るだろう。とはいえこのチームのエースストライカーは間違いなく彼であり、困ったときにストライカーが得点を奪えるかが、このビッグな大会では勝敗を分ける部分。南アフリカ大会のビジャのようなゴールラッシュに期待したいところだ。

 

 

 

 

ラ・リーガ13節プレビュー

1、はじめに

 皆さんこんにちは!よろしくお願いします!

 今週の結果を持ってヨーロッパカップ組の結果が出揃いましたね。CLではマドリーのみがグループリーグを通過。バルサ、セビージャは3位でELへ。アトレティコは4位に終わりELにすらいけない状況となってしまいました。ELではベティスが1位突破、ラ・レアルもユナイテッドを上回り、同じく1位通過。ECLではビジャレアルが1位通過となりました。CLの結果はリーガ勢にとって残念な結果になってしまいましたが、勝負は時の運であり、フットボールには必ずサイクルがあるもの。新戦力を加え、徐々に完成度を高めていく段階で死の組に入ってしまったバルサシメオネ政権のボロの沼に入り込んでしまったアトレティコ、そして両CBを中心とする戦力大幅ダウン、またロペテギのサイクル終了のセビージャが重なってしまったのが今季。もちろんそれぞれが情けなかったのは間違いない事実ですが、リーガの面白さ、レベルの高さは普段リーガを見ている方々が一番わかるはずであり、何を言われようが気にすることはありません。私にとっては何があろうと、希望を与えられ、頭を使ってサッカーを楽しむ面白さを教えてくれ、数々の歓喜も悲しみも経験してきたラ・リーガが世界一のリーグです。それは皆にそれぞれ違う世界一があって大いに結構。あなたの愛するリーグをチームを、たとえ確固たる理由がなくたとしても自信を持って好きだと堂々と言ってほしいなと思います。

 のっけから長文失礼しました。本題に入ります。いつも通り、気になるところだけでも見ていただけたら幸いです。

2、ラ・リーガ12節レビュー

 前節最大の注目試合はアトレティック×ビジャレアルの1戦。セティエン新監督の初陣となったこの試合、ビジャレアルは早速セティエンカラーを色濃く反映させた戦い方に。パレホをピボーテに置き、これまで2CB+RB+2CHで行っていたビルドアップを、2CB+パレホ(+2IH)で行う形に。その上で、プレッシングを剥がした後の攻撃に人をかけ、またモラーレス、チュクウェゼと突破力に長けたエストレーモの個の力を活かす形をとってきた。この試合ではリーガ初戦、そして相手がアトレティックであったこともあって、ハマりピンチを招く試合が多かったが、これを今後どう修正していくか必見だ。首位マドリーはジローナに1vs1のドロー。珍しく判定に泣いた感もあったマドリー。今季2回目のドロー。2位バルサバレンシアに内容は散々ながらアディショナルタイムレヴァンドフスキの理不尽ゴールで勝ち点3、アトレティコカディスにまさかの逆転負け、その他ソシエダ×ベティスの強豪対決は相性の良いベティスが勝利。セビージャはラージョにホームで敗戦。その他の結果、順位表、また今節ベストイレブンは下画像の通り。

3、ラ・リーガ13節プレビュー

1、ジローナFC vs アトレティック・クルブ

 ホーム ジローナの前節はベルナベウに乗り込んでのマドリーとの1戦。結果は~。マドリー対策シフトを敷いたミチェル。直近使用している4バックの前に、いつもの3センター。しかしワイドのポジションにはヤン・コウトとヴァレリーといった通常はWBを担当する選手たちを配置。攻撃時には大外いっぱいに張らせ、守備時にはこの2人がDFラインに吸収され6バックのような形を時に作っても、マドリーのサイド攻撃を抑える方向へ重点を置いて戦いに出た。この形は功を奏しており、70まで無失点。しかし、スクランブルの中で一瞬のスキを突かれ失点。ここまでかと思われた中でその10分後、運よく得たPKで同点に。注目選手はヤンヘル・エレーラ

 今夏同じCFGの関係でシティからローンという形で加入したMF。リーガ経験も豊富で、十分計算できるプレーヤーだ。開幕直後こそ、出番は限られていたが、直近はインテリオールもしくはシャドーの位置での起用機会が増えており、徐々に存在感を増している。中盤でBox to Boxに動きながら強度を出せるプレイヤーであり、豊富なタレントを揃えるアトレティック相手には彼のパフォーマンスは1つのカギとなるだろう。アレイクス・ガルシア、ロメウとともに中盤を制することが出来るか。期待したい。


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 一方のアウェイ アトレティックは本拠地に新体制となったビジャレアルを招いての1戦。ムニアインが欠場となったこの試合、代わりにはラウール・ガルシアを起用。ムニアイン以上にインテリオールというよりは、かなりセカンドトップ的な役割を担った。序盤からビジャレアルに対し、人を捕まえに行くいつものプレッシングでスタートしたが、セティエンのフットボールビジャレアル側が徐々に慣れだしたことでプレッシングがハマらないように。先述の通り、ムニアインも不在ということで、中々ボールを保持することもできず、相手にペースを握られる苦しい展開が続いた。ただプレスを回避されても質の高いDF陣を中心にしっかりと対応すると、後半ごろから再びプレッシングもハマるように。そんな中でイニャキが得点を奪い、その点を守り抜く形で勝利。ここ4戦未勝利と悪い流れが続いていただけに意味のある勝利となった。連勝と行きたい今節。注目選手はラウール・ガルシア

 ムニアインが負傷離脱中の中、先述の通り彼の穴を埋めたのが、この大ベテラン。タイプ的には大きく異なるものの、特にプレッシングの面で大きな存在感。CFのイニャキの動きに合わせ、上手くパスコースを消しながら人に対して出ていくことが出来ており、相手の運び出しを苦しめた。攻撃面でも流石のキープ力で貢献。ビジャレアルのハイプレスに対して、アバウトなボールでも収めてくれる彼がいてくれたおかげでそこまで前進に苦しむことなく試合を進められた。ムニアインがW杯前残り2試合帰ってこないのではとも言われており、ベテランの力に頼りたいところ。マジョルカ戦でも活躍に期待したい。


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2、ヘタフェCF vs カディスCF

 ホーム ヘタフェの前節は敵地に乗り込んでのエルチェとの1戦。結果は1vs0の勝利。いつも通りの532の形を選択したキケ・フローレス。アンジレリの負傷した左WBにはイグレシアスが回った。しかし、わずか10分で右WBのダミアン・スアレスが負傷。アマヴィが投入され、イグレシアスは右へと回った。試合内容としては後半にかけてかなり攻め込まれる苦しい展開。最終的にはポゼッションは59%、XGは1.34vs0.36とどちらもで上回れる厳しい展開になったが、ソリアの活躍もあり、ウナルのゴールを守り切り、勝ち点3を敵地で取り切った。ここ3戦ドローが続く、何とも言えない流れの中で、この難しい直接対決を勝ち切って得た勝ち点3の持つ意味は大きい。W杯前残りの対戦はカディスアルメリアという残留争いにおける直接のライバル。エルチェ戦を含め、3連勝でブレイクに入ることが出来れば、これ以上の結果はないだろう。注目はジュアン・イグレシアス

 先述のように、ダミアン・スアレス、アンジレリの2人が負傷離脱、アマヴィも前回の退場処分で出場停止。ヘタフェの大きなカギであるWBに本職が1人しかいない状況で迎えるこの試合。イグレシアスに懸かる期待は大きい。そもそも、5バックを継続するか、4バックに変更するか。そこにも注目していきたいところ。ただ、カディスのCBの2人がルイス・エルナンデスとチュストの2人だった場合、どちらも空中戦に多少の難を抱えるプレーヤーであり、その分幅を取るWBからのクロスは脅威となるはず。守備での貢献は前提としたうえで、攻撃時にも結果につながるプレーに期待したい。


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 一方のアウェイ カディスの前節はアトレティコをホームに迎えての1戦。結果は3vs2の勝利。アルカラス、カルセレンの2人が前節の退場で出場停止となる中、RSBにはルイス・エルナンデスピボーテにはアレックスを下げ、ソブリーノが中、空いた左サイドはブライアン・オカンポが入った。またチュストに代わってモモ・エムバエが起用。ファリも含めていつも以上にフィジカル重視の2CBコンビとなった。キックオフ直後、用意した形で早々に値千金の先制点を挙げると、それ以降は442あるいは、4411の形でブロックをセット。81分に追加点を挙げ、試合を決めたかに思われたが、それ以降連続失点で同点。今度こそ引き分けで思われたが終了間際にソブリーノが値千金のゴールを挙げ、大金星を飾った。ここまで内容的には上回りながらも勝ち切れず、勝ち点1に終わることが多かっただけに、2点を追いつかれながらもぎ取ったこの勝ち点3の持つ意味は大きい。注目選手はテオ・ボンゴンダ

 今夏ゲンクから加入したドリブラー。15冬~17夏までセルタにも在籍していた選手だ。当時の印象としては、若さもあって粗削りであり、守備での貢献も少ない選手という印象だったが、カディス加入後はしっかりとこのチームのSHに求められるレベルの高い守備タスクをしっかりとはたしている。今季最初にはマビルやディアッラが出ており、物足りない感が否めなかったSHであるものの、アレホ、ソブリーノなど昨季からのメンバーに加え、ボンゴンダ、オカンポの加入によって一気に充実したセクションとなった。その中でボンゴンダは存在感を示しており、前節も貴重な先取点を挙げるなど、突破以外での貢献も十分。サイドでの攻防がカギを握りそうな試合だけに彼がどこまで優位性を保てるかが重要になってくる。注目したい。


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3、レアル・バジャドリー vs エルチェCF

 ホーム バジャドリーの前節は敵地に乗り込んでのオサスナとの1戦。結果は0vs2の敗戦。直近の好調を支えた532の形でこの試合でもスタートしたバジャドリー。中盤3枚の構成は前節からモンチュに代えてロケ・メサ、イバン・サンチェスに代わってキケ・ペレスが起用された。基本的に53ブロックを維持しつつ、2トップの個を最大限に生かす現在のパチェタ率いるチームだが、この日はオサスナの誇るウナイ、ダビドの両ガルシアCBコンビの前にヴァイスマン、レオンが全く仕事をできず。結果的に殴られる一方という展開になってしまった。これまでタレントを抱えながら、それを全く生かせていないフットボールをしていたチームが、多少なりとも活かす形を見つけることが出来たことで、大きくチームは好調へ向かったと言われていたが、根本的に個に頼る尺度が大きいことは間違いなく、今後もこういった試合は少なくないだろう。ただ、今節のエルチェはDFラインに不安を抱えるチーム。残留のためにも勝てる試合で確実に勝ち点を積みあげることが肝要だ。注目選手はヤワド・エルヤミク

 モロッコ代表CBの彼は、3バックへのフォーメーションチェンジにより恩恵を受けている人物。開幕直後の負傷でCBの4番手のような立ち位置に落ちていただけに、彼の良さであるフィジカルの強さ、当たりの強度を活かせる3バックの脇側CBのポジションが出来たことは大きいだろう。現在の3バックの脇側CBには人についていきポストに入ったところを強い寄せでつぶし切る役割。これはエル・ヤミクにとっては最も得意なタスクと言える。この試合では、リーグでもトップクラスのキープ力を誇るFW ルーカス・ボジェとのマッチアップも予想され、エルヤミクからすれば腕の見せ所。このマッチアップは必見だ。


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 一方のアウェイ エルチェの前節はヘタフェを本拠地に迎えての1戦。541の形でスタートした今節。コジャドやキナ、グティなどの攻撃的な中盤の選手は使わず、マスカレルとグンバウの前に広がせて、テテ・モレンテとペレ・ミジャを置く形をとった。しかし、このやり方は上手く行かず。停滞した前半が続き、後半54分にウナルに得点を奪われ、ビハインドとなった。これを受けて58分。ポンセを投入したことで攻撃が活性化。左落ちのグンバウを起点に上手く前進する形が作られた。その後78分にアマヴィが退場して以降は、圧倒的攻勢を仕掛け、87分にはPKもゲットしたが、これはボジェのキックがセーブされてしまい、そのままの形で試合終了。未勝利は変わらないままとなってしまった。ホームで迎えた直接のライバルとの対戦ということで勝利が絶対に欲しかったが敗戦。W杯前残り2試合、いずれもバジャドリー、ジローナと残留を争うライバルとの対峙ということもあって、この2戦少なくともどちらかで勝ち点3を挙げなければ、今後はかなり難しくなってくる。必勝の1戦だ。注目選手はカルロス・クレルク

 アルミロンの下で再び、確固たる左サイドの地位を築いてるクレルク。しかし、現在レバンテ時代も含めて、出場した33試合連続で未勝利と疫病神のような存在になってしまっている。能力としてはまちがいないものを持っているだけに、不運としか言いようがないが、この記録を止めない事にはチームの上昇もない。できることなら自分自身でこの悪い記録をストップさせるような活躍が見たいところだ。


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4、セルタ・ビーゴ vs オサスナ

 ホーム セルタには今週大きなニュースが。それは監督 エドゥアルド・コウデの解任。2020年11月にオスカル・ガルシアから監督の座を受け継いだコウデ。選手時代に在籍したクラブに戻った彼は、南米の地で作り上げた4132のシステムを浸透。これが技術的に優れた選手を多く抱えていたチームにハマり、残留争いに巻き込まれていたチームは一気に浮上。この2年は8位、11位と降格の心配とは縁遠いチームを作り上げた。しかし、かねてからフロント陣との関係構築に難を抱えており、それが今夏の移籍市場でより露骨に。ブライスの退団は元より、デニスとミナが自己責任により換金できることなく、使えなくなってしまったことによる戦力ダウン。そしてそれに見合う補強ができないという状況の中で、より現場と上層部両者の関係に傷がついてしまったようだ。スキルフルであったセルタというチームに熱さを落とし込み、リーガでも屈指の魅力的なチームに仕上げたコウデ。ベルトラン、ベイガといった若手陣は元より、ハビ・ガランやタピア、アイドゥーも彼の下でよりパフォーマンスを挙げた選手たち。このチームに与えた影響は大きい。物事にはサイクルの終わりが必ず訪れる。外部から見ている以上、この別れは少々早いように感じてしまうが、それでもコウデの残したものの偉大さは、残り続ける。最大限のリスペクトを込めて、感謝の意を伝えたいところだ。

 後任となったのはカルロス・カルバハル氏。ポルトガル人監督でこの点に関してフロント陣、とりわけルイス・カンポスの影響を感じる人事だ。これまでの実績としては選手としてポルトガルリーグで一定の地位を築き、20年以上前から監督に移転。それ以降はブラガ、スポルティングスウォンジーシェフィールド・ウェンズデイベジクタシュなど数多くのクラブを率いている。ただいずれも長期政権を築けていないのは気になるところ。裏を見れば、次々と続職が決まる評価の高い監督という見方もできるが、やはり懸念は残る。コウデの影響で一気に地位を挙げたとはいえ、セルタはあくまで残留を争うチーム。カルバハル監督次第では、降格となり、プリメーラからガリシアのクラブがなくなる事態になりかねない。W杯までのまずは2試合、チームの意識改革、そして今後に期待を抱かせるようなサッカーを見たいところだ。


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 一方のアウェイ オサスナの前節はバジャドリー相手にエル・サダールでの1戦。結果は2vs0の勝利。右ラテラルにルベン・ペーニャを起用し、ピボーテにトロ、インテリオール気味にオロスとモイを配置する攻撃的布陣でスタート。ここ最近532の形で勢いに乗っていたバジャドリーに、それぞれのサイドで三角形を作り、上手くローリングしていくことで、マーキングのずれを上手くついた。守備ではガルシアコンビが流石の安定感で、直近好調を維持していたバジャドリーの2トップを完封。この日、エレーラに代わってスタメンに入ったアイトール・フェルナンデスも流石のパフォーマンスで久々に心から気持ち良い勝利をあげられたのではないだろうか。勝ち点も早くも20に到達し、充実の一途を辿っているといって良いであろう、オサスナのここまで。W杯前残り2試合を良い形で乗り切り、雰囲気の良いままにブレイク期間に入りたいところだ。注目選手はモイ・ゴメス

 今夏ビジャレアルから移籍してきたモイ。開幕直後から既に絶対的中心として君臨しており、好調 オサスナを支えている。ビジャレアル時代にも見せていたライン間で引き出してのチャンスメイクはもちろん、ビルドアップのフェーズで左側に降りてボールを展開させるプレーも見せており、引き出し役としても出し手としても、その存在感は別格だ。セルタを相手に迎えるこの試合、昨季までであれば保持のセルタと非保持のオサスナということで構図を予想するのは容易だったが、今季のオサスナは保持のレベルも高く、ボールの握り合いを選択する可能性も十分。その中でモイがどのようなタスクを与えられ、その期待に応えられるか。間違いなくリーガの中でも、一見に値する特別なプレイヤーだ。


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5、バルセロナ vs UDアルメリア

 ホーム バルセロナの前節は要塞 メスタージャに乗り込んでのバレンシアとの1戦。結果は1vs0の辛勝。チャビは右ラテラルにバルデ、インテリオールにフレンキー、ペドリ。エストレーモにデンべレとアンスを起用する4123でスタート。マンツー気味に人を捕まえ、かなり激しくプレッシングに来るバレンシア。その前に、中々決定的なチャンスは作れていなかった。しかし選手交代、また徐々にオープンな展開になってきたところでレヴァンドフスキが劇的弾。何とか勝ち点3を記録した。勝利こそ奪えているものの、内容は日に日に厳しくなっているバルサ。ただミッドウィークのプルゼニ戦では消化試合とは言え、フェランのCF起用やスタメンデビューとなったパブロ・トーレなどの活躍もあり快勝。W杯前残りの2試合をどのような形で終えるか。この2試合を持って、一時代を作ったレジェンド ピケの引退も本日発表された中、今後のEL、そしてマドリーとのタイトル争いに向けて、1つ注目したいところだ。注目選手はそのジェラール・ピケ

 本日11月4日、衝撃的なニュースが彼のTwitterから発信された。それはスペインのそしてサッカー界の一時代を間違いなく作り上げたレジェンドの引退。あまりに突然なれど、それがある意味彼らしい、発表となった。デビュー以来、リーガ8回、プレミア1回、CL4回、そしてW杯1回、EURO1回と数々の輝かしいタイトルを掴んできた英雄も、今季は積極補強をしたチームの中で序列は明らかに低下。出場機会もライバルたちの負傷が相次ぎながらもリーガでは5試合のみ。昨季のパフォーマンスを見る限り、チームのレベルあるいはリーグを変えれば、十分活躍できたはずだが、バルサでの引退を決意した。途中、ユナイテッドやサラゴサに行った経験はあったが、黄金時代を支えた選手としては珍しく、バルサで引退することに。これはメッシ、チャビ、イニエスタでもできなかった快挙であり、流石ピケと言うべきであろうか。近い将来、会長として再びこのブラウ・グラナのチームに戻ってくるはずの最高のプレイヤ―そしてエンターテイナーに最大限のリスペクトを込めて、カンプノウ ラストゲームとなるこの試合を見届けたい。


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 一方、アウェイ アルメリアの前節はセルタをホームに迎えての1戦。結果は3vs1の快勝。この試合も最近導入した4123の形で臨んだルビ。序盤はセルタのボール出しの前に苦しめられ、先制点も許したものの、その後相手チームが退場処分に10人になったことで一気に流れをつかむように。すると、ラザロ、デラホスが立て続けに得点を記録。逆転に成功し、そのまま勝利を掴み取った。これでホーム3連勝。サディクという主砲を失い、苦しんでいたチームが本拠地の声援を背景に復調を果たしている。ただ、今回の舞台は5連敗中のアウェイ。しかも相手はバルセロナ。難しい試合になることは間違いない。まず、注目点はこの試合も4バックを継続するかという問題。直近の内容を鑑みると4バックが妥当のようにも思えるが相手はバルサ。4で耐えきることが出来るのかという問題は間違いなくある。それも含め、格上相手にどのように試合を運んでいくか。見て行きたい。注目選手はサンティアゴ・アキエメ

 昨夏、アルメリアに完全移籍という形で加入したラ・マシア産左ラテラル。アスリート能力に非常に優れたタイプのラテラルであり、そのスピードを活かした攻撃力が最大の武器。更に武器であるスピードを活かした守備での貢献も悪くなく、将来を期待したいラテラルの1人だ。この試合でのマッチアップ相手はデンべレ、もしくはラフィーニャ、フェラン。いずれにしても縦突破を得意とするリーグ有数のエストレーモであり、そんな相手に対してどこまで対人という点で戦えるかは必見だ。古巣相手に成長を見せられるか。期待したい。


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6、アトレティコ・マドリー vs エスパニョール

 ホーム アトレティコカディス相手に敵地に乗り込んでの1戦。結果は2vs3で惜敗。CL敗退決定後、初めての試合となったロヒ・ブランコスは442の形でスタート。疲労を考えてなのか、ヒメネスグリーズマンの代わりにヴィツェル、コレアが入ってスタートした。キックオフ直後、カディスのおそらくセットされたであろう形で失点。試合の大半を追いかける状態で行うことを強いられた。それ以降は、442でブロックを敷く相手に対して圧倒的攻勢を掛けるも、中々攻めきれず。追加点を許しゲームオーバーかと思った刹那、ある男が実力を発揮。ここまで苦しんでいたジョアン・フェリックスが見事な活躍ですぐさま2点を奪い同点へ。アディショナルタイムも8分と長い中で、勝ち越しを狙えるか!という展開になっていたが、まさかまさか。終了間際に失点を許し、2vs3で敗戦。CL敗退後の重要な1戦を降格圏相手に敗戦という最悪な形で終えてしまった。更にはミッドウィークのレヴァークーゼン戦でも敗れ、ELにすらいけないというシメオネ政権最悪のシーズンとなることがほぼ決定してしまった。首位争いも既に勝ち点差9と中々に厳しい状況の中で、今後の結果以上にシメオネ、そして減る収入分をどのように選手の売却で算出するか。この問題から去就云々の話題の方が、前面にっ出てしまっている。W杯前にこの悪い流れを何としてでも切らなければいけない今節。注目選手はジョアン・フェリックス

 開幕戦こそ圧倒的存在感を見せたものの、チームの低調化とともに調子を落としていたフェリックス。それだけならともかく、ボールを奪取された際に手を挙げるなど若さの目立つ反応を見せ、その後のプレーに影響をもたらしてしまったことにより、ベンチへ。その間にグリーズマンの完全移籍も決まり、モラタ(クーニャ)、グリーズマン(コレア)で固まった2トップの前に出番が少なくなっていた。これを受けて移籍報道も出たが、少なくとも本人は練習にもかなり真面目に取り組んでいる様子が見え、チームを考え努力を重ねていた姿があったことは間違いない事実に見えた。その結果が出たのが今節の2G。チームを勝たせることはできなかったものの、最高級のタレント、ジョアン・フェリックスである証明を久々に見せた。この活躍でまた出番が増えることも予想される。エースとして背負う責任、期待は大きいが、それを軽く超えていくくらい偉大な存在へ成長することを心から願いたい。


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 一方 アウェイ、エスパニョールの前節はフライデーナイトのマジョルカとの1戦。敵地に乗り込んで迎えたこの試合、結果は1vs1。現状のベストメンバーと言える形でスタートしたペリコであったが、マジョルカの前に押し込まれ451のブロックで耐えなえればならない時間が継続。そのブロック自体も取りどころが定まらず、苦労する展開となった。カウンター局面ではホセルのキープ力、ダルデルのフィード力など独力で持っていくことはできるモノのチームとしての狙いは感じにくかった。そんな中でもなんとか終盤に追いつきドロー。辛うじて勝ち点1をもぎ取った。しぶとく勝ち点を拾ってはいるものの、内容的には負けても可笑しくなかった試合がかなり多く不安は大きく残る。とはいえ、メトロポリターノでの今節はどんな形であれ、勝ち点1でも拾えたら大成功。なりふり構わず、勝ち点奪取のために戦いたいところだ。注目選手はセルジ・ダルデル

 このチームの絶対的中心であるダルデル。先述のマジョルカ戦で見せたカウンターも、彼に入らない事にはボールを前に運ぶことすらできない状況であり、今のエスパニョールは彼におんぶに抱っこの状態だ。ただ彼自身の能力はそれに値するだけの選手であり、スペインでさえなければ必ず代表の常連になっているはずのスペシャルな能力を持った選手。アトレティコ相手に対し、押し込んだ展開であろうが、カウンター的な展開であろうが、あれのキック精度の高さは生命線になるだろう。


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7、レアル・ソシエダ vs バレンシア

 ホーム ラ・レアルの前節はベティスをホーム レアレ・アレーナに迎えての1戦。結果は0vs2の敗戦。久保、シルバというライン間の覇者2人を失ったチームは、そのポジションにカルロス・フェルナンデス、パブロ・マリンの2人を投入。1人は負傷離脱、1人は前節デビューと最近の試合からメンバーに入ってきた選手であり、現状のラ・レアルが抱える負傷者の多さ、そしてそれと同時にカンテラーノを含めた層の厚さを感じさせるところだ。試合内容としても苦手ベティス相手に序盤からライン間を取りに行くフェルナンデスを中心にチャンスを作っており、良い形での中央突破を見せていたが決めきれず。徐々に足は止まりだし、それでも優位に傾いていた86分。ミスと守備の乱れが相次ぎ、失点。これで前節のバジャドリー戦に続き連敗。チーム記録となった連勝から一転、W杯前のブレイクを前に、厳しい状況になっている。注目選手はカルロス・フェルナンデス

 昨夏にセビージャから加入した彼だが、度重なる長期離脱でこのチームでの爪痕はほとんど残せず。今夏イサクが移籍した際には、サディクとセルロートという2人のFWを獲得されるなど、イマノルからの信認も得られずにいた。ただこの4312の2トップは彼に非常にあったポジションであり、純粋な9番というよりは9.5的に他の選手と上手く携わりながら、ライン間を取り周辺選手と絡んでいくのは一番得意なところ。実際ベティス戦でもセルロートの周辺で上手くチャンスメイクをしており、今後も出場機会は増えそうな予感を感じられた。久保、オヤルサバルが離脱中の中、限られたチャンスを結果で生かすことが出来るか。期待したい。


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 一方のアウェイ バレンシアは前節メスタージャに乗り込んでのバルサ戦。結果は0vs1の惜敗。ムサを出場停止、モリバを負傷、ニコを契約上の問題で欠くインテリオール不足が顕著の中、バルサに合わせた形でスタート。フルキエを守備時には右の大外に配置。守備時は5枚の形を作り、その前にアウメイダとギジャモンがドブレピボーテクライファートブスケツ番で、リーノ、カバーニが前から牽制。わざと右ラテラルのバルデの位置のみを空け、そこにボールを持っていかせる狙い。この人を意識したプレッシングはハマっており、バルサに中々決定機を作らせず。その上でクライファート、リーノの2人を主軸としたカウンターで堂々とした戦いぶりを見せた。しかし、徐々に足が止まり始め、残り10分オープンな展開になったことで耐えきれず。レヴァンドフスキの劇的弾で勝ち点0に終わってしまった。これで結果は連敗、4戦未勝利。内容は良いだけに問題は深刻だ。今後もW杯までラ・レアル、ベティスと強敵との対戦であり、何とか良い形で中断期間に行きたいところ。勝ち点3に拘っていきたい。注目選手はホセ・ガヤ

 前節のバルサ戦で素晴らしい活躍を見せたこのチームのカピターノ。ソレールがいなくなった今、チームの象徴としての立場を一身に背負っている。開幕こそ、リーガ運営のかなり不可解な裁定で出場停止処分となり出遅れることになったものの、復帰後は流石のプレーを披露。新体制を作っているガットゥーゾの下で、ピッチ内外で柱となり続けている。ボールの握り合いになるであろうこの試合、ラ・レアルの4312に対して、起点となるのがラテラルのポジション。プレッシングが出てくるまでに時間を要するこのポジションで彼がどのような仕事をできるか。期待したい。


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8、ビジャレアル vs RCDマジョルカ

 ホーム ビジャレアルの前節は、サン・マメスでのアトレティックとの対戦。結果は0vs1の敗戦。セティエンに監督が交代して以来、初のリーガでの試合。早速、セティエン色が色濃く出た布陣、戦い方を披露。布陣は4123の形。エメリの下で、SHとしての新境地を築いたアルベルト・モレノがラテラルの位置に戻り、中盤はパレホを底に、ロチェルソ、コクランをインテリオール、3トップは両翼にチュクウェゼとモラーレスでダンジュマが最前線という形。前政権下の特徴として攻撃時に左上がりになって構成されるというものがあったが、この試合ではベーシックな4123-451の可変。即時奪回を中心としたポゼッションにかなり振り切れたフットボールを展開した。ただ初戦の相手として、アトレティックはやはり難しすぎる相手だったか、アトレティックの十八番であるプレッシングの前に、上手くハメられ、ルジが難易度の高いボールを蹴らざるを得ないような状況が続くことに。時間によっては上手く回避できる時間もあったが、結果は付いてこなかった。ある程度、時間がかかることは想定の範囲内だが、まずは早くリーガでのセティエン政権下、初勝利を挙げたいところだ。注目選手はアルベルト・モレノ

 先述の通り、再び左ラテラルに主戦場を移すこととなった元スペイン代表。元々、このポジションでもレベルの高いプレーを見せていただけにアトレティック戦でも無難にこなしており、不安は少ない。それ以上にエメリの下で戦術的に鍛えられたこともあってか、ポジショニングや内外の使い分けなどで以前よりも成長を感じるプレーが多く、今後にも期待したいところだ。今季もACL断裂を経験しており、ここ数年負傷に苦しんでいる彼だが、まだ30歳。老け込むには早い。試合勘を取り戻し、完全復活を見せて欲しい。


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 一方、アウェイ マジョルカは前節 本拠地にエスパニョールを迎えての1戦。結果は1vs1のドロー。出場停止となったバタグリアに代わってババが入った以外はいつも通りのメンバーでスタートさせたアギーレ。イ・ガンインの位置は最近継続している左に降ろして541を作る形。序盤からボールは保持できる展開。しっかりと両WBがワイドに広がることで幅を担保し、その中でシャドーのダニ・ロドリゲス、イ・ガンインの2人がライン間を狙うように。こうした形でゲームを支配。後半開始早々に綺麗な形からエスパニョールのブロックもこじ開け、勝利はもらったかと思われたが、70分過ぎ。相手のクロスのキックミスがそのままゴールに吸い込まれ、まさかの失点。これは運がないとしか表現方法がないほど奇跡的なゴールではあったが、結果として勝ち点2を取りこぼすこととなってしまった。この取りこぼし分を取り返すためにも、今節も結果が欲しいところ。注目選手はジャウメ・コスタ

 今節の対戦相手 ビジャレアルに長く在籍していた彼は、今ではマジョルカにおいて欠かせない存在に。左で幅と高さを取る彼の役割に代えが効かないことは負傷離脱中に証明された。実際、エスパニョール戦でも好パフォーマンスを見せており、この試合でも古巣相手に活躍が期待される。彼のプレーエリアがどの範囲になるかで、この試合の流れ、そして結果も見えてくるはずだ。


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9、レアル・ベティス vs セビージャ

 ホーム ベティスの前節は敵地でラ・レアルに勝利。ギドの負傷離脱を受け、ドブレピボーテにはポールとグアルダードのセットを並べてきたペジェグリーニ。ただ彼ら2人はあくまでサポート役であり、保持時の中心となるのは言わずと知れた2大巨頭 カナレスとフェキルといった形で試合に臨んだ。ただ、特に前半は一方的にボールを保持され、攻め込まれる展開が続き、いざボールを奪っても、ターゲットのイグレシアスがルノルマンのハードマークにかなり苦しめられていたこともあって、攻撃の機会はほとんど作れず。とはいえ、守備陣はよく集中しており、決定的なチャンスもそこまでなかった。そして後半。特に終盤ル・ノルマンがカードの影響で交代したこと、また相手の足が止まったことでカウンターのチャンスが増えるように。そこで輝きを放ったのがアレックス・モレノ。ここまで守備に追われていたこの超攻撃型ラテラルがスピードを持って左サイドを切り裂き、2アシスト。試合を決定させた。直近良くない状況が続いていただけに、この勝利は大きくデルビへ良い状態で入れるだろう。ホームで迎えるこのデルビ。相手の状態を考えても勝利は必須だ。注目選手はナビル・フェキル

 おそらくこれまでのデルビ以上にボールを握ることはできるはずのデルビ。サンパオリもポゼッションを重要視する監督であり、テクニシャンを並べているが、やはり就任間もないこともあって、チームの完成度ではペジェグリーニの下、年々成長してきたベティスの方が何枚も上だ。その中でチャンスを如何様に作り、如何様に仕留めるかというのが重要。熱い試合の中で、試合を決める活躍のできる特別な選手はだれか。これを考えたとき、1番名が思い浮かぶのがフェキルだ。負傷からも完全復活したこのエースがベティコを歓喜へ導けるか。結果につながる活躍に期待だ。


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 一方でアウェイ セビージャの前節はラージョをピスファンに迎えての1戦。結果は0vs1の敗戦。この日もサンパオリは4231でスタートすることを選択。ヤヌザイ、ラメラ、イスコ、オリベルとテクニックに優れた選手を並べ、ゲームの主導権を握った。決定機も2本ほどあり、XGでも相手を上回るなど、内容で完全に負けていたかと言うと、そんなことはなかったが、結果的にはリーガでの連敗となってしまった。コペンハーゲン戦で快勝をあげ、波に乗ろうとしていただけにこの敗戦は痛い。そして迎える今節はデルビ・セビジャーノ。調子の有無に関係なく勝利のみが求められる1戦だ。昨季はダブルを記録しながら、コパでは事件もあって敗退に追い込まれることになった。サンパオリは前政権時にもベティス相手にダブルを記録しており、相性的にはデルビに強い監督ということもできるか。早くもサンパオリ体制に疑問の声が上がり始めている中、ネガティブな話を追いやるためにもこの試合が大きな分岐点になるだろう。注目選手はジョアン・ジョルダン

 ロペテギ政権下において絶対的な司令塔として君臨したジョルダン。しかし、今季は序盤から調子が上がらず、低調なプレーに終始。ベンチスタートも多くなっていた。そんな状況で迎えたサンパオリ就任。最初の方は序列的に低く、またもベンチが定位置となっていたが、最終ラインに怪我人が続出したことで、グデリが1列落ち、その枠にジョルダンがハマるように。保持時にはピボーテ的な役割で、ゲームをコントロールする役割を担っている。プレーレベルとしては如何せん上がっていないが、それでもこの試合、中盤の攻防は勝敗を分けるポイントであり、彼の活躍が勝利には必須。デルビでの復活に期待したい。


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10、ラージョ・バジェカーノ vs レアル・マドリー

 ホーム ラージョの前節はセビージャと敵地に乗り込んでの1戦。結果は1vs0で勝利。トレホを出場停止で欠いたこの試合。トップ下のポジションにはウナイ・ロペスを配置。その上でいつも通りのハイプレスからのショートカウンターというよりは、長いフィードを使ったロングカウンターからチャンスを作る場面が多く見られた。とはいえセビージャ側の1.24というXGが示すように内容的には負けていても全くおかしくない試合であり、無失点はディミトリエフスキの攻守なしには実現されてなかったであろう。ただ、こういった難しい試合でもしっかりと敵地から勝ち点3を取って帰ることができた意味は大きく、これでチームも連勝、4戦負けなし。良い勢いを手にしている。この流れをW杯中断までの残り2試合継続したいところだ。とはいえ、今節の相手はマドリー。いくら本拠地バジェカスといえども、厳しい試合になることは間違いない。粘り強くなんとか勝ち点を奪いたい試合。注目選手はフラン・ガルシア


 ラ・ファブリカ産の左ラテラルである彼。今夏に完全移籍という形でラージョに移籍となったものの、久保と同様50%の買い戻しOPをつけた状態の移籍となっているだけに、アピール次第では来季以降の帰還もなくはない。一気にブレイクを果たした昨季だが、終盤にかけてチームの低調に合わせるような形で調子を崩した。その影響もあったのか、かなり現実味を持って言われていたマドリー期間の話もいつの間にかなきものに。ただ、今季は開幕から好調を維持しており、アルバロが低調だった先月はラージョの生命線である左サイドを1人で打開していた。内外をうまく使い分けつつ、自らも侵入できるレベルの高いラテラルであり、この試合でも古巣をかき乱してくれるはず。前節ミゲル・グティエレスかましていただけに、今節は彼も意地を見せたいところだ。


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一方のアウェイ マドリーの前節はジローナ相手に1vs1のドロー。今季のリーガでは2つ目の取りこぼしとなった。主審の判定に疑問が残ったのは確かだが、実際出来としても良くはなく、特にチュアメニを使わずに、カマヴィンガ、モドリッチ、クロースを並べた中盤は機能し切らず。攻撃はともかく、守備時に3人ともが出払ってしまっており中央がぽっかり空いてしまう場面が目立っていた。マドリーとしてはらしくないプレーぶりに終始してしまったこの試合、この前のミッドウィークでもある程度省エネだったとはいえライプツィヒに敗北しており、これで連続未勝利に。リーガ、CLそれぞれの立ち位置を考えたときに影響は少なく、今週のミッドウィークではセルティック相手に完勝しているだけに、大きな問題にならない可能性は高い。ただ悪い流れにつながる芽は早々に裁って置くことに限る。敵地とはいえ格下ラージョにしっかりと勝ち点3を挙げたいところだ。注目選手はエドゥアルド・カマヴィンガ


 昨夏に加入して以来、すぐさまチームに馴染み18歳(当時)にしてCL優勝の大きな原動力となったカマヴィンガ。レ・ブルーにも選出されており、今季は更なる台頭が期待されたが、今季ここまでは多少苦労していることが見て取れる。アンチェロッティ曰く、オープンになってからの方が良さが出るという狙いがあるようだが、やはりモドリッチ、クロースの壁は大きく、ピボーテの位置でもタイプ的な問題もあってチュアメニに後塵を拝す状況。ただプレー内容が特別ダメなわけではなく、高いレベルで安定したプレーをキープしているのは事実。あとは細かいところの技術、そして長距離のキック精度。モドリッチ、クロースの2人はここが化け物級のため、彼らほどではないにしてもかなり高いレベルでここは求められるところ。W杯を経て彼がどこまで成長していくか。期待したい。


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