rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ13節プレビュー part1

 

1、前段

 皆さんこんにちは。

 今回もよろしくお願いします!

 先週part2の方が出せず申し訳ありませんでした。用事が立て込んでおり、22時キックオフの試合に間に合わなかったため、見送らせていただきました。これからも多々こういうことはあるとは思いますが、こちらも緩~くやらせていただきたいと思っていますので、ご理解いただければありがたいです。

 いつも通り、コメントも受け付けております。ベストイレブンについて、あるいは各チームの情報で間違い、訂正、意見等々、建設的なものであれば何でもWelcomeでのでよろしくお願いします!

2、ラ・リーガ12節及びリーガ勢ヨーロッパカップ戦4節の振り返り

 第12節最大の注目となったバスクダービー レアル・ソシエダvsアトレティック・クルブの試合は序盤からインテンシティの高いハイレベルな攻防の末、土壇場のムニアインの直接FKでアトレティックが追いつき1vs1の痛み分け。その他の試合ではマドリーがエルチェに辛勝、セルジ暫定監督の初陣となったバルサアラベスに勝ちきれずカンプノウでドロー。アトレティコベティスに完勝。上位対決となったセビージャvsオサスナはセビージャが勝利。バレンシア自治州ダービーとなったバレンシアvsビジャレアルバレンシアが完勝。その他4試合も含め、ミッドウィークに試合があったことからターンオーバーを行うクラブも多かったものの相変わらず見どころの多い、面白い節となりました。

 そして、今週ミッドウィークに行われたCL4節&EL4節。リーガ勢はアトレティコアンフィールドリヴァプールに完敗。マドリーは前節大勝したシャフタールにアウェイで勝利。バルサディナモ・キエフに辛勝しグループ突破の望みをつなぐと、ビジャレアルもヤングボーイズに2-0で勝利し連勝。一方セビージャは3分けの後、勝ちが欲しかった1戦でホーム ピスファンでリールに敗戦。一気に厳しい状況に追い込まれることとなりました。ELではラレアルはオーストリアのシュトゥラム相手に痛恨のドロー。ベティスは難敵レバークーゼン相手に0-4で大敗と2チームともネガティブな結果になってしまいました。

 さて、振り返りはここまでに、いつも通り12節のベストイレブンとその控えメンバーを置いて、リーガ第13節プレビューに向かいましょう!

(ゴロサベルの左起用はご容赦ください笑)

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3、ラ・リーガ第13節プレビュー

1、アトレティックvsカディス

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 ホーム アトレティックの前節はバスクダービーとなるラレアルとの1戦。敵地アノエタに乗り込むと、いつもの形を少し変更し、ライン間で受けられることをを警戒しながら、相手のサリーダをハメに行った彼らだが、時間の経過とともに上手くシルバ、そしてメリーノの立ち位置によってそのプレッシングを回避されるように。先制され、更にイニゴ・マルティネスが退場になる厳しい展開ながら試合終了間際ムニアインがFKを叩き込み、何とか勝ち点1を持ち帰ることに成功した。引き分けが多いとはいえ直近5戦、バレンシアビジャレアル、ラレアルという厳しい相手が続く中で無敗で乗り切れたのは大きなポジティブといえる。ここから上位争いに絡んでいくためにも、今後カディス、レバンテ、グラナダ、ヘタフェと続く下位に低迷するチームとの4連戦は良い形で乗り切りたいところ。この試合はその皮切りとなる1戦だ。注目はイェライ。この試合は負傷離脱中のビビアン、前節退場処分になったイニゴの欠場が確定的。その中でDFリーダーを務めるイェライのパフォーマンスは重要となる。前節もイサクやセルロート相手に素晴らしい対応を見せていた彼。この試合でも好調ロサーノをしっかりと封じカウンターの憂いを断つことでカディスを押し込むことに貢献したい。


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 一方アウェイ カディスは前節マジョルカに先行を許しながらも試合終了間際にネグレドがPKを沈めドロー。何とか敗北は免れたが、これで8戦勝ちなしという状況に。順位もいつの間にか降格圏の18位まで落ちており、そろそろ勝ち点3が欲しいところだ。この試合注目はアレックス・フェルナンデス。前々節よりスタメンの座を取り戻した彼はカウンターの供給役として、ロサーノやソブリーノといった前線のタレントに良い形でのチャンスメイクができている。その一方でやはりアラルコンとヨンソンをインテリオールに並べる時に比べると守備面で脆さが見えるのも事実。特に後方のバイタルエリアに侵入されやすくなるのがアレックス起用のデメリットでもある。この試合そういったバイタルに入り込むのが得意なムニアインやサンセが相手にいることからこの部分の懸念はあるものの、カウンターの局面ではイェライ、ヌニェスという屈強なCBを崩すためアレックスの存在は欠かせない。彼の長所と短所どちらがより色濃く出る展開となるのか注目したい。


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2、エスパニョールvsグラナダ

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 ホーム エスパニョールは前節アルフォンソ・ペレスに乗り込み、最下位ヘタフェと対戦するも敗北。マドリー戦の勝利を含め、直近4戦負けなしという結果を残して中で最下位に今季初勝利を献上してしまうという痛恨の結果となった。やはりその最大の原因と言えるのがエースRDTの不在。エースの代わりに入ったディマタ、あるいはロレンは彼の半分の貢献もすることができず結果、枠内シュートはわずか3本と厳しい展開のまま終えてしまった。ただ、その大エースRDTの出場停止は暴力行為によるものとみなされ3試合出場停止も考えられた中、前節の1試合で済むことに。次節に2季ぶりのデルビ―を控えるこの1戦。ホームで確実に勝利し、良い流れを取り戻したいところだ。RDT以外の注目としてはディエゴ・ロペス。水曜日に40歳の誕生日を迎えた彼だが、全く衰えは見られず今季もスーパーセーブを連発。40歳になって初めてとなるこの試合。無失点かつ勝利という気持ち良い形でこの記念すべき1戦を飾りたい。


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 一方 アウェイ グラナダはここにきて復調気味。前節もレバンテ相手にアウェイで3-0と完勝し、これで4戦負けなし。順位も14位まで上昇した。この要因の一つとして考えられるのは守備の安定。DFリーダーのドミンゴス・ドゥアルテをケガで欠き、かなり厳しくなると予想されていた守備陣だが、その代役として入っているビクトル・ディアスの奮闘、そしてチーム全体のブロックを451から442の形に変更したことで前監督時代の安定感を取り戻している。その上で攻撃では崩しの局面、あるいはセットプレーで新加入ロチーナが輝きを見せている。そんな中、この試合の注目はホルヘ・モリーナ。39歳とこちらも大ベテランの域に入っている彼。その影響もあり、ここ数シーズンは中々スタメンとして継続的に出場とも行かなくなってきたものの、出たときの存在感はさすがの一言。前々節のヘタフェ戦でも古巣相手に恩返し弾を浴びせるなど衰えを感じさせないプレーを見せている。ヘタフェ、レバンテに続き、残留争いにおいて直接のライバルとなり得る相手との3連戦最後となるこの試合。アウェイながら勝ち点3を持ち帰りたいところだ。


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3、セルタvsバルセロナ

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 ホーム セルタは前節ラージョ相手に敵地でスコアレスドロー。11本(内枠内5本)のシュートを浴びる厳しい内容だったがディトゥーロの活躍もあって、何とか勝ち点1を持ち帰った。ただ開幕からここまでを見ると不調といわざるを得ない結果。内容的にはよい試合も多いが、それでも勝ちきれないという厳しい状況は続き、遂に順位は15位。12試合フルで消化しながら降格圏まであと3つという順位は到底納得できるものではなく、これ以上の低迷はコウデの去就に関わりかねない問題だ。更に不幸は続き、前節の負傷でミナが離脱。長期離脱にならなそうなことは不幸中の幸いだが、この試合の欠場は確定的だ。そんな中、この試合の注目はガリャルド。今季新加入の彼だが、ここまで出場時間もそこまで多くもなく、出た試合でもインパクトは残せていない。アスパスが不調、ミナはケガという厳しいお家事情もあり、フィットまで待つといった悠長なことは言っていられないチーム状況であり、彼にかかる期待は大きい。ここ3戦リーガでは勝てていない不調バルサ相手に新たなラッキーボーイが得点を挙げ、代表ウィーク前に少しでも良い流れをつかみたい。


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 一方 アウェイのバルサはセルジ暫定監督体制初戦となった前節のアラベス戦はホーム カンプノウでドロー。ブロックを構える相手にメンフィスのスーペルゴラッソ以外ではなかなか効果的な打開ができず、一瞬の緩さを突かれ失点を許してしまった。更にようやく合流し好パフォーマンスを見せていたアグエロが持病の不整脈が再度悪化したようで長期離脱が濃厚に。(またピッチでプレーが見られる日を心待ちにしております。) 一方ミッドウィークに行われたCL第4節ではディナモ・キエフ相手にアンスのゴールで勝利。次節ベンフィカとの決戦まで何とか持ち込むことに成功した。そんなチームにおいて希望となりそうなのがデンべレの復帰。開幕から幅の取れるWGの存在欲していたチームにおいて彼の復帰が大きな意味を持つものになる可能性は大いにある。(と思ったら再度ケガで離脱) 更にアラウホはCLで復帰。ペドリ、フレンキーももう間もなく復帰の見込みと主力陣は続々と帰ってきており、戦力的には十分なものになりつつある。代表ウィーク明けにはチャビの就任がほぼ確定の状況になっている中、セルジ暫定監督の下では最後の試合となりそうなこの試合。(日本時間土曜朝正式にチャビの就任が決定。セルタ戦はセルジが指揮を取る) 彼への感謝のためにも、セルタ相手に気持ちの良い勝利を挙げ浮上のきっかけとしたい。

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DAZN側のミスでサムネがビジャレアルとなっていますが、対戦相手はアラベスです。


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4、アラベスvsレバンテ

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 ホーム アラベスは前節 カンプノウバルセロナ相手にドロー。かなり押し込まれる苦しい展開だったが、何とか1失点に抑え、ワンチャンスをものにすることで貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功した。この勝ち点1で3戦連続負けなしに。4231の形に変更以来の無敗記録は継続しており、ようやく今度こそ自分たちの形を見つけることができたといって良いだろう。そんな中迎える残留争いにおける直接のライバルとの1戦。ここでレバンテを叩き、さらに上昇気流に乗りたいところだ。この試合の注目はCBに入るであろうルジューヌ。負傷離脱期間にミアズガ、ラグアルディアのコンビが好パフォーマンスを見せていただけに序列の低下も考えられたが、復帰初戦となったエルチェ戦からさすがの安定感あるプレーを見せており、その存在感を示している。この試合でもレバンテの強力アタッカー陣を無失点に抑える働きに期待したい。


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DAZN側のミスでサムネがビジャレアルとなっていますが、アラベスです。

 

一方、アウェイ レバンテは前節グラナダ相手に0vs3で完敗。ヘタフェの勝利によって開幕以来未勝利の唯一のチームとなり、苦しい状況は続いている。そんな中、大きな希望はカンパーニャ、バルディの復帰。中盤、そして崩しのフェーズで違いを作ることができる彼らの離脱はレバンテにとってあまりに大きい痛手であった。それだけに彼らの復帰でチーム状況が一気に改善する可能性もあり、大きな期待がかかる。この試合注目はクレルク。ハビエル・ペレイラ就任以来パコ・ロペス時代と比べると低い位置をとっている彼だが、前節2失点目の失点に代表されるように個人パフォーマンスとしては本来の彼とは程遠い。チームとしても4バックでいくのか5バックでいくのか、そしてその中でクレルクにどのようなタスクを与え、どのように使っていくのか。この代表ウィークの中断前にヒントを見つけ出しておきたい。


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5、レアル・マドリーvsラージョ

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 ホーム マドリーは前節 エルチェに何とか勝利。完全に対策され封じられながらもすくないチャンスをものにしたヴィニシウス、らしくないミスからフラストレーションをためるような仕草も多かったものの、見事なアシストで貫禄を見せつけたモドリッチを筆頭に、自分たちのペースではなくてもしっかりと結果を残すマドリーらしさが垣間見える試合となった。ミッドウィークのシャフタール戦でも敵地で難しい試合となったが、こちらも勝利。屈強かつ堅実なDFラインにベンゼマ、ヴィニシウスに代表されるアタッカーの能力を最大限生かし、どのような試合でも勝ちきる。そんなマドリーらしさが垣間見える連戦となった。そして迎える好調ラージョとの1戦、注目はミリトン。序盤こそ不安定さを感じさせていた彼だが、ここ最近は絶好調だった昨季終盤をも上回るような好パフォーマンスを見せており、シャフタール戦では見事なフィードでベンゼマのゴールの起点となる場面もあるなどCBとしてもう一つ上の段階に向けて成長しつつある。ここまで1G/80分のペースで得点を取っている好調ファルカオとのマッチアップとなることが予想されるこの試合、披露こそ心配ではあるが、ファルカオ相手にミリトンがどのようなプレーができるのかにも注目したい。


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  一方 アウェイ ラージョは前節セルタ相手にスコアレスドロー。多少メンバーを変えながらもセルタ相手に押し込む展開は続いたが、1点が遠くホームで勝ち点2を取りこぼす結果となった。ただ順位こそ6位とここまで出来すぎといって良い結果のラージョだが、あくまで目標は残留。その意味ではベルナベウに乗り込むこの1戦も胸を借りる気持ちで勢いそのままに自分たちのスタイルを貫き通してくるはずだ。注目はトレホ。前節は休養という意味で途中出場となった彼だが、ここまで見事なプレーでラージョ攻撃陣を牽引。アシストランキングでは6をマークしベンゼマに続く2位につけるなど好調を維持している。彼の特徴としては左に流れて一度中継点となり、そこからアルバロ、フランとから絡みながら抜け出したアルバロ、中央のファルカオ、右HSのイシに良い形で供給していくもの。そういう意味ではベンゼマと似ている部分もあり、このアシストランキング1位、2位対決には注目。本調子とは言えないカゼミロ相手にトレホが空いてエリア内に近いところで脅威となれれば、ラージョに流れは傾くはず。上位対決となるこの試合、質の高い両チームの対決に期待したい。


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ラ・リーガ 12節 プレビュー Part1

1、前段

 皆さんこんにちは。

 今週はミッドウィークもリーグがあり、海外サッカーファンは大忙しの1週間だったことと思われます。個人的にもミッドウィークの試合は4試合くらいしか、しっかりとみることができませんでした。早いもので本日にはまた12節が迫っており息をつく間もないほど怒涛なペースで試合が続いていきます。皆様も無理のない程度にリーガを楽しんでいきましょう!

 大きなトピックとしてはこの日曜日からサマータイムが終わり、キックオフ時間が1時間それぞれ遅くなります。これをどう捉えるかは人それぞれですが、個人的には21時キックオフが少々早く、頭からみるのが厳しいこと、向こうのナイトゲームが5時キックオフになることで睡眠時間が単純に1時間増えることからこの通常時間は好きです(笑) 

 と雑談はここまでにして、プレビューに移りたいと思います。ベストイレブンに関しては見れていない試合が多いことからカットといたします。楽しみにしてくださっている方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。

2、ラ・リーガ12節プレビュー

 1、エルチェvsレアル・マドリー

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 ホーム エルチェは10節のエスパニョール戦は2vs2のドロー。ミッドウィークの11節はアラベスに0vs1で敗戦。この2試合の結果により、2勝4分5敗の15位と昨季の成績を考えれば妥当ではあるものの、積極補強をしたこと、そして内容面でもよいものを見せていることを考えると厳しい結果になっている。特にアラベス戦では試合を通してかなり攻め込まれ圧倒された。そして迎える今節、相手はマドリーとこの流れで当たるにはあまりにも困難な相手との対戦となる。とはいえホームの舞台で簡単にひねられるわけにもいかず、意地を見せる展開に期待したい。注目はカシ―ジャ。かつてマドリー所属経験もあるこの守護神は、前節4セーブと1失点こそ許したが好パフォーマンスを披露した。バディアが昨季途中から完全にエスクリバからの信頼をなくしたことで、カシ―ジャは新加入ながら守護神として定着している。攻め込まれることが多くなるであろうこの試合、守護神のファインプレーは勝ち点ゲットへ欠かせないもの。カシ―ジャ中心の粘り強い守備でなんとか意地を見せたい。


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 一方アウェイ マドリーは週末のクラシコでは敵地カンプノウで快勝。スコアこそ2vs1であったがアンチェロッティの策が見事にハマり、それに合わせ選手が見せる質の高いプレーはバルサを数字以上に圧倒した。一方でミッドウィークのオサスナ戦では5枚で退く相手を崩し切れずスコアレスドロークラシコ後の試合が上手くいかないのはいつものことであり、またこの試合はオサスナの奮闘もかなり光っていたことからあまり気にせず、この週末の試合をしっかりと勝ち、ポイントを積みあげていきたいところだ。注目はモドリッチ。ミッドウィークお休みとなった彼はこの試合での出場が予想される。フェデがクラシコのケガで長期離脱することが決まった今、インテリオールのポジションでランニングからハーフスペースを打開できるのは彼唯一に。年齢も年齢となり、シーズンフル稼働、週2で試合はさすがに難しくなってきた彼だが、やはり出場した時の存在感はかなりのもの。この試合でも4枚か5枚かは分からないがオサスナ戦同様ブロックを退かれることは容易に予想できる。その中で彼がどのようなプレーで崩しのタクトをふるっていくのか注目したい。


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2、セビージャvsオサスナ

f:id:rintorres9:20211030101355p:plain                                                    ホーム セビージャは週末レバンテと撃ち合いを演じ5vs3で勝利。ミッドウィークはマジョルカ相手に1vs1という結果になった。しぶとく勝ち点を拾い、ここまで6勝3分1敗の3位とまずまずの成績を残している一方、内容的には不安定な戦いが続いている。そして今後3連戦は好調を維持するオサスナ、現在3連続引き分け中のCL第4節リール、そしてデルビ・セビジャーノと非常に難しく重要な戦いが続く。その中でいかに内容を高めながら、結果も伴わせられるかは今後リーガ、CLにおいて上位進出するための1つ指標になるようなところだ。その3戦において注目したいのがムニル。開幕から中々出場機会がなかった彼だがレバンテ戦でゴールを挙げ、続くマジョルカ戦でもスタメン起用。この試合では存在感を示すことができなかったが、ロペテギの構想には十分含まれるようになったといって良いだろう。その彼がこの3連戦においてどのようなプレーを見せることができるか。エンネシリが離脱中の今、エストレーモからの彼の得点力に期待したい。


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 一方アウェイのオサスナは週末の第10節、グラナダに1vs1のドロー。チミーのゴールで先制しながらも90分の劇的ゴールによって勝ち点2を失った。ミッドウィークのマドリー戦は押し込まれる厳しい展開ながら、5バックでしぶとく構え、何とかマドリー攻撃陣をシャットアウト。スコアレスドロー決着となった。そして迎える今節はセビージャ戦。マドリー戦に続き、連続で非常に難しい相手との対戦となる。ただオサスナは今季アウェイでは無敗。更に引き分けたのも前節サンティアゴ・ベルナベウに乗り込んだマドリー戦のみとアウェイで無類の強さを誇っている。難攻不落のピスファンといえどもオサスナが恐れることは何もないはずだ。注目はモンカジョラ。オサスナ、セビージャともに中盤には戦える選手が多く、フィジカル的な局面が多く見られる1戦になることは予想でき、その中でモンカジョラがどのようなパフォーマンスを見せることができるかは大きな注目だ。モンカジョラ自身としても五輪を経験し、今後ラ・ロハの厳しい中盤3枠の争いに名乗りをあげていくため、こういったビックマッチでインパクトを残したい。


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3、バレンシアvsビジャレアル

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 バレンシア自治州ダービーとなるこの試合。

 ホーム バレンシアは週末のマジョルカ戦は2点を先行する厳しい展開となり、何とか90分からのゲデス、ガヤのゴールで追いついたものの一人少なくなった相手に勝ちきれず。ミッドウィークのベティス戦は1vs4で完敗。これで7試合勝ちなしと開幕からの好調はすっかり見る影もなくなってしまった。更に前節DFリーダーのガブリエウがケガで離脱と非常に良くない流れが続いてしまっている。その中でなんとか1勝を挙げ、この流れを払拭するため、ホームに迎えるこのダービー戦は何としても勝ち点3が欲しい。この試合注目はディアカビ。ガブリエウのケガで右CBとして出場することが予想される彼だが、依然不安定なプレーが多いのが現状。パコやダンジュマと対峙することが予想されるこの試合では大きく懸念が残るところ。ただ、ガブリエウがケガした今それは、如何ともしがたく彼の奮起に期待するしかない。ボルダラスの強みをしっかり取り戻し、堅守からのカウンターでなんとかビジャレアル相手に勝利を挙げ浮上の足掛かりにしたい。


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 一方のアウェイ ビジャレアルは週末の10節アトレティックに痛恨の敗戦で連敗に。ミッドウィークのカディス戦では2点のビハインドを何とか追いついたが、3vs3のドローとなり、これで3戦勝ちなし。更にはジェラールの再離脱、フォイスの負傷離脱と主力陣の怪我人も多くなってきており、バレンシア同様かなり厳しい流れが続いている。そんな中迎えるこの試合、アウェイとはいえ勝ち点3を持ち帰りたい1戦だ。注目はチュクウェゼ。ジェラールが離脱し、再度ピノ、ダンジュマへの負担が大きくなる中で、前回のジェラール不在時にはいなかったチュクウェゼの存在はキーになるだろう。右の大外から仕掛けドリブルからチャンスメイクする彼はピノやジェラールともまた一線を画すものであり、左のダンジュマとともにサイドでよい形を作ることで中央を空けることにもつながる。けが人がいるとはいえ、それでもタレントは十分そろっているだけにきっかけさえあれば浮上は必ず見えてくる。そのきっかけをこのダービーから作っていきたいところだ。


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4、バルセロナvsアラベス

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 ホーム バルセロナは10節のクラシコではカンプノウでマドリーに敗戦。これでクラシコ5連敗と屈辱の結果となった。更にミッドウィークでは昇格組ラージョにファルカオのゴールを許し敗戦。フレンキー、アンス、ペドリらを欠く攻撃陣はチャンスというチャンスを作れず、試合終了後ようやくクーマンの解任が発表された。後任としてはチャビが確定視されている中、少なくともこの試合まではBチームの監督を務めるセルジ・バルファンが暫定監督として勤めることに。クーマン、チャビ同様元バルサのプレーヤーでもある彼は今季からピミエンタのいなくなったBチームの監督を務めているが、結果としてはあまり出ていない現状。ただ最後の希望といってもいいチャビに少しでもいい環境でバトンタッチしてあげるためにも、アラベスをホームに迎えるこの試合、勝ち以外の結果は許されない。前節厳しいチーム状況の中1人気を吐いたニコに更なる期待を抱きつつ、新監督へのアピール合戦ともなるこの試合、各人の奮起を楽しみにしたい。


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 一方アラベスはここにきてカディス、エルチェに連勝し今季2、3勝目を連続して挙げた。勝利した相手もまた残留争いにおいてライバルになるであろう2チームでありこの連勝が持つ意味は大きい。今節も3連勝目となる勝利を挙げ勢いを更につけたいというのは事実だが、現実を見るといくら不調とはいいえカンプノウバルセロナに勝利するハードルは極めて高いのも事実。リアリストとして勝ち点1を狙いに行く必要はあるだろう。注目はマヌ・ガルシア。アトレティコ戦からの541変更以来、出番が激減していた彼だがトップ下に置く4231の再採用によって再びスタメンが見えてきた。彼のイマジネーションと狭いスペースでのターンのテクニックはアラベスにおいて唯一無二のもの。引きこもってのカウンターが基本になるであろうこの試合でも、カウンターの局面で彼の一人外す能力は間違いなく武器になるはずだ。新フォーメーションによって良い波に乗り出したアラベス。その波を終わらせずさらに大きいものにしていくため、この試合も良い形で乗り切りたい。


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5、カディスvsマジョルカ

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 ホーム カディスは週末の10節、アラベスに0vs2で敗戦。ミッドウィークの11節はビジャレアルに3vs3のドローという結果となった。これでチームは6試合勝ちなし。順位も降格圏の18位に沈む厳しい戦いが続いている。課題として着目すべきは失点の多さ。総失点数は18となっており、この数字はレバンテに次いでワースト2位。堅守を売りにしているチームとしてこの数字は到底許容できないものである。唯一のポジティブな点としては新エースのロサーノがミッドウィークにハットトリックを挙げ、勢いに乗っていること。彼に良い形で勝利を決める得点を挙げてもらうためにも守備の再構築は必須だ。注目として挙げたいのは左ラテラルのエスピノマジョルカは前節でも見せていた通り、右サイドからの攻撃にストロングを持っており、ここをどのように封じるかは一つのポイントになる。左に入ることも予想されるロサーノの守備負担を軽減し、カウンター時の武器とするためにエスピノの奮闘は欠かせない。今後残留争いにおいてライバルとなる可能性もある相手にホームで負けるわけにはいかない。堅守速攻という自らのスタイルをもう一度取り戻し、勝ち点3を取りたい。


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 一方アウェイ マジョルカはこの10節、11節バレンシア、セビージャと強敵との連戦を2分けで乗り切った。この2試合で計3人の退場者を出していることは大きな課題であるが、それでもしぶとく勝ち点を拾い続けているのは評価に値する。ただ一方で勝利という結果がなかなかついてきていないのも事実。ラレアル、バレンシア、セビージャという3連戦を2分1敗とまずまずの成績で乗り切った今、カディス相手に勝ち点3を奪い残留争いに巻き込まれない体制を今から作っておきたい。注目はマフェオ。負傷離脱を経て前回の代表ウィーク明けごろから帰ってきた彼だが、さっそくサストレとの格の違いを見せつけ右サイドを攻守において制圧している。イガンイン、ダニ・ロドリゲスとの連携ももはや十分すぎるほどのもので、右サイドはマジョルカにとって大きなストロングだ。この試合でも彼を中心とした右サイドの打開から中で待つストライカーに良いボールを供給したい。敵地から勝ち点3を持って帰るだけの体制はすでに整っているはずだ。


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ラ・リーガ 10節プレビュー part2

1,前段

皆さんこんにちは。よろしくお願いします。

今回は日曜開催の4試合+月曜開催のセルタvsヘタフェについて書いていきたいと思います。Part1では金曜開催のオサスナvsグラナダ、土曜開催の4試合について触れていますので、まだご覧になっていない方はアーカイブ視聴等の際に役立てていただけたら幸いです。

 

rintorres9.hatenablog.com

 

2、ラ・リーガ10節プレビューpart2

6、セビージャvsレバンテ

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 ホーム セビージャは前節セルタ相手にクンデ、ジエゴ・カルロスの2人を欠く中で、何とか勝利。ただ内容としてはかなりセルタに圧倒され、14本のシュートを浴びる厳しい展開に。ミッドウィークのCLでも3戦連続のドローとこの序盤戦いまいち流れに乗り切れていない。その中で、ごく一部ではあるがロペテギに対して解任という声も上がっており、そろそろ内容も伴った形で気持ち良い勝利を挙げ、そういったノイズをかき消したいところだ。この試合の注目に挙げたいのはオカンポス。コロナで出遅れたこともあるとはいえ、未だに今季無得点とチーム同様いまいち流れに乗り切れていない彼だが、エン=ネシリが離脱中の今、彼の得点力にかかる期待は大きい。またプレー面はもちろん、メンタリティ的にも、この曇りがかった状況を改善するため、チームを一番前から引っ張っていける存在は彼のみであり、そういった観点からも、この雰囲気を消し去るようなゴールを彼が挙げることで、チーム全体としても勢いがついてくると考えられる。満員のピスファンで新監督になってからまだ2戦目のレバンテを迎えるこの1戦。内容、結果ともに気持ちの良い勝利を挙げたい。


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 一方、アウェイのレバンテは前節 ヘタフェ相手にスコアレスドロー。ハビエル・ペレイラ政権初戦は若干ヘタフェに押されるような形で終了。ただ433の形でサイドを上手く使う形は何度か見られ、パコ・ロペスと違うスタイルでのフットボールの前兆は見られた。この試合の注目はメレーロ。前節インテリオールに入ると、サイドからの突破に合わせた良い飛び出しでチャンスを作った。カンパーニャ、バルディがいない今、中盤で創造的なプレーで違いを作れるのは彼のみ。セビージャ相手に押し込まれる展開が続く中で少ないチャンスを活かすならメレーロが前線のタレントと出来るだけ近い距離で、関わることが必要になってくるだろう。アウェイ セビージャ戦という非常に難しい試合とはなるが10試合目となる今節、そろそろ勝ち点3を取らなければ早々にしてその残留という目標が非常に遠いものになりかねない。タレントはいるだけに良い形で彼らを結びつけることができれば勝機はあるはずだ。


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7、バルセロナvsレアル・マドリー

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 全世界が注目するサッカー界のみならずスポーツ界最大の1戦エル・クラシコ

 ホーム バルセロナは前節アンスの先発復帰を彼自身のゴールとともに3vs1という結果で飾ると、ミッドウィークのディナモ・キエフ戦でも今季CL初勝利を挙げ、良い流れを保ってこのクラシコを迎えることになった。前節以降のトピックスの一つとして挙げられるのがデストのWG起用。高い攻撃力を誇る反面、ラテラルからだと消えるシーンが多くなってしまうといったデストの特徴にフィットしたこの起用は、今のところ見事成功しており、左でオーバーロードを作りつつ、右でアイソレーションを作り、デストの仕掛けとフレンキーの飛び出しから決定機というシーンはこの2戦でも見られた特徴だ。そんな中注目したいのがピボーテに入るブスケツ。両チームの今季のスタイル的ににバルサが比較的ボールを握り、マドリーがそれにハイプレスで迎え撃つといった展開が予想される。その中で世界最高のピボーテがどのような立ち位置を取り、どのようなタスクを担うのか。これは勝敗に直接かかわるようなポイント。バルサからすると彼を中心としたサリーダ・デ・バロンででマドリーのハイプレスをひっくり返し、メンフィス、アンスといった前線のタレントに良い形でつけたいところだ。いくら持ちなおしてきたとはいえ、今季の出来を考えると実力的にはマドリー優位といわざるを得ない一戦。ただバルサといえどホーム カンプノウでのクラシコ連敗など到底受け入れられるものではない。この試合こそ満員になると予想されるカンプノウ。それも観光客ではない現地クレの大観衆の後押しを受け、このエル・クラシコで周囲の雑音を完全に払しょくしたい。


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 一方 アウェイのマドリーの第9節はCL水曜開催の影響で延期。そしてミッドウィークのシャフタール戦では見事マニータをかまし快勝。こちらもバルサ同様良い形でこのクラシコに臨む。今のマドリーは中盤のユニットの人選によってチーム全体のスタイルをかなり変えることのできるチームであり、この試合でも、フェデ、カマヴィンガを用いハイプレスで強度高く前からはめてくるのか。はたまた、CLに引き続きトニルカコンビを起用し、ボール支配を狙いに行くのか。ここの人選は試合前の大きな注目点だ。そして注目選手を一人挙げるとすればヴィニシウス。この試合マッチアップが予想されるのはセルジ・ロベルトもしくはミンゲサのどちらかであり、彼ら相手であればヴィニシウスのところで質的優位は間違いなくとれるとみられ、ヴィニシウスが決定的な仕事を何度できるか、そしてそれを何度ゴールにつなげられるかはこの試合の命運を分けることになるだろう。カルバハル、メンディ、アザールらも復帰しほぼほぼ万全な状態でこのクラシコに臨むマドリー。昨季に続き、カンプノウでのクラシコ連勝なるか。


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8、ベティスvsラージョ

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 ホーム ベティスは前節アラベス相手にかなり苦しみながらもイグレシアスの得点でなんとか勝ち点3をゲット。ミッドウィークのレバークーゼン戦でもドイツ勢特有の強度の高いハイプレスに苦しんだが、なんとか1vs1の引き分けに。結果で見るとここまで4勝3分2敗の8位とまずまずの滑り出しを見せたベティスだが、特にここ最近の試合では内容面でかなり劣勢に立たされていることが多い。オトラの中では最高峰のマンパワーを持っているだけにそれでも結果がついてきているが、躍進中のラージョを相手とするこの試合はそうもいかない。注目はギド・ロドリゲス。ウィリアン・カルバーリョの隣としてドブレピボーテの一角に入る彼は開幕で出遅れながらも、復帰後は地味ながら不安の残るCBの前でフィルターとして機能。豪華な2列目を後ろから支えている。この試合ではトレホとのマッチアップが予想される。ファルカオ、イシ、アルバロといったタレントに比べると目立たない彼だがサイドによく顔を出し、攻撃の潤滑油として機能している。その彼を上手く消すことができれば、ラージョの攻撃力半減に繋がるはずだ。過密日程が続く中ではあるが、バレンシアアトレティコ、デルビ・セビジャーノと続く今後の対戦相手を考えてもホームで迎えるこの試合、確実に勝ち点3を取り、良い流れを作りたい。


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 一方、アウェイ ラージョは前節エルチェ相手に2vs1で勝利。先制点を奪われながらもしっかりと2点を取り、勝ちきるあたりもはやその実力は本物といっても過言ではないだろう。ここまでアウェイでの戦績は1勝1分3敗と全勝中のホームに比べると厳しいものにはなっているが、この良い流れを切らさないためにも、敵地ビジャマリンから勝ち点を持って帰りたい。注目はコメサーニャ。前節見事なパスでマリオ・エルナンデスのゴールを演出した彼は、開幕からドブレピボーテの一角に入り、左落ちからゲームを作っている。これとほぼ同様のタスクを担う選手ベティスにもいる。それがウィリアン・カルバーリョ。開幕から調子を上げ、ベティスの中盤を完全に仕切っている彼とコメサーニャのどちらがよりチームの中心としてボールに触り、リズムを作ることができるか。中盤を制し有利に試合を進め、さらに躍進を一つ上の舞台に進める勝利をつかみたい。


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9、アトレティコvsレアル・ソシエダ

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 ホーム アトレティコの第9節はCL水曜開催の影響で延期。ミッドウィークに迎えたCLではリヴァプールにサヴィッチ、ヒメネスの両CBを頭から使えない中、2点を先行されるという非常に厳しい展開になるものの、グリーズマンのドブレーテで同点。その後もアリソンの牙城に阻まれはしたが、あと一歩というシーンを何度も作った。試合としては60分前のグリーズマンの退場、ケガを抱えていたエルモソの軽率なファウルによるPK献上などによって結果的に失点を許しホームで敗戦と厳しい結果になったが内容的には一切下を向かなければならないようなものではなく、今後の自身につながるようなものであった。そして迎えるこの試合、注目はグリーズマンリヴァプール戦ではドブレーテの末、退場という劇場を作り上げた彼だが、退場の際ワンダ・メトロポリターノの観衆から大きな拍手で送りだされていたことからわかるように、この試合でファンからも再び受け入れられたようだ。そして今節は古巣ラレアル相手。前所属時から古巣相手に好パフォーマンスを披露することが多いだけに、この試合も更にコルチョネロスのハートを掴む結果が欲しいところ。暫定とはいえ現在首位に立っているラレアルをホームで確実に叩き、しっかりと優勝戦線を牽引したい。


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 一方 アウェイ ラレアルはマジョルカをホームに迎えた前節、アイヘンが前半終了間際に退場し、10人となる厳しい展開だったが、90分ロべテの劇的ゴールで何とか勝ち越し、暫定首位に躍り出た。ただこの試合に続きアトレティコ戦でも代表ウィークで怪我を抱えて帰ってきたオヤルサバルの欠場が濃厚視されており、絶対的エースを欠いて昨季チャンピオンのホームに乗り込む。この試合注目はエルストンド。今季、守備面サリーダでの貢献ともにリーグトップといっても過言ではない存在感を放っており、前節10人になって以降の圧倒的守勢の中でも、見事なパフォーマンスを見せ無失点に貢献した。この試合でも守勢に回ることは予想され、その中でスアレス、フェリックス、グリーズマンといった世界最高峰のタレント相手に彼がどのようなプレーを見せられるのか。チームの命運という意味でももちろん、彼個人の今後の代表入りやステップアップなどへの試金石にもなる1戦だ。


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10、ヘタフェvsセルタ

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 ホーム ヘタフェはキケ・フローレスを新監督として迎えての初戦となったレバンテ戦でドロー。今季初勝利とはならなかったが、マクシモビッチをSTのような位置に置き、その下にクアトロピボーテを並べるという新しい形は良い形を何度か作った。同じく今季苦しんでいるセルタをホームに迎えるこの1戦。初勝利を挙げ、浮上へ良い流れを作りたいところだ。注目はアランバリ。前節右サイドに入った彼はハーフスペースを走り抜け、ダミアン・スアレスからボールを引き出してからのチャンスメイクでよいシーンを何度か作った。この形はかなり新生のヘタフェのストロングとなっており、セルタ戦でもここで押し込むことで、セルタのストロングであるハビ・ガランの攻撃力を無効化したいところだ。これまで得点がわずか3とリーグ全体でも圧倒的に少ないヘタフェ。ストライカーの決定力が上がらない今、2列目以降の選手の得点力にも期待したい。


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 一方 アウェイのセルタは前節セビージャ相手に圧倒的に押し込みながらも0-1で敗戦。これで連敗となり、一時連勝によって掴みかけた良い流れをみすみす放してしまうこととなった。絶対的エースのアスパスも未だに本調子とは程遠く、未だ7点とセルタにしては寂しいスコアになっている。そんな中この試合期待したいのはミナ。アスパスの不調が続く中、ミナは良く体を張り、チームに貢献している一方で、セビージャ戦でもあったように決定機逸も目立っている。昨季12得点を挙げ今年こそ15点の壁を破りたいところ。相方、そして2列目以降の得点力という意味でもいまいち伸び悩んでいる中、彼がエースとしてチームを勝たせる点を決められるのか注目したい。本来であれば今季こそ欧州カップ戦出場を目指さなければいけないだけの戦力を持っているセルタ。この試合未だ未勝利のヘタフェをしっかり叩き今後の上昇気流を再度作りたい。


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ラ・リーガ第10節 プレビュー Part1

 1、前段

 皆さんこんにちは。よろしくお願いします。

 前回のプレビューからTwitterに出してみたところ見ていただける方が格段に増え、Twitterの偉大さとプレッシャーを感じております笑 こんな意見もあるのかあ程度に気楽に見ていただけりとありがたいです。また、各チームのサポーターのほうが圧倒的に各チームについての知識はお持ちだと思いますので、間違い等ありましたらコメントで教えていただけるとありがたいです!

2、ラ・リーガ9節&欧州カップ戦(リーガ勢)振り返り

 CL水曜開催の影響で延期となったのグラナダvsアトレティコ、アトレティックvsマドリーを除く8試合が行われた今節のリーガ。今節もエキサイティングなゲームが繰り広げられた。今節最大の注目、バルセロナvsバレンシアはアンス、メンフィスの躍動でバルセロナが勝利、今季躍進中のオサスナ、ラージョもそれぞれビジャレアル、エルチェを下し好調を維持。一方ジェラールが帰ってきたビジャレアルはそのオサスナに終盤のミスで勝ち越され敗戦。この敗戦をもって今季のリーガ無敗チームはなくなることに。他にも暫定首位に躍り出たラレアル、連勝達成のエスパニョール、スコアレスに終わったレバンテvsヘタフェの新監督同士の対戦などトピックスが多い節となった。

 ミッドウィークのCLではグループBのアトレティコリヴァプール相手に30分以上数的不利という厳しい状況のなか奮闘しながらも2vs3で敗戦。グループDのマドリーはシャフタール相手にマニータ達成。崖っぷちのグループEバルセロナディナモ・キエフ相手にピケのゴールで1-0勝利。グループFのビジャレアルヤング・ボーイズ相手に4発快勝。グループGセビージャはリール相手に3試合連続となるドロー。

 ELではラレアルがオーストリアのストゥルム相手に1-0で勝利。ベティスレバークーゼンとの天王山をビジャマリンで1-1のドロー。

 さて振り返りはここまでとして次の章から本題のプレビューに入りたいと思います。いつも通りリーガ9節のベストイレブン、およびそのサブチームを置きますが、試合数が少なかったこと、ポジションが偏ってたこともあり、色々とツッコミどころのあるものになってしまいましたが、温かい目でよろしくお願いします。

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3、ラ・リーガ10節プレビュー

 1、オサスナvsグラナダ

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 ホーム オサスナは前節ビジャレアル相手にアウェイで勝利。アラサテの採用した5バックの形が完璧にハマり、抜擢されたウナイ・ガルシア、ファン・クルスが完璧に近いパフォーマンスを見せるなどチーム全体の総合力はかなり充実したものがあり、暫定5位と大躍進を見せている。エル・サダールに17位グラナダを迎える今節も確実に勝ち点3を取り、この良い流れを継続したい。ただ、大きな懸念点が一つ。それはキケ・ガルシアの負傷離脱。ここまで新加入ながら2得点を挙げ、フィニッシュ以外での貢献も大きかった彼の離脱はかなりの痛手であり、その穴は大きい。そんなこの試合注目したいのはチミー・アビラ。昨季負った大けがを乗り越え、とうとう復帰後初ゴールを前節挙げたチミーはこの試合キケの代わりにCFに入ることが予想される。タイプ的には異なる両者だが、チームとしてもチミーを生かす形はすでに確立済みであるはず。アラサテがグラナダ相手に彼をどう起用するか、そしてその期待にチミーは応えることができるか。彼特有の信じられないようなスーペルゴラッソにも期待したい。


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 一方アウェイのグラナダは9節アトレティコとの試合が延期になったことから代表ウィークも含め約3週間ぶりのゲームとなる。グラナダにとっての前節となるセビージャ戦では強敵相手にロチーナの得点を守り切り、見事今季初勝利。この試合に負けていたらおそらくロベルト・モレノはこの代表ウィーク期間に解任になっていたであろうことを考えると、この試合このセビージャ戦の結果が結果通りポジティブなものであることをロベルト・モレノは証明したいところだ。この試合の注目はロチーナ。今夏レバンテから復帰した彼は、合流直後から好パフォーマンスを披露。労働家タイプ、あるいはスピード系が多いグラナダのアタッカー陣の中で所謂テクニシャンタイプである彼の存在は大きくアクセントとなり得る存在だ。この試合でも彼がトロの脇を突き、そこからスアレスマチスといった推進力を備えたアタッカーに良いボールを供給できるかはグラナダにとっては大きなポイントとなるだろう。アウェイの地で躍進中のオサスナをたたき、連勝を挙げこれからの巻き返しにつなげたい。


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2、バレンシアvsマジョルカ

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 ホーム バレンシアは前節カンプノウバルセロナ相手に1vs3で敗戦。これで代表ウィーク前と合わせ5試合勝利なしと結果的にはかなり厳しい状況が続いている。ただそれでも前節離脱から戻ってきたソレールとガヤは早速躍動。ガヤに至ってはスーペルゴラッソを沈めるなど状態に問題はないと思われる。ベストメンバーがようやく揃った中でホーム メスタージャで昇格組のマジョルカを迎えるこの試合、確実に勝ち点3を取り切り、再度上昇気流の波を作っていきたいところだ。注目はマキシ・ゴメス。ここまで全9試合中8試合に出場している彼だがゴールは未だに1。確かに得点以外でのボールキープやプレッシングなどで担っている役割は大きく、ボルダラスも擁護してはいたが、その一方でやはり純粋なストライカーとして得点という明確な結果を求めたくなるのも事実である。ソレール、ゲデス、H・ドゥーロなど1.5列目以下の得点力は高いだけに一番前を務める彼にゴールがついてくるようになれば破壊力はかなりのものになる。エースの一発でマジョルカを沈め再浮上のきっかけにしたい。


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 一方アウェイのマジョルカは前節ラレアルに敗戦。45分間数的優位な状況の中で試合を進めながらも終了間際に失点を許し痛恨の敗戦となった。更にエースといっていいであろう久保建英がおそらく年内復帰は厳しいという報道も出てきており、彼を除いた選手たちで再度、残留という目標にしっかり目を向けた形でのチーム作りを進めていく必要がある。そんな中、前節はケガから復帰しスタメン起用されたアンヘルが持ち味を生かした良いプレーを披露。アブドンはプリメーラの舞台ではまだ実力を出し切れていないがニーニョ、ホッペ、アンヘルと十分に計算できるタイプの異なるストライカーを3枚抱えているのは大きな強みだ。ただこの試合の注目として挙げるのは彼らではなくイガンイン。10歳から約10年間にわたって育ててもらったクラブから初めて今季離れ厳しい環境に身を置いているイガンイン。彼にとってもバレンシアは憧れのクラブであったはずである一方見返したい存在でもあるのかもしれない。合流から良いプレーを継続しているイガンインだが結果はマドリー戦でに1点のみ。久保の離脱を踏まえても、彼の復帰まで攻撃の中心を担っていかなければいけないイガンインにとってこの古巣との試合は大きな意味を一戦となる。古巣相手に結果を残し、アウェイで勝ち点を持って帰りたい。


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3、カディスvsアラベス

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 ホーム カディスは前節エスパニョールに敵地で敗れ、これで4戦勝ちなしとなってしまった。というより、シーズン開始より未だ勝利はセルタ相手の1勝のみとなっており、厳しい状況が続いている。この大きな原因と言えるのは本来持ち味のはずのディフェンス面。9節終了時点で13失点という数字は5チームと並んではいるものの最多タイ。バルサバレンシア相手にスコアレスドローに持ち込むなど、全試合で守備が崩壊しているわけではないが、敗れた試合では必ず複数失点を喫している。この点を踏まえて重要となるのが先取点。やはりカディスのチームスタイル上どうしても先に失点してしまうと無理に高い位置でボールを握らなければいけなくなり、そこでうまくいかない内に追加点を許すというパターンが多くなってしまう。そのため、先に得点を挙げ自分たちの土俵に持ち込むような試合にすることが何より肝要だ。注目はネグレド。ここ最近スタメンを外れることも多くなってきた彼だが、やはりその高さ、キープ力、得点力は唯一無二のものであり彼の活躍なくしてカディスの勝利というのは考えづらい。エースの先取点で自分たちのペースに持ち込み今季2勝目となる勝利を挙げたい。


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 一方 アウェイ アラベスは前節ベティスをホームに迎えたものの、終了間際のボルハ・イグレシアスのゴールに沈み、これで3連敗。この試合では唯一の勝利となっているアトレティコ戦以降3試合継続してきた541の形から、ホセルとデ・ラ・フエンテを並べた442に変更。これが功を奏し、ベティス相手にもかなり優位性を持てるシーンもあった互角の試合を繰り広げることに成功した。終了間際、一瞬スキが生まれたところを突かれたのは改善点だが、今度こそチームの形は定まったといっていいのではないだろうか。そんな中迎えるカディス戦。アウェイとはいえ残留争いにおいて直接のライバルとなる相手に勝ち点3を持ち帰り自信を付けたいところだ。注目は左ラテラルのルベン・ドゥアルテ。開幕以来行ったハイプレスにおいてはかなり不安定なパフォーマンスが続き明確な穴となっていた彼だが、従来通り低い位置でのブロックづくりに転換してからは好パフォーマンスを披露している。この試合のマッチアップはおそらくカディスの切り札サルビ・サンチェスであり、彼相手にドゥアルテがどこまでできるかはアラベスの命運を分けるはずだ。


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4、エルチェvsエスパニョール

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 ホーム エルチェは前節ラージョ相手に逆転負けを食らった。南米予選の影響からモヒカやロコといったタレントがベンチスタートを強いられたことで、どうしても質的にいつもと劣るものがあったのは事実だが、ここで勝利し連勝街道に乗りたいところではあったが…。とはいえやっている内容がいいだけにもう少し勝ち点が欲しいところではあるが、昨季の成績を考えれば、2勝3分4敗の14位という成績は決して悪いものではない。ストライカー陣もそれぞれがフィットし躍動し始めていることからも、上昇気流に乗るのはそう遠くない未来なはずだ。この試合の注目はそのストライカー陣からルーカス・ボイェ。エルチェの絶対的エースは負傷離脱後初めてのスタメン復帰となった前節、独力で相手を引きはがしスーペルゴラッソを披露。さすがのパワーと決定力を見せつけた。スペイン人離れしたフィジカルを持つ彼の存在はボールキープ、崩し、フィニッシュそのいずれもでやはり欠かせないもの。ここまで6点と伸び悩んでいるエルチェのゴール数だが、彼がベネデットやルーカス・ペレスといった新戦力とよりよい関係性を築けるようになってくれば、いわゆるケチャップが溢れるような状況になっても不思議はない。ディエゴ・ロペス中心に堅い守備を築いているエスパニョール相手にゴールを沈め勝ちきることができるか。残留への直接のライバルとなる相手をホームでたたき今後の浮上につなげたい。


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 一方 アウェイのエスパニョールは前節ホームでカディス相手に2-0と完勝し、これでマドリー戦に続き連勝。直近5試合で3勝1分1敗とチームは間違えなく上昇気流に乗ってきている。選手個々のパフォーマンスに目を向けても中々ここまで活躍できていなかったエンバルバがようやく昨季セグンダで見せたようなプレーを見せ始め、エースRDTは既に4Gと爆発中。メレンドやニコ・メラメドといったカンテラーノたちも躍動しており、ポジティブな情報に溢れている現状だ。この試合、注目はモルラネス。好パフォーマンスを披露していたバレがケガで離脱し、前節スタメン出場したダビド・ロペスのパフォーマンスが良いものでなかったことから、この試合では彼のスタメン起用も十分に考えられる。合流後、スタメンとして定着していた彼だが、守備力の問題からか近頃はベンチスタートが続いている。更にはヤンヘル・エレーラが長期離脱から復帰してきており、今後ダルデルのパートナー争いはかなり激しいものになることは容易に予想可能だ。そのような状況だからこそ、エレーラが万全でなく、バレがケガしている今のうちにどれだけアピールできるかは重要。今季の躍動、そして来期以降のビジャレアル帰還のために自分の力を証明したい。


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5、アトレティックvsビジャレアル

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 ホーム アトレティックは9節はマドリーとの対戦であったことから延期。そのため約3週間ぶりの試合となる。アトレティックにとって前節となる第8節はサンマメスにアラベスを迎え1vs0で勝利。ここまで3勝4分1敗とまずまずのスタートを切っている。前節のトピックスとして一番大きいのはサンセットの復帰。バイタルでボールを引き出し決定的な仕事をしていた彼の存在は負傷離脱中もその大きさを感じる一方であり、彼の復帰はチャンスメイクの仕事を一身に背負っていたムニアインの負担軽減にも繋がるだろう。そんな中この試合の注目はそのサンセットではなく右のベレンゲル。昨季8G4Aを記録しマルセリーノサッカーにおいて攻撃の中心となっていた彼だが、ここまで1Aといまいち結果がついてこない現状。2トップのイニャキ、サンセットはいずれも15G超えを期待できるような圧倒的なストライカーではタイプ的にも異なるため、ベレンゲルにはその分を補填するだけのゴールを求めたいところだ。パフォーマンスとしては決して悪いものではないだけに早くゴールという明確な結果が挙げられれば一気に波に乗ることも想定でき、格上ビジャレアルとの対戦となる今節、そのきっかけをつかみたいところだ。


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 一方、アウェイ ビジャレアルは前節セラミカにオサスナを迎えた。大エースジェラール・モレノの復帰でピノ、ダンジュマとの夢の3トップに期待が集まったが、中々機能せず、試合終盤のマンディのミスもあり1-2でまさかの敗戦。今季無敗の記録もストップとなった。無敗という弁明事項がなくなった今、2勝5分1敗の12位という結果は到底満足できるものではなく、早急の巻き返しが求められる。一方、ミッドウィークに行われたアウェイ ヤングボーイズ戦では見事に4発快勝。この流れをリーグにも持ち運び、連勝街道に乗っていきたいところだ。この試合、注目はコクラン。昨季、期待をもってバレンシアから加入した彼だが、中々存在感を示せずベンチに降格したままでシーズンを終えた。そして迎えた今季序盤、怪我人が多い中でまさかのライン間での仲介役として覚醒。パレホやパウといった供給者とダンジュマやピノのアタッカー陣をうまく繋げている。前節も結果こそ出なかったものの後半、彼が出場してから内容はかなり改善しており、その必要度は日に日に高まっている。強敵アトレティックとのアウェイゲームとなるこの1戦。エメリがどのような配置と人選でどんな策を授けるのか。これ以上の取りこぼしは許されない。


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ラ・リーガ9節プレビュー

1、前段

 みなさん。こんにちは。

 代表ウィークも終わり週末より各国リーグ戦が再開になります。この代表ウィークでは我らが日本代表のいろいろな意味でカロリーが高かった2戦を1勝1敗で乗り切った他、スペインはネーションズリーグ決勝であと一歩フランスに及ばず準優勝という結果になりました。優勝という最大の目標こそ叶わなかったものの、ペドリやジョレンテ、ジェラールといった主力を欠きながら、ピノ、ガビといった若手を使い、素晴らしい内容でイタリアに勝利、フランスをあと一歩まで追い詰めたルーチョ率いるこの大会のラ・ロハは十分賞賛に値する出来だったと個人的には評価しています。アンス、フェラン、オヤルサバル、オルモ、ピノ、ブライアン・ヒル、ペドリ、ガビ、ソレール、パウ、シモン等々次々と東京世代以下のタレントがこのレベルで台頭しているラ・ロハの1年後、3年後、5年後に今からワクワクが止まりません。

2、ラ・リーガ8節振り返り

 さあ話をクラブに戻し代表ウィーク前の試合となった第8節の振り返りに行きたいと思います。まず8節最大のビッグマッチであったアトレティコvsバルセロナは2vs0でアトレティコの勝利。格の違いを見せつける内容になりました。それ以外では波乱が2つ。ここまで無敗を維持していたマドリーとセビージャが其々エスパニョールとグラナダにまさかの敗戦。これで無敗はベティスを圧倒したビジャレアルただ1つとなりました。他にはラージョの連勝がストップ、ヘタフェは初勝ち点をあげ、バレンシアカディス相手にいろいろな意味で難しい試合となり、4試合勝ちなしとなりました。チームごとの雑感は各チームのプレビュー時に付け足すことにして、いつも通り8節のベストイレブンとそのサブチームを置き9節のプレビューに移りたいと思います。

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3、ラ・リーガ9節プレビュー

1、レバンテvsヘタフェ

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 まずプレビュー云々の前に触れなければならないのが、パコ・ロペスについてだろう。約4年の在任期間でレバンテのプリメーラ歴代最多勝利、昨季のコパデルレイ準決勝進出など数々の実績を残した彼は、内容面でもスペインらしい攻撃的かつ魅力的なフットボールを披露。3強にも決してひるまず熱い点の取り合いを行い勝利した。自分も含めた数々の人にリーガ、そしてオトラの魅力を再認識させてくれたパコ・ロペスに対して敬意と感謝を示すとともに、彼がまたリーガの舞台で指揮をふるうことを楽しみにしていることを添えておきたい。


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 さてプレビューに入ろう。この代表ウィークで指揮官を代えた両チーム。ホーム レバンテは中国の河南嵩山龍門からハビエル・ペレイラ氏を新監督として招聘した。アシスタントコーチとしての実績が豊富でかつてレバンテの所属経験もある彼だが監督としてのキャリアは1年ちょっとと不透明な部分が大きい人事となった。現状、開幕以来勝ちなし&3連敗中という最悪な流れの中、彼には早い段階で内容、結果を両立させるという高いハードルが求められる。ただその高いハードルを満たせるだけのタレントは特に中盤より前には十分すぎるほど抱えており、ペレイラが解任ブーストだけではなく継続的に良い形でシーズン通して盛り返すことができれば、そのハードルを越え、トップ10も目指せるはずだ。再スタートとなるこの試合、ハビエル・ペレイラ率いる申請レバンテがどのようなフットボールを見せてくれるのか注目したい。


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  一方アウェイ ヘタフェもまたこの中断期間でミチェルを解任。新たにリーガファンにとってはお馴染みのキケ・サンチェス・フローレスを招聘した。ボルダラスという偉大過ぎる前任の後を継ぎ、ポゼッション施行への移転を図ったミチェルであったが、ヘタフェの選手たちの属性と施行するフットボールのギャップがあまりにも大きく、結果8試合でわずか勝ち点1という結果に終わってしまった。そして新体制での初戦となるこの試合良い内容、そして勝ち点3が欲しいのはヘタフェも同様。残留のためにも早くまず初勝利を挙げ、嫌な流れを新監督とともに払拭したいところだ。注目選手はフロレンティーノ。フォーメーションがどうなるかは不透明だが、今夏加入したポルトガル期待のピボーテは徐々にチームにも馴染み中盤のフィルターとして、自らの良さを見せ始めている。彼が今後さらに存在感を増すようになってくれば、アランバリやアレニャといったタレントの攻撃面での良さもより引き出されるはず。新生ヘタフェpart2の中心としてのプレーを期待したい。


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2、レアル・ソシエダvsマジョルカ

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*オヤルサバルの欠場が確定。代わりはヤヌザイか。

 前節アウェイとはいえヘタフェ相手に勝ちきれず連勝が止まったラレアル。ただ開幕戦にバルサ戦以降EL含め9戦無敗と調子の良さは見せており、この代表ウィークでもオヤルサバルやイサクが各国代表で存在感を見せた。更にこの代表ウィークによって主力陣の戦線復帰も予想されており、シルバ、セルロートといったあたりはこのマジョルカ戦からの復帰も可能性としては挙げられている。この試合注目はエルストンド。現状マドリードの両チームに並ぶ勝ち点17という成績を見せているラレアルにおいてDFリーダーとして、そしてサリーダの1stステップ担当として存在感を見せているエルストンド。今回こそ見送られたが、ラロハの右CBは人材難に襲われているだけに今後の招集、さらにはW杯というルートも夢物語ではなくなってきている。今年こそ2年連続で4強の後塵に屈してきたラレアルがCL圏という目標をつかむためにも去年の多くをケガで棒に振った彼の活躍が今後も求められてくる。


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 一方、アウェイのマジョルカは前節4試合ぶりの勝利を挙げた。レバンテの出来がひどかったのも事実だが、ルッソ、マフェオとDFラインに2人の主力が帰ってきたのも大きな要因として挙げられる。近くライ―ジョの復帰も予想されていることから、マドリー戦で足を痛めた久保以外の主力はほぼ揃い、改めて仕切り直しとなる今節。8月の無敗から9月の未勝利とリーガで戦える部分と厳しい部分を早くも経験したマジョルカにとってこの10月をどのように乗り越えていくのかは大きな焦点となる。そんな中で注目したいのがホッペ。今季シャルケから加入した彼はターンオーバーやニーニョのケガの間出場し、フィジカルを生かしたポストプレーや空中戦などニーニョとはまた違う武器を見せた。久保、ダニ・ロドリゲス。イガンイン等、良い形のチャンスメイクができるタレントは2列目に多くいることもあり、ニーニョとホッペ、更にはアンヘルやアブドンといったストライカーを上手く使いこなせれば更なる得点力アップも見込める、改めて残留という目標をまずは念頭に置きつつチームの完成度を高めるためにもこの中断明けの1戦良い形で終えたいところだ、


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3、ラージョvsエルチェ

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 ホーム ラージョは前節エルサダールに乗り込みオサスナと対戦。終了間際に失点し連勝は3でストップした。ただ試合内容としては敵地ながらいつも通り一歩も引かないフットボールを見せており、彼らの状況を考えても決してネガティブになる必要のない敗戦といっていいはず。代表ウィークも終え、改めて仕切り直しとなる今節、ホームでしっかりと戦い、内容・結果ともに良いものにしたいところ。そんな中この試合の注目は右SHに入るであろうイシ。この試合でのマッチアップおそらくモヒカになると思われる。身体能力を生かしたアジリティとふぃじあるを武器にするモヒカに対し、スペイン人らしいテクニックとポジショニング、状況判断で勝負するイシという全くタイプの異なる2人のマッチアップは間違いなく興味深い戦いになり、そこで優勢をとれたチームがこの試合をも優位に進めていけるはずだ。


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 一方、アウェイのエルチェは前節プレビューで期待した通りベネデットが今季初ゴールを挙げ、見事セルタ相手に勝利。連敗ストップにも成功した。ここ2試合、相手の長所を消す形での戦術勝負を試みているエスクリバ。前節は左サイドからのドリブルでプレス回避を行うハビ・ガランをホサンに睨ませることでセルタが誇る豊富な前線のタレントへの効果的な供給を止めることに成功した。今節のラージョもまたハビ・ガランとは違う形で左サイドが一つのストロングになっているチーム。ガルシア×2のスピード感ある推進力に対しどのような人選で封じてくるのかエスクリバの采配にも注目だ。前節の勝利で14位まで上昇したものの、チーム自体の完成度、そしてタレントの質はもう一つ上のステップを目指せるだけのものがあり、まだまだ伸びしろを感じるチーム。この試合好調ラージョに勝利し、更なる躍進への足掛かりとしたいところだ。


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4、セルタvsセビージャ

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*クンデの欠場が確定。代わりはグデリか。

*パプの欠場も確定。ジョルダンラキティッチディレイニーのうち2人がインテリオールに入ると思われる。

 

 昨季8位と好成績を残し、今季こその欧州カップ戦出場を期待されていたセルタだったが、ここまでは2勝1分5敗の16位と大苦戦を強いられている。その主要因として挙げられるのが、以前も触れたがやはり絶対的エース アスパスの不調。これまで2G1Aと結果で見ればそこまで悪い数字ではないが、昨季依然と比べると簡単なロストやミスが格段に増加。本人もうまくいかないことを実感しているのか、相手と揉めるシーンも多くみられている。そんなアスパスに代わり1人気を吐いているのがブライス・メンデス。右HSあたりからバイタルに侵入。そこからのチャンスメイクで攻撃陣を牽引している。前節負った怪我の状態は心配だが、それによって代表に行かなくて済み、良いコンディションでこの試合を迎えることができるのもアドバンテージ。この2人が両者ともにいい形で試合を迎え関係性を作れれば、ジエゴ・カルロス不在のセビージャ相手であれば十分決定的チャンスは作れるはず。ホームの舞台で巻き返しのきっかけとなる1勝が欲しい試合だ。


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  一方アウェイのセビージャは前節グラナダにまさかの敗北を喫し開幕から続いていた公式戦無敗記録がストップ。グラナダ戦ではスソとラメラの同時起用を試みるも全く機能せず、ケガのエンネシリに代わって入ったラファミルもなかなかボールに絡めないなど、特に攻撃面での組み合わせに課題が残った。さすがに連敗は避けなければならないこの1戦で注目したいのはジョルダンラキティッチ、パプなど今季は相棒のインテリオールのパフォーマンスがパッとしない試合が多い中、ジョルダンはシーズン通して好パフォーマンスを維持しており、チームの心臓として機能している。ラロハに未だ未招集というのが驚きなほどオトラではトップクラスの実力を誇っている彼がタピア不在のセルタの中盤を完全に制圧できればセビージャの勝利は大きく近づく。ジョルダンを中心にセルタを圧倒し、前節の嫌な雰囲気を払拭する1戦にしたいところだ。


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5、ビジャレアルvsオサスナ

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 ホーム ビジャレアルは前節トリゲロスをゼロトップ気味に置いた形でベティスに完勝。圧倒的に引き分けが多いとはいえ、未だに無敗を維持している唯一のチームである。新加入ダンジュマの爆発はもちろんトピックスの一つであるが、それ以上にジェラールやディア、パコ、チュクウェゼ等前線のタレントの多くがケガで離脱している中でも、エストゥピニャンやコクランといった昨季厳しいパフォーマンスに終わった選手に新たなタスクを与えるなどで復活させ、トリゲロスを頂点に置いたひし形気味のストライカーを置かない形を開発するなどウナイ・エメリの手腕は見事としか言えないものを見せている。そして今節とうとう先程挙げた選手たちの復帰が予想されている。特に注目はやはりジェラール。開幕からコンディションが上がらない中で怪我を抱えてしまった絶対的エースがこの復帰初戦どのようなパフォーマンスを見せるのか。そしてその中でピノやダンジュマといったタレントとどのようなかかわりを見せるのか、楽しみは尽きない。イエローサブマリンのさらなる躍進へいい形で勝利したいところだ。


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 一方アウェイのオサスナは前節マヌの終了間際の劇的ゴールでマジョルカを下し、エルサダールでの今季初勝利を挙げた。開幕からけが人を出しながらも堅実に勝ち点を重ねマドリードの2つ、ラレアル、セビージャに次ぐ5位と出来すぎといってもいい序盤戦を迎えているオサスナ。そして今節は今季3戦全勝と圧倒的な強さを誇るアウェイでの1戦となる。今季のオサスナは出来が特別いいかといわれるとそこまでではないように感じるが難しい試合でもエレーラやダビド・ガルシア中心に耐え、接戦を何とかものにする試合が多い印象。すでに8人がスコアラーとなっていることからもわかるように土壇場で思いがないプレーヤーのゴールというのも多い。そんな中この試合注目したいのはマヌ・サンチェス。前節ストライカーかよという素晴らしいクロスへの反応でゴールを挙げたように攻撃での自由なポジショニングからの良いチャンスメイクをしている一方、やはり上がったスペースを狙われることも多く、現状ではルベン・ガルシアらが何とか対応してくれてはいるが、ビジャレアルレベルになると一瞬のスキでも決定的なものになってしまう。更にマッチアップするピノは18歳の若さでA代表デビューを果たすと、イタリアやフランスの一流選手相手にも十分脅威を与えており、実力自信共に更にも一つ上のレベルへ到達したといってもいいくらい絶好調。そんなピノ相手にマヌがどのようなパフォーマンスを見せ、両チームのストロングの一つでもあるサイドをどちらが制圧するか。これが試合全体の流れにも大きく左右してくるはず。エメリにも負けず劣らずの名将アラサテがどのようなプランを授け強敵ビジャレアルに対抗してくるか。チームの本当の意味での実力が試される1戦となる。


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6、バルセロナvsバレンシア

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※アラウホの欠場が確定。代わりはエリック・ガルシアか。

 ホーム バルセロナは前節アトレティコに全くかなわず0-2で完敗。これで公式戦でも連敗となり、クーマンも違約金の問題で解任できないなど光が全く見えない状況になっている。更にそこにある意味追い打ちをかけるような形で、この代表ウィークではブスケツネーションズリーグMVP、ガビも17歳ながら一歩も引かないプレーを見せ、デストやメンフィスといったほかのプレイヤーも大活躍。タレントが足りないと嘆いていたクーマンに対しての痛烈な皮肉のような形になってしまった。この代表ウィーク期間で切れなかったことを見ると今後も滅多なことが起きない限りクーマン政権は当分の間続いてしまいそうだが、滅多なことが起こってしまいかねないのが今のバルサ。更にこれからはバレンシア、2連敗中のCLvsディナモ・キエフ、そしてエル・クラシコと非常に大切な強敵との3連戦になる。この3連戦をどのように乗り切るか、そしてその後のラージョ戦采配をとっているのは誰なのか。崖っぷちどころか、既に崖から崩れ落ちているバルセロナがここから這い上がれるのか。勝負の1stラウンドが始まる。


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 一方 アウェイのバレンシアは4戦負けなしの後、4戦勝ちなしとマジョルカ同様ジェットコースターのような序盤戦に。ただこの中断期間を経てガヤ、ソレール、チェリシェフ、コレイアという両サイドの前後ろのスタメン計4人が復帰。出場停止のアルデレーテを除くほぼベストメンバーでカンプ・ノウに乗り込むことになりそうだ。この試合注目はギジャモン。NLで圧倒的なプレーをみせ相変わらずラロハでの存在の大きさを見せつけたブスケツ。その後釜候補として今名前が挙がっているのがシティのロドリ、ラレアルのスビメンディ、そしてギジャモンである。今季ピボーテにコンバートされた彼は開幕戦での退場劇などはありつつも、徐々に中盤で存在感を出し始め、テンポの良い供給とサイドを変える散らしでバレンシアの遅攻を支えている。更に労働者タイプのヴァスとの補完性もピカイチで、このドブレピボーテの完成度はポゼッションにおいてもカウンターにおいてもかなり高い。この2人がバルサが誇る極上の中盤3枚に風穴を開けるようなことがあればバレンシアの勝利は大きく近づく。戦力もそろいまさに再スタートとなるこの1戦。勝ち点3をカンプノウから持ち帰り、大きな勢いを手に入れたい。


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7、アラベスvsベティス

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 ホーム アラベスは前節アトレティックとのバスクダービーに惜敗し、連勝とはならず。ただ541でブロックを引きつつカウンター狙いというスタイルに間違えはなく、これを継続していきつつ、ポイントを粘り強く拾っていきたいところ。この試合の注目はシモ・ナバーロ。前節5バックの右センターとして左に流れてくるイニャキやムニアインを監視した彼だか、地上戦の対応はほぼパーフェクトな出来。イニャキのスピードにも決して負けず良い対応を見せた。ただその一方、空中戦及びクロス対応では明確な穴となっており、失点シーンも彼のマーキングのミスから起こってしまった。今節相手にするのがカナレスやテージョ、ファンミあたりというところから彼の良さが出るシーンの方が多くなるとは思うが、ジョゼが流れてきたとき等々しっかりとボールウォッチャーにならず対応しきれるかはこの5バックの強度を占う試金石にもなる。しっかりとしたブロックを築き、一瞬のスキを突いたカウンターで勝利をつかみたい・


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 一方 アウェイのベティスは前節ビジャレアルに完敗。カナレス不在という弁明はあるものの直接のライバルに全くいいところなく敗れてしまったのはダメージが大きい。ここまで3勝3分2敗と何とも言えない成績の中、しっかりとヨーロッパ争いに絡んでいくためにも格下相手にはアウェイでもしっかり勝ち点3を拾っていきたいところ。この試合の注目はベジェリン。アーセナルから今夏移籍した彼は来季以降もベティスにいたいというコメント等、チームへの忠誠は誓っているようだがパフォーマンスは可もなく不可もなくといった印象。ただ前節のビジャレアル戦はダンジュマ相手に完敗。更にはミスとサボりから2失点と散々な結果に終わってしまった。そして今節おそらくマッチアップとなるのがリオハ。ダンジュマと比べるとさすがに劣るが、それでもオトラ屈指のドリブラーであり、アラベスのチャンスメイクを一身に受け持つ彼相手にどのようなパフォーマンスができるかは注目だ。カウンターの芽を摘み、退いてくるであろうアラベスのブロックをしっかりと崩すことで、確実に勝ち点3を持ち帰りたい。


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8、エスパニョールvsカディス

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 ホーム エスパニョールは前節マドリー相手に大金星をあげ、今季2勝目を達成。中々今季良さを出せていなかったエンバルバが素晴らしいパフォーマンスを挙げ、バレやアレイシ・ビダルといったタレントも好パフォーマンスを見せた。今季通しての成績自体は2勝3分3敗の13位と決して特別良いものではないが8失点という失点の少なさはお見事。特に39歳ながらGKのディエゴ・ロペスは見事なパフォーマンスを見せておりここはチームとしても大きなストロングとなっている。あとはそこにどれだけ得点を重ねられるか。エースRDTに加えエンバルバやメレンド、またディマタやロレンらの得点に期待したいところだ。守備に特徴を持つカディスとの対戦となる今節。カディスのブロックを崩し、得点を沈めることができるか。残留のためにもマドリー戦でつかんだ良い流れをキープし、ホームでしっかり勝ち点3を勝ちとりたい。


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 一方アウェイのカディスは前節バレンシアスコアレスドロー。(試合途中からおきたあの非常に不快な案件についてはここでは触れないでおく。) 主力を多く欠いていたとはいえバレンシア相手にしっかりと勝ち点を拾うことができたのはポジティブ。ただシーズン通して未だに1勝と厳しい状況は続いている。更にもう一つの問題点としては試合ごとに選手の配置や人選が大きく変わること。もちろん、強度が求められるフットボールをしているだけに、疲労や怪我という要素が他のチームに比べて影響しやすいのは事実だが、それでもある程度はしっかりと自分たちの形を作りたい。その上で注目したいのはファリ。DFリーダーとしての役割を果たしつつ試合によってはピボーテの位置で中盤を締める彼の存在はカディスにとって非常に重要であり、彼をどのような位置でどのようなタスクを与えるかはチームの方向性を示すうえで非常に重要といえる。残留に向けた直接対決ともなるこの試合、彼をどのような位置に置き、チーム全体として何を志すのか。しっかりと明確に組み立て、アウェイで勝ち点3を持ち帰りたいところだ、


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ラ・リーガ第8節プレビュー part2

1、前段

 今回は日曜開催の5試合について書いていきたいと思います。Part1をまだご覧でない方はぜひ下のリンクから。アーカイブで見るときor答え合わせのような感覚で使ってもらえたら嬉しいです。

 

rintorres9.hatenablog.com

2、ラ・リーガ 8節プレビュー

1、エルチェvsセルタ

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 ホーム エルチェは前節ラレアルに敗戦。これで今季初の連敗となってしまった。今季は魅力的かつ合理的なフットボールを展開しているエルチェだが現在1勝3分3敗の16位に沈む状況と結果がついてきていないのも事実である。その要因として挙げられるのはやはり決定力不足。ここまで4得点という数字はリーグワースト3位タイの数字であり、ストライカー陣はルーカス・ペレスの2点にとどまっている状態だ。そこで今回注目選手として挙げたいのがダリオ・ベネデット。大きな期待を寄せられ今季加入した彼だが、ここまでノーゴールといまいちのりきれていない。加入早々でフィットが難しいという声もあるがボジェがケガしている今、彼にかかる期待が大きくなるのは致し方ないことであり、いち早いゴールという形での結果が求められる。代表ウィーク前最後となるこの試合、ホームのちでベネデットらストライカー陣の奮起によって今季2勝目をあげたい。


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 一方、アウェイのセルタは前節グラナダに1-0で勝利。これで連勝とここまで低迷していたチームがとうとう勢いに乗ってきた。この2試合ではどちらもクリーンシートも記録しており、ディトゥーロ中心に開幕5試合で10失点を喫していた守備陣の復調もポジティブな要素だ。そんな中今節の注目選手として挙げたいのは言わずも知れた絶対的エース イアゴ・アスパス。開幕から中々調子が上がらずチームの低迷の原因にもなっていたが徐々に調子を上げてきており2節前のレバンテ戦でもゴール。しかし前節はPKを止められるなどまだ本調子とは言えない状況であり、早急な爆発に期待したい。代表ウィーク前ラストとなる今節、絶対的エースの活躍とともに3連勝を上げ、更なる浮上への足掛かりとしたい。


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2、エスパニョールvsレアル・マドリー

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 ホーム エスパニョールは前節アウェイでセビージャに敗北。途中数的優位の状態になりながらいいところをほとんど作れないまま終わってしまった。今節も前節につづいて超強敵との対戦が続くが、アラベス戦での勝利を連敗という形で簡単に終わらせたくないのは間違えない。この試合注目はGKディエゴ・ロペス。古巣との対決となる超ベテランGK はここまでいまいち勢いに乗り切れないチームにおいて見事なパフォーマンスを見せている。この試合も圧倒的に押し込まれるのが予想される中、彼のファインセーブはチームを救うために必要不可欠なもの。彼を中心とした守備ユニットがマドリーの超強力アタッカー陣を抑えることができれば、マドリー相手の勝ち点奪取も見えてくる。


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 一方、アウェイのマドリーは前節ビジャレアルスコアレスドロー。エメリの仕掛けた策の前に中々思うような試合展開ができず、どちらかといえば勝ち点1を拾うような形になった。更にはミッドウィーク、シェリフ相手にまさかの敗戦。いくらソリッドな守備陣形を組んできたとはいえ、ほぼフルメンバーで臨みながらベルナベウでCL初出場の相手に対する敗戦は屈辱的。開幕からのいい流れが一度止まりかけない状況になっている。そんな状況下で迎える今節、気持ちのいい形で代表ウィークに入るためにも内容、結果ともに会心の出来が求められる。そんな中で注目はヴィニシウス。開幕から躍動を見せる彼だがこの連戦ではビジャレアル戦ではフォイスに完封され、シェリフ戦でもインパクトを残せない形となってしまった。連戦による勤続疲労等もあるのだろうが、彼個人としてもこれ以上良い流れを離したくないのは事実。この試合、対面となるオスカル・ヒルが五輪でも露呈したように1vs1の面で弱点を抱えてる点を考慮しても爆発を期待したいところだ。ベンゼマ、ヴィニシウスの両エースが結果を残し、悪い流れを断ち切り、首位のまま代表ウィークへ。この試合は内容、結果ともに求められる試合となる。


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3、ビジャレアルvsベティス

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 前節、マドリー相手に終始上回るパフォーマンスを見せながらも勝ちきれなかったビジャレアル。更にミッドウィークでもオールド・トラフォードでユナイテッドを圧倒するも、またもや決めきれない展開が続き、結果逆転負けを喫してしまった。ここまでリーガ無敗ながら5分の12位ととにかく勝ちきれないビジャレアルの課題は言わずもがな決定力である。圧倒的エース  ジェラールが離脱中ということもあって6戦6得点と物足りない数字が続く。そんな状況の中期待したいのが9番に入ることが予想されるパコ・アルカセル。昨季から継続的な不調に悩まされていた彼だがエルチェ戦でよい動きを見せると、ユナイテッド戦で待望のゴールを記録。復調の兆しを見せている。チャンスメイカーとしてはラロハ初招集となったピノ、チームにフィットしだし違いを見せているダンジュマ等々、素晴らしいプレーヤーが控えているだけにパコが量産体制に入ることができれば順位は一気に押しあがるはずだ。そのためにもジェラール復帰前最後といわれているこの試合、彼のゴールを含む複数得点でベティスを下し、良い流れで代表ウィークに入りたい。


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 一方、アウェイのベティスは前節ヘタフェに完勝、ミッドウィークのELでもしっかりと勝利を挙げ、気づけば公式戦3連勝、直近6戦で5勝1分と開幕での出遅れが嘘のように素晴らしい結果を見せている。その最大の要因となっているのが、ラレアルから加入したウィリアン・ジョゼの加入。彼は9番の位置に入るつつポスト役としてフェキルやカナレスといったタレントたちといい関係を築き、更にここまで3Gと素晴らしい活躍を見せている。そのパフォーマンスに刺激されるように、イグレシアスも躍動。少ないチャンスを生かそうと積極的にフィニッシュに関わっているようにこの2者間で良い競争関係が生まれている。そしてもう一つの要因はウィリアン・カルバーリョの復活。昨季も低調が相次ぎ、EUROでも戦犯の一人となってしまった彼だが、ここ最近は復調し、持ち前のキープ力とパスセンスで中盤を制圧している。とはいえ、相変わらず守備でのサボり癖やスピードのなさは健在。ビジャレアルというリーガ屈指の中盤を誇る相手に彼の良い部分と悪い部分どちらが濃く出るかが勝敗の分かれ目になるだろう。前回の代表ウィーク後から継続してきたこの良い流れを維持して今回の中断に入るためにも、この試合アウェイながら勝ち点3が欲しいところだ。


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4、ヘタフェvsレアル・ソシエダ

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 ホーム ヘタフェは前節ベティスと対戦するも良いところなく完敗。前節アラベスアトレティコに勝利したこともあって、唯一の全敗チームとなり、状況は最悪だ。ミチェル解任ももはや時間の問題となってきた中、ホームで迎えるこの試合、何とか勝利したいところ。とはいえアランバリ、ヤンクトとチームの要2人を欠いている状況は変わらず、厳しいやりくりは必至だ。そんな中注目として挙げたいのはアレニャ。アトレティコ戦無駄なファールで退場となり結果として逆転負けの戦犯となってしまった彼だが、現状このチームの攻撃は良くも悪くも彼におんぶにだっこの状態。彼がスビメンディの脇や背後を取り、サンドロやウナルといったストライカー陣に良質なボールを供給できれば得点のチャンスは見えてくる。この絶望的な状況の中、唯一の希望はピッチ外でのトラブルの声が聞こえず、選手たちのプレーにも必死さが伝わってくる点。チームのモチベーションが保てているこの間に何とか満員の観客のまえで初勝ち点、初勝利をあげたいところだ。


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 一方、アウェイのラレアルは前節エルチェに勝利し連勝を達成。エルチェが次々と仕掛けてきたプランに対し、素早く適切な回答をしていく姿はさすがの完成度だった。ELでこそ2連続引き分けといまいち乗り切れていないラレアルだがリーガでは連勝中&6戦無敗と良い調子を維持できている。ただそれでも盤石といえないのが圧倒的な怪我人の多さ。モンレアル、バレネチェア、シルバに加えセルロート、イサクという両ストライカーがどちらもけがで離脱と厳しいやりくりが強いられている。ただそんな中でのイマノル・アルグアシル監督はロベテ、トゥリエンテス、ナバーロ、バレラといったサンセ(Bチーム)の若手を起用しており、彼らも良いパフォーマンスを見せている。その中でもこの試合特に注目したいのはロベテ。2人をケガで欠いている9番のポジションに入っている彼は多少空回り的なところもありながらも、良くボールに関わり、良い引き出し方も見せている。


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5、グラナダvsセビージャ

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 ホームのグラナダは前節セルタに敗戦。ここまで勝ちなしと厳しい状況が続いている。ディエゴ・マルティネスの下、ここ2シーズン躍進を果たしてきたグラナダであるが、新監督ロベルト・モレノは難しいかじ取りを強いられている。ただ同じような順位に沈んでいるヘタフェやアラベスに比べると選手の質は圧倒的に高く、きっかけさえあれば上昇できるチームなことに疑いの余地はない。そのきっかけがロベルト・モレノの解任ではないかという声も現地を筆頭に多く上がっているが… この試合注目はバッカ。ビジャレアルから今季加入した彼は持ち前のキープ力などで良いシーンこそ作ってはいるが未だゴールは取れておらず、1試合あたりのシュート数も1を下回るなどフィニッシュでの貢献はあまりにさみしい。チーム得点も5と伸び悩んでいるグラナダにとってルイス・スアレスとバッカのコロンビアラインの爆発には期待したいところ。セビージャ相手と難しい試合になることは間違いないが、何とかきっかけをつかむために結果が欲しい。


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 一方、アウェイのセビージャは前節ディレイニーが退場しながらもエスパニョールに2-0で勝利。ミッドウィークに迎えたアウェイの対ヴォルフスブルクは1-1のドロー決着となった。CLでこそ2連続引き分けといまいち乗り切れていないが、ここまで公式戦無敗で来ているリーガ勢唯一のチームであり、うまくいかないときでもしっかりと勝ち点を拾える完成度の高いチームになっている。この試合注目はラファ・ミル。前節エン=ネシリがケガをして離脱。新加入の彼にかかる期待は大きくなってくる。これまで途中出場が多い中でもすでに2Gと想像以上に早くフィットした印象のあるラファミル。彼がこの調子を維持し、さらに得点を量産するようになってくればエン=ネシリを刺激することにもつながる。代表ウィーク前、ラストとなるこの試合。敵地でしっかりと勝ち点3をあげしっかりと首位マドリーにプレッシャーをかけていきたいところだ。


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ラ・リーガ 8節プレビューpart1

1、前段

 皆さんこんにちは。ミッドウィークの欧州カップ戦を終え、早くもリーガ8節がまたやってきます。前節はアトレティコアラベスにまさかの敗戦を喫した他、マドリーvsビジャレアルの無敗対決は高度な戦術合戦の末スコアレスドローバルサはアンスの復活弾を含む3発でレバンテに完勝。ラージョはファルカオの3戦連発でカディスに3連勝をあげるなど相変わらず見どころの多い節となりました。

 一方でミッドウィークの欧州カップ戦ではアトレティコは10人のミラン相手にアディショナルタイムで逆転勝利。マドリーはシェリフ相手にまさかの敗戦を喫し、バルサベンフィカ相手にこれまたまさかの0-3で敗戦。オールド・トラフォードに乗り込んだビジャレアルは内容では圧倒しながらもデヘアとロナウドの前に阻まれ1-2で敗戦。ヴォルフスブルクとの対戦となったセビージャは1-1のドロー。またELではラレアルが強敵モナコ相手に勝ちきれずドロー。ベティスハンガリーのフェレンツバロシュに3-1で勝利を挙げました。

 振り返りはここまでとしていつも通り前節のベストイレブンを置いて、次の章よりラ・リーガ第8節に話を移したいと思います!

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2、ラ・リーガ8節全体の見どころ

 10月の代表ウィーク突入前最後となる今節は8月・9月の序盤戦最後の試合でもあり、序盤戦の集大成といえる試合になります。その中、未だ無敗のマドリー、セビージャ、バルセロナビジャレアルはその状態を維持したまま切り抜けられるか、一方で未だ勝ちのないヘタフェ、グラナダ、レバンテは最後に悪い流れを断ち切れるか等々は注目ポイントです。試合としては何よりワンダ・メトロポリターノで迎えるアトレティコvsバルセロナの一戦があり、今季初の3強直接対決は注目です。

 では各試合ごとのプレビューに移っていきましょう。今回はまず金曜、土曜開催の5試合について書きたいと思います。

3、ラ・リーガ8節プレビュー

 1、アトレティックvsアラベス

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  ホームのアトレティックは前節メスタージャでバレンシア相手に1-1のドロー決着。内容としてはほぼ互角か少し不利だっただけに妥当な結果ということもできるが、マキシが退場し10人になっていた相手に90+5分に決められたということで悔いの残る一戦になった。その一方でこの試合ではイニャキが前人未踏の202試合連続出場という快挙を達成。歴代1位タイとなり、アラベス戦で彼が出場すれば単独1位に躍り出る。そんな記念すべき1戦を勝利で飾りたいアトレティック。5バックで守備を固めてくると考えるアラベスに対しキーマンとなるのがラウール・ガルシア。サンセット離脱後スタメンとして使われている彼だが、ここまで中々良さを出せていない。バイタルエリアに落ちてボールを引き出し、そこからチャンスメイクを試みるというサンセットの武器とは全く違う特徴を持っている彼の活躍はセットプレー以外での得点力不足に悩んでいるアトレティックにとって必要不可欠なもの。バスク自治州を本拠地とする者同士の対戦となるこの試合彼の活躍に期待したい。


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 一方のアウェイ アラベスは前節、本拠地メンディソローサでアトレティコに勝利。まさかの相手に今季初勝利をあげた。アトレティコの出来が良くなかったとはいえ541でブロックを作るスタイルは機能しており、チームの進むべき方向性は見つけたのではないだろうか。その良い流れを切らさず継続した状態で代表ウィーク期間に入るためにもこの試合サンマメスとは言え良い結果を持ち帰りたいところだ。注目として挙げたいのが前節最後まで出番のなかったマヌ・ガルシア。当初のロマン型サッカーにおいてチームの中心となり、輝きを見せた彼だが541でのロングカウンター狙いのサッカーで彼をどのように生かすのかは注目だ。彼ほどのタレントを利用しないのはあまりにも勿体なく、そこなバランスをどのようにカジェハがとっていくのか。この試合でその手掛かりが見れるかもしれない。1勝を挙げたとはいえ順位はまだ19位。今後の残留争いのためにもこの試合に勝つことで自分たちの形に自信を持ちたい。


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 2、オサスナvsラージョ

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 ホーム オサスナは前節ソン・モッシュでのマジョルカとの激戦に勝利。。これで3勝2分け2敗と上々の滑り出しを見せている。ただ問題は絶対的本拠地であったエル・サダールで未だ開幕から勝ちがないこと。それどころか現在2連敗中でありその2試合で計7失点を取られているように、中々厳しい成績が続いている。そんなチームの武器でもあり弱さでもあるのが2人の超攻撃的天才ラテラルのナチョ・ビダルとマヌ・サンチェス。どちらも(特にマヌは)対人守備の面では多少難がある他、かなり高い位置(それも中方向の場合も)をとるためその裏のスペースは被カウンター時の明確な弱点となる。その一方で彼らの攻撃的センスは抜群のものがあり、それぞれ前に入るSHと連携しながらサイドを打開し質の高いクロスを中のキケ・ガルシアに合わせる形はキケが加入してまだ日が浅いなかでも既にかなりの破壊力を持っている。前節ターンオーバーによってスタメンを外れ、多少の休みをとれた彼らが高い位置を取り続けることのできる試合展開になれば、自然とエル・サダールでの今季初勝利は見えてくるはずだ。

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 一方 アウェイのラージョは現在3連勝中。勝ち点13でバルサよりも上の5位に位置するなど昇格組ながらここまで非常にポジティブな戦いぶりを見せている。その中でファルカオは大活躍。3戦連続得点を挙げており、そのどれもがファルカオらしい嗅覚を生かした走り込みから合わせる形でのゴールになっている。ただファルカオだけでなく、脇を固める選手が個性豊かなタレントぞろいなのがラージョ一番の魅力。その中でもスピードと推進力に優れたアルバロ・ガルシアとフラン・ガルシアのガルシアコンビが務める左サイド。一方で確かなテクニックとポジショニングの良さでチャンスメイクを図るイシ、バジウの右サイドとこの両ワイドはそれぞれが違う特徴をもちながらもかなりの質の高さを誇っている。同じくサイドからの攻撃を武器とし、中央にクロスに合わせるのが上手いベテランストライカーがいるという点でオサスナとは似ている部分も多く、この両チームがどのような対策を打ち、どのような攻防を見せるのかは注目だ。ラージョからしてもこのいい雰囲気を保ったまま代表ウィークに入るため、この試合も勝利という結果を求めたい。


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3、マジョルカvsレバンテ

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 ホーム マジョルカは前節ホームでオサスナに惜敗。これで2勝1分で来ていた前回の代表ウィークまでとは異なり、代表ウィーク後は1分3敗と厳しい結果が続いている。更にはマドリー戦で久保、前節でニーニョと攻撃の核に怪我が出てしまった点などネガティブな要素は多い。そんなチーム状況の中ポジティブさを見せているのがイガンイン。バレンシアから加入した彼はトップ下に入ると上手く相手のライン間を取り、素早いターンからのチャンスメイクで中心として攻撃を引っ張っている。またダニ・ロドリゲスも相変わらず好調を維持しており、ニーニョの代わりを務めるとみられるホッペもマドリー戦では良いパフォーマンスを見せていたことから久保、ニーニョを欠いているとはいえ攻撃力の大幅な低下は抑えられるはずだ。一方で改善の必要があるのは最終ライン。ライ―ジョ、マフェオとレギュラー格にけが人が相次ぎ、左ラテラルのオリバンがCBを務めるという難しい状況が続いてこともありこの2試合で9失点中。ただこの試合では本職CBのルッソがようやく帰ってくるとみられており、彼のパフォーマンスがこの試合のマジョルカの結果に大きく作用してくるはずだ。


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 一方のアウェイ レバンテは前節カンプノウバルサ相手に全くのいいところなしで敗戦。バルサが比較的良かったとはいえあまりにプレッシングの強度、約束事共に不足しており、自由にやらせてしまった。これでチームは開幕から4分3敗とここまで勝ちなし。カンパーニャやバルディといったタレントをケガで欠いているという事情はありながらも、このタレントをそろえながらこの成績は到底容認できるものではない。一部ではパコ・ロペス解任の声も上がっており、この試合の結果如何では代表ウィーク期間の大きな動きもありかねない状況だ。そんな中、迎えるこの試合キーマンになるのはデフルートス。前々節ケガから復帰した彼だがバルサ戦ではいいところなしで終わってしまいフラストレーションをためる結果に。ただ、中盤で決定的な仕事ができるパサーを欠く今のレバンテにおいて彼の突破力とそこからのチャンスメイクは必要不可欠なもの。彼とモラーレスやロジェールといったスコアラーがどれだけいい関係をもって敵ゴールに迫れるのかは重要だ。アウェイとはいえ勝ち点3が求められるこの1戦。選手個々の奮起に期待したい。


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4、カディスvsバレンシア

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 ホーム カディスは前節ラージョに完敗。連戦ということもあってかネグレド、ロサーノをベンチにおいてスタートしたが、それ故にやはり攻撃時のキープ力、推進力は影をひそめる形になってしまった。とはいえ、自分たちの信じる形というのは保てており良くも悪くも引き続きこのスタイルを継続していくことにブレはないはずだ。ホームで迎えるこのバレンシア戦。注目したいのは右のエストレーモに入るであろうサルビ・サンチェス。ここ数試合、守備でのタスクが多く中々攻撃面でのインパクトは出せていない彼であるが、体のキレは決して悪くなく、良い形さえ作れれば独力での打開も見られるはず。更に、この試合対するであろうラトはマドリー戦こそ好プレーを見せたものの、やはり若干見劣りするところがあり、サルビのスピード感ある抜け出しからのチャンスメイクが生きる形は必ずあるだろう。しっかりとまずは451ブロックで構えるいつもの形で対応しつつ、少ないチャンスをサルビを筆頭とする攻撃陣が仕留めることができればバレンシア相手であっても勝利は見えてくるはずだ。


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 一方、アウェイのバレンシアは前節メスタージャでアトレティックと対戦。後半アディショナルタイムでのマルコス・アンドレのゴールでなんとか3連敗は回避したがやはり、両サイド4人の離脱がモロに響いている状況だ。更にこの試合は前節退場したマキシ・ゴメスが出場停止と相変わらず悪い流れは続いている。このネガティブさを代表ウィーク中にまで引きずらないためにも、この試合しっかりと勝利して終えたいバレンシア。この試合注目は、マキシに代わってストライカーの位置に入るとみられるマルコス・アンドレ。今季バジャドリーから獲得した彼は前節初ゴールを記録し良い雰囲気でこの試合に臨めるはず。マキシとはタイプが大きく異なる彼をどのように生かし、使っていくのか。彼の獲得を熱望したといわれるボルダラスがどのような形を作っていくのかにも注目したい。後々のヨーロッパ争いのためにもアウェイとはいえこのカディス戦良い内容とと勝ち点3を持って帰りたいところだ。


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5、アトレティコvsバルセロナ

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 ホーム アトレティコは前節アラベスにまさかの敗戦。ミッドウィークのミラン戦では勝利こそしたものの数的同数の間は圧倒されており、チームとしては良くない流れで迎えるこの超ビッグマッチとなる。その一方で選手個々に焦点を当てるとその内容はポジティブ。ミラン戦で復帰し良いプレーを見せたフェリックス、PKとはいえCLアウェイ戦無得点記録を断ち切ったスアレス、コケやレマルもけがから戻ってきた。そしてグリーズマンミラン戦でゴールを挙げた。裏切り行為によって本拠地ワンダ・メトロポリターノでも指笛が吹かれる彼だが、その裏切り先バルサとの対戦となるこの試合。現地のコルチョネロス(アトレティコサポーター)が彼に対してどのような反応をするのかも注目だ。優勝争いのため、そして悪い流れをチームとして払拭し、個々としては代表ウィークを良い調子で迎えるためにもホームでのこの一戦、気持ちの良い勝利をあげたい。


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  一方でアウェイ バルセロナは前節こそアンスの復帰弾を含む3ゴール完勝でとうとう良い波に乗るかと思いきやミッドウィーク 敵地とはいえベンフィカ相手に0-3の完敗。この試合はカディス戦での退場によってスタンド観戦になるクーマンのこの試合を終えての解任はすでにほぼ決定事項となっており、この試合指揮を執るスロイデル以下、選手たちも含めモチベーションを保つのが難しい一戦だ。とはいえ、直接のライバルであるアトレティコ相手にそう簡単に負けるわけにはいかないのも事実。バルセロナという誇りをこれ以上侵さないためにも、この試合チーム全体で最後の奮起が求められる。注目は16歳の若さでラロハに召集されたガビ。前節プリメーラ初スタメンを果たしたばかりの彼の選出にはスペイン内外でかなり批判の声が叫ばれている。そんなガビにとってこの試合はその批判を黙らせるチャンスともいえる。このような状況、そしてビッグマッチで結果を出すことができれば本物のスターとして認められ、アンス、ペドリに続くスターとしての地位を確立できる。この悪い流れを断ち切りワンダ・メトロポリターノから勝ち点を持ち帰るためにはガビを含むカンテラーノの奮起が必須だ。


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