rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ 8節プレビューpart1

1、前段

 皆さんこんにちは。ミッドウィークの欧州カップ戦を終え、早くもリーガ8節がまたやってきます。前節はアトレティコアラベスにまさかの敗戦を喫した他、マドリーvsビジャレアルの無敗対決は高度な戦術合戦の末スコアレスドローバルサはアンスの復活弾を含む3発でレバンテに完勝。ラージョはファルカオの3戦連発でカディスに3連勝をあげるなど相変わらず見どころの多い節となりました。

 一方でミッドウィークの欧州カップ戦ではアトレティコは10人のミラン相手にアディショナルタイムで逆転勝利。マドリーはシェリフ相手にまさかの敗戦を喫し、バルサベンフィカ相手にこれまたまさかの0-3で敗戦。オールド・トラフォードに乗り込んだビジャレアルは内容では圧倒しながらもデヘアとロナウドの前に阻まれ1-2で敗戦。ヴォルフスブルクとの対戦となったセビージャは1-1のドロー。またELではラレアルが強敵モナコ相手に勝ちきれずドロー。ベティスハンガリーのフェレンツバロシュに3-1で勝利を挙げました。

 振り返りはここまでとしていつも通り前節のベストイレブンを置いて、次の章よりラ・リーガ第8節に話を移したいと思います!

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2、ラ・リーガ8節全体の見どころ

 10月の代表ウィーク突入前最後となる今節は8月・9月の序盤戦最後の試合でもあり、序盤戦の集大成といえる試合になります。その中、未だ無敗のマドリー、セビージャ、バルセロナビジャレアルはその状態を維持したまま切り抜けられるか、一方で未だ勝ちのないヘタフェ、グラナダ、レバンテは最後に悪い流れを断ち切れるか等々は注目ポイントです。試合としては何よりワンダ・メトロポリターノで迎えるアトレティコvsバルセロナの一戦があり、今季初の3強直接対決は注目です。

 では各試合ごとのプレビューに移っていきましょう。今回はまず金曜、土曜開催の5試合について書きたいと思います。

3、ラ・リーガ8節プレビュー

 1、アトレティックvsアラベス

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  ホームのアトレティックは前節メスタージャでバレンシア相手に1-1のドロー決着。内容としてはほぼ互角か少し不利だっただけに妥当な結果ということもできるが、マキシが退場し10人になっていた相手に90+5分に決められたということで悔いの残る一戦になった。その一方でこの試合ではイニャキが前人未踏の202試合連続出場という快挙を達成。歴代1位タイとなり、アラベス戦で彼が出場すれば単独1位に躍り出る。そんな記念すべき1戦を勝利で飾りたいアトレティック。5バックで守備を固めてくると考えるアラベスに対しキーマンとなるのがラウール・ガルシア。サンセット離脱後スタメンとして使われている彼だが、ここまで中々良さを出せていない。バイタルエリアに落ちてボールを引き出し、そこからチャンスメイクを試みるというサンセットの武器とは全く違う特徴を持っている彼の活躍はセットプレー以外での得点力不足に悩んでいるアトレティックにとって必要不可欠なもの。バスク自治州を本拠地とする者同士の対戦となるこの試合彼の活躍に期待したい。


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 一方のアウェイ アラベスは前節、本拠地メンディソローサでアトレティコに勝利。まさかの相手に今季初勝利をあげた。アトレティコの出来が良くなかったとはいえ541でブロックを作るスタイルは機能しており、チームの進むべき方向性は見つけたのではないだろうか。その良い流れを切らさず継続した状態で代表ウィーク期間に入るためにもこの試合サンマメスとは言え良い結果を持ち帰りたいところだ。注目として挙げたいのが前節最後まで出番のなかったマヌ・ガルシア。当初のロマン型サッカーにおいてチームの中心となり、輝きを見せた彼だが541でのロングカウンター狙いのサッカーで彼をどのように生かすのかは注目だ。彼ほどのタレントを利用しないのはあまりにも勿体なく、そこなバランスをどのようにカジェハがとっていくのか。この試合でその手掛かりが見れるかもしれない。1勝を挙げたとはいえ順位はまだ19位。今後の残留争いのためにもこの試合に勝つことで自分たちの形に自信を持ちたい。


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 2、オサスナvsラージョ

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 ホーム オサスナは前節ソン・モッシュでのマジョルカとの激戦に勝利。。これで3勝2分け2敗と上々の滑り出しを見せている。ただ問題は絶対的本拠地であったエル・サダールで未だ開幕から勝ちがないこと。それどころか現在2連敗中でありその2試合で計7失点を取られているように、中々厳しい成績が続いている。そんなチームの武器でもあり弱さでもあるのが2人の超攻撃的天才ラテラルのナチョ・ビダルとマヌ・サンチェス。どちらも(特にマヌは)対人守備の面では多少難がある他、かなり高い位置(それも中方向の場合も)をとるためその裏のスペースは被カウンター時の明確な弱点となる。その一方で彼らの攻撃的センスは抜群のものがあり、それぞれ前に入るSHと連携しながらサイドを打開し質の高いクロスを中のキケ・ガルシアに合わせる形はキケが加入してまだ日が浅いなかでも既にかなりの破壊力を持っている。前節ターンオーバーによってスタメンを外れ、多少の休みをとれた彼らが高い位置を取り続けることのできる試合展開になれば、自然とエル・サダールでの今季初勝利は見えてくるはずだ。

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 一方 アウェイのラージョは現在3連勝中。勝ち点13でバルサよりも上の5位に位置するなど昇格組ながらここまで非常にポジティブな戦いぶりを見せている。その中でファルカオは大活躍。3戦連続得点を挙げており、そのどれもがファルカオらしい嗅覚を生かした走り込みから合わせる形でのゴールになっている。ただファルカオだけでなく、脇を固める選手が個性豊かなタレントぞろいなのがラージョ一番の魅力。その中でもスピードと推進力に優れたアルバロ・ガルシアとフラン・ガルシアのガルシアコンビが務める左サイド。一方で確かなテクニックとポジショニングの良さでチャンスメイクを図るイシ、バジウの右サイドとこの両ワイドはそれぞれが違う特徴をもちながらもかなりの質の高さを誇っている。同じくサイドからの攻撃を武器とし、中央にクロスに合わせるのが上手いベテランストライカーがいるという点でオサスナとは似ている部分も多く、この両チームがどのような対策を打ち、どのような攻防を見せるのかは注目だ。ラージョからしてもこのいい雰囲気を保ったまま代表ウィークに入るため、この試合も勝利という結果を求めたい。


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3、マジョルカvsレバンテ

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 ホーム マジョルカは前節ホームでオサスナに惜敗。これで2勝1分で来ていた前回の代表ウィークまでとは異なり、代表ウィーク後は1分3敗と厳しい結果が続いている。更にはマドリー戦で久保、前節でニーニョと攻撃の核に怪我が出てしまった点などネガティブな要素は多い。そんなチーム状況の中ポジティブさを見せているのがイガンイン。バレンシアから加入した彼はトップ下に入ると上手く相手のライン間を取り、素早いターンからのチャンスメイクで中心として攻撃を引っ張っている。またダニ・ロドリゲスも相変わらず好調を維持しており、ニーニョの代わりを務めるとみられるホッペもマドリー戦では良いパフォーマンスを見せていたことから久保、ニーニョを欠いているとはいえ攻撃力の大幅な低下は抑えられるはずだ。一方で改善の必要があるのは最終ライン。ライ―ジョ、マフェオとレギュラー格にけが人が相次ぎ、左ラテラルのオリバンがCBを務めるという難しい状況が続いてこともありこの2試合で9失点中。ただこの試合では本職CBのルッソがようやく帰ってくるとみられており、彼のパフォーマンスがこの試合のマジョルカの結果に大きく作用してくるはずだ。


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 一方のアウェイ レバンテは前節カンプノウバルサ相手に全くのいいところなしで敗戦。バルサが比較的良かったとはいえあまりにプレッシングの強度、約束事共に不足しており、自由にやらせてしまった。これでチームは開幕から4分3敗とここまで勝ちなし。カンパーニャやバルディといったタレントをケガで欠いているという事情はありながらも、このタレントをそろえながらこの成績は到底容認できるものではない。一部ではパコ・ロペス解任の声も上がっており、この試合の結果如何では代表ウィーク期間の大きな動きもありかねない状況だ。そんな中、迎えるこの試合キーマンになるのはデフルートス。前々節ケガから復帰した彼だがバルサ戦ではいいところなしで終わってしまいフラストレーションをためる結果に。ただ、中盤で決定的な仕事ができるパサーを欠く今のレバンテにおいて彼の突破力とそこからのチャンスメイクは必要不可欠なもの。彼とモラーレスやロジェールといったスコアラーがどれだけいい関係をもって敵ゴールに迫れるのかは重要だ。アウェイとはいえ勝ち点3が求められるこの1戦。選手個々の奮起に期待したい。


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4、カディスvsバレンシア

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 ホーム カディスは前節ラージョに完敗。連戦ということもあってかネグレド、ロサーノをベンチにおいてスタートしたが、それ故にやはり攻撃時のキープ力、推進力は影をひそめる形になってしまった。とはいえ、自分たちの信じる形というのは保てており良くも悪くも引き続きこのスタイルを継続していくことにブレはないはずだ。ホームで迎えるこのバレンシア戦。注目したいのは右のエストレーモに入るであろうサルビ・サンチェス。ここ数試合、守備でのタスクが多く中々攻撃面でのインパクトは出せていない彼であるが、体のキレは決して悪くなく、良い形さえ作れれば独力での打開も見られるはず。更に、この試合対するであろうラトはマドリー戦こそ好プレーを見せたものの、やはり若干見劣りするところがあり、サルビのスピード感ある抜け出しからのチャンスメイクが生きる形は必ずあるだろう。しっかりとまずは451ブロックで構えるいつもの形で対応しつつ、少ないチャンスをサルビを筆頭とする攻撃陣が仕留めることができればバレンシア相手であっても勝利は見えてくるはずだ。


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 一方、アウェイのバレンシアは前節メスタージャでアトレティックと対戦。後半アディショナルタイムでのマルコス・アンドレのゴールでなんとか3連敗は回避したがやはり、両サイド4人の離脱がモロに響いている状況だ。更にこの試合は前節退場したマキシ・ゴメスが出場停止と相変わらず悪い流れは続いている。このネガティブさを代表ウィーク中にまで引きずらないためにも、この試合しっかりと勝利して終えたいバレンシア。この試合注目は、マキシに代わってストライカーの位置に入るとみられるマルコス・アンドレ。今季バジャドリーから獲得した彼は前節初ゴールを記録し良い雰囲気でこの試合に臨めるはず。マキシとはタイプが大きく異なる彼をどのように生かし、使っていくのか。彼の獲得を熱望したといわれるボルダラスがどのような形を作っていくのかにも注目したい。後々のヨーロッパ争いのためにもアウェイとはいえこのカディス戦良い内容とと勝ち点3を持って帰りたいところだ。


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5、アトレティコvsバルセロナ

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 ホーム アトレティコは前節アラベスにまさかの敗戦。ミッドウィークのミラン戦では勝利こそしたものの数的同数の間は圧倒されており、チームとしては良くない流れで迎えるこの超ビッグマッチとなる。その一方で選手個々に焦点を当てるとその内容はポジティブ。ミラン戦で復帰し良いプレーを見せたフェリックス、PKとはいえCLアウェイ戦無得点記録を断ち切ったスアレス、コケやレマルもけがから戻ってきた。そしてグリーズマンミラン戦でゴールを挙げた。裏切り行為によって本拠地ワンダ・メトロポリターノでも指笛が吹かれる彼だが、その裏切り先バルサとの対戦となるこの試合。現地のコルチョネロス(アトレティコサポーター)が彼に対してどのような反応をするのかも注目だ。優勝争いのため、そして悪い流れをチームとして払拭し、個々としては代表ウィークを良い調子で迎えるためにもホームでのこの一戦、気持ちの良い勝利をあげたい。


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  一方でアウェイ バルセロナは前節こそアンスの復帰弾を含む3ゴール完勝でとうとう良い波に乗るかと思いきやミッドウィーク 敵地とはいえベンフィカ相手に0-3の完敗。この試合はカディス戦での退場によってスタンド観戦になるクーマンのこの試合を終えての解任はすでにほぼ決定事項となっており、この試合指揮を執るスロイデル以下、選手たちも含めモチベーションを保つのが難しい一戦だ。とはいえ、直接のライバルであるアトレティコ相手にそう簡単に負けるわけにはいかないのも事実。バルセロナという誇りをこれ以上侵さないためにも、この試合チーム全体で最後の奮起が求められる。注目は16歳の若さでラロハに召集されたガビ。前節プリメーラ初スタメンを果たしたばかりの彼の選出にはスペイン内外でかなり批判の声が叫ばれている。そんなガビにとってこの試合はその批判を黙らせるチャンスともいえる。このような状況、そしてビッグマッチで結果を出すことができれば本物のスターとして認められ、アンス、ペドリに続くスターとしての地位を確立できる。この悪い流れを断ち切りワンダ・メトロポリターノから勝ち点を持ち帰るためにはガビを含むカンテラーノの奮起が必須だ。


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