rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ第8節プレビュー part2

1、前段

 今回は日曜開催の5試合について書いていきたいと思います。Part1をまだご覧でない方はぜひ下のリンクから。アーカイブで見るときor答え合わせのような感覚で使ってもらえたら嬉しいです。

 

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2、ラ・リーガ 8節プレビュー

1、エルチェvsセルタ

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 ホーム エルチェは前節ラレアルに敗戦。これで今季初の連敗となってしまった。今季は魅力的かつ合理的なフットボールを展開しているエルチェだが現在1勝3分3敗の16位に沈む状況と結果がついてきていないのも事実である。その要因として挙げられるのはやはり決定力不足。ここまで4得点という数字はリーグワースト3位タイの数字であり、ストライカー陣はルーカス・ペレスの2点にとどまっている状態だ。そこで今回注目選手として挙げたいのがダリオ・ベネデット。大きな期待を寄せられ今季加入した彼だが、ここまでノーゴールといまいちのりきれていない。加入早々でフィットが難しいという声もあるがボジェがケガしている今、彼にかかる期待が大きくなるのは致し方ないことであり、いち早いゴールという形での結果が求められる。代表ウィーク前最後となるこの試合、ホームのちでベネデットらストライカー陣の奮起によって今季2勝目をあげたい。


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 一方、アウェイのセルタは前節グラナダに1-0で勝利。これで連勝とここまで低迷していたチームがとうとう勢いに乗ってきた。この2試合ではどちらもクリーンシートも記録しており、ディトゥーロ中心に開幕5試合で10失点を喫していた守備陣の復調もポジティブな要素だ。そんな中今節の注目選手として挙げたいのは言わずも知れた絶対的エース イアゴ・アスパス。開幕から中々調子が上がらずチームの低迷の原因にもなっていたが徐々に調子を上げてきており2節前のレバンテ戦でもゴール。しかし前節はPKを止められるなどまだ本調子とは言えない状況であり、早急な爆発に期待したい。代表ウィーク前ラストとなる今節、絶対的エースの活躍とともに3連勝を上げ、更なる浮上への足掛かりとしたい。


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2、エスパニョールvsレアル・マドリー

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 ホーム エスパニョールは前節アウェイでセビージャに敗北。途中数的優位の状態になりながらいいところをほとんど作れないまま終わってしまった。今節も前節につづいて超強敵との対戦が続くが、アラベス戦での勝利を連敗という形で簡単に終わらせたくないのは間違えない。この試合注目はGKディエゴ・ロペス。古巣との対決となる超ベテランGK はここまでいまいち勢いに乗り切れないチームにおいて見事なパフォーマンスを見せている。この試合も圧倒的に押し込まれるのが予想される中、彼のファインセーブはチームを救うために必要不可欠なもの。彼を中心とした守備ユニットがマドリーの超強力アタッカー陣を抑えることができれば、マドリー相手の勝ち点奪取も見えてくる。


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 一方、アウェイのマドリーは前節ビジャレアルスコアレスドロー。エメリの仕掛けた策の前に中々思うような試合展開ができず、どちらかといえば勝ち点1を拾うような形になった。更にはミッドウィーク、シェリフ相手にまさかの敗戦。いくらソリッドな守備陣形を組んできたとはいえ、ほぼフルメンバーで臨みながらベルナベウでCL初出場の相手に対する敗戦は屈辱的。開幕からのいい流れが一度止まりかけない状況になっている。そんな状況下で迎える今節、気持ちのいい形で代表ウィークに入るためにも内容、結果ともに会心の出来が求められる。そんな中で注目はヴィニシウス。開幕から躍動を見せる彼だがこの連戦ではビジャレアル戦ではフォイスに完封され、シェリフ戦でもインパクトを残せない形となってしまった。連戦による勤続疲労等もあるのだろうが、彼個人としてもこれ以上良い流れを離したくないのは事実。この試合、対面となるオスカル・ヒルが五輪でも露呈したように1vs1の面で弱点を抱えてる点を考慮しても爆発を期待したいところだ。ベンゼマ、ヴィニシウスの両エースが結果を残し、悪い流れを断ち切り、首位のまま代表ウィークへ。この試合は内容、結果ともに求められる試合となる。


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3、ビジャレアルvsベティス

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 前節、マドリー相手に終始上回るパフォーマンスを見せながらも勝ちきれなかったビジャレアル。更にミッドウィークでもオールド・トラフォードでユナイテッドを圧倒するも、またもや決めきれない展開が続き、結果逆転負けを喫してしまった。ここまでリーガ無敗ながら5分の12位ととにかく勝ちきれないビジャレアルの課題は言わずもがな決定力である。圧倒的エース  ジェラールが離脱中ということもあって6戦6得点と物足りない数字が続く。そんな状況の中期待したいのが9番に入ることが予想されるパコ・アルカセル。昨季から継続的な不調に悩まされていた彼だがエルチェ戦でよい動きを見せると、ユナイテッド戦で待望のゴールを記録。復調の兆しを見せている。チャンスメイカーとしてはラロハ初招集となったピノ、チームにフィットしだし違いを見せているダンジュマ等々、素晴らしいプレーヤーが控えているだけにパコが量産体制に入ることができれば順位は一気に押しあがるはずだ。そのためにもジェラール復帰前最後といわれているこの試合、彼のゴールを含む複数得点でベティスを下し、良い流れで代表ウィークに入りたい。


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 一方、アウェイのベティスは前節ヘタフェに完勝、ミッドウィークのELでもしっかりと勝利を挙げ、気づけば公式戦3連勝、直近6戦で5勝1分と開幕での出遅れが嘘のように素晴らしい結果を見せている。その最大の要因となっているのが、ラレアルから加入したウィリアン・ジョゼの加入。彼は9番の位置に入るつつポスト役としてフェキルやカナレスといったタレントたちといい関係を築き、更にここまで3Gと素晴らしい活躍を見せている。そのパフォーマンスに刺激されるように、イグレシアスも躍動。少ないチャンスを生かそうと積極的にフィニッシュに関わっているようにこの2者間で良い競争関係が生まれている。そしてもう一つの要因はウィリアン・カルバーリョの復活。昨季も低調が相次ぎ、EUROでも戦犯の一人となってしまった彼だが、ここ最近は復調し、持ち前のキープ力とパスセンスで中盤を制圧している。とはいえ、相変わらず守備でのサボり癖やスピードのなさは健在。ビジャレアルというリーガ屈指の中盤を誇る相手に彼の良い部分と悪い部分どちらが濃く出るかが勝敗の分かれ目になるだろう。前回の代表ウィーク後から継続してきたこの良い流れを維持して今回の中断に入るためにも、この試合アウェイながら勝ち点3が欲しいところだ。


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4、ヘタフェvsレアル・ソシエダ

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 ホーム ヘタフェは前節ベティスと対戦するも良いところなく完敗。前節アラベスアトレティコに勝利したこともあって、唯一の全敗チームとなり、状況は最悪だ。ミチェル解任ももはや時間の問題となってきた中、ホームで迎えるこの試合、何とか勝利したいところ。とはいえアランバリ、ヤンクトとチームの要2人を欠いている状況は変わらず、厳しいやりくりは必至だ。そんな中注目として挙げたいのはアレニャ。アトレティコ戦無駄なファールで退場となり結果として逆転負けの戦犯となってしまった彼だが、現状このチームの攻撃は良くも悪くも彼におんぶにだっこの状態。彼がスビメンディの脇や背後を取り、サンドロやウナルといったストライカー陣に良質なボールを供給できれば得点のチャンスは見えてくる。この絶望的な状況の中、唯一の希望はピッチ外でのトラブルの声が聞こえず、選手たちのプレーにも必死さが伝わってくる点。チームのモチベーションが保てているこの間に何とか満員の観客のまえで初勝ち点、初勝利をあげたいところだ。


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 一方、アウェイのラレアルは前節エルチェに勝利し連勝を達成。エルチェが次々と仕掛けてきたプランに対し、素早く適切な回答をしていく姿はさすがの完成度だった。ELでこそ2連続引き分けといまいち乗り切れていないラレアルだがリーガでは連勝中&6戦無敗と良い調子を維持できている。ただそれでも盤石といえないのが圧倒的な怪我人の多さ。モンレアル、バレネチェア、シルバに加えセルロート、イサクという両ストライカーがどちらもけがで離脱と厳しいやりくりが強いられている。ただそんな中でのイマノル・アルグアシル監督はロベテ、トゥリエンテス、ナバーロ、バレラといったサンセ(Bチーム)の若手を起用しており、彼らも良いパフォーマンスを見せている。その中でもこの試合特に注目したいのはロベテ。2人をケガで欠いている9番のポジションに入っている彼は多少空回り的なところもありながらも、良くボールに関わり、良い引き出し方も見せている。


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5、グラナダvsセビージャ

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 ホームのグラナダは前節セルタに敗戦。ここまで勝ちなしと厳しい状況が続いている。ディエゴ・マルティネスの下、ここ2シーズン躍進を果たしてきたグラナダであるが、新監督ロベルト・モレノは難しいかじ取りを強いられている。ただ同じような順位に沈んでいるヘタフェやアラベスに比べると選手の質は圧倒的に高く、きっかけさえあれば上昇できるチームなことに疑いの余地はない。そのきっかけがロベルト・モレノの解任ではないかという声も現地を筆頭に多く上がっているが… この試合注目はバッカ。ビジャレアルから今季加入した彼は持ち前のキープ力などで良いシーンこそ作ってはいるが未だゴールは取れておらず、1試合あたりのシュート数も1を下回るなどフィニッシュでの貢献はあまりにさみしい。チーム得点も5と伸び悩んでいるグラナダにとってルイス・スアレスとバッカのコロンビアラインの爆発には期待したいところ。セビージャ相手と難しい試合になることは間違いないが、何とかきっかけをつかむために結果が欲しい。


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 一方、アウェイのセビージャは前節ディレイニーが退場しながらもエスパニョールに2-0で勝利。ミッドウィークに迎えたアウェイの対ヴォルフスブルクは1-1のドロー決着となった。CLでこそ2連続引き分けといまいち乗り切れていないが、ここまで公式戦無敗で来ているリーガ勢唯一のチームであり、うまくいかないときでもしっかりと勝ち点を拾える完成度の高いチームになっている。この試合注目はラファ・ミル。前節エン=ネシリがケガをして離脱。新加入の彼にかかる期待は大きくなってくる。これまで途中出場が多い中でもすでに2Gと想像以上に早くフィットした印象のあるラファミル。彼がこの調子を維持し、さらに得点を量産するようになってくればエン=ネシリを刺激することにもつながる。代表ウィーク前、ラストとなるこの試合。敵地でしっかりと勝ち点3をあげしっかりと首位マドリーにプレッシャーをかけていきたいところだ。


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ラ・リーガ 8節プレビューpart1

1、前段

 皆さんこんにちは。ミッドウィークの欧州カップ戦を終え、早くもリーガ8節がまたやってきます。前節はアトレティコアラベスにまさかの敗戦を喫した他、マドリーvsビジャレアルの無敗対決は高度な戦術合戦の末スコアレスドローバルサはアンスの復活弾を含む3発でレバンテに完勝。ラージョはファルカオの3戦連発でカディスに3連勝をあげるなど相変わらず見どころの多い節となりました。

 一方でミッドウィークの欧州カップ戦ではアトレティコは10人のミラン相手にアディショナルタイムで逆転勝利。マドリーはシェリフ相手にまさかの敗戦を喫し、バルサベンフィカ相手にこれまたまさかの0-3で敗戦。オールド・トラフォードに乗り込んだビジャレアルは内容では圧倒しながらもデヘアとロナウドの前に阻まれ1-2で敗戦。ヴォルフスブルクとの対戦となったセビージャは1-1のドロー。またELではラレアルが強敵モナコ相手に勝ちきれずドロー。ベティスハンガリーのフェレンツバロシュに3-1で勝利を挙げました。

 振り返りはここまでとしていつも通り前節のベストイレブンを置いて、次の章よりラ・リーガ第8節に話を移したいと思います!

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2、ラ・リーガ8節全体の見どころ

 10月の代表ウィーク突入前最後となる今節は8月・9月の序盤戦最後の試合でもあり、序盤戦の集大成といえる試合になります。その中、未だ無敗のマドリー、セビージャ、バルセロナビジャレアルはその状態を維持したまま切り抜けられるか、一方で未だ勝ちのないヘタフェ、グラナダ、レバンテは最後に悪い流れを断ち切れるか等々は注目ポイントです。試合としては何よりワンダ・メトロポリターノで迎えるアトレティコvsバルセロナの一戦があり、今季初の3強直接対決は注目です。

 では各試合ごとのプレビューに移っていきましょう。今回はまず金曜、土曜開催の5試合について書きたいと思います。

3、ラ・リーガ8節プレビュー

 1、アトレティックvsアラベス

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  ホームのアトレティックは前節メスタージャでバレンシア相手に1-1のドロー決着。内容としてはほぼ互角か少し不利だっただけに妥当な結果ということもできるが、マキシが退場し10人になっていた相手に90+5分に決められたということで悔いの残る一戦になった。その一方でこの試合ではイニャキが前人未踏の202試合連続出場という快挙を達成。歴代1位タイとなり、アラベス戦で彼が出場すれば単独1位に躍り出る。そんな記念すべき1戦を勝利で飾りたいアトレティック。5バックで守備を固めてくると考えるアラベスに対しキーマンとなるのがラウール・ガルシア。サンセット離脱後スタメンとして使われている彼だが、ここまで中々良さを出せていない。バイタルエリアに落ちてボールを引き出し、そこからチャンスメイクを試みるというサンセットの武器とは全く違う特徴を持っている彼の活躍はセットプレー以外での得点力不足に悩んでいるアトレティックにとって必要不可欠なもの。バスク自治州を本拠地とする者同士の対戦となるこの試合彼の活躍に期待したい。


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 一方のアウェイ アラベスは前節、本拠地メンディソローサでアトレティコに勝利。まさかの相手に今季初勝利をあげた。アトレティコの出来が良くなかったとはいえ541でブロックを作るスタイルは機能しており、チームの進むべき方向性は見つけたのではないだろうか。その良い流れを切らさず継続した状態で代表ウィーク期間に入るためにもこの試合サンマメスとは言え良い結果を持ち帰りたいところだ。注目として挙げたいのが前節最後まで出番のなかったマヌ・ガルシア。当初のロマン型サッカーにおいてチームの中心となり、輝きを見せた彼だが541でのロングカウンター狙いのサッカーで彼をどのように生かすのかは注目だ。彼ほどのタレントを利用しないのはあまりにも勿体なく、そこなバランスをどのようにカジェハがとっていくのか。この試合でその手掛かりが見れるかもしれない。1勝を挙げたとはいえ順位はまだ19位。今後の残留争いのためにもこの試合に勝つことで自分たちの形に自信を持ちたい。


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 2、オサスナvsラージョ

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 ホーム オサスナは前節ソン・モッシュでのマジョルカとの激戦に勝利。。これで3勝2分け2敗と上々の滑り出しを見せている。ただ問題は絶対的本拠地であったエル・サダールで未だ開幕から勝ちがないこと。それどころか現在2連敗中でありその2試合で計7失点を取られているように、中々厳しい成績が続いている。そんなチームの武器でもあり弱さでもあるのが2人の超攻撃的天才ラテラルのナチョ・ビダルとマヌ・サンチェス。どちらも(特にマヌは)対人守備の面では多少難がある他、かなり高い位置(それも中方向の場合も)をとるためその裏のスペースは被カウンター時の明確な弱点となる。その一方で彼らの攻撃的センスは抜群のものがあり、それぞれ前に入るSHと連携しながらサイドを打開し質の高いクロスを中のキケ・ガルシアに合わせる形はキケが加入してまだ日が浅いなかでも既にかなりの破壊力を持っている。前節ターンオーバーによってスタメンを外れ、多少の休みをとれた彼らが高い位置を取り続けることのできる試合展開になれば、自然とエル・サダールでの今季初勝利は見えてくるはずだ。

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 一方 アウェイのラージョは現在3連勝中。勝ち点13でバルサよりも上の5位に位置するなど昇格組ながらここまで非常にポジティブな戦いぶりを見せている。その中でファルカオは大活躍。3戦連続得点を挙げており、そのどれもがファルカオらしい嗅覚を生かした走り込みから合わせる形でのゴールになっている。ただファルカオだけでなく、脇を固める選手が個性豊かなタレントぞろいなのがラージョ一番の魅力。その中でもスピードと推進力に優れたアルバロ・ガルシアとフラン・ガルシアのガルシアコンビが務める左サイド。一方で確かなテクニックとポジショニングの良さでチャンスメイクを図るイシ、バジウの右サイドとこの両ワイドはそれぞれが違う特徴をもちながらもかなりの質の高さを誇っている。同じくサイドからの攻撃を武器とし、中央にクロスに合わせるのが上手いベテランストライカーがいるという点でオサスナとは似ている部分も多く、この両チームがどのような対策を打ち、どのような攻防を見せるのかは注目だ。ラージョからしてもこのいい雰囲気を保ったまま代表ウィークに入るため、この試合も勝利という結果を求めたい。


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3、マジョルカvsレバンテ

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 ホーム マジョルカは前節ホームでオサスナに惜敗。これで2勝1分で来ていた前回の代表ウィークまでとは異なり、代表ウィーク後は1分3敗と厳しい結果が続いている。更にはマドリー戦で久保、前節でニーニョと攻撃の核に怪我が出てしまった点などネガティブな要素は多い。そんなチーム状況の中ポジティブさを見せているのがイガンイン。バレンシアから加入した彼はトップ下に入ると上手く相手のライン間を取り、素早いターンからのチャンスメイクで中心として攻撃を引っ張っている。またダニ・ロドリゲスも相変わらず好調を維持しており、ニーニョの代わりを務めるとみられるホッペもマドリー戦では良いパフォーマンスを見せていたことから久保、ニーニョを欠いているとはいえ攻撃力の大幅な低下は抑えられるはずだ。一方で改善の必要があるのは最終ライン。ライ―ジョ、マフェオとレギュラー格にけが人が相次ぎ、左ラテラルのオリバンがCBを務めるという難しい状況が続いてこともありこの2試合で9失点中。ただこの試合では本職CBのルッソがようやく帰ってくるとみられており、彼のパフォーマンスがこの試合のマジョルカの結果に大きく作用してくるはずだ。


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 一方のアウェイ レバンテは前節カンプノウバルサ相手に全くのいいところなしで敗戦。バルサが比較的良かったとはいえあまりにプレッシングの強度、約束事共に不足しており、自由にやらせてしまった。これでチームは開幕から4分3敗とここまで勝ちなし。カンパーニャやバルディといったタレントをケガで欠いているという事情はありながらも、このタレントをそろえながらこの成績は到底容認できるものではない。一部ではパコ・ロペス解任の声も上がっており、この試合の結果如何では代表ウィーク期間の大きな動きもありかねない状況だ。そんな中、迎えるこの試合キーマンになるのはデフルートス。前々節ケガから復帰した彼だがバルサ戦ではいいところなしで終わってしまいフラストレーションをためる結果に。ただ、中盤で決定的な仕事ができるパサーを欠く今のレバンテにおいて彼の突破力とそこからのチャンスメイクは必要不可欠なもの。彼とモラーレスやロジェールといったスコアラーがどれだけいい関係をもって敵ゴールに迫れるのかは重要だ。アウェイとはいえ勝ち点3が求められるこの1戦。選手個々の奮起に期待したい。


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4、カディスvsバレンシア

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 ホーム カディスは前節ラージョに完敗。連戦ということもあってかネグレド、ロサーノをベンチにおいてスタートしたが、それ故にやはり攻撃時のキープ力、推進力は影をひそめる形になってしまった。とはいえ、自分たちの信じる形というのは保てており良くも悪くも引き続きこのスタイルを継続していくことにブレはないはずだ。ホームで迎えるこのバレンシア戦。注目したいのは右のエストレーモに入るであろうサルビ・サンチェス。ここ数試合、守備でのタスクが多く中々攻撃面でのインパクトは出せていない彼であるが、体のキレは決して悪くなく、良い形さえ作れれば独力での打開も見られるはず。更に、この試合対するであろうラトはマドリー戦こそ好プレーを見せたものの、やはり若干見劣りするところがあり、サルビのスピード感ある抜け出しからのチャンスメイクが生きる形は必ずあるだろう。しっかりとまずは451ブロックで構えるいつもの形で対応しつつ、少ないチャンスをサルビを筆頭とする攻撃陣が仕留めることができればバレンシア相手であっても勝利は見えてくるはずだ。


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 一方、アウェイのバレンシアは前節メスタージャでアトレティックと対戦。後半アディショナルタイムでのマルコス・アンドレのゴールでなんとか3連敗は回避したがやはり、両サイド4人の離脱がモロに響いている状況だ。更にこの試合は前節退場したマキシ・ゴメスが出場停止と相変わらず悪い流れは続いている。このネガティブさを代表ウィーク中にまで引きずらないためにも、この試合しっかりと勝利して終えたいバレンシア。この試合注目は、マキシに代わってストライカーの位置に入るとみられるマルコス・アンドレ。今季バジャドリーから獲得した彼は前節初ゴールを記録し良い雰囲気でこの試合に臨めるはず。マキシとはタイプが大きく異なる彼をどのように生かし、使っていくのか。彼の獲得を熱望したといわれるボルダラスがどのような形を作っていくのかにも注目したい。後々のヨーロッパ争いのためにもアウェイとはいえこのカディス戦良い内容とと勝ち点3を持って帰りたいところだ。


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5、アトレティコvsバルセロナ

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 ホーム アトレティコは前節アラベスにまさかの敗戦。ミッドウィークのミラン戦では勝利こそしたものの数的同数の間は圧倒されており、チームとしては良くない流れで迎えるこの超ビッグマッチとなる。その一方で選手個々に焦点を当てるとその内容はポジティブ。ミラン戦で復帰し良いプレーを見せたフェリックス、PKとはいえCLアウェイ戦無得点記録を断ち切ったスアレス、コケやレマルもけがから戻ってきた。そしてグリーズマンミラン戦でゴールを挙げた。裏切り行為によって本拠地ワンダ・メトロポリターノでも指笛が吹かれる彼だが、その裏切り先バルサとの対戦となるこの試合。現地のコルチョネロス(アトレティコサポーター)が彼に対してどのような反応をするのかも注目だ。優勝争いのため、そして悪い流れをチームとして払拭し、個々としては代表ウィークを良い調子で迎えるためにもホームでのこの一戦、気持ちの良い勝利をあげたい。


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  一方でアウェイ バルセロナは前節こそアンスの復帰弾を含む3ゴール完勝でとうとう良い波に乗るかと思いきやミッドウィーク 敵地とはいえベンフィカ相手に0-3の完敗。この試合はカディス戦での退場によってスタンド観戦になるクーマンのこの試合を終えての解任はすでにほぼ決定事項となっており、この試合指揮を執るスロイデル以下、選手たちも含めモチベーションを保つのが難しい一戦だ。とはいえ、直接のライバルであるアトレティコ相手にそう簡単に負けるわけにはいかないのも事実。バルセロナという誇りをこれ以上侵さないためにも、この試合チーム全体で最後の奮起が求められる。注目は16歳の若さでラロハに召集されたガビ。前節プリメーラ初スタメンを果たしたばかりの彼の選出にはスペイン内外でかなり批判の声が叫ばれている。そんなガビにとってこの試合はその批判を黙らせるチャンスともいえる。このような状況、そしてビッグマッチで結果を出すことができれば本物のスターとして認められ、アンス、ペドリに続くスターとしての地位を確立できる。この悪い流れを断ち切りワンダ・メトロポリターノから勝ち点を持ち帰るためにはガビを含むカンテラーノの奮起が必須だ。


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ラ・リーガここまでの振り返りと第7節 プレビュー

1、前段

皆さん。お久しぶりです。大学とバイト、そして過密日程のリーガ観戦の関係で更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。

3節まで続けてきたリーガ全試合観戦も4節のグラナダvsベティスが見れなかったことを皮切りに、ラージョvsヘタフェ、アラベスvsオサスナエスパニョールvsアラベスグラナダvsラレアル、バルセロナvsカディスオサスナvsベティスの計7試合を見れていない状態になってしまいました。WOWOWで放送のあったグラナダラレアル、バルセロナカディスの2試合は代表ウィーク期間にでも見ようと思いますが、自分自身楽しんでリーガを見ていくためにも、できる限りの範囲で見ていきたいと思っています。

また、プレビューに関してもなかなか時間的にあげれない場合も出てきてしまうことが今後もありそうですが、こちらもできる範囲でやっていきたいと思っております。よろしくお願いします!

2、前節までの振り返り

 初のミッドウィークを終え既にバルセロナ、セビージャ、アラベスビジャレアルの4クラブを除く16クラブが6試合を終えたラ・リーガ。負けなしはマドリー、アトレティコ、セビージャ、バルセロナビジャレアルのCL出場組5チーム。一方勝利なしはレバンテ、グラナダ、ヘタフェ、アラベスの計4チーム。中でもヘタフェとアラベスは未だに引き分けすらなく連敗を継続してしまっている状況です。

 個人としてはマドリーのベンゼマ、ヴィニシウスが計13ゴールを挙げ絶好調。特にベンゼマは8G7Aとメッシがいなくなったリーガの新たな王様として君臨しています。新加入組ではマドリーのカマヴィンガ、セビージャのラメラ、ラージョのファルカオといったタレントが結果を残しており、若手からベテランまで幅広く活躍しているというリーガらしいシーズンになっています。

 その中で今回はここまでのベストイレブンという形で2チーム作ってみました。上がAチーム、下がBチームです。異論反論等々あるとは思いますが、ぜひそちらは建設的な形でコメントにお寄せいただければ幸いです。その上で本題の7節プレビューに移りたいと思います!

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チーム構成を考えたうえで、かなり悩んだのはGKと右ラテラルです。GKはタレントが多かったという意味で、一方で右ラテラルは選出に値する選手がいないという点で。ちなみに改めて言っておきますが、自分はコルチョネロス(アトレティコサポーター)です。

3、リーガ第7節プレビュー

今節はミッドウィークにリーガ6節があったこともあって、各チーム準備の時間が満足にとれず、特にターンオーバーの対象にならなかった選手にとってはコンディションも含め難しい一戦になる。ただそんな中でもバレンシアアトレティック、マドリービジャレアルバルサレバンテ等今節も引き続き注目試合は目白押しだ。

 1、アラベスvsアトレティコ 

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  ホーム アラベスはここまで延期分を除く5試合で全敗。得点1はリーグ最少、失点11はリーグ最多タイと攻守ともにうまくいっていないのが現状だ。更に敗北した相手もエスパニョール、オサスナマジョルカといった残留争いの直接のライバルになりそうなチームが多く早急の改善が求められる。現状、アラベスの根本的な課題は最適解が見つかっていないこと。マヌ・ガルシアやペリストリ(ローン延長)など才能ある中盤のボールプレーヤーを獲得した一方で、フィニッシュワークで違いを見せられるルーカス・ペレスを放出した今オフの影響を悪い意味で受けており、マヌ・ガルシアやペリストリの才能は中々生かしきれず、前線のホセルとグイデッティ(シーラ)の2トップはあまりに直線的で、中々相手の守備陣に危機を感じさせるところまで行けていない。特徴のある攻撃的なタレントはいるだけに如何に彼らを配置し、どのようなタスクを負わせるのか。そこをしっかりと作り直し、修正できなければ、昨季チームを救ったカジェハの解任はそう遠くはないだろう。それを回避するためにもホームで迎える今節、アトレティコ相手とはいえなんとか連敗をストップさせ、新たな希望を見つけ出す一戦にしたい。


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 一方のアウェイ アトレティコは前節、先制を許しながらも敵地でなんとかヘタフェに逆転勝ち。開幕からの負けなしは継続した。ただコケ、レマルというチームの要2人を欠いたチームは運び出しの部分から苦戦し、未だ未勝利のヘタフェ相手にもかかわらず決定機すらほとんど作ることができなかった。今節もレマルはもちろんコケも練習にこそ帰ってきたが、欠場が予想される。その中で誰が中心となり、どのような形で運び、崩していくのか。これを確立しコケ、レマル依存から脱却しなければリーガ連覇、そしてCLでの上位躍進は望めない。更にそれ以上に問題なのが前線。開幕から好調を維持するコレアはさておき、スアレスは前節2Gをあげたものの、如何せん体のキレはなく、出戻りのグリーズマンはコンディション的にも、チーム的にもフィットにはまだまだ時間がかかりそうな形、フェリックスは出場停止とネームバリュー的には豪華だが、実際の得点力には課題が残る。個人的には前節、好プレーを見せていたクーニャの起用も期待したいがどうなるか。ミッドウィークにはCLミラン戦を控える中で迎えるこの一戦。早々に結果を出し、大差をつけてジョレンテやCB陣など継続的に出場しているメンバーを休ませたいところだ。


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2、バレンシアvsアトレティック

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 ホーム バレンシアは4戦負けなしで迎えた前週のマドリー、セビージャの2連戦を連敗。その上、負け方も80分間圧倒しながらも残り10分で逆転されたマドリー戦、前半30分までに勝負をつけられたセビージャ戦とそれぞれ違う良くない形での敗北となってしまった。更にさらに、ソレール、ガヤ、コレイア、チェリシェフという両サイドの前後4人が総じてケガによって離脱という状況に追い込まれ絶好調だったチームは急速に正念場に追い込まれた。そして迎える非常に大事な今節の相手はアトレティック・クルブ。かつてバレンシアを率いた名将に率いられたチームはターンオーバーを使った前節ラージョに敗れ今季初黒星となったがフルメンバーがそろったときのハイプレスは凄まじい威力がある。正念場に迎える相手としてはあまりに難しい相手だが、ホーム メスタージャで3連敗となる黒星を上げるわけにはいかない。体を張ったキープなどで貢献こそしているものの未だ1得点とフィニッシュの面で物足りなさが残るマキシ・ゴメスに期待したい。


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 一方のアウェイ アトレティックはターンオーバーを行った前節アディショナルタイムファルカオのゴールを許し、今季初黒星となった。サンセットの欠場以降、バイタルスペースを利用としたチャンスメイクがムニアイン一辺倒になりつつあるところは不安材料といえるだろう。更には前節ビジャリブレもけがを負いアタッカー陣に一抹の不安は残る。ただビビアンも試合を重ねるごとに安定感を上げており、イニゴ・マルティネスと組むCBはかなりの堅さを誇る。またラテラルもレクエやバレンシアガといった本来のサブ組が特徴を出し始めチームとしていい方向に向かっているのは間違いない。今節の相手となるバレンシアは目標となるヨーロッパの出場権争いにおいて直接のライバルとなり得る存在であり、ダメージの色が濃い今のうちにしっかりと倒しておきたい相手。前節フラン・ガルシアの前に良さが出せず、プレッシング時も逃げ道となってしまったニコ・ウィリアムス、そしてリーガ連続出場記録の更新が目前に迫っているイニャキ・ウィリアムスのウィリアムス兄弟の爆発に期待したい。


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3、セビージャvsエスパニョール

 ホーム セビージャは前節バレンシアに完勝。チームの完成度、大半の選手のコンディション共にベストとは言えないが、それでも未だ無敗をキープとさすがの成績を残している。南米勢が多いセビージャにとって代表ウィークは最大の敵でもあり、その前にしっかりと成績を残すことは必要不可欠。その上でミッドウィークのCLに向けたコンディショニングもしたいところで、エスパニョール相手に早い時間で勝敗を決めてしまうような試合運びが理想だ。注目は左のエストレーモに入ることが予想されているルーカス・オカンポス。開幕からケガやコロナ感染、南米予選等々の影響で出だしが遅れた彼だが、徐々にパフォーマンスを上げてきている。彼の得点力、推進力、そして何よりメンタリティは今のセビージャが熱望するもので、ここらへんで彼に当たりが出るとチームとしても勢いが出るはず。ピスファンに昇格組エスパニョールを迎えるこの1戦。敗北は許されない。


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 一方アウェイのエスパニョールは前節アラベス相手に何とか初勝利。これまでも内容は悪くなかっただけにようやく結果がついてきたことは非常に大きい。このまま、一気に流れに乗っていきたいところだが、このタイミングでのアウェイ セビージャは非常に嫌な対戦カードだ。ただもちろん簡単に負けるわけには行かず、この流れを継続させるためにも実りある試合にすることが求められる。そのうえで注目は23番のエンバルバ。昨季セグンダで圧倒的な存在感を放った彼も今季ここまで中々インパクトを残せずにいる。時折セットプレー等で可能性こそ感じるプレーはあるがそれが結果に結びついていないのが現状だ。チームのさらなる浮上のため、このチャンスメーカーの復調に期待したい。


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4、レアル・マドリーvsビジャレアル

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 ホーム マドリーは前節若手中心の布陣でマジョルカを6vs1で破り内容でも圧倒的なものを見せた。6戦5勝1分で首位に立つマドリーはエース ベンゼマが王として君臨すると、ヴィニシウスも覚醒。ロドリゴ、カマヴィンガ、バルベルデといった若手も存在感を発揮しており、それに押されるようにしてアセンシオ、アザールといった苦しんでいた主力たちも段々と調子を戻しつつあるなど好循環が生まれている。それを引き出しているのは名将アンチェロッティの存在。世界一マドリーの監督に適任な男といっても過言ではない彼はチーム全員をうまく使い分けながら、その試合、そして長いシーズンを考えながらベストなチョイスができている。一方で課題があるのは最終ライン。メンディ、カルバハルの両ラテラルが不在なこともあり、そしてCB陣もそれぞれ守備者としての課題が露骨に出てしまう場面が多くクルトワの好セーブがなければ失点は更に多くなっていただろう。元来マドリーはこの能力で解決するクラブであることからも、特にミリトンの成長はこのシーズン勝ち続ける中で必須。ジェラール不在とはいえダンジュマやディア、パコなどの強力アタッカー陣にどう対応するか注目だ。


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 一方のアウェイ ビジャレアルは前節エルチェに大勝し、ようやく今季初勝利をあげた。やはりパレホ、パウの復帰によりビルドアップに余裕が生まれ、トリゲロスを1列前で使えるようになったことからライン間をとる動きが増えた。更にここにきてパコ・アルカセルが結果を残すなどアタッカー陣にも競争による活性化が生まれてくるなど、ポジティブな要素が見え始めてきた。しかしエメリは今節の相手である対マドリー戦での戦績が最悪。強豪(特に2強)相手へのリスペクトしすぎる癖はチームを変えても変わらず、本気でCL圏確保、そしてCLでの躍進を狙うならこの点は要改善だ。更にミッドウィークにはCLユナイテッド戦を控えマドリーとユナイテッドの連戦という地獄のような日程が続く。せっかく勝利によってつかんだ勢いを無駄にしないために、この2戦で満足のいく結果もしくは内容が欲しいところだが、エメリがどっちにプライオリティを持っていくのかにも注目だ。選手として注目はダンジュマ。段々とチームにフィットし、出場時間も伸びてきた彼が高い移籍金と評判に合うだけのプレーヤーになれるのか。ジェラールが離脱中の今彼にかかる期待は大きい。


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ラ・リーガ 4節 プレビュー part2

1、前段

 今回はpart1で触れていない残りの4試合の中で日曜開催の残り2試合について書いていきます!ビジャレアルvsアラベス、セビージャvsバルセロナが延期となったことで、8試合のみとなる今週のリーガですが楽しんでいきましょう!

part1をまだご覧頂いてない方はぜひこちらからどうぞ!

 

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2、リーガ第4節プレビュー

1、カディスvsレアル・ソシエダ

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ホーム カディスは前節オサスナ相手にアディショナルタイムのセットプレー2発で逆転され逆転負け。痛い敗戦を喫した。開幕から自分たちのスタイルを貫いた良い形でのフットボールができているだけに、2分1敗の勝ちなしという開幕3節には無念さが残る。そんな中で今節の相手となるのはレアル・ソシエダ。開幕3節カディスの451のブロックになっているのは新加入のピボーテ アラルコンのカバーエリアの広さ。彼が常に数的優位を作りつつ中央でにらみを利かせることで堅固な守備ブロックを保っている。ただ一方で451というフォーメーションの構造上アラルコンの脇=インテリオールの裏というのは空きやすくなっており、そしてこの試合の相手であるラレアルはシルバを筆頭にそのスペースを突くのが抜群にうまいタレントを数多く備えている。そんなラレアル相手にアラルコンがどう立ち回るのか。そしてセルベラ監督がどのような策を立てるのか。注目したい。


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 一方のアウェイ ラレアルは前節レバンテに完勝。オヤルサバルの疲労は気になったが、開幕から好調を維持するシルバの躍動は目覚ましいものがある。更にこの代表ウィークではオヤルサバルが休養となりコンディション調整ができたこともラレアルにとっては非常に大きなプラス要素。この2人が両ハーフスペースで躍動するようなことがあると守備に定評のあるカディスとはいえ、大敗の可能性もあり得る。一方この代表ウィークでは主力組だとイサクがスウェーデン代表、メリーノがスペイン代表、バレネチェアらがU21スペイン代表に選出されプレー。彼らの疲労具合は気になるが、それでも確実に勝ち点3を取らなえればいけない試合にはなる。開幕戦の低パフォーマンスからここ2試合スタメンの座をバレネチェアにとられている、仕事人ポルトゥの活躍にも期待したいところだ。


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2、レアル・マドリーvsセルタ

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  ホーム マドリーは前節ベティス相手にカルバハルのゴールで勝利。開幕3戦を2勝1分とまずまずの形で迎えた。けが人もだんだん戻りつつあり、メンディはこの試合の帯同メンバーに入り、クロースもあと一歩という情報が出ている。その一方開幕から右のエストレーモに入っていたベイルが恒例となってしまった怪我によって離脱。守備面など、彼を右に置くことの弊害はでていたものの、一方で得点力やキック精度等々圧倒的な武器も持っていた彼の離脱が吉と出るか凶と出るかは代わりに入るであろうロドリゴorアセンシオ次第だ。更にこの試合では南米組のコンディションが懸念点。ヨーロッパ組であってもメンバーによっては中2日でこの試合となる選手も多く、カマヴィンガやブランコ、ミゲルといった若手たちにチャンスが回ってくる可能性も十分にある。そしてもう一つ注目となるのが左のエストレーモ。前節スタメンを外されたアザールがこの機会にもう一度スタメンとなり、周囲を黙らせるプレーを見せるのか、それとも南米予選明けのヴィニシウスに再度任せるのか、CL上位進出を狙っていくにはアザールの復調orヴィニシウスの覚醒のどちらかは至上命題であり、アンチェロッティがどのような選択をするのかは注目だ。


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 一方のセルタは開幕から未だ勝ちなしの1分2敗と厳しいスタートをきった。前節もアトレティック相手に終始圧倒しながらもアイドゥーのミスで失点しそのまま敗北。よくない流れが続いている。その要因として挙げられるうちの一つがアスパスを中心とするアタッカー陣の不調。試合を経るにつれ良くなっているようには見えるが、まだ調子は上がっているようには見えず、セルタのストロングポイントであるこの部分が復活しない限り、復調は厳しい。マドリー戦は特に相性が悪く、いつも不幸な事件が起こっている印象だが、状況的にも最低でも次につながるものは残したいところだ。注目となるのはピボーテに入る選手。ここは普段ならタピアの独壇場だが、彼は南米予選に参加しており、コンディションはネック。もしベルトランがこの位置スタートになるとセルタとしても引き込んで守ることは厳しくなり、彼の良さを生かすためにもボール保持から狙いにくることも考えられる。しかし相手はそのプレッシャーをいなすのが世界一上手いレアル・マドリー。こういったなかでコウデがどうこの試合をプランニングしていくのか注目だ。


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ラ・リーガ 4節 プレビュー part1

1、前段

 どうも!みなさんこんにちは。お久しぶりです。

 代表ウィークも明けようやくリーガが再開となります。これからはミッドウィークの試合も入るようになり、週2日体制となります。全節書くことは目標としつつ、できないときも忙しかったんだなあくらいに思っていただけると嬉しいです。また、3節まで続けてきた全試合視聴も難しくなります。それに応じてベストイレブンも、全試合からのセレクトとはなくなってしまいますが、一応続けたいと思っていますので、楽しんでいただけたら幸いです。

2、リーガ3節の振り返り

 3節は、アトレティコ、セビージャの引き分けにより早くも連勝チームがいなくなるという形になりました。その中でマジョルカバレンシアはそれぞれペリコ、アラベスに完勝し、未だ負けなしと予想に反した好調なスタートを遂げました。更にはラージョがグラナダ相手にまさかの4点差勝利。他にも信じられないようなビジャレアルのOGやアディショナルアイムにセットプレーから2点を取ったオサスナカディスに逆転勝ちを遂げるなど、相変わらずトピックスの多いMatchdayになりました。

 振り返りはここまでにして、いつも通り個人的3節のベストイレブンを置いて、プレビューに移りたいと思います。べスイレについての意見・批判は優しい形であれば()受け入れていますので、ジャンジャンコメント宜しくお願い致します!

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左 一番手 右二番手

3、第4節プレビュー

1、レバンテvsラージョ

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 ホーム レバンテは前節ラレアルに敗戦。勝ち点2の勝ちなしで開幕3節を終えた。ただ一方で内容面を見ると復帰したカンパーニャはモラーレス、デフルートス、メレーロといったタレントといい形で連携を見せており、充実したものにはなってる。今節はデフルートスの欠場が濃厚視されているが、代わりに入るバルディorカンテ―ロも十分期待が持てるタレントであり、攻撃面の心配はそれほどないと言うことができるはずだ。その一方で課題となるのは相変わらず3試合で5失点を喫しているディフェンス。ヴェーゾ、ドゥアルテ、ピエルといったCB陣はどれもリーガレベルに達しているとは言い難く、昨季まで一人でゴールを死守していたアイトールもまだ例年並みのスーパーセーブは見られていない。そんな中、期待されるのがデッドラインデーにアーセナルより移籍し、久々のリーガ復帰となるムスタフィ。アーセナルでは厳しいシーズンも多かったと聞くが、バレンシア時代彼が見せたプレーは確かなものがあり、その時のようなプレーを見せられれば、DFリーダーとして失点減少、そしてその後の勝ち点3獲得に大きな王権ができるはずだ。ラージョとの対戦となるこの試合、まずは前節グラナダ相手に4得点を挙げたラージョ攻撃陣をしっかり抑えたい。


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 一方のアウェイ ラージョは前節グラナダ相手にまさかの4得点勝利。トレホのキープ力、アルバロの仕掛け、エンテカのポストワーク等々前線のタレントのストロングポイントがうまく発揮された良い形で初勝利を挙げた。そして代表ウィーク明けとなる今節、代表に帯同した選手が他に比べて少なかったこともあり、しっかりと2週間リーガの舞台で戦えるだけの形、そしてレバンテ対策を作ってきたはず。前節はフロックだっのか、それとも本当にリーガで戦っていけるだけの実力があるのか。ラージョの本当の意味での実力が試される一戦だ。注目は移籍期間終了間近に獲得したセルジ・グアルディオラ、ウナイ・ロペス、そしてなんといってもラダメル・ファルカオ。前節見せたように個性豊かな面白いタレントがそろう前線でセルジ・グアルディオラファルカオがどのようなプレーを見せるのか。目標である残留達成のためにはエンテカを合わせた彼ら3人の中で2桁ゴールを記録するレベルの結果を残すプレーヤーが欲しいところだ。


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2、アトレティックvsマジョルカ

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 ホームのアトレティックは前節セルタ相手にかなり攻め込まれながらも1点を取り勝利。開幕3試合は負けなしの勝ち点5と上々の滑り出しを見せた。しかしこの試合ではここまでバイタルエリアに侵入し数多くのチャンスをクリエイトしていたサンセットがラ・ロヒータの練習中に怪我したことで出場が微妙に。ただ代わりを伺うのはラウール・ガルシアやビジャリブレといった実力十分なタレントであり、チーム力の大幅な低下は避けられるはずだ。更に同じく出場が危ぶまれていたベレンゲルやデ・マルコスは出場が濃厚視されており、イェライの復帰も間近に迫るなどポジティブな要素は多い。この試合の注目はムニアイン。対峙することが予想されるマフェオはメッシのマンマークでご存じの方が多い通り、対人にはなかなかの能力を持っている。そんな中でアトレティックの絶対的中心にして崩しのタクトを握る彼が、どのようなポジショニングをとり、どのような絵を描いていくのか。抜群の精度を誇るセットプレーと合わせ注目したい。


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 一方のアウェイ マジョルカは前節ホームで同じく昇格組のエスパニョールを圧倒し、見事勝利。開幕3試合を勝ち点7という出来すぎのような結果で終えた。更には移籍期間終了間際にイ・ガンインとマシュー・ホップという才能ある若手を獲得。更に攻撃面でのタレントを増やしている。我らが久保建英は前節右のハーフスペースに位置し、バイタルを攻略する動きで勝ちに大きく貢献。更に代表でもトップ下に入り別格さを見せつけた。しかし、厳しいようだが今季の彼に求められるのはどんなスーパープレーよりも結果。10回のポスト直撃弾より、1つのゴールである。マドリーとの契約が今季終了時点で残り2年となる彼にとって、自分に慣れ親しんだ舞台であり、自分が主役になれる昇格組のマジョルカを選んだ時点で、彼は今季マジョルカの王としての圧倒的な結果が求められるのが現実だ。中国戦で見せたポスト直撃弾やエスパニョール戦で見せたカットインからのシュート。どちらも素晴らしいプレーだったが、マドリーというクラブを目指す以上、これらは確実に決めていかなければならないものだ。今季そしてこれからの久保建英にために今節目に見える個人の結果を手にしたい。


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3、エスパニョールvsアトレティコ

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 ホームのエスパニョールは前節マジョルカに敗戦。開幕3試合を2分け1敗の勝ち点2で終えた。その結果以上に深刻なのが未だ得点が0であること。これはリーグ全体でも唯一の成績であり、早急な改善が必要だ。とはいっても、RDTとディマタの2トップはそれぞれいい動きは見せており、より問題なのはプアドとエンバルバで構成する2列目。どちらも間違えなく能力のあるタレントながらこの3戦、ほぼいいところを見せられていない。更にエンバルバは和解こそ報じられたものの前節ビセンテモレノの握手を拒否しており、プアドはケガによってこの試合の出場が不透明と厳しい状況は続く。そんな中光となり得る存在が33番のニコ・メラメド。前節も投入以降比較的自由に動きボールを触ることでリズムを作った彼はこの試合での先発起用も十分想定でき、アトレティコ相手であっても可能性を作ることができるプレーヤーなはずだ。アトレティコ相手とはいえ、簡単に無得点で負けることは許されない試合になる。ビセンテモレノの采配とともに実力ある選手たちの奮起に期待したい。


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 一方のアウェイ アトレティコは前節奇跡の()OGでビジャレアル相手に何とか追いついてドロー。内容は圧倒していたが得点がとりきれず、また失点はどちらもミスからと、自分たちで試合を難しくしてしまうなどいくつか課題が残る試合となった。ただそれでもプレーの質自体はリーガ内だと頭一つ抜けたものを見せていたのもまた事実であり、選手層から考えても今季のリーガを牽引する存在であることは間違いない。移籍関係ではデットラインデーにサウールをチェルシーに放出し、グリーズマンを復帰させた。これに関してはコルチョネロス(アトレティコサポーター)の中でも賛否両論大きく分かれる問題であり、コレア、フェリックスがいる中でどのように使っていくのかは不明だが、タレントとして間違えないものを持っているのもまた事実であり、期待は集まる。

 この試合ではコレア、デポール、ヒメネス、クーニャといった南米予選組の出場は厳しく、コケ、ジョレンテ等欧州代表組も疲労がたまっていることは想定できるが、それでも選手層は圧倒的なものがあり、この試合の勝利は絶対条件。早めに勝敗をはっきりさせミッドウィークのポルト戦に向けた調整ができれば、最高の展開になるだろう。


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4、オサスナvsバレンシア

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 ホーム オサスナは前節カディス相手に土壇場の逆転劇で見事勝利。開幕3戦で負けなしの勝ち点5と上々の滑り出しを見せた。更にこの代表ウィークではほとんどの選手が狩り出されなかったことで名将ジャコバ・アラサテの下、更なる充実が期待される。そのことからもわかるようにおそらくバレンシア対策というのも十分に立てられていることは予想でき、持ち味である柔軟かつアイディアのサイドと堅実かつ堅固な中央のバランスをもって絶好調のボルダラスバレンシアに挑むことが予想される。その中でキーとなるのが、昨季に引き続きローンでアトレティコから来ている左ラテラルのマヌ・サンチェス。攻撃において内外使い分け、時にはストライカー張りの位置に入りチャンスメイクを行う彼の存在はバレンシアの442ブロックに対し効果的であるはず。ただその一方で彼が空けるスペースがリスクになることもたしかであり、カウンター時そこのエリアからの侵入を試みる可能性は十分。更にちょうどマッチアップとなるのが現在絶好調のカルロス・ソレールであることもあって、ここの攻防は一つターニングポイントになるはずだ。


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 一方 アウェイのバレンシアは前節メスタージャでアラベス相手に3-0で完勝。開幕3戦で2勝1分けの勝ち点7を獲得と相手に恵まれた部分はあったとはいえ、新監督ボルダラスの下で順調すぎるスタートを切った。442で設定する守備ブロックからゲデス、チェリシェフの推進力、マキシのキープ、ソレールの飛び出しといった前線のタレントの特徴に、ピボーテやラテラルが絡んでいくカウンターはかなりの切れ味を誇っている。守備でも新守護神候補のママルダシュヴィリは好セーブを見せ、広いカバーエリアを持つガブリエウと対人で強さを見せるアルデレーテのコンビは良い補完性を持っている。サイドでも、ガヤはもちろん移籍期間終了間際に獲得したフルキエは身体能力化け物であり、対人で無類の強さを発揮するラテラルだ。そして迎える今節はカピタンであるガヤが代表中のケガで出場が厳しく、右コレイア、左フルキエの形が予想されている。ガヤの不在は大きすぎる痛手であり、サイド突破に強みを持つオサスナ相手に厳しい形にはなるが、持ち味の堅守速攻を見せることができれば十分勝機はある。この開幕3戦がフロックではなかったことを示すためにも、この1戦良い形で乗り切りたい。


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La Liga 第3節 プレビュー part2

1、前段

どうもこんにちは!

リーガ第3節プレビュー残りの日曜開催4試合に触れていきたいと思います。part1をまだご覧になられていない方はぜひ下のほうからpart1も見ていただけると嬉しいです!

では行きましょう!

 

rintorres9.hatenablog.com

 2、第3節プレビュー

 1、バルセロナvsヘタフェ

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 カンプノウにヘタフェを迎えるバルサは前節、サンマメスでアトレティック相手にドロー。内容的にはかなり厳しいものだったため、この勝ち点1は上々といえるかもしれないが予想通り、アトレティックレベルのインテンシティをもって組織的にハメに来る相手にはまだ開幕節で見せたような相手を圧倒するようなフットボールは展開しにくいということが明らかになった。守備の約束事等、クーマンに課された仕事はまだまだ多いが、とりあえずはこのヘタフェ戦にいい形で勝利し気持ちよく代表ウィークに入りたいところだ。この試合ペドリがようやくのバカンスでお休み。前節ケガで交代したピケ、退場したエリック・ガルシアの欠場も確定している。その中で代役を誰が務め、どのようなプレーを見せるのかは注目だ。更に前節破壊力不足が露呈してしまった感のある、グリーズマンブライスワイトが格下相手であるこの試合どのようなプレーを見せるのか。ユスフ・デミルの登場にも期待しつつ注目したいところだ。


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 一方、アウェイのヘタフェは開幕2連敗スタート。開始早々10人になったバレンシア、明らかにコンディションが悪かったセビージャと優位な状況ながら良いところをほとんど見せれず無得点のままの2連敗はかなり深刻な状況だ。更にこの状況に追い打ちをかけるようにチームの絶対的中心であるククレジャのブライトン移籍が最終段階に入っており、この試合も召集を見送られている。残留のため、そしてミチェルの解任を防ぐためにも、代表ウィーク前のこの試合バルサ相手とはいえ、ポジティブな部分を見せたいところだ。そんなヘタフェにとってキーマンとなるのが、今夏サンプドリアから獲得したヤクブ・ヤンクト。ククレジャの代わりに左SHに入ると思われるこのチェコ人MFはセリエAで十分な活躍を見せていたようで、同じようなパフォーマンスをリーガの舞台でも期待したいところだ。彼がアレニャ、アランバリらといい関係を築いたうえで、エネス・ウナル、サンドロ・ラミレスの2トップにいい形で供給することができれば開幕からのCBコンビが両者ともに不在のバルサDF陣を揺さぶることもできるはずだ。


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2、カディスvsオサスナ

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 ホームのカディスは前節ベニート・ビジャマリンでベティス相手に1-1決着。2試合連続の引き分けとなった。相変わらず試合内容としては76%の支配率を相手に握られるなどかなり押し込まれたが、ハロヤン、ファリ、アラルコンの中央ユニットを中心に442ブロックと451ブロックを使い分けつつ耐え、ネグレドにロサーノ、サルビ・サンチェスが絡むという形でのカウンターは昨季と比べても更に迫力を増している。代表ウィーク前ラストのこの試合ホームで勝ち点3をとり、チームとして今の形を信じ切るきっかけとすることができれば、残留、そしてその上のトップ10という目標も不可能なものではないはずだ。この試合の注目として挙げたいのは右SHに入るであろうサルビ・サンチェス。この30歳のアタッカーはブロックを組んでの守備もしっかりとこなし、その上でカウンターで出ていくときのスピード、技術ともに光るものを持つカディスの矢ということができるだろう。オサスナの左ラテラルに入るとされるマヌは攻撃力は圧倒的なものを持つが、守備(特に対人)の部分では不安を抱えており、その部分をサルビがつければ必ずやゴール、そして勝利は見えてくるはずだ。


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 一方、アウェイのオサスナは前節エル・サダールでセルタ相手にスコアレスドロー。開幕節のペリコ戦に続きホーム連戦で勝ち点2にとどまってしまった。ただこの結果以上に問題なのが決定力不足。この2試合はどちらもかなり優位に試合を進めており、2試合合計の枠内シュート数は29本とかなり多いシュートをおちながらも得点がないのが現状だ。チミー・アビラ、ブディミル、キケ・ガルシアとオトラ最高クラスのストライカーを3枚持ちながらのこの結果はかなり深刻なものであり、早急の改善が必要だ。更には前節右サイドで躍動したキケ・バルハがケガで離脱。代わりにビジャレアルからローンとしてオンティベロスを獲得したものの、彼の穴を埋めるのはそう簡単なものではない。とここまでネガティブな話をしてきたが一方で内容がゴール以外ではかなり完璧に近いのもまた事実。エレーラ、ダビガル、アリダネ、トロで組む中央の守備はかなりの堅さを誇っており、ナチョ・ビダル、ブラシャナツ、ルベン・ガルシアといったタレントも好調を維持している。今後の躍進のためにこの試合をきっかけとしたいところだ。


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3、ラージョvsグラナダ

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 ホーム ラージョは前節アノエタでラレアルに完敗。スコア自体は0-1とそこまでネガティブになる数字ではなかったが、ディミトリエフスキの活躍と、ラレアルのフィニッシュ面の質の低さがなければあと2、3点入る内容であったことを考えると不安要素は大きい。やはりプレーオフから上がってきたため準備の時間が他の昇格組と比べ少なかったという要素も働き、ここ2戦ヨーロッパで戦う2チーム相手とはいえ厳しい内容月図鋳ている。それでも、代表ウィーク前ラストとなるこの試合、いい形で連敗を切り2週間のトレーニングでの改善を図りたいところだ。この試合の注目は8番のトレホ。守備時は2トップ、攻撃時はトップ下に入り、バイタルの位置でピボーテの脇を取り、良い形でのキープを前節は見せた。彼がゴナロンを筆頭にかなり高いレベルにあるグラナダの中盤相手にも同様のプレーができ、そこにエンテカやメルケランス、アルバロといったアタッカー陣がいい形で絡むことができれば必ずや決定機は作れるはず。プリメーラの舞台でどこまで彼らのフットボールが通用するのか。ラージョの奮闘に期待したい。


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 一方のアウェイ グラナダは前節ホームでバレンシア相手に88分のソレールのPKで追いつかれドロー。これで開幕節のビジャレアル戦から連続の引き分けと可もなく不可もなくという形の序盤を送っている。バレンシア戦では昨季から所々で採用している3バックを採用。5バック気味に引いて相手にボールを持たせつつバッカのポストからルイス・スアレスの抜けだしというまさに狙い通りのような形で先制に成功したが、前半45分で451に戻したことから、何かしらロベルト・モレーノは不満点or懸念点があったと思われる。またピッチ外では大きな動きがあり、圧倒的フィジカルで右サイドを支えてきたフルキエのバレンシア行がほぼ確定。またその代わりにアトレティコからアリアスをローンで獲得することも公式発表を待つのみという状況になっている。

そんな中この試合の注目は新戦力 バッカ。前節もガブリエウ相手に見事なポストプレーからチャンスメイクした彼が、ルイス・スアレスと継続的にいい関係を築くことができれば退団したソルダード以上の結果を残せるはずだ。中盤が充実の一途を見せているなかで彼らの供給をうまく形にできるのか。コロンビア人ストライカーに期待したい。

4、アトレティコvsビジャレアル

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 ホーム アトレティコはここまでの2戦スアレス、トリッピアーを温存しながらも堅実な形で2連勝。コンドグビアやデポールなど昨季と比べてのプラス要素も見えてくるなど、着実な強さで2連勝を果たしている。その中でもコレアは大爆発中。2試合3ゴールと今まででは考えられないほどの決定力を見せており、この調子が一時的なものなのか、本格的な覚醒なのか注目したところだ。

 3連勝を目指すこの試合ではトリッピアーとスアレス、そして前節出場停止だったエルモソの3人がスタメンに復帰するとみられており、昨季慣れ親しんだいつもの形で臨むことが予想されている。その中でビジャレアルという強敵相手にどのような試合を見せるのか。そしてこのメンバーに途中から入ってくるであろうデポール、クーニャといった新加入メンバーがどのような連携を見せるのか。注目したいところだ。


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 一方のビジャレアルは前節 エスパニョール相手にスコアレスドロー。ただ内容ではかなり押し込まれており、ペリコに決定力がもう少しあれば敗北も十分あり得る内容だった。開幕節のグラナダ戦に続き2戦連続のスコアレスドローと低調なスタートのビジャレアル。やはりその原因として挙げられるのが、パレホとパウの不在。低い位置からゲームを作る彼らの不在はビルドアップがうまくいかなくなるだけでなく、トリゲロスがピボーテとして司令塔の役割をしなければならない状況になってしまい、相手のライン間でボールを引き出すというチーム全体の武器を失うことにもなっている。そんな中でも代表ウィーク後に復帰予定の彼らが合流する前に少しでもいい形でこのアトレティコ戦を終わらせたいところ。前節スタメンから外れたジェレミ・ピノ、新加入ながら前節一つ好プレーを見せたダンジュマの2人のサイドアタッカーに注目したい。


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ラ・リーガ 第3節 プレビュー part1

1、前段

どうもこんにちは!見ていただきありがとうございます!

最近皆さんのおかげで、少しづつではありますがブログを見ていただける方が増えてきており、非常にうれしく思っております。プレビューの内容や前節のベストイレブン、予想スタメン、今後のブログの内容等々、質問、指摘、意見、要望等コメントしていただければ、基本的にはどこかのタイミングで拾っていきたいと思っておりますので、ぜひご気軽にお願い致します!

 

2、第2節の振り返り

前節同様、自分は戦術解析などができるタイプの人間ではないので雑感だけ少し述べつつ個人的ベストイレブンを貼ってプレビューに向かいたいと思います。

一応今節も全試合観戦は達成しましたが(3節までは続けたいと思っています)、2節最大のビッグマッチ レバンテvsマドリーは期待通りの内容を見せ、アスレティックvsバルセロナも予想通りの展開になりました。その中で個人的に一番内容が面白かったのはオサスナ。得点こそ決まりませんでしたが素晴らしいサッカーを展開していました。一方で不安が残ったのはセビージャvsヘタフェ。簡単なミスが多く、特にセビージャの選手たちは普段であれば絶対にしないような軽率なプレーを連発していた印象でした。と2節の振り返りはここまでにしつつ、最後にベストイレブンを貼りたいと思います。今回は2チーム作りました。上がベストチーム、下が準ベストチームです。インテリオールで出ていたフレンキーのリベロ起用や左CBを務めたダビド・ガルシアの右CBなど若干無理のある形になってしまいましたが、ご容赦ください。

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3、第3節のプレビュー

 1、マジョルカvsエスパニョール

 

  前節アウェイでアラベス相手に勝利し、開幕2戦で勝ち点4とここまでいい形で入っているマジョルカ。今節は同じく昇格組のエスパニョールをホームに迎える。前節はパス総数がベティス戦の568から353になったことが証明してるようにロングボールを大窟合う大味な展開に。ただその中でもヴァリエントを中心に守備陣は安定したプレーを見せ、途中出場のサルバ・セビージャからフェル・ニーニョの形で1点を取り見事勝ち切った。我らが久保建英は88分までプレー。チーム合流からまだ日が浅いこともあって、連携面などにまだ課題は残すものの、積極的にボールを引き出しチャンスメイクへという動きは多く見せた。また守備の面でも、守備時はCFの横に出て2トップ気味の形で前方向でのプレッシングというタスクがうまくはまり、存在感を見せた。

 今節の相手であるエスパニョールもアラベスと同じく、442で構えつつ、前線のディマタ、RDTに早い形でつけ、そこにテクニックのある2列目のエンバルバ、プアドが絡む形が多いため、前節と似たような展開が予想される。その中で、久保、ダニ・ロドリゲス。ニーニョとテクニックを備え、違いが作れる3人にエンブラというアクセントを持つマジョルカ攻撃陣が結果を残すことができるか注目だ。


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  一方のアウェイ エスパニョールは前節ホームでビジャレアルに引き分け2試合連続でのスコアレス。ただ内容としては非常にポジティブなものであり、カブレラ、セルジ・ゴメスを中心に守備陣は安定感あるプレーを見せ、開幕節課題だったビルドアップではダルデルの復帰により、いい形での前進が増えた。更にアタッカー陣もゴールこそなかったがRDTはキレある動きを見せ、ディマタも中央でフィジカルを生かし存在感を放った。更に、ビジャレアル戦後、ベティスからFWロレンを獲得。19-20シーズンには2桁得点を挙げたこのストライカーの獲得は間違えなくエスパニョールの攻撃を更に強化することになるだろう。まだ合流して日こそ浅いが、ウーレイが中国代表への合流で既にチームを離れていることから、今節途中からのデビューには期待したい。一方で少々不安なのはラテラルの陣容。前節左ラテラルのペドロサが負傷。右のオスカル・ヒルも満足とは言い難いプレー内容を見せている。その中で期待したいのがセビージャから獲得したアレイシ・ビダル。リーガの舞台で長く活躍するこの右サイドの職人の出番に期待したい。


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2、バレンシアvsアラベス

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前節アウェイながら88分のソレールのPKでなんとか勝ち点1をもぎ取ったバレンシア。ただストライカーのマキシ・ゴメスのコンディションがいまいち上がっておらず、カウンターの破壊力がゲデスの推進力あるドリブル任せとなっているところは否めない。そういう状況のなか2年ぶりの新戦力として昨季バジャドリーで4G2Aを挙げたマルコス・アンドレを獲得。スタッツから見ると8M€は高いように感じるが、テクニックのあるタイプの9番としてボルダラスの熱望もあっての獲得ということでうまくハマれば、新たな武器として貢献してくれるはずだ。その他にもケイタ・バルデ、フルキエなどの獲得が秒読みのようだが、まず最優先はこの試合にしっかり勝つこと。開幕2節の内容は決していいものではないが、なんだかんだここまで1勝1分けと来ており、メスタージャでアラベス相手となると勝ち点3を取り、無敗で代表ウィークに入りたいところ。代表にも呼ばれここ2試合連続ゴールと五輪の疲れも感じさせず好調を維持するソレールに今節も期待したい。


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一方、アウェイ アラベスはメンディソローサでの2連戦を勝ち点0という最悪の形で終えてしまった。マドリー戦の前半はポジティブな内容を見せたが、前節マジョルカ戦はホセルの高さ、リオハの突破力、マヌ・ガルシアのパスセンス頼りになってしまい敗戦。修正が急務となる。先ほど挙げたようにアタッカー陣はベンチ含めタレント豊富であり、ルジューヌ、ラグアルディアのCBコンビ+パチェコも安定感はあるが、どうしてもピボーテとラテラルの質不足が否めない。前節は左ラテラルのルベン・ドゥアルテが散々なプレー内容の末、2枚のアマリ―ジャで退場。今節代役を務めるとみられるハビ・ロペスに期待したいところだが…。厳しい状況であることは間違えないが、代表ウィーク前の3連戦を3連敗で終わらせるわけにはいかない。早速チームに適応し良いプレーを見せているマヌ・ガルシアのイマジネーションから何とか得点を挙げ、メスタージャから勝ち点を持ち帰りたいところだ。


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3、セルタvsアトレティック

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ホーム セルタは前節GKディトゥーロの活躍でなんとかエル・サダールでオサスナ相手に勝ち点1を持って帰ることに成功した。ただアスパスを筆頭にアタッカー陣のコンディションの悪さが露骨に出ており、武器である攻撃力が低下中。更にフォンタンにしろカルロス・ドミンゲスにしろ左CBの守備面での弱さは否めず、不安な開幕からの2試合になっている。代表ウィーク前ラストのバライードスで向かえる今節は、難敵アトレティック相手とは言え良い1戦にしたいところ。ここ2戦比較的いいプレーを見せているソラーリ、セルビの2人に期待したいところだ。また今週はアルビレックス新潟の所属歴もあるチアゴガジャルドを獲得。私は新潟といったらマルシオ・リシャルデスが出てくるくらい、特に最近のJリーグには疎いのでどういった選手なのかは分からないのだが、ファクンド・フェレイラが抜け不在となっていたミナのスペア役として間違えなく出番はあるはずだ。

ぜひ、アルビレックス新潟のファンの方々もこれを機にセルタ、そしてリーガに興味をもって頂けるようになったら嬉しいです!  


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 一方 アウェイ アトレティック(呼び方についてはぜひ今週のLALIGA FREAKSを!)は前節バルセロナ相手に人に厳しくつき、前からはめていくハイプレスで特に前半は圧倒。後半体力が落ちてからは主導権を握られるシーンも増え、最終的には好プレーを見せていたダニ・ガルシアのミスからメンフィスにゴラッソを叩き込まれ、1-1で試合終了に。サンマメスで勝ちきれなかったのは悔しさは残るだろうが、やはりモチベーションの高い時のアトレティックの強烈さは見せつけた。ただ実際に試合連続引き分けと満足できる結果にはなっておらず、代表ウィーク前に勝ち点3を確保しておきたいところだ。注目は2トップの一角に入るであろうサンセット。年代別スペイン代表(ラ・ロヒータ)にも選ばれた彼は、バルサ戦でもバイタルエリアでボールを引き出し、相手にとって非常に危険なチャンスシーンを数多く作り出した。一昨シーズンから台頭し、昨季、一定の出番を得た彼にとって今シーズンは更なる開花となるかもしれない。スペインの今後を担うアタッカーの試合を決定づけるプレーに期待したい。


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4、エルチェvsセビージャ

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 *クンデが帯同を拒否したため代わりにグデリ、レキク、ディレイニーのいずれかが入ることが濃厚

 

ホーム エルチェは前節アトレティコにワンダ・メトロポリターノで敗戦。ビルドアップ等、自分たちにできるベストのプレーは見せたが個人の質、チームとしての完成度ともに上回られた一戦となった。ただ、チームの方向性としては決して間違っておらず、安定したビルドアップ、テクニックレベルの高いインテリオールに強烈なサイドプレーヤーと十分コマもそろっている印象だ。更にマルコーネあるいはラウール・グティと回しながら起用できるプレーヤーとしてシャルケからマスカレルを獲得。選手層という意味でも順調に整っており、今季の躍進を期待させるだけの要素はそろっている。今節はセビージャ相手と前節に引き続き、かなり厳しい相手との対戦にはなるが、良いフットボールをしているだけに勝ち点1で代表ウィークに入るというのは避けたいところ。いくらセビージャ相手とは言え、これまでのフットボールを展開した上で、モヒカ、パラシオスがサイド制圧し、エース ボジェと新加入ベネデットがクンデ、ジエゴ・カルロス相手に決定力を見せることができれば勝利も期待できるはずだ。


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 一方のアウェイ セビージャは前節、敵地アルフォンソ・ペレスでヘタフェに勝利。ただ内容はロペテギ政権最悪といっても良いようなものであり、普段では絶対に起こらないようなパスミスやコントロールミスなどが目立った。特にフェルナンド、そしてコロナ明けのスソは単純ミスの回数が圧倒的に多くコンディションが懸念視されるプレーであった。ただその中でも途中出場・新加入のラメラ、ラファミルの活躍でなんとか勝ち点3を積み上げることができたのは非常にポジティブ。第2節時点で連勝したのはセビージャを除くとアトレティコのみであり、現状首位に立っている。更に今週はラメラ、ラファミル、モンティエル、アウグスティンソンに加えドルトムントからディレイニーを獲得。相変わらずモンチが見事な錬金術を見せており、新戦力の活躍にも引き続き期待したいところ。