rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

アトレティコGL敗退について

 本日、本拠地メトロポリターノで引き分け、CLからの敗退が決まったアトレティコクラブ・ブルージュレヴァークーゼン、そしてポルトと同居する安易なグループかと思われたものの、1節を残しての敗退が決定してしまった。今回の記事では、その事について私なりの考えを述べていきたいと思う。プレビューを発信しているいつものものとは雰囲気も内容的にもかなり変わったものにはなっているが、お気に召したら最後まで見ていただきたい。

 まず、敗退が決まったレヴァークーゼン戦についてとやかく言う気は今は起きない。最後のPKを外してしまったカラスコ、決定機を決めきれなかった〜と批判する個人名を挙げようと思えば、出来るのかもしれないが、それがもたらすものは一つもない。チョロに対して文句を怒りに任せて書く気もない。そういった次元に今の私は行けないのだ。絶望という表現が正しいのか、諦めなのか、割り切りなのか。今の私に判断することはできない。残ったのはただの虚無感。それのみであった。
 これを言ってしまうと方々から怒られてしまうかもしれないが、正直、私は今季CL優勝ができるとは思っていなかった。戦力的にも監督の力量的にも現在の完成度的にもそのクオリティにないのは明確であったからだ。だからこそ、今悔しい気持ちが出てこないのかもしれない。いつからか、CLという舞台はコルチョネロスの私にとって魅力的なものではなくなっていた。果たしていつからであったか。振り返った時、それは18-19のベスト16 2ndレグからであった気がする。これを言えば大半のコルチョネロスはどの試合か気づくであろう。そう、悪夢のアウェイ ユヴェントス戦だ。

 

 1stレグを2vs0で勝利して迎えたこの試合。このシーズン、私はこの勝利をもって今季こそはアトレティコビッグイヤーを掲げると確信していた。全盛期を築いたレジェンド ゴディン、ファンフラン、フィリペ、コスタにエース グリーズマン。コケ、サウールのコンビに加え、ロドリ、トーマスと今や世界一のピボーテの座を争っているカンテラーノコンビのドブレピボーテを抱え、戦力は充実の一途を辿っていた。そして何より、決勝の舞台がメトロポリターノであったことも大きかった。新たなホームスタジアムで3度目の正直を果たし、優勝へ。そんなストーリーを思い浮かべていたのだ。そして、この期待は天敵であったロナウドを抱えるユヴェントス会心の出来で下したことで確信に変わりつつあり、そんな状況で迎えた2ndレグ。結果はご存知の通り、ロナウドハットトリックを許し、逆転負け。ここで私が何より悔しく、絶望したのは劇的な形で逆転負けを喰らったことでも、天敵にまたも敗退に追い込まれたことでも、コケやサウール、グリーズマンが試合途中で諦めてしまったことでもなかった。それは、シメオネが敵将のアレッグリに対して、手も足も出ず戦術的に下回り、それに加え、途中で彼もまた気持ちが切れてしまっていたこと。それであった。エムレ・ジャンを降ろして3バック化することで、プレッシングを回避、スピナッツォーラとベルナルデスキという2人に外で仕掛けさせクロス。ターゲットのロナウドは守備ブロックの弱点であったラテラルの身長の低さという点を徹底的に突いて、チョロ率いるアトレティコを完全に凌駕していた。3バックへの対応、大外での対人、ラテラルの高さというのは兼ねてから言われていたアトレティコの最大の弱点であったが、このアレッグリの策に対してシメオネは最後まで何も手を打つことはできなかった。そして彼最大の魅力であった熱さすら失ってしまった。この瞬間、チョロの率いるアトレティコはもう欧州で勝てないのではないだろうか、そしてサイクルの終わりが迫っているのではないだろうか。そう思うようになった。

 そして翌シーズン。グリーズマン、ゴディン、ファンフラン、フィリペ、リュカ、ロドリらが退団し、新たなスタートとなったこのシーズン。なんとかグループリーグを突破するとベスト16で当時の優勝候補筆頭であったリヴァプールを撃破。しかしこの喜びと同じくらい、ラウンド8でのライプツィヒ戦もまた絶望を感じる一戦であった。この試合でもアトレティコは敵将ナーゲルスマンの策の前に何もやらせてもらえず完敗。2年連続で屈辱的な形で欧州の舞台を去ることとなった。リーガを制したこの翌年もトゥヘル率いるチェルシーの前に歯が立たず、そして昨季はラウンド8で550という画期的な形でシティを追い詰めはしたものの、これは言い換えれば、550などというフォーメーションを使わねばならないほど、チームの完成度に差があったということ。既にアトレティコは欧州で本気でCL優勝が現実的に狙えるチームではなくなっていたのだ。
 この原因をあげればおそらくキリがない。フロントの怠慢、シメオネの実力不足、変化していくフットボールのトレンドにリーガ勢がそぐわなくなっていること。他にも多種多様な原因はあるだろう。ただ今回の記事ではそれについて触れる気はない。単に今の感情を残すために殴り書いているだけの記事だからだ。

 今後アトレティコというチームがどこに向かっていくのか。それは未だに全くわからない。ここ数年、新たにトップチームに定着したカンテラーノは誰1人としておらず、平均年齢もかなりの高さ。グリーズマン、コケ、モラタ、ヒメネス。現在のチームの中心選手たちは現在が最も選手として充実した年齢であり、未来に向けて希望の持てる点も少ない。限界が既にはっきりと見えているシメオネ体制がいつまで続くのか、そして長期政権が終わった後、このクラブはどうなっていくのか。長期政権の前例と言われるユナイテッド、アーセナルと比較しても、ブランド力で大きく劣るアトレティコがどうなってしまうのか。その想定は全く計算が立たない。少なくともそう遠くない未来にこのチームは大きな変化を迎える。その覚悟はできている。口で言うのは容易だ。ただ何が起こるかわからないものに覚悟なんて出来るわけがないのだ。

 それでも間違いなく次のカディス戦も見る。次節の実質消化試合となってしまったポルト戦だってそうだろう。おそらくこれからも何があると1試合1試合見続けることは間違いない。これもある意味、Partido a Partidoだろうか。そこに何か目的があるのか。それは全くわからない。それでも、見続け、応援し続け、一喜一憂し続ける。一度Rojiblancosを好きになった以上、それは宿命なのかもしれない。


 思ったことをとにかく殴り書いただけのため、読みづらい箇所だらけだろう。それでも、もしここまで読んでくれた方がいるのであれば、最大限の感謝を伝えたい。この文章があなたと愛するチームとの関係性について考えるきっかけになればと願い、この記事を締めたいと思う。
ご拝読ありがとうございました。