rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

【久保建英加入】他サポから見たレアル・ソシエダ④ ~チームメイト紹介~ 背番号21~25+カンテラーノ

1、初めに

 皆さんこんにちは。

 ラ・レアル紹介記事の第4回目にして最終回となる今回の記事では前回、前々回に引き続きラ・レアルの選手たちを紹介していきたいと思います。今日は背番号21~25までのトップチーム登録の選手全員と下部組織所属の選手からトップチームの試合にも関わってきそうな選手を数名紹介したいと思います。1~20番の選手たち、またラ・レアルというチーム、昨季の状況については下記記事を参照ください。

 

rintorres9.hatenablog.com

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2、選手紹介

#21 ダビド・シルバ(OH)

170㎝ 36歳(1986/1/8)スペイン カナリア諸島出身

 皆さんご存じダビド・シルバのつける背番号は彼にとってはお馴染みの21番。彼がこの番号を背負い続ける理由はカナリア諸島のチーム ラス・パルマスのアイドル ファン・カルロス・バレロンへの憧れからだと過去に語っている。そんなシルバは36歳となった今でも、そのポジショニングの良さとそこからの才能あふれるチャンスメイクを武器にウーデゴールが去った後のラ・レアルの右IHで確固たる地位を築いた。もちろん年齢からシーズンをフルで戦い抜くことは厳しく、負傷による離脱は年々増加しているが、それでもピッチに立った時の存在感は圧倒的。代表やリーグでは数々のトロフィーを獲得した彼が唯一持っていないヨーロッパカップ戦でのタイトル。今季はそれを目指しての1シーズンとなる。久保、ブライスという頼れる自身の後継者にしてスペアになることのできる存在が現れた今季。十分な休養を取ったシルバがもう一度世界を驚かせる輝きを見せるかもしれない。

#22 現状空番号
#23 ブライス・メンデス(OH、RW)

184㎝ 25歳(1997/1/7) スペイン ガリシア州出身

今夏新加入のブライスはセルタ時代から継続して23番を着用。オプションである出来高次第ではイジャラを超えてラ・レアル史上最高額での加入となるブライス。下部組織から6年に渡りセルタに貢献してきた彼は、リーガでの実績は申し分なく、スペイン代表へ選出経験もある十分に計算が利く選手。人を問わずプレーを合わせ、引き出すことのできるプレーヤーであり、単独で何かをすると言うよりは連携の中で活きる選手。おまけにセルタを率いるコウデ監督の下で守備も散々に叩きこまれており、シルバ、久保との3人の中では現状、守備面で最も計算が経つ選手と言えるだろう。プレーシーズンマッチでも加入後4戦目となるボーンマス戦では4♢2のトップ下のポジションに入ると持ち前の左足からのチャンスメイクで大きなインパクトを残した。久保にとってはビジャレアル時代のジェラール・モレノほどとは言わないものの大きな壁となるレベルの選手である。現状、リーガ内のプレーだけ見ると、誤解を恐れずに言えば、完全上位互換といっても過言では無いブライス。その中で久保が彼と比較して持っているポイントと言えば、馬力を活かしたドリブルでの推進力であろうか。これまで幸か不幸か自力である程度の距離を運ぶことを要求されるチームにいた久保はこの点においてはリーガ内でも屈指の能力を持っている。この点を活かしながらのアピールが当面は現実的なところだろう。とはいえ、競争相手としてそしてお手本としてブライスは最高の選手。彼の良いところを吸収し、シルバ退団or引退後、ブライスと久保がこのチームの2大チャンスメイカーとして君臨しているのも見たいものだ。

#24 ロビン・ル ノルマン(CB)

187㎝ 25歳(1996/11/11) フランス

 24番は昨季のチームMVPといっても過言では無いほどの活躍を見せたCBのル ノルマン。フランスのブレストというチームから19歳でラ・レアルの下部組織に加入した彼は、前任者であったイニゴ・マルティネスがライバルのビルバオに引き抜かれて以降、台頭してきた。武器はラ・レアルにとっては珍しい守備対応の部分。これまで紹介してきたエルストンド、スベルディアパチェコといったCB陣がビルドアップでの貢献度を一番の魅力としていたのに対して、ル ノルマンはCB本来の仕事である相手をストップすることに長けたCBである。スピード対応、空中戦の強さ、対人守備どれをとってもラ・レアルの中では随一であり、ある意味ではリーガらしくないCBということもできる。更にその鉄人ぶりも賞賛に値するところで、昨季は出場停止となった1試合を除いてすべての試合にフル出場を果たした。その一方、課題はビルドアップ面であり、右利きながら左CBを本職としている彼だが、ロングフィードが蹴れるわけでもなく、左足が右と遜色なく使えるわけでもないため、どうしてもビルドアップにおいて停滞の要因となっているシーンが散見される。またなぜかカードをそこまでもらわないのだが、手癖が少々悪く、相手を掴んでしまうシーンが散見される。とはいえ、最強CBを揃えるフランスにおいても代表招集が噂されるほどのプレイヤーであり、イマノル監督からの信頼は絶対的。今季も昨季に劣らないパフォーマンスレベルを期待したいところだ。

#25 アンドニ・スビアウレ (GK)

189cm 25歳(1996/12/4) スペイン バスク州出身

 25番までがトップチーム登録の選手となるリーガの規定により、最後のトップチーム選手となるのが、第3GKのスビアウレ。この選手に関しては私も勉強不足なものでそこまで知らないのだが、これまた下部組織出身のGKである。とはいえ、年齢は既に25歳と決して若くはなく、今夏も出場機会を求めての退団が噂されたが、契約延長発表により、残留が決定。13番のライアンの去就次第ではレミーロに次ぐ第2GKになることも。昨季2部の舞台を戦ったBチーム(通称:サンセ)において正GKを務めた彼。元々サンセにはアジェサというスペイン年代別代表に選ばれるほどの実力者がおり、彼が正守護神を務めていたのだが、彼が怪我している間に安定したパフォーマンスを見せスタメンの座を勝ち取った。満を辞してのプリメーラで1シーズンを送ることになる今季。どれほどの出番が彼に与えられるかは微妙なところだが、どこかの舞台で活躍を見たいところだ。

 

以上がトップチームの選手たちになります。ラ・リーガ独自の規定としてトップチーム所属の選手には25番以上の番号を与えてはいけないという決まりがあるため、この選手はトップチーム登録なのか、それ以外のBチームなどの登録なのかが一目で分かるようになっています。

 ここからはトップチーム登録ではないもののプレーシーズンマッチにも出場しており、久保とも既に共演している選手の中から数名の選手を紹介したいと思います。ラ・レアルの下部組織はリーガの中でも指折りの優秀さを誇っており、今後トップの試合に出てくることもあるかと思いますので、ぜひ覚えていただいて、出てきたときにおっ○○じゃん!となっていただけたら幸いです。

#27 ベニャト・トゥリエンテス(DM、CM)

179㎝ 20歳 (2002/1/31) スペイン バスク州出身

 カンテラーノ(下部組織選手)1人目はベニャト・トゥリエンテス。スペインの年代別代表にも選出されている彼は、イジャラ、スベルディアゲバラ、スビメンディというラ・レアルお得意ピボーテ育成の最新版。先述の通り、このポジションはラ・レアル一番の激戦区であることから、一列前のインサイドハーフの位置でプレーすることもある選手だがピボーテの方が良さがより引き立つように思える。彼もまた、サッカーIQの高さに基づく、判断の良い安定した供給が持ち味の選手。そして、スビメンディ、ゲバラとの棲み分けという点においてはトゥリエンテスの持ち味と言えるのはターンを活かしたドリブルでの外しであろうか。プレッシャーに向かってきた相手をその勢いを逆に利用してターンで外し、前進するといったプレーを頻繁に行う印象がある。Bチーム登録ながらトップチームへの帯同が基本となるであろう、今シーズン。限られた出番の中でプリメーラの強度になれ、出番を得ることが出来るのか。注目したい。

#29 ロベルト・ナバーロ(LW、OH)

178㎝ 20歳(2002/4/12) スペイン カタルーニャ州出身

 29番をつけるナバーロはラ・レアルのカンテラーノとしては非常に異例なバルサの下部組織 ラ・マシア出身の選手だ。久保ともラ・マシア時代に共に戦った身であり、久しぶりの再会となっている。ラ・マシアとスビエタ(ラ・レアルの下部組織の通称)というスペイン国内でも最高峰の育成機関のハイブリットである彼は、幼いころから将来を嘱望された逸材。ペドリや直前で離脱することになったもののビジャレアルピノが選出されていた2019年のU17W杯の代表メンバーであり、モナコ在籍時にはクラブ史上最年少での16歳でトップチームデビューを飾るなど数々の実績を残してきた。昨季前半にはトップチームに帯同し、離脱しがちなシルバの代役として一定の評価。冬に現PSGのラフィーニャを獲得したことで、サンセに出戻りとなったものの、イマノル監督からも高い評価を得ていることがわかる。しかし、今季久保、ブライスを獲得したことにより、ポジション争いはさらに激化。今年で20歳の大台に乗ったナバーロとしても勝負の1シーズンとなる。武器である積極性を活かし、自らの位置を確立したいところだ。

#33 ジョン・カリカブル

183cm 19歳 (2002/9/19) スペイン ナバーラ州

弱冠19歳にして将来を嘱望されるストライカーがこのカリカブルだ。スペインの年代別代表にも選ばれている彼は、昨季2部の舞台で2桁ゴールを達成。今夏のプレーシーズンマッチでもボルシアMG戦でのオーバーヘッドをはじめとして、インパクトあるプレーを見せている。彼はイサクやカルロス・フェルナンデスとは異なり、所謂純粋な9番タイプのプレーヤー。両足をうまく使いこなす彼はストライカーらしいクロスへの飛び込みやエリア内での強引なこじ開けはもちろんのとことエリア外からも質の高いシュートを打つことができ、非常にシュートバリエーションの多いストライカーということが出来るだろう。今季はトップチームとサンセの舞台を行き来しながらシーズンを戦っていくことになるであろうカリカブル。カルロス・フェルナンデスの怪我からの復帰、アリチョーの獲得などアタッカーの枚数は増えたものの、昨季23番を背負っていたセルロートがライプツィヒにレンタルバックしたことで、純粋な9番は彼1人といっても過言では無い。間違いなくトップチームでの出場機会も増えるであろう今シーズン。カリカブルがもう一段ステージを上がることに期待したい。