rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

【久保建英加入】他サポから見たレアル・ソシエダ② ~チームメイト紹介~ 背番号1~10まで

1、初めに

 皆さんこんにちは。

 前回のラ・レアルというクラブ、そして昨季の戦い方とその中で今季、久保がどのように使われるのか、について書いたブログでは過去最高の閲覧数を達成してありがたい限りです。まだ見ていない方はぜひ覗いてやってください。

 

rintorres9.hatenablog.com

 今回の記事では予告通り、ラ・レアルの選手たちについて紹介していきたいと思います。数も多いため簡単な紹介にはなってしまいますが、Wikiなどでは出てこないようなプレーに関する個人的な意見を混ぜながら、書いていきたいと思いますので今後の観戦に役立てていただいたら幸いです。今回の記事では背番号1~10の選手をご紹介。ご意見、ご質問はぜひコメント欄まで。

ではよろしくお願いします!

2、選手紹介

 #1 アレックス・レミーロ (GK)

 191㎝ 27歳(1995/3/24) スペイン ナバーラ州出身

 前回のブログでも軽く触れたラ・レアルの守護神レミーロ。ライバルであるアトレティック・ビルバオの下部組織で育った彼は、2019-20シーズンからラ・レアルに加入。その直後から正守護神の座に君臨し続けている。そんなレミーロの一番の武器はキック精度の高さ。現代的GKに求められる足元の技術に長けた彼は、相手DFからプレッシャーをかけられても、難なくつなぐその度胸は天下一品。ロング、ショート問わず質の高い彼の足元はバルサテア・シュテーゲンと並びリーグトップクラス。更に肝心のセーブ面でもレベルが高く、昨季はマドリーのクルトワをも上回るクリーンシートを達成。攻撃陣の不調が目立った苦しいシーズンを後ろから支え続た。今夏には2027年まで契約延長を結び、更なる活躍が期待されるところ。

 #2 アレックス・ソラ (RB、RW)

 178cm 23歳(1999/1/9)  スペイン バスク州出身

 背番号2を付けるのは、今季下部組織から昇格を果たした右SBのソラ。昨季2部(セグンダ)に所属していたレアル・ソシエダBにおいての活躍が認められた彼は、非常に攻撃的なSBとして他とは一線を画している。昨季のBチームでもWGで起用される方が多く、攻撃面での期待の反面、1部(プリメーラ)の舞台でどれだけSBとして通用するのかは不安が残るところ。とはいえ、クラブ及び監督からの期待は高いようで、彼に押し出される形で昨季まで2番をつけていたRBのサルドゥアはカディスへと移籍となった。個人的にもまだ見た回数が少ないので楽しみにしたい選手。

#3  マルティン・スビメンディ(DH)

 180cm 23歳(1999/2/2) スペイン バスク州出身

 3番を背負うのはこのチームの中心の1人にしてスペイン期待のピボーテ(アンカー) スビメンディ。2019-20シーズン後半に急遽下部組織から台頭してきた彼は一気にその評価を高め、東京五輪にも出場。現在の市場価値はオヤルサバル、メリーノに続くチーム3位タイ。アーセナルバルセロナなど国内外のビッククラブが関心を寄せている。彼最大の強みはサッカーIQの高さ。バルセロナブスケツとよく似ており、ビルドアップ時には自身の立ち位置を変えることでボールの前進に貢献し、ボールを持てば一瞬のスキを突いて縦にさすパス、相手が一気に寄せてくればそれを逆手に取るドリブルでプレッシングのラインを超えることが出来る。4123の1のポジションはラ・レアル内でも素晴らしい選手を数多く抱える最激戦区だが、来季もスビメンディが中心としてチームのタクトを握ることになるだろう。

#4 アシエル・イジャラメンディ(DH)

 179cm 32歳 (1990/3/8) スペイン バスク州出身

 このチームのキャプテンであるイジャラメンディ(通称:イジャラ)。下部組織出身の彼はラ・レアルの象徴の1人といってもいい選手であり、ファンに最も愛されているプレーヤーの1人だ。過去にはマドリー在籍経験もあり、そのため知名度もだいぶ高いのでは。マドリーでは上手くいかず、その後も度重なる怪我に加え、その間のスビメンディ、スベルディアゲバラ等の台頭によって苦しい立場に置かれている。それでも、ケガから復帰を果たした昨季後半戦は、イジャラの武器である質の高いロングフィードを活かして、自身の地位を確立した。負傷の影響から今季終了時での引退も噂されている彼。キャリア最終盤において、チームにどのようなものをもたらしてくれるのか。狙うは12-13シーズン以来のCL出場権獲得、そしてELの制覇だ。

#5 イゴールスベルディア(CB、DH)

 180cm 25歳 (1997/3/30) スペイン バスク州出身 

 背番号5番をつけるスベルディアはスペイン年代別代表にも選ばれている実力者。これまた下部組織出身の彼が本格的にブレイクを果たしたのは17-18シーズン。この時の彼はピボーテのポジションを務めており、スペイン期待の若手ピボーテとして当時ビジャレアルにいたロドリと共に大きな注目を集めた。しかし、イジャラの所でも触れたようにその後はゲバラ、スビメンディの台頭により、元々不足していたポジションでもあったCBでの起用機会が増えるように。CBとしての彼は本職が中盤の選手らしく、足元の技術の高さ、読みの鋭さなどの長所がある一方で、対人守備の弱さ、スピード勝負の厳しさなどの目立つ弱点があり、批判の的になることも少なくない。CBに固定されてから3シーズン目となる今季、CBとしての成長を見せることが出来るのか。期待したい。

#6 アリツ・エルストンド (CB、RB)

 178㎝ 28歳 (1994/3/28) スペイン バスク州出身

 CBとRBどちらのポジションも高いレベルでこなすことのできるエルストンド。これまた下部組織出身の彼は、線の細さなどの理由からトップチームではRBとして起用されることが当初は多かった。しかし、年齢を重ねるにつれ中での起用機会も増えており、イマノル監督の下ではどちらでも同じくらい起用されている印象だ。プレーを一言で表すならば”TheスペインのCB”。つまり、アスリート能力には劣るものの、足元の技術レベルが高く、また身体的不利をカバーする読みの鋭さを武器にしているということだ。ラ・リーガが好きな人であれば、間違いなく好感を持つであろうエルストンドは今夏に結婚をし、私生活でも充実のオフシーズンを過ごした。チームを後ろから束ねる知将として期待したい。

#7 アンデル・バレネチェア (LW、RW)

   174㎝ 20歳 (2001/12/27) スペイン バスク州出身 

 退団したポルトゥに代わって今夏より7番を背負うことになったのがバレネチェア。ラ・リーガ初の21世紀出身選手として16歳でデビューを果たした下部組織出身の超逸材だが、ここ数シーズンは怪我が多く、なかなか爆発とまでは行ききれていない。そんな彼にとって、7番背負う今季は重要なシーズンであり、練習の姿を見ても明らかにゴツくなっていることからかなりの気合が入っていることがわかる。馬力のあるドリブルで相手を剥がし、サイドを制圧できる彼の武器は間違いない物。左WGのポジションは怪我さえ治ればオヤルサバルが絶対的地位を築いているだけに、右での起用機会も増えるはず。そうなるとタイプ的には異なるとはいえ、久保のライバルになることも考えられる。とはいえ、同じ01世代の2人。オヤルサバルやシルバなどすらも凌駕するような関係を2人で築き、近い将来この01コンビがラ・レアルの中心となるような未来も描きたいものだ。

#8 ミケル・メリーノ (CH)

 188㎝ 26歳 (1996/1/22) スペイン ナバーラ州出身

 このチームの中心の1人にしてマンチェスター・シティを筆頭に多くのビッククラブが注目する選手がこのメリーノだ。東京オリンピックにもオーバーエージ枠として出場した彼は、スペインA代表にも頻繁に選出され、W杯で日本と対戦する可能性もある選手だ。ペドリ、ガビ、コケ、ジョレンテソレール、チアゴなどなど挙げたらキリのないくらい充実しているスペインのIHのポジション。そんな彼らと比べたとき、メリーノの特徴と言えるのがフィジカル面での優位性だ。188㎝と恵まれた身長を活かした懐の深いボールキープや守備強度、ゴール前に飛び出してクロスに飛び込むプレーなど、他のスペイン人MFには中々見られない武器を持っている。そしてもちろん足元の技術、サッカーIQはスペイン人らしい抜群のものがあり、彼のいるいないでラ・レアルのフットボールは変わってしまう程の重要人物だ。当落線上のW杯に向け気合が入っているだろう今季、久保との良い連携も期待したい。

#9 カルロス・フェルナンデス (CF、OH)

 186㎝ 26歳(1996/5/22) スペイン アンダルシア州出身 

 9番をつけるのはカルロス・フェルナンデス。カルロスもフェルナンデスも一般的な名前で被ることから母方の性であるルナ、もしくはCarlos FernandezからCFDEZという愛称で呼ばれることも。昨季は前十靱帯を断裂してしまい、シーズンを丸々棒に振ることになってしまった彼。今季は復活を期してのシーズンとなる。セビージャの下部組織出身の彼は20-21シーズンにラ・レアルに移籍。以来イサクという高い壁を前に中々確固たる地位を築くには至っていないが、それでも19-20のグラナダ時代にはリーガの舞台で2桁Gを達成するなど実力は折り紙付き。今季こそバックアッパー以上の活躍が期待される。プレーの特徴は非常に起用で回りの選手と連携をしながら活かし、活かされることで良さが引き立つタイプの選手だ。サイドに流れるプレーも得意としており、久保と近い位置でパス交換しながら相手DFを崩すようなシーンも見ることができるだろう。

#10 ミケル・オヤルサバル

 181㎝ 25歳(1997/4/21) スペイン バスク州出身 

 10番をつけるのは言わずと知れたこのチームのエース オヤルサバル。東京五輪でも決勝でゴールを決めるなどの活躍を見せ、A代表でも確固たる地位を築いていた今後のスペインを担う1人だ。2018年にラ・レアルのレジェンドであるシャビ・プリエトから10番を引き継ぎ、現在ではイジャラに継ぐ2ndキャプテンの座に就いている。これまた下部組織出身の彼は、マンチェスター・シティを筆頭に多くのクラブが触手を伸ばしているもののクラブ愛から残留を決断し続けており、ワンクラブマンとしてラ・レアルの伝説になろうとしている人物でもある。プレースタイルとしては、相手のライン間でボールを引き出すのを主としつつ裏への飛び出しも良し、自分で運んでも良しとサッカーIQの高さに裏付けられたプレーの幅の多さが魅力の1つだ。それでいながらハードワークを惜しまないことも評価すべきポイント。東京五輪の日本戦でも延長にまだ入ってきたばかりのスピードスター前田大然を追走し、クリアしてしまったのを覚えている人も多いのではないだろうか。このように賢く、巧く、頑張れるそんなオヤルサバルから学ぶことは久保にとっても多いはずであり、彼から良いところを吸収してほしいところだ。