rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

【久保建英加入】他サポから見たレアル・ソシエダ③ ~チームメイト紹介~ 背番号11~20まで

1、初めに

 皆さんこんにちは。

 今回のブログでは前回に引き続きラ・レアルの選手たちを紹介していきたいと思います。今日は背番号11~20まで。1~10番の選手たち、またラ・レアルというチーム、昨季の状況については下記記事を参照ください。

 

rintorres9.hatenablog.com

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2、選手紹介

#11 モハメド・アリチョー(RW、LW、CF)

 182cm 18歳(2004/1/19) フランス

 今夏アンジェから加入した期待のホープ。移籍金額と言われている12.5Mはラ・レアルが10代の選手に支払った額としてはイサク獲得に次ぐ高額であり、期待の大きさがうかがえる。プレシーズンマッチを見る限り、ポジションとしては3トップのどの位置でもプレーできるようではあったが、イサクを2トップを組んでいたボルシアMG戦が一番の好印象。現時点ではまだ物足りなさが目立つアリチョーだが、補強において失敗した印象がない現フロント陣が欲した以上、今後数年間長い目で見て中心となることを期待しているのだろう。これは久保にも同様のことが言えるが、彼らの加入によってジュワラやアルカインという下部組織の優秀な若手を放出することになったラ・レアル。それだけにサポーターの見る目は決して優しいとは言えないはず。結果でサポーターを惹きつける、そんな活躍を期待したい。

#12 アイエン・ムニョス(LB)

175㎝ 24歳(1997/8/16) スペイン ナバーラ州出身

これまた下部組織出身である彼はサポーターからの人気も高く、よくラ・レアルのフットボールを理解した選手。タイミングの良い上がりやつける位置などしっかりとチームの中で求められる役割をこなすことが出来る選手だ。2シーズン前まではその線の細さからくる守備面での対応の問題、またクロスの質に課題が見られていたものの、昨季序盤にはそれを改善。モンレアル、ディエゴ・リコを負傷で欠いていた中で厳しい台所事情の中で気を吐いた。しかし、後半戦チームが4312にフォーメーションを変えるにつれて、その立場は危ういものに。ハイプレス時には相手SBまで長い距離を出ていき、また裏を取られるとスプリント勝負になるなど、アイエンが得意ではないタスクを求められるように。その結果、それらに長けたディエゴ・リコの後塵を拝す形となってしまった。再びレギュラー奪還を狙う今季。昨季序盤のような好パフォーマンスを見せられるのか。注目だ。

#13 マシュー・ライアン(GK)

184cm 30歳(1992/4/8) オーストラリア

 今夏での退団も囁かれている2番手GKの彼。オーストラリア代表でもあり、日本代表がW杯出場を決めた試合でも出場していたので記憶に残っている人も多いのではないだろうか。昨季は絶対的守護神レミーロの前にほぼほぼ出番を得られず、カップ戦要員に。とはいえ長くブライトンで正GKを務め、アーセナルにも所属経験のある彼の実力は疑いようがなく、またバレンシア時代からリーガ経験も豊富。それだけに2番手の座に収まっているのは勿体なく移籍報道が出ているわけだ。オーストラリアの正守護神としてW杯のためにも常時出場機会が得られるチームに行きたいのもよくわかる話で、彼がどのような決断をしようと応援してあげたいところだ。

#14 久保建英(RW、OH)

174cm 21歳(2001/1/4) 日本

 久保に関してはおそらく読者の皆様の方が深くご存じかと思うので軽く、あくまでリーガウォッチャーとしての個人的意見を。まずこの2年間、彼にとって満足のいくシーズンではなかっただろう。それだけにこのラ・レアルへの加入。しかも買い戻しオプションがついているとはいえ、完全移籍での加入の持つ意味は大きい。ただでさえ、圏外枠になってしまう上に、1年で必ず帰ってしまうという厳しい条件。これではビジャレアルクラスのチームではそれこそジェラール・モレノに匹敵する実力が今すぐ求められてしまうし、だからと言ってチームのレベルを落とせば、宝の持ち腐れだ。メディアやファンの方々の多くが久保は今季が正念場だと口をそろえて言う。しかし、私はそうは思わない。なぜか、それは完全移籍だからだ。何も焦ることはない。ゆっくりELで始めながら、シルバからオヤルサバルからメリーノから多くを学び、ブライスと競争しながら、ある程度のきっかけをつかめればそれでよい。彼はまだ21歳だ。時間は山ほどある。このラ・レアルというクラブに彼が腰を据え、プレーヤーとして成長していく姿を私は長い目で見て行きたい。上手くいかないこともあるだろう。使われないこともあるかもしれない。しかし、それも経験だ。そこから学び大きくなる日は彼の実力と向上心があれば必ず来る。だからこそ久保のファンの方々も長い目でゆっくりラ・レアルというチームも久保も見ていってはくれないだろうか。そしてそこからラ・レアルというクラブを好きになり、ラ・リーガというリーグの魅力にハマっていってくれればこれほどうれしいことはない。良い点も悪い点も全てを愛し、好きになってほしい。そう心から願っている。

#15 ディエゴ・リコ (LB)

 181cm 29歳(1993/2/23) スペイン カスティーリャ・イ・レオン州出身

 15番をつけるのは昨夏イングランドボーンマスから加入したディエゴ・リコ。彼の武器はプレミア仕込みの強度とアスリート能力の高さ。先述のようにアイエンの武器はその戦術理解度であり、その点においてこの2人は上手いタイプ分けをする事ができている。昨季は前半戦は怪我で出遅れながらも、復帰後はチームのスタイル変更もあり出場機会を多く得るように。ベテランがイジャラとシルバを除くとかなり少ないラ・レアルにおいてリコは29歳と油の乗った良い年齢であり、アイエンを中心とした若手選手の手本になり、また兄貴分にも慣れる存在。プレー面、それ以外の面双方での貢献に期待したい。

#16 アンデル・ゲバラ(DH)

180㎝ 25歳(1997/7/7) スペイン バスク州出身

 これまた下部組織出身のゲバラは解説者の戸田和幸氏がこいつはモノが違うとまで言ったほどの才能をもったプレーヤー。彼もまた所謂ブスケツタイプのピボーテであり、タイミングの良い楔のパスや視野の広さを感じさせる適格な散らしでゲームのリズムを作ることのできる選手だ。特に19-20のバルセロナ戦ではその偉大過ぎる先駆者をも圧倒するパフォーマンスで試合を支配した。しかし、スビメンディの台頭、イジャラの復活、そして彼自身の伸び悩みから昨季はピボーテ3番手の座に甘んじることに。今夏には移籍の報道も出ており、厳しい立場に置かれている。とはいえその能力は疑いようがなく、将来のスペイン代表を担うことが出来るレベルの選手。プレシーズンマッチも怪我で出遅れているのが痛いところだが、ぜひ一度16番に注目してラ・レアルの試合を見てみて欲しい。

#17 現状空番号
#18 アンドニ・ゴロサベル(RB)

 174㎝ 25歳(1996/8/4) スペイン バスク州出身

 これまた下部組織出身のゴロサベル。ポジションは右のSBであり、久保がWGとして出る場合は縦関係を組むことになる。彼の武器は攻撃時の中での位置取り。一般的なSBが頻繁に行うWGの外を回るオーバーラップではなく、中に入っていき、そこで相手の嫌な位置を取り、決定的なチャンスメイクをするのが彼の持ち味だ。かなり個性的なだけに慣れるまでには多少の時間がかかるかもしれないが、久保、シルバ、ゴロサベルの右サイドトライアングルははまりさえすれば破壊力は物凄いものになるだろう。その一方で、欠点は守備面、そしてビルドアップでの貢献。守備面では対人、マーキングともに一流とは言えず、2番のソラに比べれば計算はたつものの、課題が残る。そしてビルドアップ面での問題だが、彼は器用なタイプではなく、選択肢が限られる低い位置で受けるとRWに無理な形でつけてしまい、ロストの要因となることが少なくない。かなり独特なスタイルを持つゴロサベルだが、能力は間違いなく、彼を上手く使うことが出来れば右サイドの攻略は容易になる。この関係性にも注目したい。

♯19 アレクサンダー・イサク (CF)

192㎝ 22歳(1999/9/21) スウェーデン 
 アーセナルユヴェントスなどあらゆるビッグクラブが触手を伸ばすスウェーデンの至宝。イブラ2世なんて言われ方もするが全くタイプが違うぜ!() 彼に関しては勘違いした評価をしばし、目にするが実は純粋な9番というよりは9.5までは行かないにしろある程度自由が許される形で使うべきプレーヤー。実際クロスに合わせる動きは上手くなく、また身長の割には線が細いため体を張った空中戦は得意ではない。更に、メンタル的に不安定な部分があり、一度ゴールが入らなくなるとそれを引きづってしまう傾向があるように感じる。とはいえ魅力ももちろん山ほどある。最大の魅力はその足元の器用さ。降りてきて1タッチで2列目の選手を活かすプレー。単独でサイドに流れ、ドリブルで切れ込んでいくプレーなど大型FWには唯一無二の能力を持っている。彼の得点数が増えるかどうかが、ラ・レアルが上に行けるかの指標であり、それができなかった昨季は苦しむこととなった。久保やブライスといった最高級のチャンスメイカーがさらに増えた今季。イサクに懸かる期待は大きい。 

#20 ジョン・パチェコ(CB)

184㎝ 21歳(2001/1/8) スペイン ナバーラ州出身

 今季から偉大な前任者モンレアルの20番を引き継ぐのは、これまた下部組織出身であり、今季からトップチーム昇格を果たしたパチェコ。同じナバーラ州出身である前任が憧れというこの選手は左足からのフィードが武器のCBだ。守備対応の面ではまだ若さがみられるシーンも散見されるが、ビルドアップ時に彼の左足は大きな武器になる。ピボーテに入る選手をビルドアップの中心としている一方で、そこには厳しいマークが置かれるのは必定。そんな際に、CBの位置から質の高い供給によって、中盤で相手の選手間に顔を出したシルバやブライス、久保などに付けるパス、もしくはうまく裏をとったイサクやアリチョーへ一発で相手の後ろに落とすパスを供給できればそれがチームに与える影響は大きい。チーム唯一の左利きCBであることからもその希少性は高く、今後の成長に大きな期待が寄せられている。