rinのリーガとスペインサッカーについて語るブログ

ラ・リーガとスペインサッカーについて気軽に書きます。内容めっちゃ浅いです笑 アトレティコのファンです。

ラ・リーガ23節プレビュー

1、初めに

 皆さんこんにちは。お久しぶりです。

 私生活の方が忙しく約1ヶ月半ぶりの更新となってしまいました、もし、待っていて  くださった方がいたのなら申し訳ありません。これからは、できる限り週1のペースで続けていきますので、よろしくお願いいたします。

 

2、22節振り返り

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 22節は首位マドリーがエルチェに土壇場で追いつき勝ち点1、セビージャもマドリー同様2点差を追いつきセルタ相手に1-1、ベティスエスパニョールに快勝、アトレティコバレンシア相手にアディショナルタイム劇的2Gで逆転勝ち、バルサアラベスに終了間際のゴールで何とか勝利。他の試合は上記画像の通りの結果となった。

今週のピックアッププレーヤーはルーカス・ボジェ。

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エルチェの絶対的エースである彼は、途中負傷による離脱がありながらも今季すでに7得点と下位に沈むエルチェの中で絶対的エースとして君臨している。22節のベルナベウでのマドリー戦では珍しい簡単なミスもいくつかあったが、1G1Aと結果を残し、敵地での貴重な勝ち点1確保に大きく貢献した。渡欧以来、セルタやトリノを経由した苦労人だが25歳にしてようやくそのポテンシャルを見せつけている。アトレティコやセビージャ、バルセロナなど強豪からのオファーの噂もあったが、今冬は残留。降格圏とは5ポイント差の15位につけるエルチェの1部残留のためにも彼の後半戦での活躍は引き続き求められる。

 振り返りはここまでにして、22節のベストイレブンとその準候補を置いたうえでプレビューに移りたい。

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3、ラ・リーガ22節プレビュー

 代表ウィーク明けとなる今節。とはいっても、欧州はお休み、アフリカは引き続きネーションズリーグの真っ最中で一部を除くと直接的に影響を受けるのは、南米勢のみといったところ。また、1月いっぱいをもって閉まった冬の移籍市場後、最初の試合ともなり、各チームがシーズン終了に向けどのようなメンバーで挑むのか。その方針が見える1戦にもなるはずだ。最大の注目はカンプノウで行われるバルセロナvsアトレティコ。苦しいシーズンを送るこの両チームによるCL圏を欠けた直接対決。今後の両チームそしてリーガ全体の流れにとっても非常に注目したい1戦だ。その他にもヘタフェvsレバンテ、エルチェvsアラベスマジョルカvsカディスの15位以下のチームによる残留を争うクラブの直接対決も行われる。今後のラ・リーガの情勢を変化させるような試合が多く、各チームにとって非常に重要な節となる。

1、ヘタフェvsアラベス

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 ホーム ヘタフェは前節アノエタの地でラ・レアル相手に勝ち点1を持ち帰ることに成功。キケ・フローレス就任以降、試合ごとに練度を増している532システムはこの試合でも守備面ではよく機能しており。残留争いのチームの中では1番状態のいいチームといえるだろう。その上、今冬には積極的補強を実施。ローマからマジョラルとビジャール、セビージャからオスカル、セルタからオカイを獲得。中盤の人材過多感は否めないがそれでも攻撃にイマジネーションを加え、保持においてもより高い貢献のできる彼らの獲得はチームに大きな力をもたらすはずだ。この戦力がうまくかみ合い、マジョラル、ウナル、マタ、サンドロらに得点が来るようになれば、残留はもちろんトップハーフを目指すことも無理ではないはずだ。この試合の注目はマジョラル

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マドリーからのローン中でローマではEL得点王も獲得し、リーガでの経験も豊富な信頼のおける得点源を新たに迎えたヘタフェ。前節はオスカルと2トップのような関係を組みつつ、スピードを生かした1発での入れ替わりをよく狙っていた印象だ。そして迎える今節、サスペンションで出場停止だったウナルとサンドロが復帰する予定となっており、その中でマジョラルがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかは大きな注目ポイント。ヘタフェで爆発し、ベンゼマのサブを探しているマドリーに戻ることができるのか。彼個人としても大きな意味を持つ後半戦だ。


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 一方 アウェイのレバンテは前節 逆天王山となったカディス戦にホームで0-2で敗戦。攻めても攻めても点を決めきれず、結局カウンターとミスで失点という今季のレバンテそのものの形で敗戦となってしまった。前々節の初勝利でつかんだ勢いを1試合で手放すことになってしまったレバンテ。その上、冬の移籍市場においても獲得はなく、残留に向けた状況はかなり厳しいと言わざるを得ない状況だが、もう一度再スタートのきっかけに知るためにも勝利の欲しい1戦だ。しかし、この試合に向けての状況もまた芳しくなく、モラーレスとカンパーニャというチームの要2人がサスペンションで出場停止。冬の補強もなく、プラス材料は殆どないといっていいだろう。そんな中で注目はデフルートス。

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モラーレスが左幅、右ラテラルに右幅という形での攻撃配置が固定化してきた中、デフルートスの序列は段々と下がってきている。とはいえ彼の能力の高さは昨季のパフォーマンスを見れば明らかであり、今後奇跡の残留を果たすためには、彼の活躍が不可欠。この試合、不在のモラーレスの代わりに出場することが濃厚な彼が苦しいチームにおいて救世主になり得るのか。彼の奮闘に期待したい。


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2、エルチェvsアラベス

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 ホーム エルチェは前節ベルナベウでマドリーに2点を先行し、あと一歩のところまで追いつめるも、残り10分で2点を取られ追い付かれる悔しい結果に。それでも、リーガでは直近4試合負けなしとフランシスコ就任以降チームは間違いなく良い方向に向かってきている。順位も15位まで上昇し、降格圏までは5ポイント差。この試合でアラベスを下し、より余裕を持った形でここからの終盤戦につなげたいところだ。懸念点はケガを負ったテテ・モレンテ、そしてデットラインデーに引き抜かれたルーカス・ペレスの代役。 この両者のこの場所をどうしていくかはフランシスコの考えどころだ。注目はラウール・グティ

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フランシスコ就任以降、マルコーネやグンバウにポジションを取られつつあった彼だが、マルコーネ、マスカレルの離脱で出番を得たマドリー戦では読みの良さと運動量をベースにしたカバーエリアの広い守備でチームに貢献。素晴らしいパフォーマンスで自分の存在意義を見せつけた。ハイプレスで来るアラベスを迎えるこの試合、今度は保持のフェーズでどれだけの存在感を見せられるか注目したい。


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 一方、アウェイのアラベスは前節ホームにバルセロナを迎えての1戦。ハイプレスとリトリートを使い分ける形でバルサを苦しめたが、取った後の形がいつも通り上手くいかず、結果的には終盤のゴールに沈んだ。メンディリバル就任以降2分2敗とここまで勝利を挙げられておらず、順位も気づけば残留圏とは3pt差の19位と中々に厳しい状況が続いている。この嫌な雰囲気を払拭するためにも何より勝利が必要だ。戦術の通り、回収は一定の成果を見せており、求められるのは取った後の崩し。ホセルターゲットの放り込みと、リオハの単独突破ではいくら何でも無理があり、そこに関わる第3、第4の選手が必要だ。そのことも踏まえ注目はジェイソン

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バレンシアから今冬始めに移籍してきた彼はすでにメンディリバルの信頼を得ており、442の右サイドに入っている。バレンシアではクオリティ面で厳しいものがあり、中々出番を得られなかった彼だが、アラベスでは右からのクロスやセットプレーなど崩しの中心として存在感を示している。とはいえ、その質自体はやはり難しいものがあり、チームの厳しい結果にも繋がっているのが現状だ。南米予選では同ポジションのペリストリが好パフォーマンスを披露していることもあって、その地位は決して安定的なものではない。彼の新天地での奮起に再度期待したい。


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3、マジョルカvsカディス

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 ホーム マジョルカは前節ビジャレアルに0-3で完敗し、これでリーガ4連敗。更にコパ準々決勝ではラージョに敗れ、敗退が決定。シーズン当初の好調はどこへやらといった形で、厳しい流れが続いており、順位も気づけば17位で降格圏まで後2ptのところまで迫っている。更に冬の補強でも獲得したのは溢れに溢れているデランテーロにムリキを取ったのみと満足のいく補強には程遠い。そんな中で迎える18位カディスとの直接対決。何としてでも、勝利が必要な1戦となる。注目はガラレ

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 ババがせっかくANCから帰ってきたのにも関わらず、負傷離脱となってしまったことで、再びガラレタにかかる負担は大きくなった。とはいえ、彼自身も1人で中盤を制圧するタイプではなく、その横でいぶし銀的な役割を果たせる選手だ。しかし、ババが離脱、サルバ・セビージャもフル稼働はきびしく、バタグリアもそれほどのパフォーマンスが見せられていない今、ガラレタに期待される仕事は質量ともに高いレベルにある。豊富な前線のタレントを生かすためにも水を運ぶガラレタの活躍に期待したい。


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 一方 アウェイのカディスは前節、逆天王山となったレバンテ戦に2-0で勝利を挙げ、18位浮上。コパでの敗退はあった者の、リーガに限っては未だ無敗と監督交代による効果は出ており、これからはその好調が一時的なブーストではないことを証明していく戦いになる。その上で頼もしい存在になり得るのが冬の新加入選手たち。セルヒオの古巣バジャドリーからサン=エメテリオとアルカラスのドブレピボーテをセットで強奪。更にセビージャで戦力外になっていたイドリシ、エルチェからルーカス・ペレスも獲得。その上で移籍の噂も一部あった、アレックス・フェルナンデスの慰留にも成功し、後半戦を戦えるだけの戦力は十分揃ったと言えるだろう。この試合の注目は、エスピノ

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左ラテラルとして絶対的な地位を築いている彼はウルグアイージョらしいファイトするプレースタイルと運動量を武器にカディスを支えている。この試合では久保とのマッチアップが予想されており、アジア帰りの久保にとっては簡単ではない相手だ。前節のvsペドラサ同様、サイドの制圧権を取られてしまうのか、逆にエスピノを攻略し決定的な働きができるのか。注目のマッチアップだ。


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4、セルタvsラージョ

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 ホーム セルタの前節はセビージャに2点を先行しながらも勝ちきれず、勝ち点1に留まる結果に。とはいえピスファンでの勝ち点1という結果は決してネガティブなものではなく、十分評価してしかるべき結果だろう。リーガ直近5試合は3勝1分1敗と徐々にではあるが良い流れができつつあり、順位的にも少しづつトップ10に迫ってきている。そんな中迎えるこのラージョ戦、順位的には下なれど、ラージョの直近の調子を鑑みても勝利が求められる1戦だ。注目は冬の新加入選手ピネダ

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欧州初上陸とはいえ、メキシコ代表では既に10番をつけるなど実績は十分。プレースタイル的にもセルタにハマりそうな選手であり、夏の間からずっと獲得を模索していたことを考えてもその期待は大きい。プレー可能なポジションもかなり多いようだが、当面はトップ下もしくは左SHでの起用が中心となるはずだ。ブライスやデニス、セルビなどとは違った良さを出し、自身の存在を示せるか。初出場に期待したい。


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 一方のラージョは前節ホームでアトレティックに敗北。イラオラの古巣との対決となったが今季無敗のバジェカスの地で辛酸をなめることとなった。厳しい相手との対戦が続いているとはいえ。直近3戦勝ちなし、それ以上に心配なのが内容面の低下だ。主力陣の疲れ、相手の研究等、前半戦の躍進チームが後半戦に苦しむのは恒例だが、監督m選手ともに自らの存在価値を示すためにも、再起を図るためのきっかけにしたい1戦だ。注目はやはりトレホ

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リーグアシスト王に君臨するトレホは何度か触れているように、ライン間でのボールを引き出す能力に長けたプレーヤーであり、それがラージョ自体の大きな武器になっているが、その反面そこが封じられると外からのクロス一辺倒になってしまうという欠点も抱えている。実際、前節のアトレティック戦はそのような戦いを強いられる結果になった。チーム最大の武器といってもいいトレホをどのようにチームとして生かし、そしてトレホ自身がどのように生かされようとするのか。後半戦も躍進を継続させるために、越えなければいかない課題の答えを見つけたいところだ。


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5、オサスナvsセビージャ

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 ホーム オサスナは前節、グラナダ相手に0-2で勝利。チミーを右寄りにした433/442可変気味の形はある程度機能していたが、未だにベストな形が定まっていないように見えるのは不安なところだ。冬の補強もなく、序盤の貯金によって11位にいるとはいえ、少々懸念点が多いのも事実ではある。とはいえ、戦力的には十分充実したメンツが揃っており、後半戦を戦えるだけのラインナップは十分揃っていると言えるだろう。ただこの試合では、ナチョ・ビダルとブラサナクの2人がサスペンションで欠場。そんな中で特に注目したいのはハビ・マルティネス

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一昨年から台頭してきた期待のカンテラーノだが、今季はこれまで先発わずか3試合と中々出番がない状況が続いている。ブラサナク、モンカジョラ、ルーカス・トロの3センターは確かにクオリティの高いセットではあるが、ハビ・マルティネスにもそこに割って入るだけの実力は十分に備わっており、後半戦の巻き返しに期待したいところだ。冬の補強がなかった以上カンテラーノの突き上げによる刺激が必要となる後半戦。その筆頭としてハビ・マルティネスに注目したい。


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 一方のセビージャは前節、クンデを欠きセルタ相手に2点を先行される苦しい展開であったが、途中投入のパプ、オリベルの活躍によってピスファンでかろうじて勝ち点1を拾う結果となった。優勝戦線においてはホームでの取りこぼしは痛いところだが、パプに復調の兆しが見え、新加入のテカティートも輝きを放ったのは後半戦を戦う上で非常にポジティブな点。冬にはイドリシやオスカルといった余剰戦力になってしまっていた選手たちを放出し、代わりにテカティートに加え、ユナイテッドからローンでマルシャルを獲得。マドリーと優勝を争いながらCL圏の確保&EL優勝という目的達成に向け十分なタレントが揃ったと言えるだろう。その上でこの試合の注目はマルシャル

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 移籍後初の公式戦ということで、どれほど出番があるのかは定かではないが2シーズン前プレミアで20点近い数字をたたき出しているその実績は確かなもので、上手くロペテギの下で、ハマることができれば爆発も夢ではない。更に彼の獲得によってラファミルのパフォーマンスレベルの低さに苦労していたCFの控え、明らかに右においたほうが良さが出るオカンポスの穴埋めといった意味でも理想的な補強といえるだろう。攻撃陣への対策が早いリーガの各チーム。故にこの移籍後初戦どのようなパフォーマンスを見せられるのか、自らの価値を証明したい。


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6、バレンシアvsレアル・ソシエダ

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 ホーム バレンシアは前節アトレティコ相手に2点を先行しながらもアディショナルタイムに2得点を許し痛恨の逆転負け。とはいえ、シレッセン、ガブリエウのいない中、ワンダ・メトロポリターノで少なくとも前半の間はアトレティコを圧倒していたことから見ても532の形は機能していたと言えるだろう。コパでもカディスに勝利し準決勝に進出。更に冬の移籍市場では相変わらずチームへの感情がないオーナー ピーター・リムの限られた予算の中でスタッフ陣が懸命に働き十分評価できるビッグウィンターに。まずはガブリエウの怪我、また元々頭数が足りていなかったCBにアルデレーテとコンビを組んだ経験のあるチュメルトをバーゼルから獲得すると、契約残り半年だったヴァスをアトレティコに売却し、代わりにモリバをローンで獲得。更に戦力外になっていたマヌ・バジェホを放出した前線にブライアン・ヒルをローンで獲得。上手くローンを使いながら的確に補強ポイントに良質な選手を連れてきた今冬の動きは評価されてしかるべきである。特に注目はブライアン・ヒル

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 昨季エイバルで強烈なインパクトを残し、A代表デビューも果たした彼だがスパーズではコンテの就任もあって中々立ち位置を築けず。半年でローンという形でのリーガ帰還となった。とはいえその実力は折り紙付きといって良いものであり、ゲデスとのコンビは敵のバックラインにとっては恐怖以外の何物でもないだろう。懸念はどこで起用するのか。前述のように532が機能しているバレンシアだが、このフォーメーションには彼の得意とするエストレーモのポジションはなく、個々をどう考えるかは注目だ。ヨーロッパカップ戦返り咲きへ。目指せるだけのタレントは揃った中での後半戦、注目していきたい。


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 一方のラ・レアルは前節ヘタフェ相手にアノエタでスコアレスドロー。上手く532を作りながら、構えたヘタフェの前に攻撃が単調になってしまい、最後までその牙城を崩すことはできず。ラフィーニャの獲得で、シルバ不在時の穴は完璧に埋まった一方、やはりメリーノ不在の影響が露骨に出てしまうような流れになってしまった。更にコパではベティスに大敗と上手くいかない流れが続いている。そんな中、冬の移籍市場ではアーセナルへの移籍のうわさが絶えなかったイサクの慰留に何とか成功。ラフィーニャ以外の補強はなかったものの、充実したラインナップは揃っている。そんな中でも特に期待したいのはゲバラ

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スビメンディとどちらがピボーテの位置に入るかは不明だが、バレンシアがハイプレスで来ようと、退いて来ようとこの試合において、ピボーテに係る部分は大きい。前節ではよくボールには触っていたものの、無難なパスに終始し、単調なリズムを崩せなかったゲバラ。この試合でももう一つの武器であるヤヌザイの個人能力はガヤ相手ということもあり、簡単にはいかないことが予想されるだけにピボーテのかじ取りは非常に重要。前節の反省を顧み、バレンシア相手にしっかりと崩し切ることができるか。注目したい。


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7、バルセロナvsアトレティコ

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 ホーム バルセロナの前節はアラベス相手に試合終盤に1点をもぎ取り、何とか勝利。ただ、内容的にはコパのアトレティック戦に続き、前線での脅威が少ないことからハイプレスを仕掛けてくる相手に対し効果的な策が打てず、ロングボール一辺倒になるという悪循環が続いている。それを改善するためか、移籍市場終盤にアダマ・トラオレとオーバメヤンの2人を獲得。デンべレが干され、アンスは長期離脱となった今、右でアイソレーションを作ってもらい、個で打開できる選手と、左から入ってきて、結果を残せるストライカーをフリー(アダマはローン)でとれたのは、さすがアレマニーといったところ。そして迎える代表ウィーク明け&冬の移籍市場閉幕後の初戦。来期のCL出場権確保に向け、シーズンで最も重要といっても過言では無い試合が待ち受ける。この試合に勝利すれば4位浮上&良い波に乗れる一方、カンプノウの地で直接負けることがあれば、そのもたらす影響は図りしえない。注目は新戦力からアダマ・トラオ

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言わずと知れたスピード&フィジカルモンスターが何周りもの成長を経て帰還。奪いに行く守備が基本であることから、広大なスペースが生まれる一方で、DF陣が高いフィジカルやアジリティレベルを持つプレミアから、スペースを作らせないセットする守備が基本な一方でフィジカルレベルは劣るリーガでアダマがどのようなパフォーマンスを見せられるのかは期待だ。とはいえ、メンフィスが3節ほどで完全に対策されるようになったように、研究からの実行が優秀なリーガにおいて、初戦で一番のライバルアトレティコと当たれるのは、バルサにとってもアダマにとっても幸運。痛烈なインパクトを残し、チームをCL圏に導く大きな一歩を踏み出させることができるのか。アダマのプレーに期待したい。


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一方、カンプ・ノウに乗り込むアトレティコの前節は90分以降に2点を奪い、バレンシア相手に何とか勝利。スーペルコパ、コパと続いた連敗&敗退の嫌な流れをきることには成功した。とはいえ、前半の内容はあまりにもお粗末なものであり、後半もフェリックスとレマルを下げてパワープレーに近いような形でなんとか勝ったような試合であり、この流れを今後にも生かせるのかといわれると疑問が残る。とはいえ、バルサの方で触れたようにこの試合はCL権争いの上で何よりも重要な1戦であり、アウェイとはいえ勝ち点3が欲しい試合。ここぞという時の強さに期待したい。注目はサヴィッチ

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怪我で長期離脱していた彼がこの代表ウィークに伴う休養の間に帰ってきており、この試合でもスタメン起用が予想されている。スぺ体質で毎年のように長期離脱しているとはいえ、やはり出るとその安定感は素晴らしいものがあり、その存在の大きさは彼が欠場していた間のアトレティコのバック陣を見れば明らか。試合勘の面で不安は残るとはいえ、敵地でのバルサ撃破には彼の活躍が欠かせない。改めて限界が叫ばれだしているチョロ政権、この不安を払拭し、大功労者である指揮官に気持ちの良い形での洗濯をしてもらうためにも、この試合、勝ち点3が欲しいところだ。


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8、ベティスvsビジャレアル

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 ベティスは前節エスパニョール相手に4-1で大勝。幸運な形でのPK奪取までは苦しんだが、PK、CKで逆転してから個の暴力で圧倒するのは流石としか言いようがない。コパでも強敵ラ・レアルを4-0で粉砕。チームの完成度という意味ではそこまで高いとは思えないベティスだが、最低限の約束事のもとフェキル、カナレスを中心とした層々たるタレントの個の能力に任せるという形のフットボールははまっており、現状リーガ3位、コパ準決勝進出と見事な成績を上げている。しかし、今節の相手であるビジャレアルは前半戦、中盤の配置で剥がされ続け完敗を喫した相手。このような状況で難敵ビジャレアル相手にどこまでできるのか。後半戦もこの調子を維持しCL圏確保という目標を本当に達成できるだけの力が備わっているのか確かめる試金石になるだろう。注目はボルハ・イグレシアス

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今夏ウィリアン・ジョゼの加入以来、控えに回っていた彼だが、起用されていたELなどでは流石の得点力を見せていた。更に直近ではリーグでも素晴らしい活躍を見せており、その好調さをアピール。スタメンの座を脅かす存在になっている。この試合又前述のコパ準々決勝も含めペジェグリーニがこの両者をどのように使ってくるかは不明だが、好調パンダの存在はビジャレアルにとっても非常に大きな脅威になるだろう。


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 一方、ビジャレアルは前節マジョルカ相手に3-0で完勝。ジェラール、ダンジュマ、ディアなどの前線のタレントを欠く中、アルベルト・モレノの1トップなどという信じられない布陣でスタートしながらも、相手を圧倒しきって勝つのは流石エメリといったところ。終盤にはジャクソンやニキータなどのカンテラーノたちにも出番が与えられるなど、余裕を持った状態で勝ち点3を積みあげることに成功した。順位も気づけばヨーロッパ圏一歩手前の7位と序盤戦の低調さを挽回するだけの結果を残しており、このベティス戦に勝利する事でさらにその勢いに拍車をかけたいところだ。注目はロチェルソf:id:rintorres9:20220204230526j:image

デッドラインデーに駆け込みの形でローンという形とはいえ、最高の人材の補強に成功。リーグ屈指の中盤が更に豪華なラインナップとなった。プレミアでは苦しんだようだが、リーガでの実績はベティス時代に十分残しており、トリゲロスやパレホの負担軽減のためにも理想的な人材といえるだろう。合流からまだ日が浅く、更に南米予選に参加していることからもこの試合でもデビューは微妙だが、今後の後半戦、厳しいヨーロッパカップ戦争いにおいて彼の存在は非常に重要になるはずだ。


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9、レアル・マドリーvsグラナダ

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 ホーム マドリーは前節ベルナベウでエルチェ相手に2-2のドロー。格下相手にホームでドローという結果は決して満足のいく結果ではないが、残り10分の時点で2点のビハインドを負う展開ながらも、そこから追い付き勝ち点1を粘り取ったのは賞賛に値する。しかし、ミッドウィークのコパではアトレティック相手に敗戦。ベンゼマ不在の中、アトレティックの堅い守備陣を崩し切れずベスト8で敗退となった。

この試合ではベンゼマが引き続き負傷により出場が微妙視され、ヴィニシウスはサスペンションでお休み。格下相手のホーム戦とはいえ、2大エースを欠く中で退かれるであろう相手にアトレティック戦の反省を生かし、どのようなパフォーマンスを見せられるかは注目だ。そんな中でも注目したい選手はやはりアザール

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かれこれ3シーズン目となるアザールだが、知っての通り圧倒的に物足りない結果に終わっている。来夏にはムバッペ+αの補強が濃厚視されている中、この後半戦がアザールにとってのラストチャンスになるだろう。限られた期間&厳しい立場の中で、自らの存在意義を示すには、この試合は非常に重要なものとなる。彼の奮起に期待したい。


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 一方、アウェイのグラナダは前節オサスナに0-2で敗戦。これで連敗&4戦勝ちなしと、クリスマス休暇前の良い雰囲気から一転、厳しい状況が続いている。順位も14位とまだ予断を許さない位置であり、ベルナベウでの対マドリーとはいえ、簡単に落とすわけにはいかない1戦だ。冬にはラバ、アレソ、コジャドといった前線のタレントを補強し、怪我人が多いとはいえ、アタッカー陣の顔触れは十分豪華なもの。あとはドゥアルテが序列を落とし気味の最終ラインにおいて、昨季以前のような安定した守備ブロックを作ることができれば、復調は十分に見えてくるだろう。注目はコジャド

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前半戦、新加入ながら司令塔として崩しを一身にになっていたロチーナの長期離脱によって獲得され期待が集まるコジャド。前節はよく動き、ボールを引き出していたようにも見えたが、前半のみで交代とまだ、監督からの信頼は得られていないよう。とはいえ、アジリティ系orフィジカル系が多いアタッカー陣の中でしっかりとボールを握り攻撃をコーディネートできる彼の存在は貴重。生粋のラ・マシア育ちなだけあってこの試合にかけるモチベーションも高いはず。彼の活躍に期待したい。


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10、アトレティックvsエスパニョール

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 アトレティックは前節 イラオラとの再会となったラージョ戦に勝利。バジェカスの地はどのチームにとっても鬼門となっている中で、勝ちきることができたのは、非常に大きい。更には直近ニコ・ウィリアムス、サンセの2人がまた一つスケールの大きい選手に成長してきており、ニコ・セラーノも新たに台頭。前半戦苦しんでいた攻撃のフェーズで期待できる若手が育ってきた。そんな中迎えるこの試合、コパによる疲労蓄積は不安が残るが、サン・マメスで勝利を挙げ、ヨーロッパカップ戦圏内獲得に向けて勢いをつけたいところだ。注目はレンゲル

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 コパのマドリー戦において、ニコ・ウィリアムスの負傷を受け、後半から出場した彼は、ニコとは違う自身のストロングを生かした形で右サイドからチャンスメイク。試合終盤には相手のミスから貴重な決勝弾を挙げ、ベスト4進出に大きく貢献した。前半戦から不調に苦しんでいたべレンゲルにとって直近のパフォーマンス、そして今回の結果は非常に価値のあるものであり、後半戦に向け頼れるアタッカーが復活を果たしたのは大きい。この試合でもその好調さをアピールしたいところだ。


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 一方のエスパニョールは前節ベティスに1-4で大敗。良い形で試合に入りながらも、不運な形でのPK献上とセットプレーで逆転を許して以降は修正できず、最終的にはフラストレーションをためたRDTが退場するという最悪の結果で試合を終えることとなってしまった。順位は13位とまずまずの結果を残しているとはいえ、1つ間違えるといつ残留争いに巻き込まれてもおかしくないくらいの位置であり、この試合でも勝利が欲しいところだ。注目はロレン

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 RDTがサスペンションで不在のこの試合、代わりを務めると思われるのがロレンだ。今夏にベティスから加入しながらここまでインパクトを残せておらず、厳しいパフォーマンスが続いている。しかし、RDTの欠場試合では勝てないどころか、全く責められなくなってしまうこれまでを考えるとRDTの代わりとして、攻撃を循環させられるタレントの存在は不可欠。この後半戦、ロレンがその役を務めることができるのか。リーグ屈指のディフェンス陣相手に彼の実力が問われる1戦だ。


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